※※2021年2月20日更新~実機レビューを追記しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
今回はレビューのご要望が多いネオトーキョー「MRC-PRO1G」についてご紹介します。
- ネオトーキョーのメーカーとしての特徴
- 「MRC-PRO1G」のスペックと特徴
- 「MRC-PRO1G」の付属品とデザイン
- 「MRC-PRO1G」の取付について
- 「MRC-PRO1G」のインターフェイスについて
- 「MRC-PRO1G」のバックカメラとしての使い勝手
- 「MRC-PRO1G」のスマートミラーとしての画質
- 「MRC-PRO1G」のドライブレコーダーの画質と機能・性能について
- 「MRC-PRO1G」のフレームレートとLED信号の映り方について
- 動画の再生方法について
- 駐車監視の仕様について
- 外部電源を使用した駐車監視の運用について
- 使用可能なmicroSDカードの最大容量
- 地デジへのノイズ干渉について
- 「MRC-PRO1G」の総評
ネオトーキョーのメーカーとしての特徴
ネオトーキョーはMAXWINのように中国企画のスマートミラーを扱う日本のモジというメーカーのブランドですが、このメーカーは主戦場をクラウドファンディングとしており、製品を絞ってサポートを厚くする代わりにやや高めの価格で販売するというビジネスモデルを採用しています。
クラウドファンディングはamazonや楽天などのモールとは異なり、支援者と販売者のコメントのやりとりが可能ですし、amazonの様に中華メーカーによるサクラレビューのノウハウがまだまだ浸透していないと考えられますので、丁寧に商品開発やサポートを実施しているメーカーにはこちらの方が相性が良いように思います。
なお、amazonでレビューと引き換えにギフトなどを提供する販売方法は規約違反ですが、技適認証などと同様にamazon側は本気で規約違反をチェックするつもりはないようで、以前技適認証を受けていないWiFi対応製品についてamazonに報告したところ、「製品は返品可能だし、問題あると思うならあなたがその製品を紹介しなけければ良いでしょ!だから、うちは改めて調査はしないよ」的な回答を貰った事があります。
従ってamazonのこのような状況に比べるとクラウドファンディングはまだマトモだと考えています。
クラウドファンディングにも中華系のメーカーの製品がガンガン出てきていますが、amazonとは検索アルゴリズムが違うのですぐには攻略出来ないんじゃないかなぁ~と。
※そのうちクラウドファンディングも攻略される日が来るとは思うのですが、運営企業のモラルに期待します。
「MRC-PRO1G」のスペックと特徴
「MRC-PRO1G」は、以前クラウドファンディングで展開されていた「MRC-PRO1」の改良版でスペックは以下の表の通りです。
MRC-PRO1G |
---|
9.88型IPS液晶 |
フロント:1920×1080/27.5fps インナー:1280×720/27.5fps リア:1920×1080/27.5fps |
LED信号対応 |
レンズ視野角 フロント:水平124° インナー:水平126° リア:水平112° |
リアカメラケーブル10m |
microSD付属32GB/最大128GB |
GPS外付け付属 |
駐車監視モード |
タイムラプス/自動起動 |
専用ケーブル付属 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
イメージセンサー3カメラとも200万画素のものを採用していますが、3カメラ同時録画の際にはフロント・リアのみフルハイビジョン、インナーは「1280×720」のハイビジョン録画となります。
※Gが付かないベースモデルの「MRC-PRO1」ではリアも「1280×720」でした。
イメージセンサーは最近のドラレコでは定番となっているSONYの夜間特化型センサー「IMX307」を前後カメラに搭載するというスタンダードな構成のようです。
リアカメラはこちらも最近は定番となっている、車内・車外のどちらにも取り付け可能な防水タイプです。
駐車監視については付属の常時電源ケーブルを使用する事でエンジンのON/OFFに連動してタイムラプス録画が可能との事。
因みにこのケーブルはMAXWINの「MDR-CCAB01」と同等品っぽい感じですね。
「MRC-PRO1G」の付属品とデザイン
「MRC-PRO1G」の付属品は以下の通りです。
・9.88型ミラー液晶筐体
・フロントカメラ
・フロントカメラ接続ケーブル
・GPS/電源統合ケーブル
・リアカメラ(車内・車外ステー)
・リアカメラ接続ケーブル(10m)
・32GBmicroSDカード
・ゴムバンド
・ふき取りクロス
・反射防止フィルム
・取付・取扱説明書
ミラー筐体下部にはスタンダードな1ボタン
上部には左から
②フロントカメラ入力端子
③microSDカードスロット
④電源・GPSの統合入力端子
が装備されています。
「MRC-PRO1G」の取付について
今回はアクアに「MRC-PRO1G」の取り付けを行いました。
フロント筐体は他の一般的なスマートミラーと同じく、純正ミラーに被せてゴムバンドで固定するだけなので、取付けは簡単です。
最近は3カメラタイプのスマートミラーも増えていますが、このケーブル類のタコ足っぷりはどうにかして貰いたいという要望が多いようです。
