実機レビュー 暗視特化のお手軽シングルドラレコ VIOFO「A129」の評価

※2020年3月18日更新~実機レビューを追記しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

最近は2カメラドライブレコーダーのレビューを中心に実施していましたのでシングルモデルのテストは後回しにしていましたが、ユピテルやコムテックの最新モデルとの比較に使用した2カメラモデル「A129 Duo」のフロントカメラの画質が圧倒的に優れている事を改めて実感しました。

どうも当初はフロントカメラ単体としては日本国内での販売はされていなかったようですが、最近は「A129」という型番でフロントカメラ単体での販売も行っているようです。

VIOFOのドライブレコーダーの特徴をまとめて紹介
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「A129」のスペック

「A129」のスペックは以下の表の通りです。

A129

※正規販売店以外での購入は保証が受けられない事があります。
■ 正規販売店 楽天市場「A129」
■ 正規販売店 Yahoo「A129」
■ 正規販売店 ALinks通販「A129」
1920×1080/60fps/WDR
1920×1080/30fps/WDR
LED信号対応不明
レンズ視野角/対角140°
microSD付属なし/最大256GB
偏光フィルターOP
GPSはマウント内蔵
WiFi
駐車監視モード
タイムラプス1/5/15fps/自動起動
専用ケーブルOP
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

イメージセンサーにはSONYの夜間特化型STARVIS対応の「IMX291」を使用し、レンズのF値は1.6となっており、見かけのスペックはハイエンドです。

VIOFOはもともと欧米を中心に年間30万台のドライブレコーダーを販売してきた中国メーカーで、映像の補正能力が他の中国メーカーはもとより、コムテック・ユピテル・ケンウッドなどの日本メーカーと比べても優れている部分が目立ちます。

特に「A129」については、解像度こそスタンダードなフルハイビジョンですが、過去にテストを行った200台以上のドライブレコーダーの中でも一二を争うほどの実用性の高い補正手法を採用しています。

似たようなハードウェア構成のドライブレコーダーは他にも結構見かけますが、同じハードウェアをここまでドラレコ向けに高度にチューニングした製品はほとんどありません

セット内容とデザイン

セット内容については以下の通りとなります。

①ドラレコ本体

②miniUSB電源ケーブル

③USBケーブル(家庭用)

④2ポートシガーチャージャー

⑤GPSアンテナ内蔵のマウント

⑥取扱説明書(日本語版)

⑦その他取付用品

以下の偏光フィルターと駐車監視ケーブルはOP扱いです。

ドラレコ本体

ドラレコ本体のデザインはコンパクトな平型タイプで、板型のGPSマウントの脱着が可能です。(A129IRやDuoのフロントカメラと全く同じものです)

液晶は2.0型、5つの操作ボタンにしっかり見易い色で役割が印字されているのは、同社の他のモデルと同様です。

写真では分かりにくいですが、手のひらサイズのコンパクトです。

レンズ部分は上下のみの可動範囲になっています。

右側面にはminiUSB電源ポートとアナログAV出力端子、リアカメラ端子

左側面にはmicroSDカードスロット

GPSマウントには上部に電源ポートが装備されています。

偏光フィルター

VIOFOのドラレコには、車内の映り込み防止の対策としてOPの偏光フィルターが用意されていますので、今回はフィルターを装着した状態でテストを行いました。

電源ケーブル

電源ケーブルは2ポートのシガーチャージャーとminiUSBケーブルを組み合わせて接続します。

今回はこちらのOPの駐車監視ケーブルを使用しました。

このケーブルではカットオフ電圧の調整のみ可能です。

フェライトコアが嫌らしい位置についてますが…。

リーフでは問題なくルーフパネルに押し込めました。

インターフェイスについて

電源ONから録画開始までの起動時間は10秒程度とドライブレコーダーとしてはやや遅めです。

インターフェイスについてはデフォルトが英語設定で、GPS時刻も世界標準時になっていますので、設定から「日本語」、GMT+9を選択します。

インターフェイスはよくある中華ドラレコに近いのですが、メニューツリーは1本化されており、RECボタンで一度録画を解除した後にMENUでツリーを呼び出す事が出来ます。

