※2021年7月22日更新~実機レビューを追記しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
今回はGPS対応の前後セパレートスマートミラー「HYM-GS350」について、発売元のRROOTさんからレビューの依頼を頂きましたので製品概要を解説します。
最近は一見さんのメーカーさんの製品はレビューする機会が減っていますが、LaBoon!!では広告費・動画制作費を頂く代わりに、最近ではメーカーの信頼度をチェックする為にカメラのセンサーを分解した写真を送って貰うようにしています。
ご連絡頂いた担当の方の対応はしっかりしており、フロントカメラのSONY「IMX335」センサー、リアカメラのSONY「IMX307」センサーの写真をお送り頂きました。
また、レビューについてはプロモーションではないので何となくの雰囲気でおすすめはせず、他社製品と比較の上、予め決まっている基準で公平に評価し、悪い点はしかり指摘する事をご了承頂いております。
- 「HYM-GS350」のスペック
- 「HYM-GS350」の付属品とデザイン
- GPSアンテナ
- 電源ケーブル
- ターミナルケーブル
- 「HYM-GS350」の取付について
- 「GS350」のインターフェイスについて
- 本体ディスプレイでの動画の再生について
- 「GS350」のバックカメラとしての使い勝手
- 「GS350」のスマートミラーとしての見え方
- 「GS350」のドライブレコーダーの画質と機能・性能について
- 「HYM-GS350」のフレームレートとLED信号の映り方について
- PCでの動画の再生
- 駐車監視について
- 外部電源を使用した駐車監視の運用について
- 使用可能なmicroSDカードの最大容量
- 地デジへのノイズ干渉について
- 「HYM-GS350」の総評
「HYM-GS350」のスペック
「HYM-GS350」のスペックはこちらの表の通りです。
HYM-GS350 |
---|
RROOT ミラー型 ドライブレコーダー 11インチ ドラレコ [第二世代・前後カメラ完全分離式] カメラ位置を自由に配置可能 1080PフルHD タッチスクリーン 大型液晶 32GB/U3クラス超高速記録用microSDカード付 (最大128GBまで対応) デジタル ルームミラー 車載カメラ 日本語システム内蔵 日本語取扱説明書付 HYM-GS350
RROOT
|
10.88型IPS液晶 |
フロント:1920×1080/27.5fps リア:1920×1080/27.5fps |
LED信号対応 |
レンズ視野角 フロント:対角170° リア:対角140° |
microSD付属32GB/最大128GB |
GPS外付け付属 |
リアカメラケーブル6m |
駐車監視モード |
衝撃検知/自動起動 タイムラプス/自動起動 |
OP駐車監視ケーブル |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
プロダクトページは比較的丁寧な日本語で解説されていますが、1点おやっ?と思うところがあります。
それはフロントカメラの録画解像度がフルハイビジョンになっている点です。
フロントカメラに採用されているIMX335は、主に2.5K以上の高解像度出力を想定した500万画素の夜間特化型STARVISイメージセンサーですが、フルハイビジョンの解像度で出力するくらいなら、格下の200万画素センサーIMX307を使った方が明るく高画質な映像になります。
…なので、個人的には企画の段階で一つミスを犯していると感じます。
それ以外の点については「GPS対応の前後セパレートカメラ」という事でここは競合モデルが少ないゾーンなので画質次第ではおすすめ出来そうです。
また、従来のスマートミラーは10型→12型と進化を遂げていますが、12型では軽自動車には大きすぎてバイザーに干渉するケースもあり、中間サイズの11型のミラーディスプレイを採用している点が従来品とは異なるポイントです。
「HYM-GS350」の付属品とデザイン
今回はRROOTさんから「HYM-GS350」のサンプルをご提供頂きましたのでレビューを追記します。
なお、LaBoon!!では、メーカーさんへの忖度が必要になる事を避ける為、一部のYouTuberやインフルエンサーなどのように広告費や動画制作費などを頂く事はせずにレビューを行っています。(YouTuberの一般的な広告単価はチャンネル登録者数×1~1.5円です)サンプルは原則として自腹購入、時々メーカーさんに製品サンプルを提供してもらう事もありますが、忖度はしません。なぜならこのような依頼を有料で承った場合、月間80万PVのLaBoon!!のWEBメディアとしての価値を考慮した際の業界内での広告費の相場は「10~50万円程度」になりますし、一連のコンテンツ制作を外注化しただけでも10万円以上の費用が掛かるものを無料でレビューしていますので、メーカーさんへの忖度が必要とは考えていないからです。このような運営方針からスポンサーなしでの運営を継続する為に、GPSによるドラレコ駐車監視時の電源コントロールガジェット「iZONE」なども自社で企画・開発していますので、駐車監視をされている方は購入を検討して頂けると幸いです。https://car-accessory-news.com/izone/
