こんにちは!Omiです。

2017年の東名煽り事件で2カメラドラレコの需要が急拡大、2019年の常磐道煽り事件では360°+リアカメラの2カメラドラレコが注目を集めているようです。

…と言うよりも、マスコミがこう言ったモデルを煽り運転対策として有効であると持ち上げて、業界もそこに乗っかろうとしてるのですが、ドラレコの専門家である私から見れば、これは安易におすすめする気にはなれません。

何故かと言うと360°ドラレコはごく一部の超ハイエンドモデルを除き、解像度が低すぎて前方の車のナンバーが認識出来ないからです。

また、赤外線付きのモデルはほぼないと思いますので、夜間は車内が真っ暗に映る可能性もあります。

確かに360°+リアカメラは有用なアイテムではある

私は360°+リアカメラのセットモデルが役立たずと言っている訳では無く、場合によってはその有用性は充分に認めています。

ただし、これらは事故の際の状況証拠の認識能力が高いのであって、逆に一番苦手としているのはナンバーの認識です。

最近のモデルではリアカメラに関しては100万画素まで解像度が上がっているモデルもありますが、おすすめされているモデルの中には30万画素の低解像度のものも多く、360°カメラの方も200~400万画素程度の解像度のモデルがほとんどです。

360°モデルで前方の車のナンバーを認識するなら、6K~8K/1800万~3200万画素以上が必要になり、たかだか400万画素では話になりません。

350万画素で軽自動車に取り付けて、ギリギリぶつかるかぶつからないくらいまで寄せて、運が良ければ読み取れるかも知れない…、と言うレベルです。

現状の360°+リアカメラのドラレコが力を発揮するのは、あくまでも事故の際の状況証拠に対してです。

この面では非常に有用ですが、前後カメラともにナンバーを認識するのが苦手ですので、煽り事件の被害者になった時の証拠としては前後フルハイビジョンの2カメラドラレコに劣ります。

壮絶な煽り運転の末に、殴られて鼻血を吹いてる自分の顔だけ映って、相手の車のナンバーや人相が映らなかった…と言う悲惨な事にもなり得ますので、マスコミや店頭のセールスに騙されないように気を付けましょう。

車内も車外も映すならカメラは3台以上必要

煽り運転の対策としてドラレコを導入しようと考えているのであれば、前後の解像度は200万画素、車内は赤外線付きの30万画素以上が望ましいと考えていますが、現時点ではこのような3カメラは見当たりません。

なので、煽り&暴力対策としてドラレコの導入を考えているのであれば

①2カメラドラレコ+1カメラドラレコ

②360°とHDリアカメラのセット+1カメラのドラレコ

のいずれかの組み合わせを考えた方が良いでしょう。

2カメラドラレコ+1カメラドラレコのパターン

このパターンでは主に通常のセパレートタイプの2カメラドラレコと、1カメラのドラレコを追加で設置する事になります。

ただし、夜間の撮影能力を考えると車内向けのカメラは赤外線照射タイプでなければ都合が悪く、今のところ該当モデルはコムテックの「HDR-951GW」のみとなっています。

以下の記事を見てもらうと分かりますが、今まで全然おすすめしてませんでした。殴られ事件とかを想定してなかったので…。

コムテックドライブレコーダー2018年モデル第二弾「HDR-951GW」発表

「HDR-951GW」を使用した場合にはリアには別途1カメラドラレコが必要になりますが、リアには明るいモデルがおすすめです。

リア用におすすめのドライブレコーダー7選!!

その他には赤外線付きの車内カメラが付いている一体化の2カメラドラレコもあるにはあります。

このモデルならフロント側の配線はスッキリ収められますし取り付けも簡単なのですが、基本はレーダー探知機との連動を前提としている為、液晶を搭載しておらずWiFiにも対応していません。

車の中で動画が全く確認出来ないのは痛いですね。

セルスター2カメラドライブレコーダー「CSD-690FHR」発表

また、次のVANTURE N2 Proは先日の常磐道の煽り運転事件で被害者側の車に装着されていたドラレコで、このモデルも室内側のカメラ周りに赤外線LEDが装備されています。

価格も割と安いのでN2 Pro+単体のリアドラレコと言う組み合わせがコスト的には最も安くなりそうです。

実機レビュー一体型2カメラドライブレコーダー VANTURE「N2 Pro」の評価

360°とHDリアカメラのセット+1カメラのドラレコ

この組み合わせの場合にはフロントに360°ドラレコ、リアにはセットのカメラ、更にフロントにナンバー認識用のドラレコを個別に取り付ける形になります。

この場合、フロントの360°カメラの解像度はあまり気にしなくても良いですが、リアは最低でも100万画素以上としたいところです。(出来れば200万画素ですけど、多分ないです)

…が、現状販売されている「360°+リアカメラ」のモデルは、日本のメーカーのブランドで売られていますが、中身はスペックがショボショボの中華企画のODM製品ばっかりです。

※ODMとは企画生産も工場が行い、日本のメーカーは自社ブランドで売るだけの形態です。

従ってここではリアが100万画素でどうにかおすすめ出来そうなモデルをご紹介します。

液晶王国「QD-203」

液晶王国「QD-203」はフロント「1920×1080」の360°カメラ、リアは100画素の車外カメラが付属する2カメラセットモデルです。

どこまで信じて良いか分かりませんが、フロントカメラは低照度カメラと謳われていますので、夜間の車内も明るく映る可能性があります。

リアカメラはちょっと画像が粗いな~と言う印象ですね。

夜間特化型2カメラドライブレコー 液晶王国「QD-203」

azur「DRX-P518HR」

azur「DRX-P518HR」はイエローハットの専売モデルかと思いますが、フロントカメラは「1440×1440」の200万画素、リアは100万画素の室内カメラとなっています。

その他特筆すべき点はないですが、リアは室内カメラなので液晶王国のモデルと比べると取り付けが簡単な反面、ナンバー認識精度は若干落ちる可能性がありますね。

イエローハットで販売されている360°+リアカメラのドラレコ azur「DRX-P518HR」がなかなか良さそうな件

まとめ

以上、煽り運転対策として360°ドラレコ、または前後2カメラモデルを活用した3カメラ体制での対策についていくつかご紹介しました。

一体型前後2カメラ+リア200万画素の3カメラモデルが出て来ると面白いですね。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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