メニューから抜けた後に自動で録画が開始されたり、録画を手動で停止すると警告音が鳴ったりと中華ドラレコの中では使いやすい部類に入るかと思います。

WiFiアプリについて

WiFi通信については2.4/5GHz帯の選択式ですが、日本国内での5GHz帯の屋外使用は法令で禁じられていますので、車内では2.4GHz帯を使用します。

※車内は屋外の扱いだそうです。

■ NECユーザーズマニュアル

駅のホームや自動車や電車など乗り物の中は屋外の扱いとなりますので注意してください。

WiFi機能については一番右のボタン長押しで、アクティブ/OFFの切り替えが可能です。

※アプリはこちらからダウンロード

■ iOS VIOFOアプリ

■ Android VIOFOアプリ

アプリの使い勝手に関してですが、ほぼ全ての設定をWiFiアプリから行う事が出来ますので非常に便利です。

以前は英語表記でしたが、2020年3月の時点ではこちらから要望していた日本語化が実装されていました。

なお、アプリの操作感は悪くはないですが、設定メニューを開いている間、「録画開始ボタンを押せ」の警告音が鳴り続けるのはうるさいのが気になりますが。(メニューで電子音OFFにすれば消せますが、全ての電子音が消えます)

車内への取付けについて

今回は初期型のリーフに「A129 」の取り付けを行いました。

ミラー裏に簡単に隠せますが、なるべくレンズが車の真ん中近くになるように設置したいところです。

ドライブレコーダーとしての画質について

画質については次の3つのドライブレコーダーとフルハイビジョン/30fpsの撮影モードでの映像を比較しました。

①ユピテル「SN-SV40c」~フルハイビジョンSTARVIS(夜間特化センサー)

②コムテック「ZDR022」~フルハイビジョン

③ケンウッド「DRV-340」~フルハイビジョン

「A129」にはOPの偏光フィルターを取り付けた状態です。

比較ポイントは以下の通りです。

①録画視野角

②ナンバー認識精度

③逆光補正能力

④夜間のナンバー認識精度

⑤夜間の明るさ

録画視野角について

録画視野角はドライブレコーダーとしては概ね標準的な水平107°程度でした。

ナンバー読み取り精度について

「A129」はこの中では視野角がやや狭めでコントラストも強く出る方ですので、ナンバー認識精度は最も高くなっています。

逆光補正能力について

STARVIS対応のイメージセンサーは全般的に白飛びに弱いという特徴がありますが、トンネル出口での逆光補正能力については「A129」がやや低めとなっています。

なお、前回「WD250S」との比較の際には「ZDR022」、「DRV-340」などよりも明らかに逆光補正能力が高いという結果だったのですが、どうも「A129」はその時の天候や明るさによって露出が調整されているらしく、今回はやや白飛びが強めに出ています。

【今回】

【前回】

その分、他の機種が周囲が黒つぶれしているのに対して、「A129」は全体が見やすくなっています。

夜間のナンバー読み取り精度について

夜のヘッドライトが強く反射した状態のナンバープレートの読み取りは、昼間の白飛び同様にSTARVISセンサーが苦手としている項目ですが、「ZDR022」以外は全て同程度で標準+αでした。

