データシステムから「2304×1296」「2560×1080」の高解像度ドライブレコーダー「DVR3000」が9月末に発売されています。
データシステムと言えばどちらかというとテレビキットやセキュリティ関連など、カーアクセサリーの中でもニッチなカテゴリーの製品の取り扱いが多いというイメージですが、バックカメランなどの特定の分野では他社には見られないような興味深い機能を持った製品があり、私は最近注目しています。
ドライブレコーダー関連に関しては、本体は今回が初めてのモデルになるようですが、周辺機器としては以前からドップラーセンサーによりドライブレコーダーの駐車監視中の電源のオンオフを管理するセンサースイッチコントローラーなどを販売しています。
センサーで動体を検知してからのドライブレコーダー通電の為、起動時間が短いコムテックの「ZDR-012」「ZDR-014」などと組み合わせて使用すると有効なアイテムですが、「DVR3000」の起動時間がどれくらいなのかは今のところ不明です。
データシステムさんは東京モーターショーにも出展するみたいなので、軽く取材してみよかなーと考えています。
「DVR3000」のスペック
「DVR3000」のスペックは以下の通りです。
DVR3000 |
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17.10発売 |
2304×1296/27.5fps 2560×1080/27.5fps 1920×1080/30fps/HDR |
LED信号対応(27.5fpsのみ) |
水平125°(レンズ) |
microSD付属16GB |
microSD最大64GB |
GPS内蔵 |
駐車監視モード |
別売センサースイッチ必要 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
「DVR3000」の大雑把な特徴は解像度の高さ、特に「2560×1080」に対応している点かと思います。
最近は「2560×1440」のモデルがかなり増えてきていますが、3.0型の大型液晶タイプですので運転席の上部に設置したい人向けですね。(ミラー裏に隠さない)
コンパクトなユピテルの「DRY-ST7000c」やTA-Creativeの「TA-010c」とは微妙にターゲット層が異なり、ガチで競合しそうなのは液晶大きめのケンウッド「DRV-830」、アーキサイトの「X-RUN M7」辺りになろうかと思います。
「DRV-830」の画質面での実力が未知数なのですが(解像度が高くでもナンバー認識力が高いとは限らないので)少し手が空いたら「DRV-830」のレビューも考えています。
スペックの詳細ですが、HDRによる補正は「1920×1080/30fps」モードのみとなっています。
ただ、最近のドライブレコーダーはハードウェアの性能が上がっているのでソフトウェアによる補正は入れなくてもダイナミックレンジが広く、運用上は問題ない物が多いです。
「DVR3000」がどうなのかは分かりませんけど。
なお、GPSユニットはおそらくマウント部分に収納しているのかと思います。
駐車監視モードはないですが
「DVR3000」には「駐車監視モード」というものはありません。
最初に紹介した同社のセンサースイッチコントローラーを使用して、異常時に自動で電源のオン/オフを行う方法が推奨されていますね。
センサースイッチコントローラーの感度と、「DVR3000」の起動時間がどれほどなのか?という部分が分からないので、この組み合わせの良し悪しは今のところ判断出来ませんね。
このセンサースイッチコントローラーを使用するメリットは、主に車のバッテリーの保護とmicroSDカードの容量節約な訳ですが、2~3日車を放置する場合などは以下の外部バッテリーなどと組み合わせる事でひょっとすると面白い使い方が出来るのかも知れません。

「DVR3000」のまとめ
視野角や画質の部分では実際に使用していないと実力は分かりませんし、駐車監視についても起動時間が気になるところですね。
肝心な2点が不明なので良いのか悪いのかが良く分かりませんが、少なくとも駐車監視を自社のセンサースイッチコントローラーと併せて使用する事を前提としている為、万人向けに提案しているドライブレコーダーではなさそうです。
このセンサースイッチコントローラーはドア信号線から配線を取ったりと取り付けが結構マニアックですし、コストが高めになる事から、特殊な事情でかなりの長時間駐車監視をしなければならない人を狙ったニッチな商品かも知れません。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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