アルファードハイブリッドの実燃費

このページではアルファードハイブリッドの実燃費を納車から毎回計測して記録しています。

8月26日の納車からアルファードハイブリッドをガンガン乗り回す…という訳には行かず、ほぼ妻が買い物や子供の送り迎えに使用するだけの用途となってしまいました。

1回目の燃費記録

1ヶ月ちょっとで走行距離は664km、親族の送り迎えなどで130キロ程度は高速道路を使用しています。

出来るだけ正確な燃費を算出する為、給油ごとの満タン法での計測となります。

従って初回の給油時は燃費の計測は出来ませんでしたので、今回が初の計測となりました。

今回の走行距離は619km、給油量は51.88ℓでしたので燃費は11.93km/ℓとなります。(ほぼオールエコモード)~9月走行分

私はほとんど乗らないのですが、駆動用のバッテリーは寿命を延ばす為に残量が45%~65%辺りで安定するように調整されているようです。

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バッテリー残量が40%だろうが60%だろうが、燃費を向上させる為に最も意識しなければならない事は、如何にして無駄な加速をせず、先を読んで回生ブレーキを長時間効かせるかという点です。

本格的にハイブリッド車に乗るのは初めてなのですが、普段乗っている車がMTのランエボXなので、アクセルを抜いた時のエンブレの効きが全く異なり、アルファードハイブリッドの回生ブレーキの効きはどの速度帯であってもほとんど効いていない感覚に陥ります。

加速に使用したエネルギーをなるべくロスしない為には、減速をしない事なのですが、道路状況によって減速せざるを得ない場合が大半です。

その際にかなり手前からブレーキを使ってゆっくり速度を落として制動時間を長くとる方が良いのか?それとも停車位置のある程度手前までは回生ブレーキだけで減速して、停車位置が近づいて来たら強めにブレーキを踏んで止まる方が良いのか?という疑問が生まれます。

どうやらハイブリッド車のバッテリーは、変速機を通さずに駆動輪と繋がっているようです。

従って、回生ブレーキで減速中にタイヤが回った回数と充電量はほぼ比例する筈ですので、制動時間よりも制動距離によって充電量が左右される筈です。

ただし、実際にハイブリッドシステムのモニターを見ていると、減速中でも時速数キロになると、バッテリーが充電から放電に変わる事もあるようですので、クリープ走行のような速度帯はなるべく避けた方が良いような気がします。

結論としては数キロ台に落ちたらさくっとブレーキで止まる、そこまでの制動時間は充電量に関係ないのでどこでブレーキを踏もうが構わないと言ったところでしょうか。

それよりも燃費走行で重要なのは、先を読んで無駄な加速と減速をしない事に尽きますが、私の妻はそういった事が苦手で(本人の中ではやっているつもりらしく)私が指摘するとブチ切れるので、我が家のアルファードハイブリッドはこれ以上の燃費向上は見込めないでしょう。

※季節的にエアコンが必要ない秋になれば、燃費はやや改善するかも知れません。

ただ、私の感覚では満タン1回分私が全て運転すれば、14km/ℓ程度は行けるのではないかという気もしています。(実行は不可能でありますが)

2回目の燃費記録

2ヶ月ちょいでアルファードハイブリッドに2回目の給油となりました。

今回の走行距離は692kmで高速道路の使用は100km強です。

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基本的にはちょい乗りが多いのですが、今回は53.62ℓの給油で燃費は12.9km/ℓとなります。~10月走行分

相変わらず私はほとんど乗らないのですが、前回よりも1km/ℓほど燃費が向上しています。

季節的な要因でエアコンは一切使用していませんので、その辺りが効いたのかと思います。

ここまでの累計給油量は105.5ℓ、走行距離は1,311km、平均燃費は12.43km/ℓです。

カタログ値は18.4km/ℓなので確かに世間で言われているように燃費はあまり良くありませんが、モーター走行している時はとても静かですので良しとしましょう。

3回目の燃費記録

今回は高速道路での移動が多めで、早めの給油となりました。

走行距離707.8kmのうち、半分くらいは高速道路だったと思うのですが、やはりアルファードハイブリッドは高速道路は苦手で街乗りと同じくらいの燃費しか出ませんでした。

給油量は55.39ℓですので、燃費は12.78km/ℓです。~11月走行分

累計走行距離は2019km、累計給油量は160.9ℓ、12.55㎞/ℓとなりました。

まあ、大型ミニバンですし過去に乗っていたエルグランドは5km/ℓとか平気で出していましたので、それに比べればかなり良い気もしますが、5MTのランエボ10でも高速道路で燃費走行をすれば12~13km/ℓは出ますので、アルファードハイブリッドはハイブリッド車の中では燃費が極悪レベルになるのかも知れません。

