※2023年5月8日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
2022年からコムテックに代わって、ブリッツがコムテックのOEM生産品と考えらえるレーダー探知機を販売していますが、この記事では2022~2023年モデルのブリッツレーダー探知機の特徴と機種ごとの違いについて解説します。
ブリッツレーダー探知機の特徴
ブリッツレーダー探知機は、見た目も機能的にも2021年までに展開されていた旧コムテック製品とそっくりで、おそらくコムテックのOEM仲介品であると考えられます。(ひょっとするとOEM元と直でやってるかも?)
OEM仲介品と表現しているのは、コムテックもドラレコ・レーダー探知機の開発を海外のOEM先に投げているように見受けられるからであり、こちらの韓国のEMT OMEGAがOEM供給元と考えられます。

従ってブリッツのレーダー探知機は、2021年まで販売されていたコムテック製品と全く同じ特長を持つと言えます。
レーザー式の取締に対しては、ユピテルと同等で上位レベル
2019年からレーザー式の取締に対処する為に、各社からレーザー探知対応の製品が販売されていますが、2021年のコムテックの最終世代モデル「ZERO 709/809LV」では、ユピテルと並び、直線では600m超の探知距離を叩き出していました。
ブリッツのレーダー探知機は、コムテックの2021年モデルをベースとしているように見受けられますので、レーザーの受信性能はユピテルと同様に、セルスター製品を明らかに上回るものとなっているものと考えられます。
小型オービスのKバンド(24.1Ghz)の探知距離
2022年にブリッツレーザー探知の最上位モデルである「TL311R」で、北本市のレーダー式小型オービスのKバンド探知テストを行った限りでは、平均98mとコムテックの最終モデルの1/3程度の探知距離となっていました。
この98mの探知距離は全く充分とは考えられませんが、探知距離が長いユピテル・セルスターの製品は、小型オービスと同じ周波数を使用している、コカ・コーラの自販機やマツダ車の動体検知ミリ波を取締レーダー波として誤警報してしまいます。
一方でブリッツ製品では旧コムテック製品と同様に、Kバンドの誤報切り分け機能が実装されていますので、探知距離と誤警報のバランスを考えると、3社の中での実用性は最も高いと考えられます。
MSSSの可変周波数には非対応
2023年のレーダー探知機業界の最大の注目ポイントは、レーダー式小型オービスMSSSによる、可変周波数に対する対応です。
先行して2023年モデルを発表しているユピテル・セルスターの2社は、この可変周波数に対応していると解釈可能な記述が見られる製品を発売しています。

2023年モデルのプロダクトページを確認したところ、残念ながらMSSSの可変周波数に関する記述は見られず、レーダー式小型オービスのKバンドを受信出来るという 従来の表現のままでした。
最上位グレードの「TL312R」「TL402R」
ブリッツレーダー探知機の最上位モデル「TL312R」は、コムテックの2021年式の3.1型感圧式タッチパネルの「ZERO 709LV」、「TL402R」の方は4.0型静電式タッチパネルの「ZERO 809LV」がベースとなった製品です。
機能面ではコムテック製品と同様に、フルマップレーダースキャンには対応していないものの、その他は全部アリとなっており、WiFiを使用した自動でのデータ更新、クラウドサーバーを活用した取締情報の自動共有にも対応しています。

※OPの無線LANカードが必要
競合となるのはユピテルの2023年モデルですが、現状ではMSSSへの対応はユピテル・セルスターに劣り、24.1GHz帯の誤報カット機能のアドバンテージのみが残っている状態と言えます。
レーザー受信距離ではユピテルと同等ですので、誤報の少なさを重視する場合にはまだブリッツ製品を選ぶ余地は残っていると言えます。
現時点でユピテル製品を使用し、誤報の多さに辟易している場合にはブリッツ製品を選ぶと良いでしょう。
買わない方が良い旧型ベースの「TL312S」
「TL312S」は、一見すると「TL312R」のセパレート版のように見えますが、ベースが1世代前のKバンドの誤報識別機能をサポートしていない、コムテックの「ZERO 909LS」となっています。

ブリッツ製品の他社に対する最大の差別化ポイントは、コムテックから引き継いだKバンドの誤報識別機能ですので、「TL312S」はおすすめしていません。
下位モデルの「TL242R」
「TL241R」は、タッチパネルには対応しない2.4型のディスプレイを搭載した、エントリーモデルです。
各部の仕様を見る限り、レーザーとKバンドの受信能力は「TL312R」と同等の様に見受けられますが、Gセンサーを搭載せず、WiFiにも非対応ですので、データの更新はPCを使って手動で行う必要があります。
まとめ
以上、ブリッツのレーダー探知機の特徴について解説しました。
MSSSへの対応はユピテル・セルスターに劣り、24.1GHz帯の誤報カット機能のアドバンテージのみが残っている状態です。
レーザー受信距離ではユピテルと同等ですので、誤報の少なさを重視する場合にはまだブリッツ製品を選ぶ余地は残っていると言えます。
現時点でユピテル製品を使用し、誤報の多さに辟易している場合にはブリッツ製品を選ぶと良いでしょう。
私個人的には、ユピテル製品を使うか、ブリッツ製品を使い続けるか決めかねています。
コメント
いつも有益な情報をありがとうございます。
いつの間にか大型とセパレートが来ましたね。
私もOmiさんと同じように一回限りで最終モデルと思っていた口ですが、案外Blitzもやる気あるみたいですね。でも、無線LANカードは各機種専用のようでそこだけは嫌な感じです。
私はコムテック販売停止後に使っていた探知機が故障してしまい保証期間内ではあったものの修理を出す気分にもなれず、かといってユピやセルにも不満でなかなか買う踏ん切りがつかず、今売っている311をそろそろ買おうと思っていましたがセパレートの発売を待とうと思います。もし買ったらレビューしてください。きっと買って試してくれると信じていますw
不良中年様
セパレート型はKバンドの受信距離が気になりますね。
レビューは発売されて少し価格が下がってから実施予定です。
https://car-accessory-news.com/tl311s/
不良中年 様
大型モニタモデルが出たんですね。
今つけてるコムテック808LVが不調なので迷います。
808LVで使ってる電源直結のコード使えるのかが気になりますし。
リモコン派な当方はブリッツのリモコン無しは厳しいですが、
809LVはプレミア付いていて買うのを躊躇しています。
るわんだる様
「TL401R」は「TL311R」と同等じゃないですかね。
https://car-accessory-news.com/comtec-ladar-oem/
808LVからなら進化ですが、セパレートの「TL311S」にワンチャンあるかも知れないと考えてます。
Blitzの2023年モデル4月中旬でも新型発表来ないですね。
後継機は出ず終わりなのかと勘繰り中です。
通行人様
あり得ますね。だとしたら残念です。
4月末にTL401Rをオデッセイハイブリッドに取り付け。
購入理由は3社で唯一、OBD2が対応していたため。
接続アダプタの値段は高かったけど、せっかくなら色々表示したいよねってことで。