※電源ケーブルのL字コネクタの向きの関係でケーブルを抜かないとmicroSDカードの出し入れは出来ません。
フロントカメラはコンパクトな円筒タイプですので、このようにミラー裏の任意の位置に設置しやすくなっています。
リアカメラはリアガラス内側に貼り付ける事も可能ですが、今回はリアスポ下に取り付けています。
リアカメラケーブルは10mと充分な長さですので、ミニバンなどでも取り付けに問題は出ないでしょう。
なお、リアカメラケーブルの赤いバック信号線をバックランプの+線に割り込ませる事でバックギアに連動して映像範囲を切り替える事が出来ます。
スマートミラーの取付け手順は、一番面倒なパターンを以下記事にて解説しています。
「MRC-PRO1G」のインターフェイスについて
「MRC-PRO1G」の電源ONから録画開始までの起動時間は6~7秒程度で、2カメラドラレコとしては速い部類に含まれます。
インターフェイスはAKEEYOやMAXWIN、PORMIDOなどの一部製品と同系統のもので操作性は良好です。
・電源ボタン長押しで電源のON/OFF
・液晶の明るさの調整は可能だが、オート機能はなし
・速度/方位・日時の表示は、GPS情報として一括してON/OFF設定が可能
ボタン操作で液晶をOFFにする事で、通常のミラーとして使用する事も可能です。
また、液晶をONにしてスマートミラーとして使用している際に反射がキツイと感じる場合には、付属の反射防止フィルムを貼ることで反射を軽減する事が可能ですが、フィルムを貼ると通常のルームミラーとしては使用できなくなります。
「MRC-PRO1G」のバックカメラとしての使い勝手
「MRC-PRO1G」のバックカメラ機能は、スマートミラーとしてはスタンダードでリアカメラ中継ケーブルの赤線を後退灯などに接続する事でバックギアに連動して画面が切り替わります。
映像の位置調整はドラッグ操作で行う事が可能で、ガイド線の調整も出来ますが、使い勝手は他の類似製品とほとんど変わりません。
なお、スマートミラーのバックカメラ機能には全般的に人によっては使いにくいと感じるような問題点もありますので、バックカメラ機能について真面目に考えている方はこちらの記事にも目を通しておいた方が良いと思います。
「MRC-PRO1G」のスマートミラーとしての画質
「MRC-PRO1G」のスマートミラーとしての画質は、次のポイントについてAKEEYOの「AKY-X3GTL」との比較を行いました。
・昼間の逆光補正
・夜間の明るさ
・後続車両のヘッドライトの見え方
リアカメラはいずれも車外に取り付けています。
視野角と後続車両との距離感
「MRC-PRO1G」のスマートミラーとしての視野角は、「AKY-X3GTL」と全く同程度でやや広めの部類に入る水平116°程度です。
液晶サイズは10型と小さ目ですので、最近主流となっている12型のスマートミラーと比べると後続車が小さく映りますので距離感が掴みにくい部類に入ります。
ただし、距離感の問題は一般的なスマートミラー全般に言える事ですので、距離感を重視する方は映像の拡大・縮小が可能な「MDR-A001」をおすすめします。
昼間の逆光補正
昼間の逆光補正能力に関しては、「X3GTL」と同様にHDR補正のチューニングが洗練されており、白飛び・黒つぶれが効果的に抑え込まれています。
※撮影側のカメラにも比較的強いHDR補正を入れていますので、こちらの映像が実際のスマートミラーの見た目の映像に近くなります。
夜間の明るさ
夜間の明るさについては、市街地では「X3GTL」と同様にスマートミラーとしては充分に明るく映ります。
どちららもHDR補正の恩恵で、明る過ぎる部分の光が良く抑えられており、見た目の印象はほとんど同じです。(若干X3GTLの方が絞りが強い)
暗視能力については「X3GTL」よりも落ちますが、スマートミラー全体から見ると標準クラスに当たります。
後続車両のヘッドライトの見え方
後続車両のヘッドライトの防眩能力は、スマートミラーとして最も重視したいポイントです。
ミラーを撮影した映像は実物よりも若干白飛が強く出ていますので、ドラレコ映像も見てみましょう。
いずれもスマートとしての防眩能力は高く、白飛びは充分抑えられていると言えるでしょう。
スマートミラーとしての見え方のまとめ
「PRO1G」のスマートミラーとしての特徴をまとめると、「X3GTL」と同様に明るさ・防眩ともに優れたバランス型と言えます。
明るさ | 防眩 | 視野角 | 距離感 | 精細感 | |
---|---|---|---|---|---|
9型リア200万画素の前後セパレートカメラ | |||||
MDR-A001A | ★★★★★ | ★★★★★ | ★~★★★★★ | ★~★★★★★ | ★~★★★★ |
MDR-A001B | ★★★★★ | ★★★★★ | ★~★★★★★ | ★★★★★~★★★★★ | ★~★★★★ |
12型3カメラリア200万画素 | |||||
AKY-X3GTL 車内カメラ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
AKY-X3GTL 車外カメラ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