レビュー概要や操作方法等については以下のレビュー動画でも解説しています。
セット内容はこちらの通りです。
・リアカメラ(車内・車外兼用)+ステー2種
・セパレートフロントカメラ
・ターミナルケーブル(0.5m)
・リアカメラケーブル(6m)
・GPSアンテナ
・シガー電源ケーブル
・ゴムバンド×2セット
・反射防止フィルム
・拭き取りクロス
・内張り剥がし
・取付取扱い説明書
フロント筐体のデザイン
フロントミラー筐体は珍しい10.88型ディスプレイですが、ベゼルの幅が狭い関係で9.35型ディスプレイのAUTOVOX「X6」よりも幅が若干小さ目となっています。
横に並べても分かりにくいですが、重ねてみるとこの通りです。
12型のMAXWIN「MDR-C010」と比較するとこれくらいの大きさの差があります。
本体下部にはスタンダードな1ボタン、このボタンで液晶表示、電源のON/OFFを行います。
上側面には左からリアカメラ端子、フロントカメラ端子、microSDカードスロット、電源端子が装備されています。
ミラーの表面素材はAUTOVOXの「X6」と同じく黒っぽい仕上げです。
液晶の電源を落とすとこのように見えます。
フロントカメラのデザイン
フロントカメラはコンパクト筐体でレンズは上下のみの可動範囲となっています。
リアカメラのデザイン
リアカメラはスマートミラーによく見られるこのタイプです。
ステーは車外取り付け、車内取り付け用の2種類が付属します。
6mのリアカメラの接続ケーブルは前後4PINタイプとなっており、リバース信号用の赤い入力線が出ています。
GPSアンテナ
GPSアンテナは裏面に両面テープが貼られています。
電源ケーブル
電源ケーブルはminiUSBタイプです。
ターミナルケーブル
こちらのターミナルケーブルの二又に分かれている方に電源ケーブルとGPSアンテナ、反対側をミラー筐体の一番右側の端子に接続します。
「HYM-GS350」の取付について
今回はアクアに「GS350」を取り付けました。
※既に取り付けてあるMAXWINの純正交換式スマートミラー「MDR-A001」に被せています。
今回はフロントカメラをミラー裏に取り付け
ケーブルをルームミラー付け根に巻きつけていますので
正面から見て露出するケーブルはこのように2本となります。
バイザーの干渉についてですが、アクアでは全く干渉しません。
12型の製品ではバイザーをこの位置まで下げると干渉しますが、
そもそも実用上バイザーをこの位置まで下げる事がないので普通車の場合にはあまり気にしなくても良いのかと思います。
なお、「GS350」の筐体幅は25.5cmですが、この幅でも車種によっては干渉する事がありますので、自分の車に合うかどうかは25.5cmに切った段ボールなどでシミュレーションしてみて下さい。
リアカメラはリアスポ下に取付けています。
リアカメラの中継ケーブルの長さは6mと短めですので、ミニバンなどの場合には最短距離を這わせなければフロントまで届かないかも知れません。
こちらの赤いバック信号線をバックランプの+線に割り込ませる事でバックギアに連動して映像範囲を切り替える事が出来ます。
一般的な2カメラドライブレコーダーの取り付け手順はこちらの記事で解説しています。
「GS350」のインターフェイスについて
「GS350」の電源ONから録画開始までの起動時間は8秒程度で、2カメラドラレコとしては速めの部類に入ります。
インターフェイスは従来の一般的な12型の製品で採用されていたものと同様となっています。
ディスプレイにはこのように速度や日時、方位などのGPS情報、右下に各種アイコンが表示されていますが、
これらの表示は設定から消す事も出来ます。
本体ディスプレイでの動画の再生について
本体ディスプレイでの録画映像の再生は前後カメラの個別再生となっており、このように小さいウィンドウから
全画面への表示切替も可能です。
ディスプレイサイズが大きいので、動画の視認性は非常に良いと感じました。
「GS350」のバックカメラとしての使い勝手
「GS350」のバックカメラ機能は、スマートミラーとしてはスタンダードでリアカメラ中継ケーブルの赤線を後退灯などに接続する事でバックギアに連動して画面が切り替わります。
映像の位置は上下に動かせますが、ガイド線の調整は出来ません。
なお、スマートミラーのバックカメラ機能全般には人によっては使いにくいと感じるような問題点もありますのでバックカメラ機能について詳しく知りたいと考えている方はこちらの記事にも目を通しておいた方が良いと思います。