なお、こちらも同様に前回の比較ではもっと良い結果だったのですが、その時の状況に応じて全体の露出が調整される為、結果にバラつきが出るものと考えられます。

以下は前回のテスト時ですが、「DRV-340」よりもヘッドライトの反射が抑えられています。

夜間の明るさについて

夜の明るさについては市街地では全てのドラレコの中で最も明るいクラスとなり、この中ではダントツの視認性の高さとなっています。

特に「SN-SV40c」「DRV-340」は明るい市街地でも画面の暗い分と明るい部分の明るさに差が大きいと、このように真っ暗になる部分が出てきます。

街灯が少ない場所でのヘッドライトのみでの走行時にも「A129」の明るさは抜群で、特にヘッドライトの端から外側までも明るく映っています。

暗視能力については「A129」が最も高く、僅差で「SN-SV40c」、その他の2機種はほとんど真っ暗と言った結果です。

「A129 Duo」はSTARVISセンサーの中でもそこそこ白飛びに強く、夜間は市街地、ヘッドライトのみでの走行時にも最も明るく、暗視能力も非常に高いという理想的な画質となっています。

偏光フィルターの効果

夜間が明るいドライブレコーダーはダッシュボードの映り込みが強く出るというデメリットがありますが、対策として今回は「A129」のみOPでの取り扱いがある偏光フィルターを装着しています。

昼夜ともに他のモデルと比べると随分と車内の映り込みが軽減されていますので、偏光フィルターの装着をおすすめします。

60fpsの撮影モード

事故や煽り運転などの証拠としてはフルハイビジョン/30fpsで充分ですが、「A129」にはドライブに行った際などに景色をキレイに撮影したいという方向けにフルハイビジョン/60fpの撮影モードも用意されています。

コントラストも強めのドラレコなので景色撮影能力も非常に高いモデルです。

西日本LED信号の見え方について

現状のファームウェアでは30fps出力となっていますので西日本エリアではLED信号が同期する可能性あります。

※1カメラモデルの「A119V3」では先行して27.5fps化のファームウェアが実装されていますので、27.5fps化を要望しておきます。

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ
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駐車監視について

駐車監視については専用ケーブルを使用する事で、エンジンに連動して以下のモードを起動させる事が出来ます。

ドライブレコーダーの駐車監視の配線方法について解説
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①動体検知+衝撃検知

②タイムラプス(1/3/5/10fps)+衝撃検知

③低ビットレートの常時録画+衝撃検知

※衝撃感度は走行時とは別に設定が可能

中国メーカーとしては最も使い勝手が良い部類に入ります。

なお、「駐車監視モード」として扱われているこれらのモードは、専用ケーブルを使用してエンジンのON/OFFに連動させる事が出来ますが、専用ケーブルを使用しなくても「動体検知」「タイムラプス」「低ビットレート録画」は手動での起動が可能です。

GPSで自動で駐車監視のON/OFF LaBoon!!企画のガジェット「iZONE」
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外部電源を使用した駐車監視について

ドラレコ専用の外部バッテリーiCELLを使用した駐車監視の駆動予想時間はこちらの通りです。(10fpsのタイムラプス)

iCELLB6AB12AB40A
容量76Wh153Wh422Wh
駆動時間34時間68.5時間171時間
満充電50分100分150分

ikeep「iCELL B6A/B12A」

ikeep「iCELL B40A」

動画ファイルの再生方法について

動画の再生については以下の4つの方法をテストしました。

①スマホアプリでの再生

②ドラレコ本体での再生

③PC専用ビュワーでの再生

④PC汎用ビュワーでの再生

スマホアプリでの再生について

スマホアプリでの再生についてはストリーミングとスマホのアプリ内、アルバムにダウンロードしてから再生する方法があります。

データサイズは前後ともフルハイビジョン/30fpsモードであれば、1分当たり122MB程度でそれほど大きくはありませんが、ストリーミング再生でも再生が始まるまでにそこそこ時間が掛かり、時々カクつきます。

完全ダウンロードする場合には1分のファイルで1分30秒程度の時間が掛かります。(2.4Ghz帯を使用、5Ghz帯ならら30秒程度です)

 

ドラレコ液晶での再生について

ドラレコ本体での動画の再生は、液晶サイズが2.0型で液晶部分がフロントガラスの角度とほぼ平行になる為、スタンダードの箱型ドラレコと比べると画面がやや見にくくなります。(録画停止状態で▲ボタン長押しで再生モード)