MRC-PRO1G | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
12型リア200万画素の中央レンズ/フロント360° 500万画素 | |||||
AKY-V360ST車外カメラ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
AKY-V360S車内カメラ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
12型リア200万画素のセパレート中央レンズ | |||||
MDR-C010 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
MDR-C009 | ★★★★ | ★★★★☆ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
PR998 | ★★★★ | ★★★★☆ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
10型リア200万画素のセパレート中央レンズ | |||||
X6 | ★★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★☆ |
HYM-GS350 | ★★★★☆ | ★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
12型リア200万画素の右レンズ | |||||
H612R | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
PR996 | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
G850 | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
MDR-C007B2 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
AKY-X2GR | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
AKY-X3GR | ★★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
12型リア200万画素の左レンズ | |||||
MDR-G002 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
MDR-C006A2 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
AKY-X2 | ★★★★ | ★★★★☆ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
AKY-X3G | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
G840S改 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
G840S | ★★★★☆ | ★☆ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
10型リア200万画素の右レンズ | |||||
MDR-C003A1X | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★★ |
V5 V5 Pro | ★★★★ | ★★ | ★★★★★ | ★★ | ★★★★ |
PR992 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
10型リア200万画素の左レンズ | |||||
YA-350 | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★ | ★★★☆ |
MDR-C004B3 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
MDR-C004 MDR-C005B | ★★★★☆ | ★★☆ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
MDR-C005A | ★★★★☆ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★★ |
MDR-D001 | ★★★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
MDR-E003 | ★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
MDR-H001 | ★★★☆ | ★☆ | ★★★★★ | ☆ | ★★ |
MR-A001 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★ | ★★★★ |
SMDR-B001 | ★★★☆ | ★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ |
10型リア100万画素の左レンズ | |||||
