※2023年12月26日:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
2018年以降、ドライブレコーダーの売れ筋機種は、それまでの1カメラから前後2カメラモデルにシフトしており、2023年現在でも依然として2カメラモデルのシェアが圧倒的に高い状況ですが、リテラシーや防犯意識が高いユーザー層には、3カメラ・4カメラモデルが浸透しつつあります。
これらの製品のうち、WiFi対応となると極端に選択肢が絞られるのが現状ですが、この記事では2023年12月時点でのWiFi対応の3カメラ・4カメラドライブレコーダーについていくつかご紹介します。
VANTRUE「N5」
VANTRUE「N5」は、総合力では2023~2024年の最強モデルと言える4カメラモデルです。
前後2カメラを装備したフロントカメラと、セパレート型の後方撮影用リアカメラ、そしてリアガラスに前向きに貼り付ける前提のインナーカメラの3カメラ構成により、死角の少ない全方位の録画を実現しつつ、2.5Kの高解像度録画によるナンバー認識精度の高さがセールスポイントとなる製品です。
フロントカメラのイメージセンサーには、SONY製のドラレコ用イメージセンサーとしては最新世代に当たるSTARVIS 2技術に対応した、IMX675/500万画素を採用し、2.5Kの高解像度録画で先行車のナンバーをしっかり押さえます。
また、そのナンバー認識精度の高さ、全体把握能力の高さから、駐車監視においても抜群に高い能力を発揮してくれるでしょう。
GARMIN「47Z」
GARMINは言わずと知れたアメリカのGPSメーカーでガジェットメーカーとしては抜群の信頼性を誇ります。
同社の「47Z」は2019年6月に発売された、WiFiとBluetoothでネットワークを構築する2カメラドライブレコーダー「46Z」の2021年向けの後継機ですが、このネットワークリアカメラ相当の単品モデル「mini2」を2台まで追加する事で、最大で4台の構成が出来ます。
3台構成の場合には3台目を車内向きに、4台構成なら左右のクォーターガラスに外向きに取り付けるなど方法でユーザーの要望に合わせて撮影範囲を調整する事が可能です。
本機はSTARVISセンサーを採用している訳ではありませんが、ソフトウェアによるチューニング技術が優れており、昼間の白飛びを抑えながら夜間も比較的明るく撮影できるのが特徴です。
VANTRUE「N4 Pro」
VANTRUEの「N4 Pro」は、時代を先読みしてヒット商品となった「N4」の進化上位版モデルです。
本機はフロントカメラに4KのSONYのSTARVIS 2センサーを搭載しており、フロントカメラのナンバー認識精度、ダイナミックレンジの広さ、明るさと言う面では、他の製品に対して大きなアドバンテージを持っています。
従って3カメラ現行の3カメラモデルの中では最もおすすめ出来る製品の一つと言えますが、4カメラの「N5」の方がサイド方向の視野角の広さで勝っていますので、特に条件を設けなければ「N5」、次点で「N4 Pro」のおすすめ順位となります。
VANTRUE「Element 3」
VANTRUEの「Element 3」は「N4」のWiFi対応の後継モデルと言った位置付けのモデルです。
本機はセンサーや録画仕様、駐車監視の仕様は「N4」とほぼ同等で、デザイン面やWiFi・リモコン・音声コマンドなどの操作性などの面で「N4」を改善したような特性のモデルです。
デザインのコンパクトさやWiFiアプリの利便性などの面では、確実に「Element 3」にアドバンテージがありますので、この部分にメリットを感じるなら「Element 3」を選びましょう。
VIOFO「A139」
VIOFOは中国のドライブレコーダー専業メーカーで、グローバル向けに製品を展開していますが、このうち「A139」は、2022年までの最上位モデルに当たります。
本機のカメラ構成は以下の通り。
他社ではフロントカメラ筐体に前後のカメラを搭載する製品もありますが、本機ではインナーカメラがセパレートとなっている為、それぞれのカメラの設置位置の自由度が高いのが最大の魅力となっています。
3カメラ録画時の録画解像度は、2.5K/30fps+FHD/30fps+FHD/30fpsとなりますが、2カメラのみでの録画時には、フロントカメラの2.5/60fpsの撮影モードにも対応するなど、景色撮影にも特化した仕様です。
OPで偏光フィルターやリモコン、外部マイクにも対応するなど、WiFi対応の3カメラモデルとしては最もこだわった製品の一つと言えます。
VIOFO「A139 Pro」
「A139 Pro」は、まだ日本向けには発売されていませんが、2023年以降のVIOFOのフラッグシップモデルとなるフロント4K録画に対応した、3CHモデルです。
4Kモデルはその解像度の高さによる精細感ばかりが注目されがちですが、フルハイビジョンセンサーと比べると光を取り込む能力が大きく劣りますので、夜間の撮影能力に問題が出る事が多いのですが、本機に関してはイメージセンサーを1/1.8インチ(標準的なドラレコの2.4倍程度の大きさ)としています。
これにより、従来の4Kモデルの弱点であった、夜間撮影能力の低さを克服しているものと考えられます。
加えて3CH対応と言う事で、広範囲の状況証拠を捉える能力も高くなっていますので、総合力では2023年の最高評価となる可能性を秘めた製品です。
BlackVue「DR750X-3CH Plus」
BlackVueは世界でも珍しい、個人向けのクラウド遠隔監視対応のドラレコを専門的に展開している、韓国の異色のメーカーです。
同社の製品では、WiFiアクセスポイント、または専用のLTEキットを使ってインターネットに接続する事が可能となっており、クラウドサーバーへのデータのアップロードや、遠隔からのリアルタイムでの動画の視聴が可能となっています。
同社の製品は2カメラモデルが主流ですが、このうち「DR750X-3CH Plus」では3カメラ録画にも対応しています。
ただし、VIOFO、VANTRUEと比べるとインナーカメラの視野角が狭く、車外の様子が映りにくいと言うデメリットがありますので、実用性の面ではこれらのメーカーの製品よりも劣ります。
まとめ
以上、WiFi対応の3~4カメラドライブレコーダーについていくつかご紹介しました。
現状では性能・機能で選ぶならVANTRUE「N5」一択と言えそうです。
コメント
鈴木朝臣様
いつも楽しく見させて頂いております。
車買い替えに伴い、ドラレコをどれにするか悩んでおります。
VANTRUE「S2」がAmazonでも発売されており、一番気になり、第一候補であります。
是非、レビューをお願い致します。
山本様
10月中を予定しております。
レビューまでしばらくお待ちください。