PC専用ビュワーでの再生について

PCの専用ビュワーは以下のページからダウンロード出来ました。

■ A129ビュワー

このビュワーは専用ソフトではないようで、課金モードと無料モードがあり、無料モードでは一度に読み込めるファイル数が2つまでに制限されています。

英語版なのでハッキリ言って扱いにくいのですが、機能的には非常に充実してたりします。

なお、このソフトですが以前は正常に動作していたのですが、今回のテストで動画が開けなくなっていました。

Windowsのアップデートなどの影響でPCの環境が変わった事が原因の可能性がありましたので、VIOFOさんに問い合わせたところ、コーデックの問題ではないか?との事でした。

こちらの「K-Lite Codec Pack」のベーッシック版の最新バージョンをインストールしたところ、正常に再生が可能になりました。

このビュワーの主な機能はこちらの通りです。

①映像の拡大縮小

②地図への走行軌跡の表示

③速度の表示

④方位計の表示

⑤Gセンサーグラフの表示

⑥1/32~5倍速の間での再生速度調整

⑦明るさの調整

PC汎用ビュワーでの再生について

PC汎用ビュワーでの再生については、Windows 10のメディアプレイヤー、OSにデフォルトで搭載されているソフトでの再生も可能でした。

microSDでの録画時間について

「A129」の最高画質でのデータサイズは以下の通りです。(ビットレートは下げられますが画質も落ちます)

①常時録画~1分当たり122MB、一時間当たり7.3GB

②タイムラプス10fps~常時録画の1/3で1分当たり40MB、一時間当たり2.4GB

microSDカードの容量は256GBまでサポートされており、以下のカードは問題なく使用が可能でした。

■ サムスン256GB U3

 地デジへのノイズの影響について

地デジへのノイズの影響については、「A129」の単体使用では、初期型リーフ+純正ナビの組み合わせで影響は確認出来ませんでした。

ラジオへのノイズの影響も確認出来ませんでしたが、車種やカーナビの種類、アンテナの位置で状況は変わる事がありますので結果は参考程度に捉えて下さい。

「A129」の総評

「A129」の各比較項目をまとめると以下の通りとなります。(5段階評価)

①録画視野角:標準的な水平107°~★★

②昼間のナンバー認識精度:フロント・リアともに非常に高く、フルハイビジョンクラスとしては最高~★★★

③夜間のナンバー認識精度:WDRのSTARVISながらドラレコ全体の中では標準+α~★★★

④逆光補正:逆光補正能力はSTARVISモデルとしては高い~★★

⑤夜間の明るさ:あらゆるシチュエーションで最高クラスに属する~★★★★★

⑥暗視能力:STARVIS対応のドライブレコーダーの中でも明るい部類~★★★★

点数視野角ナンバー昼ナンバー夜 逆光夜明るさ暗視
T325.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
MINIEYE23.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR752G21.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
WD260S21.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
A12921.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR852G20.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★
DRV-83020.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-ST3200P19.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★
DRV-35019.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR203G18.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
A119V318.0点★★★★★★★★★★★★★★★
SN-SV40c18.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
A129Pro17.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-SV70c17.5点★★★★★★★★★★★★★★★
WD250S15.5点★★★★★★★★★★★★★
ZDR02215.0点★★★★★★★★★★★★
DRY-ST1700c15.0点★★★★★★★★★★★★★
DRV-650/W65014.0点★★★★★★★★★★★
HDR001C14.0点★★★★★★★★★★★★
DRV-34012.5点★★★★★★★★★

録画視野角は広い方ではありませんが、昼夜のナンバー認識精度、夜間のあらゆるシチュエーションでの明るさに優れており、非常に高次元でのバランスが取れた製品と言えます。

夜間特化型のSTARVISセンサーを搭載したモデルの中では最高の評価となりました。

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VIOFOのドライブレコーダーの特徴をまとめて紹介
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(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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