これからどんどん寒くなって燃費には悪い環境になりますので、これ以上の燃費向上は無理っぽいですね。

4回目~5回目の燃費記録

どうもアルファードハイブリッドは高速道路と一般道の燃費の差がほとんどないようなので、4~5回目以降は一般道と高速道路の内訳は記載しない事にしました。(乗り方も毎月大きく変わるものでもなく、いちいち記録するのがしんどくなってきたというのもありますが)

4回目は640.9kmの走行距離に対して55.79ℓ、燃費は11.49km/ℓ~12月走行分

5回目は647.4kmの走行距離に対して53.94ℓ、燃費は12.00km/ℓ~1月走行分

やはり気温の下降に伴って燃費が大幅に悪化してきていますね。

エアコンは窓の曇り止め程度にしか使用していないのですが、ハイブリッドと言えどもエンジンの暖気の為に今までは掛からなかったシチュエーションでエンジンが掛かっていますのでこの辺りは致し方ない部分でしょうか。

累計走行距離は3,307.3Km、給油量は270.63ℓ、累計燃費は12.22km/ℓとなりました。

まあ、こんなもんと言えばこんなもんなのでしょうが、カタログ燃費との差が激しいですね。

ランエボXなどはカタログ燃費と15%程度しか実燃費が変わらないのですが、アルファードハイブリッドは35%も乖離しています。

三菱自動車が燃費偽装問題で叩かれましたが、10・15モードやJC08モードの燃費計測の基準自体が実際の走行時と掛け離れすぎている事が問題なのでしょう。

でなければ、偽装体質が蔓延している三菱自動車よりも、他社の方が実走行との乖離が大きいなんて事はない筈です。

6回目の燃費記録

先日6ヶ月点検を終え、走行距離は約4千キロとなりました。

給油のペースは月に1回程度で今回が6回目となります。

今回は672.2kmの走行距離に対して57.20ℓ、燃費は11.75km/ℓという結果です。~2月走行分

2~3月の走行に対しての給油ですので、やはり気温が低い為か燃費は上がりません。

3月中旬から、4月に掛けては気温も幾分上昇するでしょうから、燃費も改善するのではないかと思います。

累計走行距離は3,979.5km、給油量は327.83ℓ、累計燃費は12.13km/ℓとなりました。

7~9回目の燃費記録

しばらく更新をサボってしまいましたが、その間に3回ほど給油しています。

7回目~745.5kmの走行距離に対して57.1ℓ、燃費は13.0km/ℓ~3月走行分

8回目~763.0kmの走行距離に対して56.2ℓ、燃費は13.6km/ℓ~4月走行分

9回目~665.9kmの走行距離に対して56.4ℓ、燃費は11.8km/ℓ~5月走行分

やはり3月~4月の気温が上がって冷房も必要のない時期だと燃費はかなり上昇しますね。

今までの最高記録が12.9km/ℓでしたので大幅な最高記録の更新です。

まあ、おそらく今の使い方だとこれが限界でしょう。

累計では6153.9kmの走行距離で、497.53ℓの給油量、累計燃費は12.37km/ℓとなりました。

10~15回目の燃費記録

毎月の更新を忘れがちになってますが、データはしっかり取ってます。(笑)

10回目~668.4kmの走行距離に対して55.4ℓ、燃費は11.8km/ℓ~6月走行分

11回目~585.8kmの走行距離に対して54.0ℓ、燃費は10.8km/ℓ~7月走行分

12回目~700.0kmの走行距離に対して55.5ℓ、燃費は12.6km/ℓ~8月走行分

13回目~596.2kmの走行距離に対して54.9ℓ、燃費は10.9km/ℓ~9月走行分

14回目~637.6kmの走行距離に対して57.7ℓ、燃費は11.1km/ℓ~10月走行分

15回目~626.0kmの走行距離に対して53.0ℓ、燃費は11.8km/ℓ~11月走行分

累計では9968kmの走行距離、828ℓの給油量、燃費は12.04km/ℓです。

運転の仕方で燃費は随分変わる

以下、月別の燃費データです。

確かにエアコンを使わない春秋には燃費が向上する傾向がありますが、1年目の9~12月と2年目の同時期には燃費が大きく変わっていますよね。

これは私がほとんどアルファードを運転する事がなくなったことに加えて、運転がヘタクソな癖に自分ではうまいと勘違いしている厄介な嫁に、私が何も言わなくなった事に起因しています。

本来なら燃費が上がる秋口にリッター当たり1~2km程度燃費が悪化していますね。

また、2016年の9~12月に掛けては私もそこそこ乗る機会があった事も影響しているかも知れません。

高速道路と一般道での燃費の差はあまりない事が体感出来ているのですが、2017年8月にはエアコンをつけまくりながらも、12.6km/ℓをたたき出していますが、これは家族で旅行に行った際に400kmくらい私が運転しているからです。(4人乗りです)

まあ、車の燃費はスペックによる部分が大きいですが、10~20%くらいは運転の仕方で改善できるという良い見本ですね。

嫁に運転の事を指摘するとマジ切れするので、これ以上アルファードの燃費が改善する事はないでしょう…残念ながら。

燃費をしっかり意識している方が継続して乗るなら平均で13~13.5km/ℓくらいは行くのではないでしょうか?