MDR-C002 MDR-C003 | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★ | ★★ |
X1/X2 | ★★★★★ | ★ | ★ | ★★★★★ | ★★ |
X1 Pro | ★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ |
SMDR-A001 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
★は2pt、☆は0.5pt |
「MRC-PRO1G」のドライブレコーダーの画質と機能・性能について
ドライブレコーダー画質は、次のポイントについて3つのカメラをAKEEYO「X3GTL」と比較しました。
・ナンバー読み取り精度
・トンネル出口での白飛び耐性
・夜間のナンバー読み取り精度
・夜間の明るさ
録画視野角について
3つのカメラの録画視野角は以下の通りでした。
・X3GTL前:水平119°
・X3GTL中:水平110°
・X3GTL後:水平116°
トンネル出口での逆光補正について
「MRC-PRO1G」にはそれぞれのカメラのHDRの対応状況は詳しく書かれていませんが、前後カメラのトンネル出口などでの逆光補正能力は非常に高いレベルとなっています。
※リアカメラは「X3GTL」と比べると日陰部分が暗くなりがちですが、ドラレコ全体の中では優れた調整
それに比べるとインナーカメラは白飛びが強く出ており、晴れた日の通常走行時にはそこそこ白飛びが出ます。
従ってこのカメラは車内撮影向けの特性と言えそうです。
ナンバー読み取り精度について
「MRC-PRO1G」の前後カメラのイメージセンサーはSONYの200万画素のSTARVISセンサー「IMX307」との事ですが、特にフロントカメラに関しては白飛びが出やすい「X3GTL」と比べると非常に高いナンバー認識精度となっています。
同様に先行車にヘッドライトの光が強く反射した状態でのナンバーの読み取り能力は「X3GTL」よりも高く、従来品と比べると大きく改善されているという印象です。
夜間の明るさについて
夜の市街地ではSTARVISモデルの中では明るさは控え目ですが、前後カメラともドラレコ全体の中ではまずまず明るい部類に入ります。
「MRC-PRO1G」はインナーカメラは赤外線対応ですが、赤外線なしでも充分に明るく映りますので私はSTARVISセンサーと赤外線の組み合わせは推奨していません。
※設定でも赤外線OFFには出来ないようです。
街灯が少ない場所でのヘッドライトのみでの走行時にも、フロントカメラはドラレコ全体の中ではまずまず明るい部類に入ります。
リアカメラは「X3GTL」ほど明るくありません。
暗視能力については標準的なSTARVISモデルと比べるとやや暗めの印象ですが、ドラレコ全体の中では明る目です。
インナーカメラは暗い場所になると赤外線が反射して、車外が見えにくくなってしまいます。
「MRC-PRO1G」のフレームレートとLED信号の映り方について
「MRC-PRO1G」の前後カメラのフレームレートは27.5fpsですので、西日本・東日本の何れにおいても高速点滅して映るでしょう。
動画の再生方法について
「MRC-PRO1G」の動画の再生については、ミラー液晶、PCの専用ビュワー、PCの汎用ビュワー、スマホでのテストを行いました。
ミラー液晶での再生
ミラー液晶での再生に関しては、他社モデルと同様に操作性は良好です。
全画面での再生も可能ですので視認性にも優れています。
PC専用ビュワーでの再生
専用のPCビュワーはこちらからダウンロードが可能です。
機能は必要最低限で2つ以上のカメラの同期再生は出来ません。
また、前後・インナーカメラの動画を別々に読み込んで別ファイルから再生する形になるので、同じ時間に撮影された前後・インナーカメラ動画を順番に再生するにも非常に手間がかかり、見たい動画になかなか辿り着けないのでビュワーとしての使い勝手は最悪です。
PORMIDOのビュワーと同じ物なので、このビュワーが工場企画、またはこの製品自体がモジ→PORMIDO→工場のPORMIDO仲介案件である可能性もゼロではないなと感じています。(価格帯や仕様を考えると合点が行きます)
このビュワーの機能をまとめると以下の通りとなります。
・前後中個別再生~〇
・映像の拡大縮小~×
・地図への走行軌跡の表示~〇
・速度の表示~〇
・方位計の表示~×
・Gセンサーグラフの表示~×(項目は有るがグラフは非表示)
・再生速度調整~×
・明るさの調整~×
PC汎用ビュワーでの再生
PC汎用ビュワーでの再生については、Windows 10のメディアプレイヤーなどのOSにデフォルトで搭載されているソフトでの再生も可能でした。
スマホでの再生について
スマホでの再生については、iPhone SEでは「Tube Reader」、Androidスマホではカードリーダー経由でVLCでの再生が可能でした。
スマホで再生するとカード内に余分なフォルダが作成されますが、そのままカードを戻してもフォーマットなどは要求されず、通常通りに録画が開始されました。
駐車監視の仕様について
「MRC-PRO1G」の駐車監視の録画方式は、①内蔵バッテリーによる衝撃検知後の録画、②1/2/5fpsのタイムラプス(12/24時間タイマー)の2種類となります。