通常のバックカメラでこの距離感の場合
スマートミラーでは距離感が全く分かりません。
実際にはこの距離です。
このような部分が気になる方は別途バンパーを映せる位置にバックカメラを取り付けた方が良いでしょう。
「GS350」のスマートミラーとしての見え方
スマートミラーとしての見え方ついては、同じく3ピースセパレートの9.35型ディスプレイのAUTOVOX「X6」と比較しました。
比較ポイントは次の4つの項目です。
・昼間の逆光補正
・夜間の明るさ
・後続車両のヘッドライトの見え方
ディスプレイのサイズについて気になった点
ディスプレイは「GS350」は10.88型、「X6」は9.35型ですが、台形の「X6」の下辺の幅は「GS350」のそれとほとんど同等です。
9.35型と10.88型の数字の差は感じなかったので、メジャーで対角線の長さを測ってみたのですが…
23.2cmしかありません。
1インチは25.4mmですので、232÷25.4=9.13
実測だと9.13インチです。
ベゼルを含めて計測すると
25.7cmでしたので、インチに直すと10.1インチです。
更にベゼルの部分の丸みがないと仮定した場合には幅が25.5cm
高さが7cm
対角線は264mmですので、10.4インチになります。
どこをどう測っても10.88インチにはなりませんでした。
amazonの品名には11型と表記されていますので、これはいくら何でもサバを読み過ぎだと思います。
AUTOVOXの「X6」も9.35型表記のところ、実測では22.3cmですので8.78型
ディスプレ部分の角の丸みがなかったと仮定した場合には9.06型になります。
・下辺:24cm
・高さ:5.8cm
・対角線:230mm
日本メーカーとしての信頼度を前面に押し出して販売されているNEOTOKYOのミラーカムProでもディスプレイサイズを測ってみました。
こちらは9.88型と表記されているものですが、実測値は23cmの9.06型です。
ディスプレイの上辺が下辺と同じ長さであったと仮定した場合には9.72型と誤差の範囲に収まるような数値になります。
「GS350」のディスプレイサイズが予想外の実測値であった為に話があらぬ方向に反れてしまいましたが、「GS350」のディスプレイサイズはamzonに表記されている11型には全く近くはなく、従来の9.88型を謳っていた製品群と同等になります。
視野角と後続車両との距離感
「GS350」のスマートミラーとしての視野角は、スマートミラーとしては狭めの部類に入る水平107°程度です。
スマートミラー全体から見れば視野角は狭い方ですので、距離感は掴みやすい方ではありますが、純正ミラーと比べるとこれくらいの視野角の差があり、後続車が小さく映ります。
距離感重視の方には、映像の拡大・縮小が可能で純正ミラーと近い距離感になる「MDR-A001」がおすすめです。
昼間の逆光補正
「GS350」はAUTOVOX製品と同様にHDRではなくWDR補正のように見受けられますが、従来のWDRモデルと比べると昼間の逆光補正能力は高めになっているという印象を受けました。
液晶を撮影した映像は白飛びが強く出ていますが、実際はこちらのドラレコ映像に近いものとなります。
夜間の明るさ
ベンチマーク基準の「X6」はスマートミラーとしては最も明るい部類の製品なのですが、「GS350」もそれには及ばないものの、市街地においては充分な明るさです。
暗い場所ではそれほど明るくありませんが、スマートミラーの標準レベルはクリアしています。
後続車両のヘッドライトの見え方
後続車両のヘッドライトの防眩能力は、スマートミラーとして最も重視したいポイントです。
ミラーを撮影した映像は白飛びが強いので、ドラレコの映像を見てみましょう。
「GS350」は「X6」と同じくHDRではなくWDR補正と見受けられ、ほとんど同じような見え方でした。
HDR対応の製品はこちらの「C010」のような見え方になりますので、「GS350」の防眩能力はスマートミラー全体の中では低めです。
スマートミラーとしての見え方のまとめ
「GS350」のスマートミラーとしての評価をまとめると、AUTOVOXの「X6」と良く似た見え方となっており、明るさの面で「X6」よりもやや落ちるという印象を受けました。
ヘッドライトの防眩については「X6」と大差ないレベルですので、AUTOVOXの旧製品である「V5」などに近い見え方と言えそうです。
なお、この製品のリアカメラは防眩効果が弱いのでナンバー周辺の低い位置ではなく、リアスポ下など高い位置に取り付ける事をおすすめします。
ナンバー周辺の低い位置にしか取り付けられないような車種の場合には、より防眩効果の強い「MDR-C010」などのHDRモデルを選んだ方が良いでしょう。
「GS350」のドライブレコーダーの画質と機能・性能について
ドライブレコーダー画質は、次のポイントについてスマートミラー機能と同様にAUTOVOXの「X6」と比較しました。
