【2022年版】ユピテル レーダー探知機 各モデルの違いとおすすめモデル

※2022年6月16日更新~2022年向けに内容を見直しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

この記事では2021年から2022年に掛けての実機テスト結果を踏まえて、2022年向けにユピテルのレーダー探知機のラインナップ、おすすめの製品とその理由について解説します。

レーダー探知機の王道メーカー、ユピテル

ユピテルはレーダー探知機3社の中では最もインターフェイスや細かい機能・性能面が洗練された王道を行くメーカーです。

この王道とは性能やシェアがNo.1であるという事ではなく、変化球を使わずに正攻法でレーダー探知機としてあるべき機能や使い勝手を追求し、ブラッシュアップして来たというニュアンスで使っています。

なぜ「ユピテルのレーダー探知機が一番優れている」と言わずに、このような曖昧な表現を使ってるかというと、本来レーダー探知機求められる最大の要素であろう「取締り回避能力」が他社品に比べて高いとは言えないからです。

「取締り回避能力」が高いとは言えないけれども、私が王道と考えるユピテルのレーダー探知機の具体的な特徴を挙げてみましょう。

なお、この特徴はあくまでも他社と比較の上での相対評価で、一部体感的なものを含みます。

・GPS測位の速さ・精度の高さが安定感している
・ほとんどの機種が静電式タッチパネル採用であり、それを前提にインターフェイスが刷新されている為に操作性に優れる
・ポータブルナビも生産している関係でフルマップ表示や警報アイコンが非常に見やすい
・警報音声を数種類から選ぶ事が出来る上、他社のように素っ気ないものではなく遊び心が感じられる
・他社製品よりも薄型で液晶のベゼル部分も少なく、コンパクトでスタイリッシュである

これらの特徴を強引にまとめると、快適性と趣味性が高いと言えようかと思います。

ただし、ユピテルのレーダー探知機には他社にはない大きなデメリットがあります。

それは年間5,000円近くのGPSデータ更新費用を要求される点です。

■ ity.クラブ年会費

まず、この点が絶対に許容できない方にはブリッツ、セルスターの製品をおすすめします。

レーダー探知機業界の2022年の情勢

まず初めに2022年のレーダー探知機市場の情勢ですが、これを理解して頂くには2021年に起きた大事件を押さえておく必要があります。

2021~2022年に掛けて、レーダー探知機市場に大きな影響を及ぼすトピックが4つありました。

・従前からの課題であった、コムテックによるKバンド誤報対策の実装
・コムテックレーダー探知機の電波法違反からのリコール&修理対応
・コムテックのレーダー探知機市場からの撤退発表
・ブリッツのレーダー探知機市場参入(コムテックのOEMと見られる)

コムテックによる従来の常識を破ったKバンド誤報対策の実装

2017年からユピテル・コムテックの2社は、従来とは異なるKバンド24.15GHzのレーダー波で取締りを行う、スウェーデンのセンシス「SSS」「MSSS」という小型オービスのでレーダー波の探知に対応する製品の販売を開始しました。(セルスターはかなり遅れて2021年から対応)

これは一見喜ばしい事に思えましたが、この24.15GHzの周波数は、自販機の動体検知レーダーや、マツダ車の後方センサーなどに使われているなどの事情から、都心部や市街地では大量の誤報がセットになってついて来る…という悩ましい事態に陥りました。

ユピテル・コムテックのレーダー探知機の誤報の傾向と対策のまとめ
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それまでKバンド受信に対応した製品を販売していたユピテル・コムテックの2社は、受信感度の調整などで対策を行ってきましたが、使われている周波数が同じという事で根本的な解決には至りませんでした。

ところが2021年に突如コムテックがKバンドの誤報を高精度で切り分け出来る「ZERO 709/809LV」という2つの製品を発売した事で一気に情勢が変わりました。

実機レビュー「ZERO 709LV」の評価
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Kバンドの誤報機能により「ZERO 709/809LV」では、従来機と比べて誤報が1/10程度に減った事から、私は2021年のレーダー探知機は「ZERO 709/809LV」の一択と言う表現をしていました。(それまでは総合力が高いユピテル製品をおすすめする事が多かった)

コムテックの電波法違反からのリコール&修理対応

上述のような情勢から、2021年のレーダー探知機市場は久々に「ズバリこれがおすすめ!」と表現できる、珍しい状況になっていたのですが、突然のコムテックレーダー探知機の電波法違反によるリコール報道から状況は一変しました。

悲報!毒電波 コムテックのレーダー探知機が電波法違反で壊滅!最悪回収も?
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コムテックのレーダー探知機のうち、最近数年間に間に発売されている製品30万台は、電波法の基準を満たさず、CS放送の受信を妨害する恐れがある為、コムテックはこれらの製品を回収・修理する対応をとりました。

そして修理後には別人になっていた

LaBoon!!では、テスト用に購入した「ZERO 709LV」の修理完了後に、読者からの要望でKバンドの受信テストを行いましたが、以前は平均で300m手前から警報していた北本市のセンシスSSSでの警報距離は、30m未満と、修理前の1/10以下に低下している事が判明。