燃費では元を取れないアルファードハイブリッドを選んだ理由

アルファードには2.5L、3.5L、2.5Lハイブリッドの3種類のエンジンが用意されています。

もともとハイブリッドとは、燃費を大きく改善し、環境やお財布に優しい車を目指して開発されたものではありますが、アルファードハイブリッドの実燃費は他の車種や同一車種のガソリン車と比較しても大きくカタログ地を下回ると言われています。

エンジンの種類別の燃費カタログ値

アルファードのガソリン車には2WDと4WDの2種類が存在し、当然のことながら本来は輪を駆動させなければならない4WDは価格も高く、燃費も悪くなる傾向にあります。

アルファードの場合、グレードによってアイドリングストップが標準装備となり、ガソリン車の4WDについては全てアイドリングストップが搭載されている為、カタログ値では2WDよりも60kgも重い4WDの方が0.8km/lもカタログ燃費が上回っています。

カタログ燃費燃費車重価格
2.5X 2WD11.6km/l1920kg3,197,782円
2.5X 4WD12.4km/l1980kg3,448,145円
3.5SA 2WD 9.5km/l2040kg4,145,237円
3.5SA 4WD 9.3km/l2100kg4,339,637円
ハイブリッドX 4WD18.4km/l2110kg4,155,055円

※ハイブリッド車は全グレード4WDのみとなります。

カタログスペック上は燃費では大きな優位性を誇るハイブリッド車ですが、実燃費では高速道路では2.5Lガソリン車とほぼ変わらず、一般道でも1km/l程度の違いしかないと言われています。

特に速度が70kmを超えるとモーターによる出力が停止しますので、高速道路ではバッテリーの分だけ、ただ重たいだけの車になってしまいます。

この辺りは道路状況や運転の仕方でも大きく変わってくる部分ではありますが、カタログでは2.5Lのアイドリングストップありの車に比べて1.5倍の燃費となっているハイブリッド車にはそれほど燃費の面での優位性はないようです。

翌年以降の重量税や自動車税の減額で10万円程度の維持費の差はありますが、100万円近くの価格差を維持費で取り返す事は、まず不可能な車種だと言えます。

乗り心地や静粛性の面ではハイブリッドが有利

維持費ではガソリン車を大きく上回る事が出来ないハイブリッド車ではありますが、乗り心地や静粛性の面では確実にガソリン車を上回ります。

2.5Lガソリン車のタイヤは215/65R16、225/60R17、235/50R18インチに対して、ハイブリッドの方は215/65R16、225/60R17と、乗り心地を重視してオプションで選べる最大の選択肢として一回り小さいホイールに扁平率の低いタイヤを採用しています。

また、これはハイブリッドならではの特性ですが、エンジンが掛かっていない領域での静粛性はガソリン車とは比べ物になりません。

30系アルファード自体が20系から乗り心地や遮音性が大きく改善されている為、高級セダンに近い味付けを最大限に活かすのであれば、やはりハイブリッドモデルが最も適していると言えるでしょう。

アルファードハイブリッドの燃費のまとめ

さて、価格や維持費の面を考えるとハイブリッドは選ぶべきではないという結論に行き着くのですが、私がアルファードハイブリッドを選んだ理由は、乗り心地と静粛性です。

また、世界初のハイブリッド車、初代プリウスが発売されてから20年が経とうとしていますが、今までレンタカーや社有車ではハイブリッド車に乗ったことはあるものの、所有したことがありませんので、ハイブリッド車というものを思う存分体感したいと考えました。

さらに今メインで使用しているのが乗り心地も静穏性もす全て捨てて、「走行性能」のみに特化したランエボXということもあり、今度はその反動もあって乗り心地や静粛性に特化した車に乗ってみたいと思ったというのも大きな理由の一つです。

車を実用品と捉えるか、嗜好品と捉えるかで変わってくる部分ではあると思いますが、際立った特性により価格がかなり上がってくる事を考えると、アルファードハイブリッドは嗜好品に近い部類の車ではないかと思います。

最終的には理屈ではなく、試乗してみての感性で車を選んだ方が、後々後悔しないのではないでしょうか?

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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