・逆光補正
・ナンバー読み取り精度
・夜間の明るさ
録画視野角について
視野角については、レンズ視野角が対角170°と記載されていますが、録画視野角の実測値はドラレコとしては狭めの水平102°程度でした。
こちらも仕様表記との誤差がかなり大きいという結果です。
リアカメラもやや狭めの水平107°程度です。
トンネル出口での逆光補正について
「GS350」はWDR補正のような見え方で「X6」と同様に白飛びが強く出ますが、実用上は問題のないレベルかと思います。
これはHDR補正を入れていない「IMX335」を採用したドラレコによく見られる見え方です。
リアカメラについても白飛びは出るものの、ドラレコのとしての実用上は問題のないレベルです。
ナンバー読み取り精度について
「GS350」のフロントカメラのイメージセンサーはSONYの500万画素「IMX335」との事ですが、出力解像度がフルハイビジョンと200万画素相当となっている為、ナンバー認識精度はフルハイビジョンの「X6」と変わりません。
※視野角が狭い分、若干「GS350」の認識精度が高い。
リアカメラはいずれも200万画素の「IMX307」によるフルハイビジョン出力ですが、こちらも視野角が狭い分だけ若干「GS350」の認識精度が高めとなります。
ただし、夜間についてはヘッドライトが反射しているナンバーは読み取る事が出来ません。(「X6」よりは随分マシではある)
リアカメラについては問題なく読み取りが可能でした。
夜間の明るさについて
夜の市街地では露出を絞っておりSTARVISらしくない明るさで、ドラレコ全体の中でも暗めとなっています。
こちらはリアカメラについてはまずまず明るめです。
街灯が少ない場所でのヘッドライトのみでの走行時にも、「IMX307」を採用した「X6」よりも暗めとなっています。
※同じSTARVISでも、センサーサイズを変えずに画素数だけ増やすと暗くなります。
リアカメラについてはいずれも「IMX307」ですので似たような見え方ではありますが、「X6」の方がやや明るめの調整です。
暗視能力についても500万画素の「IMX335」は分が悪く、200万画素の「IMX307」を採用する「X6」の方が明るめとなっています。
「HYM-GS350」のフレームレートとLED信号の映り方について
「HYM-GS350」のフロントカメラのフレームレートは27.5fpsですので、西日本・東日本の何れにおいても高速点滅して映るでしょう。
PCでの動画の再生
「HYM-GS350」のPC専用ビュワーはこちらからダウンロードできます。
このようなメッセージが出ますがこのままダウンロードを押します。(ファイルの安全性については検証出来ませんが、中華メーカーのダウンロードリンクなこんなのが多いです)
こちらのビュワー必要最低限の機能しかなく、前後カメラの同期再生は出来ません。
※前後と別々にフォルダを開くので、前→後と動画を送る事も出来ません。フロントカメラの次にリアカメラの映像を再生したい場合には、リアカメラのフォルダのファイルを開き直す必要があります。
主な機能はこちらの通りです。(MAXWINの「MDR-C010」と同じビュワー)
・前後個別再生~〇
・映像の拡大縮小~×
・地図への走行軌跡の表示~〇
・速度の表示~〇
・方位計の表示~×
・Gセンサーグラフの表示~〇
・再生速度調整~×
・明るさの調整~×
PC汎用ビュワーでの再生については、Windows 10のメディアプレイヤー、OSにデフォルトで搭載されている「フォト」「映画&テレビ」での再生も可能でした。
駐車監視について
「HYM-GS350」の駐車監視はOPの3芯ケーブルを使用してのタイムラプス(1/2/5fps)となります。
今回はこのケーブルはご提供頂いていませんので他社ケーブルで代用しました。
タイマー設定は12/24時間の2通りで、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視の出入りを行います。
外部電源を使用した駐車監視の運用について
ドラレコ専用の外部バッテリーiCELLを使用した駐車監視の駆動予想時間はこちらの通りです。(5fpsのタイムラプスモード)
iCELL | B6A | B12A | B40A |
---|---|---|---|
容量 | 76Wh | 153Wh | 422Wh |
駆動時間 | 14.4時間 | 29.0時間 | 72.6時間 |
満充電 | 50分 | 100分 | 150分 |
なお、駐車監視モードがONの設定のまま自宅駐車場などで電源を落としたい場合には、電源ボタン長押しで強制シャットダウンが可能ですが、この操作を忘れてしまう、または面倒だと感じる方にはLaBoon!!企画の駐車監視キャンセルガジェット、「iZONE」との併用がおすすめです。
使用可能なmicroSDカードの最大容量