・内蔵バッテリーによる衝撃検知録画~設定をONにしておくことでエンジンOFF時に自動で待機モードに切り替わりますが、衝撃の数秒後からの録画開始になります。(タイムラプスがONの時はタイムラプスが優先)
・タイムラプス~付属の専用ケーブルを使用して駐車中も電力を供給する事で、エンジンOFF時に自動でタイムラプスモードに切り替わり、エンジンONで走行中の常時録画モードに戻ります。
駐車監視については原則としては衝突の前後が記録できる5fpsのタイムラプスモードでの運用がおすすめです。
なお、自宅で駐車監視をしない場合にはスイッチやボタン操作などで電源をオフにするなどの操作が必要ですが、こちらのLaBoon!!企画の製品と合わせて使用する事で、ドラレコの操作は行わず、駐車監視が必要ない自宅駐車場などでは電源を自動でOFFにする事が可能になります。
外部電源を使用した駐車監視の運用について
ドラレコ専用の外部バッテリーiCELLを使用した駐車監視の駆動予想時間はこちらの通りです。
iCELL | B6A | B12A | B40A |
---|---|---|---|
容量 | 76Wh | 153Wh | 422Wh |
駆動時間 | 7時間 | 14時間 | 35時間 |
満充電 | 50分 | 100分 | 150分 |
使用可能なmicroSDカードの最大容量
「MRC-PRO1G」のmicroSDカードのサポート範囲は128GBまでとなっていますが、以下の256GB以上のカードでの1時間の録画・再生に異常は見られませんでした。
1時間当たりのデータ使用量は12GB程度です。
地デジへのノイズ干渉について
地デジ・ラジオへの干渉については「MRC-PRO1G」の単体使用では、アルファード+サイバーナビの組み合わせで影響は確認出来ませんでしたが、車種やカーナビの種類、アンテナの位置などで状況は変わる事がありますので結果は参考として捉えて下さい。
「MRC-PRO1G」の総評
「MRC-PRO1G」の評価をまとめると以下の通りとなります。
スマートルームミラーとしての使い勝手
「MRC-PRO1G」のスマートミラー機能は他社の製品と良く似たものではありますが、各項目の評価をまとめるとこちらの表の通りになります。
明るさ | 防眩 | 視野角 | 距離感 | 精細感 | |
---|---|---|---|---|---|
9型リア200万画素の前後セパレートカメラ | |||||
MDR-A001A | ★★★★★ | ★★★★★ | ★~★★★★★ | ★~★★★★★ | ★~★★★★ |
MDR-A001B | ★★★★★ | ★★★★★ | ★~★★★★★ | ★★★★★~★★★★★ | ★~★★★★ |
12型3カメラリア200万画素 | |||||
AKY-X3GTL 車内カメラ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
AKY-X3GTL 車外カメラ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
MRC-PRO1G | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
12型リア200万画素の中央レンズ/フロント360° 500万画素 | |||||
AKY-V360ST車外カメラ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
AKY-V360S車内カメラ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
12型リア200万画素のセパレート中央レンズ | |||||
MDR-C010 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
MDR-C009 | ★★★★ | ★★★★☆ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
PR998 | ★★★★ | ★★★★☆ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
10型リア200万画素のセパレート中央レンズ | |||||
X6 | ★★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★☆ |
HYM-GS350 | ★★★★☆ | ★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
12型リア200万画素の右レンズ | |||||
H612R | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
PR996 | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
G850 | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
MDR-C007B2 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
AKY-X2GR | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