コムテックのゼロ回答!修理から返って来た「ZERO 709LV」、お前はもう死んでいる!
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この時点では、今まで「ZERO 709/809LV」をおすすめして来た経緯もありまたので、どちらかと言うとコムテックに申し開きのチャンスを与える意味で、みんカラから状況の報告・確認を依頼したものの、返信はなしのつぶて。

仕方がないので症状を伝えた上で点検を依頼しましたが、良・不良を判断する為の探知距離の基準などは教えて貰えず、「正常品」として返されました。

これにより、Kバンドの探知距離は30m未満が仕様の基準範囲であると解釈せざるを得なくなりました。

修理後の性能が、製品の最大の差別化ポイントを打ち消すような落ち方をしている点で、修理対応は最悪それに対するサポート対応も最悪でした。

そしてコムテックは、なぜかレーダー探知機市場から撤退。

2022年には、ブリッツが新たにコムテックのOEM品と見られる製品で市場に参入しています。

ブリッツ製品のレビューは以下記事を参照して下さい。

実機レビュー「TL311R」の評価
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2022年モデルではユピテル製品をおすすめするのか?

さて、ようやく記事タイトルの本題に入りますが、2021年の半ばまではコムテック一強からの自滅で、後半はユピテル製品を消極的におすすめせざるを得ない状況でした。

それまでコムテック製品をおすすめていた理由は、Kバンド誤報切り分け機能の実装に伴う誤報の大幅低減と、Kバンドの感度を最大限まで上げる事が出来るようになった事で、Kバンドの受信距離が伸びた点の2つです。

私はユピテルが2022年モデルで、コムテック方式のKバンド誤報切り分け機能を実装する事を期待していたのですが、残念ながらそれは実現せず、2022年モデルではレーザー探知の視野角を広げる、と言う機能のみが実装されました。

一方で前述のブリッツ2022年モデルでは、コムテック製品と同様にKバンド誤報切り分け機能がサポートされている上に、Kバンドの探知距離は100m弱まで回復していました。

これはユピテルの製品と比べると短い距離であり、必要充分な探知距離とは言い難いものではありますが、ユピテル製品の誤報も相当に多く、従ってユピテル製品がおすすすめ!とも言い難い状況です。

少なくとも私はコムテックOEMと見受けられるブリッツの製品は好きではありませんが、ユピテル製品の誤報の多さにも辟易していますので、消去法でブリッツ製品を選びます。

実機レビュー「TL311R」の評価
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誤報が多少多くても良いやって方は、ユピテル製品を購入されると良いでしょう。

※仮にユピテルがコムテック方式のKバンド誤報対策を実装してくるようであれば、全力でユピテル製品を推しますが、この想いはたぶんメーカーには届かないでしょう・・・まぁ、私には利害関係なないので、積極的に届けるつもりも全くないですけど(笑)

2022年モデルはレーザー探知モデルとしては第四世代

2019年春にレーザーを探知出来るレーダー探知機が各社から発売されて以降、概ね年次でレーザー受信部の改善が行われていますが、ユピテルの2022年モデルはレーザー探知モデルとしては第四世代に当たり、メーカー基準では順当に探知能力がアップしているとされています。(2022年モデルには第三世代と第四世代が混在)

最新の第四世代では、2021~2022年モデルの第三世代と比べて、直線での探知距離は変わらないものの、水平方向の探知範囲が、従来の40°から60°まで広がったとの事です。

2022年モデルには、年始に発売された第三世代と、春以降に発売された第四世代が混在しており、ややこしい事になっていますが、型番で分けるとこのようになります。

・第四世代~2022年春:LS21/A1000/Z1000/Z2000
・第三世代~2022年始:LS720/A380/A380a/GS403/LS330/Z910L/Z130L
・第三世代~2021年:LS20/LS710/A370/GS303/LS320/Z210/LS71a

ユピテルのレーザー探知距離の世代間の差ですが

・第一世代 vs 第二世代では、20~30%の向上
・第二世代 vs 第三世代では、5~10%の向上

と、順調に実測での受信距離を伸ばして来ました。

一方で2022年春の四世代では、こちらの記事で説明している理由から、第三世代と同等の探知距離になるだろうと予測しています。

「LS21」「A1000」「LS2000」「Z1000」「Z2000」ユピテルの第4世代レーザー探知機構を搭載したレーダー探知機
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従って私としては四世代にこだわる必要はなく、第三世代以降の製品中から価格を見ながら選べばよいと考えています。

・第三世代~2022年始:LS720/A380/A380a/GS403/LS330/Z910L/Z130L
・第三世代~2021年:LS20/LS710/A370/GS303/LS320/Z210/LS71a

まとめ

以上、ユピテルのレーダー探知機のおすすめモデルについて解説しました。

誤報が気にならない方はセパレートタイプの「LS71a」辺りがおすすめです。

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