「HYM-GS350」のmicroSDカードのサポート範囲は128GBまでとなっています。(1時間当たりの録画容量は前後合わせて10~11GB)
以下の256GB以上のカードでの1時間の録画・再生に異常は見られませんでした。(サポート外なので自己責任でお願いします)
地デジへのノイズ干渉について
地デジ・ラジオへのノイズ干渉については「HYM-GS350」の単体使用では、アルファード+サイバーナビの組み合わせで影響は確認出来ませんでしたが、車種やカーナビの種類、アンテナの位置などで状況は変わる事がありますので結果は参考として捉えて下さい。
「HYM-GS350」の総評
「HYM-GS350」の評価をまとめるとこちらの通りとなります。
取り付け状況について
本製品は「X6」や「MDR-C010」などのようにGPSアンテナをフロントカメラに内蔵するタイプではないですが、配線方法の工夫によってはこのように正面から露出するケーブルを2本に抑える事が出来ます。
従って見た目のスッキリ感はまずまず悪くないと思います。
12型製品と比べると幅が3.5cm小さく、従来の9.88型と比べても1cm程度は小さい25.5cm幅ですので、従来機種ではバイザーに干渉してしまったケースでも問題なく使用できるかも知れません。
スマートルームミラーとしての評価
「GS350」のスマートミラー機能は最近の一般的な製品と良く似たものではありますが、各項目の評価をまとめるとこちらの表の通りになります。
明るさ | 防眩 | 視野角 | 距離感 | 精細感 | |
---|---|---|---|---|---|
9型リア200万画素の前後セパレートカメラ | |||||
MDR-A001A | ★★★★★ | ★★★★★ | ★~★★★★★ | ★~★★★★★ | ★~★★★★ |
MDR-A001B | ★★★★★ | ★★★★★ | ★~★★★★★ | ★★★★★~★★★★★ | ★~★★★★ |
12型3カメラリア200万画素 | |||||
AKY-X3GTL 車内カメラ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
AKY-X3GTL 車外カメラ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
MRC-PRO1G | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
12型リア200万画素の中央レンズ/フロント360° 500万画素 | |||||
AKY-V360ST車外カメラ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
AKY-V360S車内カメラ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
12型リア200万画素のセパレート中央レンズ | |||||
MDR-C010 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
MDR-C009 | ★★★★ | ★★★★☆ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
PR998 | ★★★★ | ★★★★☆ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
10型リア200万画素のセパレート中央レンズ | |||||
X6 | ★★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★☆ |
HYM-GS350 | ★★★★☆ | ★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
12型リア200万画素の右レンズ | |||||
H612R | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
PR996 | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
G850 | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
MDR-C007B2 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
AKY-X2GR | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
AKY-X3GR | ★★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
12型リア200万画素の左レンズ | |||||
MDR-G002 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