AKY-X3GR | ★★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
12型リア200万画素の左レンズ | |||||
MDR-G002 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
MDR-C006A2 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
AKY-X2 | ★★★★ | ★★★★☆ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
AKY-X3G | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
G840S改 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
G840S | ★★★★☆ | ★☆ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
10型リア200万画素の右レンズ | |||||
MDR-C003A1X | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★★ |
V5 V5 Pro | ★★★★ | ★★ | ★★★★★ | ★★ | ★★★★ |
PR992 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
10型リア200万画素の左レンズ | |||||
YA-350 | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★ | ★★★☆ |
MDR-C004B3 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
MDR-C004 MDR-C005B | ★★★★☆ | ★★☆ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
MDR-C005A | ★★★★☆ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★★ |
MDR-D001 | ★★★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
MDR-E003 | ★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
MDR-H001 | ★★★☆ | ★☆ | ★★★★★ | ☆ | ★★ |
MR-A001 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★ | ★★★★ |
SMDR-B001 | ★★★☆ | ★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ |
10型リア100万画素の左レンズ | |||||
MDR-C002 MDR-C003 | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★ | ★★ |
X1/X2 | ★★★★★ | ★ | ★ | ★★★★★ | ★★ |
X1 Pro | ★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ |
SMDR-A001 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
★は2pt、☆は0.5pt |
明るさについてはそれほどでもないですが、防眩能力は非常に高いレベルとなっていますので画質のバランスはなかなか良い具合に仕上がっている印象です。
ドライブレコーダーのとしての画質と使い勝手
本機を検討されている方は、「3カメラのスマートミラー型ドラレコという目的買い」に近い形になると思いますが、対「X3GTL」で考えた場合にはフロントカメラはあらゆる面で「MRC-PRO1G」の圧勝です。
ただし、リアカメラは夜間の撮影能力で「X3GTL」の方がやや上、インナーカメラは白飛びへの強さ、夜間の車外の映り方などの面で「X3GTL」の方が上という結果です。
また、価格帯を考えると「MRC-PRO1G」が3.5万円、「X3GTL」が1.6万円で2万円近い差があります。
「X3GTL」にはタイムラプスモードがないので(8月25日のファームアプデでタイムラプスが実装されていました)、駐車監視ありきで考えるなら「MRC-PRO1G」を選んでも良いと思いますが、価格差がかなり大きいので日本メーカーのサポートにも魅力を感じる方におすすめなのが「MRC-PRO1G」と言えそうです。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント
いつも参考に拝見させて頂いてます。
ドラレコ素人でネオトウキョウのミラーカムプロを取り付け予定なのですが、バッテリー上がりも不安な為、外部バッテリーのEN6000も同時に取り付けようと考えてます。
業者で取り付けてもらう予定ですが、特に問題なく取り付けられるでしょうか?
