ケンウッド彩速ナビ 2023~2024年モデルの違いとおすすめモデル

※2023年6月3日更新:2023~2024年向けに内容を見直しました。

こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

ケンウッドの彩速ナビは、他社製品と比べると全体的に価格と地図の更新費用の安さが魅力の製品ですが、先日2023~2024年向けの全てのグレードが発表されていますので、この記事では2023年向けに最新の彩速ナビの特徴について解説します。

2023年までのカーナビ業界と彩速ナビの流れ

私は2015年以降のアフターパーツカーナビ業界の動向を外野からウォッチしていますが、大きな流れはこちらの2つの要因による一貫した市場の縮小です。

・スマホアプリの普及
・自動車メーカーのナビ標準化

このような背景から、業界はこのような流れを辿っています。

・ディスプレイの大型化
・ディスプレイのフローティング化
・車種専用設計モデルの開発
・従来型の製品の思い切った値下げ

このような業界の流れの中で、メーカーとしての生き残りをかけてケンウッドはドライブレコーダー事業に開発リソースを集中させてきました。

一方でカーナビ事業に関しては、既存のモデルの基本機能をブラッシュアップしつつ本体価格・地図更新コストを落とし、従来はクラリオンが強かった低価格ゾーンを攻める事でクラリオンを駆逐してます。

ただし、ここ数年の流れでは、大画面ナビや車種専用ナビの高価格ゾーンは市場が拡大したものの、ケンウッドが得意としていた低価格ゾーンは市場が縮小しています。(ここ1~2年は大幅な円安の影響を受けて低価格ゾーンが低価格ではなりつつあるが)

また、CarPlay・Android Autoの認知度の向上により、ディスプレイオーディオの市場シェアも上昇しているようですので、アフターパーツのカーナビ市場全体が盛り上がりに欠ける状態となっていますが、そのような中で彩速ナビは以下のような特性となっています。

・地図の更新費用が安い(最近はパイオニアも同様)
・彩速の名の通り、処理が速い(最近は普通かも?)
・全グレードで2カメラドラレコと連動(最近は普通かも?)

2023年基準では、唯一無二と言える特徴がなくなりましたね。

2023~2024年モデルでの更新のポイント

彩速ナビ2023~2024年モデルでは、従来通りL/S/Mシリーズの3つのグレードとなっています。

エントリーのLシリーズは、企画が古い30万画素ディスプレイモデル、それ以外は比較的新しい企画の100万画素の高解像度モデルとなっています。

※2023年のカーナビの標準的な解像度は100万画素で、各社とも旧規格の30万画素モデルも残している形です。

そろぞれの特徴はこちらの通りです。

エントリーのLシリーズ

「MDV-L310」「MDV-L310W」は、彩速ナビのエントリーグレードですが、このグレードのみは基本設計が10年以上前のものを引き継いでおり、各社ともにユーザー救済の為?に残してあるコスパ重視のモデルです。

機能的には以下の通りで、従来型の全部ありグレードから、フルセグ、ハイレゾ、DVD再生、HDMI IN/OUTを外した形となっており、前年モデルの「MDV-L309」「MDV-L309W」の地図更新版とも言えそうです。

・ワンセグ
・CD再生、録音
・Bluetooth/USB/SD/iPhone

なお、地図更新期間は1年が無料となっており、その後は3,600/年で地図更新が可能です。

カーナビの地図更新料金の相場について
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ここ2年位の値上げの嵐で、実勢価格も上昇している傾向がありますが、それでも他社製品と比べると1ランク安い価格設定になっているのが魅力の製品です。(2~3年前に比べると1~2万円高いかも)

Sシリーズ

Sシリーズは、最近ではアフターパーツのナビ業界ではスタンダードになっている、100万画素の高解像度ディスプレイを採用した、従来でいうところのアッパーミドルグレードの製品です。

・7型:「MDV-S710」「MDV-S710W」
・8型:「MDV-S810L」「MDV-S810F」

機能構成としては、従来型のナビとしては全部アリ+ハイレゾとHDMI入力対応と言った形になります。

AV機能に関してはフルメディア対応ですが、上位のMシリーズとは異なり、ハイレゾのBluetooth再生で音質を劣化させないLDACには非対応、HDMI出力ポートもありません。

前年モデルからの更新点は見当たらず、地図のバージョンアップモデルと言えそうです。

Mシリーズ

Mシリーズは彩速ナビの最上位グレードの9型モデルです。

・9型インダッシュ:「MDV-M910HDL」
・9型フローティング:「MDV-M910HDF」

従来からのSシリーズとの違いは、LDAC・DSD・HDMI出力への対応でしたが、2023年モデルからは新たに音声コマンド操作が実装されています。

個人的にはこのような音声コマンド操作は、コマンドを覚えるのが大変だと感じていますので、実用性に関しては疑問符ではありますが、使いこなせれば便利な機能なのでしょう。

9型モデルの中では他社よりも安い実勢価格になると予測しますので、コスパで選ぶならケンウッドでしょう。

まとめ

以上、彩速ナビ2023~2024年モデルの特徴について解説しました。

機能的にはL/Sシリーズは楽ナビ、Mシリーズはサイバーナビ、フローティングモデルはパナソニックと言ったように競合しますので、他社製品と比較の上で検討しましょう。

パイオニア 楽ナビ2022年モデルの違いとおすすめモデル
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サイバーナビ2022~2023年モデルの特徴をまとめて説明
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パナソニックのカーナビ2023年モデルの違いとおすすめモデル
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コメント

  1. MDV-D209BT発売待ちの人 より:

    5月にMシリーズ(6月発売)、Lシリーズ(7月発売)が発表されていますね。

    それと、まだ発表はない様ですが、近いうちに特定販路向けDシリーズの下位モデル(D409、D309、D209)も来そうです。
    (連携アプリのVOIPUT(https://www.kenwood.com/jp/car/apps/products/voiput/)の対応機種の所に、「MDV-D409BTW、MDV-D409BT、MDV-D309BTW、MDV-D309BT、MDV-L309W、MDV-L309、MDV-D209BTW、MDV-D209BT」の文字が・・・(笑))

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

      MDV-D209BT発売待ちの人様
      そうですね。こっちを更新してから発表されたので入れてませんでした。
      https://car-accessory-news.com/mdv-l309/
      https://car-accessory-news.com/mdv-m909hdf/

      儲からなくてもやるんですかね(笑)

      • zonealarm より:

        Mシリーズの8インチと9インチは公式サイトに載ってましたが、7インチが載ってませんでした。
        2023年モデルのMシリーズ7インチモデルは廃止でしょうか?それともあとから出ますかね?

        時代の流れですかね?古いクルマは大型ナビだと、飛び出していて
        後付感が嫌いだったので、あえて7インチのままでしたが…残念です。

        • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 より:

          zonealarm様
          基本的にはハイエンドモデルは大型化してるので、7型は切り捨てらたようですね。

  2. 黒澤智宏 より:

    すみません、先程送信したコメントに訂正があります。
    Mシリーズは8インチも、ありませんでしたね。
    間違えてました申し訳無いです。

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