MDR-C006A2 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
AKY-X2 | ★★★★ | ★★★★☆ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
AKY-X3G | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
G840S改 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ |
G840S | ★★★★☆ | ★☆ | ★★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
10型リア200万画素の右レンズ | |||||
MDR-C003A1X | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★★ |
V5 V5 Pro | ★★★★ | ★★ | ★★★★★ | ★★ | ★★★★ |
PR992 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
10型リア200万画素の左レンズ | |||||
YA-350 | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★ | ★★★☆ |
MDR-C004B3 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
MDR-C004 MDR-C005B | ★★★★☆ | ★★☆ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
MDR-C005A | ★★★★☆ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★★ |
MDR-D001 | ★★★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
MDR-E003 | ★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★☆ |
MDR-H001 | ★★★☆ | ★☆ | ★★★★★ | ☆ | ★★ |
MR-A001 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★ | ★★★★ |
SMDR-B001 | ★★★☆ | ★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ |
10型リア100万画素の左レンズ | |||||
MDR-C002 MDR-C003 | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★ | ★★ |
X1/X2 | ★★★★★ | ★ | ★ | ★★★★★ | ★★ |
X1 Pro | ★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ |
SMDR-A001 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
★は2pt、☆は0.5pt |
防眩能力は高くありませんが、明るさの面ではまずまずという印象です。
「GS350」のスマートミラーとしての視野角は、最近のスタンダードな製品の中では狭いめの水平107°程度です。
広範囲の状況認識では広角モデルには劣るものの、その分距離感はつかみ易くなります。
ただし、純正ミラーのような平面鏡と比べるとこのくらいの距離感の差がありますので
さらに距離感重視の方には、映像の拡大・縮小が可能な「MDR-A001」がおすすめです。
ドライブレコーダーとしての評価
ドライブレコーダーとしては、500万画素のIMX335を採用しているものの、出力解像度がフルハイビジョン止まりですのでIMX335の良さが全く引き出せていません。
一方で夜間撮影能力では高解像度のIMX335のピクセルサイズ小ささが仇となり、充分に光を取り込めずに200万画素のIMX307搭載機に劣る明るさとなっています。
従ってドラレコ機能を重視であればAUTOVOXの「X6」がおすすめと言えそうです。
なお、価格帯的な部分では
と、圧倒的な価格差となっていますので、特にカメラを車外の上の方に取り付ける前提の場合には価格で「HYM-GS350」を選ぶのもアリだと思います。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント
本機を使用しています。バック時のガイド線は、調整出来ますよ。
坂野様
ドラッグ操作で出来ましたっけ?