ミシマ様
ミラーカム付属のProパワーケーブルをEN6000のアウトプットケーブルに以下の様に接続することで問題なく使用が可能です。
・MIGHTYCELLの赤線とProパワーケーブルの赤線(ACC)
・MIGHTYCELLの白線とProパワーケーブルの黄線(常時・BATT)
・MIGHTYCELLの黒線とProパワーケーブルの黒線(アース)
通常のパターンと変わった点はありませんので、取り付けに問題はないかと思います。
こちらの製品について気になっているのですが、ぜひレビューしていただけないでしょうか?
Amazonのレビューはサクラだらけでの上、スペック偽造しているところまであるし、提供品をレビューするYouTuberも正直信用できないので…
おーた様
検討します。NEOTOKYOは偽装はないと思いますよ。自分たちて中華業者は偽装するから気をつけろ!て注意喚起しているくらいなので。
個人的にはよく研究していると思いますし、サポートもちゃんとしてるんじゃないですかね。広告費も使ってますしその分価格が高いのですけど。
うちにレビュー依頼が来たことないのは、ディスられるリスクがあるから…と考えているからかも知れないですが、使ってみたら凄い良かった!となる可能性も結構あると考えています。
レビューについては他製品と比較の上で優先順位を付けて実施していますので、時期についてはなんとも…と言ったところです。
https://car-accessory-news.com/schedule/
言い方が悪くてすみません。
NEOTOKYOの偽造を疑っているわけではなく、比較対象の中華他社のAmazonでのサクラレビューとスペック偽造疑惑で信用できなく、まともに比較できないので。
NEOTOKYOは最近まで自社サイト以外で販売してなかったのでAmazonレビューもあんまりないのですよね〜
AKEEYOもスペック偽造はなくてもサクラレビューはほぼ間違いなくやってるので購入対象にしたくないという気持ちもあります。
個人的にはミラー型なら消去法でMAXWINかNEOTOKYOかなーと思ってます
おーた様
NEOTOKYOは価格が高すぎて、amazonには向かないのかも知れないですね。
レビューまでしばらくお待ち下さい。
Amazonの表記ではタイムラプス対応と記載されてますが、バージョンアップされてるということでしょうか?
https://www.amazon.co.jp/dp/B08FMH21H3
ななし様
前に要望してるので実装されたかも知れないですね。
https://car-accessory-news.com/aky-x3gtl-inner-door/#i-13
「後日、OPの常時電源ケーブルと合わせてタイムラプスモードを実装する計画はあるようですが、実現性については今のところ不明です。」
AKEEYOさんは時々こういう重要な連絡をくれない時があるんですよね。提案元は私なんですが…。
うちの個体は非対応なので問い合わせてみます。
ななし様
X3GTLはタイムラプス実装済みとの事です。
先程、新ファームウェアを送ってもらい、実装を確認しました。
問い合わせていただきありがとうございます。
ドラレコの買い替えを検討していたので助かりました。
ななし様
また何かありましたらご質問下さい。
外部電源を使用した駐車監視の運用について、フレームレートはバッテリーの消費ペースと関係があるのでしょうか。たとえば5fpsより1fpsだとより長持ちするなど。
外部バッテリー選定の参考にさせていただきたく、よろしくお願いします。(EN6000/B6Aで12時間ぐらい保ってくれるとありがたいと考えてます)
りべ様
フレームレートはバッテリーの消費量に関係はしますが、一般的には30fps→5fpsで20~30%程度の変化(周囲の明るさ動きの多さでも20~30%変動)します。
5fps→1fpsでは大して変わらないのではないかと思います。
フレームレートとバッテリーの保ちについての考察ありがとうございます。単純にフレームレートに比例しない旨、理解しました。
そうすると私の想定する用途ではEN12000/B12Aかそれ以上の容量のモノが必要がなのですね(充電時間との相談にはなりますが)。外部バッテリー選定の参考にさせていただきます。
りべ様
また何かありましたらご相談下さい