※2022年1月26日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
2017年から日本での販売が本格化し、最近は必須となりつつある2カメラドライブレコーダーはコムテックの「ZDR-015」などのように当初は大型筐体の製品が多かったのですが、ここ数年の間に業界全体でコンパクト化が進んでおり、最近ではルームミラーの裏に隠せる程度のサイズ感の製品が主流となっています。
以下は2021年モデルとしては最もスタンダードなサイズ感のコムテック「ZDR035」の画像です。
この画像の通り、スタンダードな製品であっても取り付け場所によっては運転の邪魔になるような事はなく、更に筐体をコンパクトにするとそれに伴ってディスプレイサイズも小さくなってしまうというデメリットもありますので、ドラレコ業界全体ではこのサイズ感がスタンダードとなっている訳です。
従ってこれ以上のコンパクト化は実用性の面というよりも、個々のユーザーの嗜好に合わせるという意味合いが強く、LaBoon!!としても「コンパクトだからおすすめ」と言った評価はしていません。
しかしながら、車種特有の事情があったり、ドラレコのデザインにもこだわりたい方も少なからずいらっしゃる事と思いますので、そのような方向けにこの記事では2021年向けにコンパクトでデザインが凝っている2カメラ以上のドラレコについていくつかご紹介します。
「Y-400di」日本メーカーのコンパクトと言えばユピテルのWiFiモデルは外せない
最近では海外メーカーの製品にコンパクトモデルが多く見受けられますが、ユピテルはドラレコが一般化する2014年以前からWiFi対応のコンパクトモデルを展開している、「ザ・コンパクトドラレコ」の老舗メーカーです。
2021年向けのこの系統の製品は、液晶を搭載しない、WiFi対応のスタイリッシュな円筒型モデルである「Y-400di」「SN-TW90di」の2機種(販路違いの同一モデル)となっています。
ユピテルのハイエンドクラスのドライブレコーダーは2018年から、①夜間の明るさ特化のSTARVISセンサー搭載、②超広角の録画視野角、の2つが基本コンセプトとして共通しており、「Y-400di」「SN-TW90di」についてもこの流れの延長線上にある特性となっています。
主な特徴はこちらの通りです。

「47Z」グローバルな知名度と信頼度は最高、デザインもピリリと辛いGarmin
Garminは軍事利用の実績もあるアメリカのGPS機器の超有名メーカーですが、ドライブレコーダーについても数年前から継続的に新製品を開発し続けています。
同社の製品もユピテルと同様に全体的にコンパクトな点が特徴ですが、2021年モデルの「47Z」もコンパクトな小型液晶のフロント筐体と、業界最小クラスのリアカメラを組み合わせた、WiFi・Bluetooth対応の最大4カメラのネットワークが組める異色のドラレコです。
主な特徴はこちらの通りです。
LaBoon!!では2年前に先代の「46Z」をテストしていますが、「47Z」では更に画質面での改善が加えられたという事なので期待値は大です。

「A139」画質面では最強のノウハウを持った中華メーカーVIOFO
VIOFOは中華メーカーとしては最も画質補正の技術が高いと評価されているドラレコ専門メーカーです。
同社の「A139」は液晶なしの平型筐体に2つのサブカメラを接続可能なWiFi対応の3カメラモデルで、フロントカメラでは2.5Kでの高解像と録画に対応した、3カメラSTARVIS対応モデルです。
主な特徴はこちらの通りです。
現行のドラレコの中では最高のスペック、画質となっているハイエンドモデルですが、日本向けのローカライズがイマイチな為、マニア向けの特殊モデルと言った位置付けになっています。

「A129 Duo Pro」4K対応で景色撮影能力が最強中華メーカーVIOFO
VIOFOの「A129 Duo Pro」は現行ドラレコとしては最高の解像度に対応したフロント4K+リアフルハイビジョンモデルです。
こちらも筐体はWiFi対応の平型コンパクトですが、スタンダードサイズのディスプレイも併せ持っている為にディスプレイでの操作も可能となっています。
主な特徴はこちらの通りです。
こちらも前述にの「A139」と同様に現行のドラレコの中では最高のスペック、画質となっているハイエンドモデルですが、日本向けのローカライズがイマイチな為、マニア向けの特殊モデルと言った位置付けになっています

クラウド対応で遠隔駐車監視が可能 BlackVue「DR750X Plus」
BlackVueはドラレコ先進国の韓国から、グローバル向けにWiFi対応ドラレコを専門に販売している特化型メーカーです。(韓国内ではほとんど売っていない)
「DR750X Plus」は前後にSONYのSTARVIS技術に対応したイメージセンサーを搭載した夜間特化型モデルで、前後の視野角は水平110~120°と標準+アルファの広さとなっています。
また、WiFi以外にもアクセスポイントを経由したクラウド遠隔操作・監視にも対応しており、OPのLTEモジュールやインナーカメラを追加する事で、3カメラでの録画とアクセスポイントなしでの遠隔監視もサポート可能になる、防犯・当て逃げ目的での駐車監視にも特化した製品です。
少し変わった特性ですが、遠隔監視に興味がある方はこちらを検討されると良いでしょう。

まとめ
以上、コンパクトで目立たないスタイリッシュな2カメラドライブレコーダーを4機種ご紹介しました。
ドラレコにあまり詳しくない方はユピテルの「Y-400di」、そもそもWiFi自体がNGである場合には少しサイズは大きくなりますが、概ねコンパクトと言える以下のユピテル箱型2021年モデルをおすすめします。

コメント