私がやった時はタッチパネルの反応が悪かったんですかね…。
いつも参考にさせて頂いています。
設定項目の「ガイドラインon.off」の下の「ガイドライン調整」を開くと一応出来ます。
私事ですが、届いた商品がハズレだったみたいでリアカメラの軸が水平、垂直ともにズレていて、これからクレームを入れようかと思っています。
ヨッキン様、ご説明ありがとうございます。
試してみます。
不良品引いちゃいましたか…。
ハの字の角度と長さは調整出来るので、バックしていく道筋に合わせることは可能です。しかしながら、ハの字の根元が固定されているので、ハの字全体の横幅を調整することは出来ず、肝心の車幅と合わせることが出来ない仕様のようです。
リアカメラは、私のも5度くらいは傾いています。付属の金具を利用して室内側に取り付けていますが、その金具をひねって、なんとか水平に補正しています。
坂野様
この辺りの中華企画の精度はこのメーカーに限らず押し並べて良くないですね(笑)
Omiさんこんにちは。
不具合の件の後日談ですが、販売者がまさかのこちらに罵倒を浴びせるようなメールを送ってきましたwアマゾンで商品レビューにメールのやり取りを掲載したのですが、今のところ2回削除されました。(何度削除されても再掲載するつもりですが)興味はないかもしれませんがご報告までに。
坂野さんも同じ症状なのですね~、残念です。
※このコメントを掲載してくださいとは言いませんのでOmiさんにお任せ致します。
ヨッキン様
う~ん、やっぱり品質とサポートレベルは良くない感じなんでしょうかね。
一見さんのメーカーなので私もこのメーカーの事は良く分からないんですよね。
JADOが同じ機種販売初めましたね~RROOTもJADOもレビュー見ると販売品にはソニーセンサーではなく中国製のセンサーにすりかえてるみたいです。
だからフロントカメラの映像がユーチューバーの皆さんの映像と私の購入したドラレコの映像とでは写りが違うんですね!
Omiさんのコメントで「画像が暗い」とありましたが、暗いだけならまだ良いのですが解像度が悪いのはセンサーをすり替えてるからだと納得しましたw
前にここで紹介していた「VIOFO A129 Duo Dash Cam」は参考にさせて頂いて購入してもろ当たり商品が手元にあるので「HYM-GS350」はデジタルミラーと割り切って使いたいと思います。
ヨッキン様
サンプルと販売品がちがうんですかね~。
IMX335は「2592×1944」4:3なので、200万画素のアスペクト比16:9とは見た目が違います。
なので分解したら分かると思います。
JADOさんからも毎日レビュー依頼来てますよ。何度も断ってるんですが(笑)
VIOFOは画質は良いですね。ローカライズが適当ですけど。
いつも詳細な分析、ありがとうございます。ささやかながら、Amazon等で購入の際はこちらのサイト経由でさせていただいております。
さてRROOTもファイル形式は他社の同仕様製品と同じく(MP4形式ではなく)TS形式でしょうか?その場合は拡張子が「.ts」「.mts」「.m2ts」「.m2t」等になっているはずです。
iPhoneだとTSコンテナの動画に対応していないので、自分の場合は選択肢から除外せざるを得ず。
事故った時にその場でSDカード内の動画を確認(Lightningカードリーダー経由)という手段が出来なくなるので、もしTSだとしたら残念です。
幅広い汎用性・互換性のMP4か、確実な動画データ書き込み重視でTSにするか、選べるように出来ればベストでした。
おそらくチップセット側の仕様と思われるので、もしかすると今後TS形式で動画を保存する製品が増えそうですね。
XR様
RROOTの製品は既に手元にないですが、最近のスマートミラー型はほとんと全てTSなので、同様かと思います。
ただし、TubeReader を使えばiPhoneで再生できるものもありますよ。
https://car-accessory-news.com/tube-reader/
以下、NEOTOKYOのミラーカムProです。
https://car-accessory-news.com/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-27-09.18.17.jpg
ありがとうございます。いろいろ調べてみたのですが、今は「ファイル」アプリで直接SDカード(中のフォルダ)を読み込めるようになったので、見たい動画ファイルを共有メニュー(↑みたいなアイコン)からVLCのようなTS対応の動画アプリに渡してしまえばOKのようですね。
TubeReaderのような「メーカー独自カードリーダ+メーカー独自再生アプリ」というよくある組み合わせは不要になったようです。むしろ、メーカー独自だとiOSアップデートに追従できず放置されたり、Apple自身がサードパーティ製カードリーダに対するサポートが実質的に皆無なので、Apple純正カードリーダに乗り換えた方が末永く使い続けそうです・・・ということで早速発注しました。
外部サイトで恐縮ですが、下記参考にしました
https://hokurikucar.com/2020/09/14/dashcam-data-copy-iphone/
XR様
そうなんですね。随分前ですがApple純正カードリーダーで動画が再生出来なかったのでTubeReaderを紹介してます。
HYM-GS350を使用しているのですが
①走行時、時計表示できますか?
②ファームウェアのアップデートってできますか?
サトゥ様
手元に現物がないのでメーカーにご確認下さい。