こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
コムテックからついに遠隔駐車監視が可能なクラウド対応ドライブレコーダー「ZDR058」が発表されています。
実は業界的にはクラウド系のドライブレコーダーは保険会社のOPや、ドコモやIT企業などの異業種からの参入が相次いでおり、今後は車両と一体化した録画・通信システムが普及すると言われています。

ただし、これらのサービスはガジェット好きに対する提案ではなく、むしろカスタマイズが困難な上にそれぞれの機能が中途半端である事から、ガジェットにこだわりのない一般層向けのサービスという色合いが強く、LaBoon!!の読者層向けの製品ではありません。
過去にドコモの「DDR01」のレビュー依頼を頂いて、そこで指定されているケンウッドのドラレコが不良品かと思うくらいの劣悪画質であり、このままではレビュー不可である為に製品を差し戻して調査をお願いしたのですが、半年くらい放置プレイされ、連絡がありません。以下、問題の低画質なドラレコ画像です。
保険会社の似たようなサービスで指定されているドラレコもケンウッド製で、同じ物の使いまわしの様に見受けられます。

LaBoon!!の読者層には関係のない話かも知れませんが、このようなサービスはドラレコ機能が終わっている可能性が高いです。
しかしながら、今回発表されているコムテックの「ZDR058」はベースが人気No.1の2カメラドラレコ「ZDR035」と見受けられますし、駐車監視でもクラウド対応がサポートされていますので、ドラレコ画質が酷いケンウッド製品を使ったサービスとは全く異なります。
…という訳ですので、この記事では「ZDR058」の製品概要について解説します。
「ZDR058」のスペック
「ZDR058」のスペックはこちらの表の通りです。
ZDR058 |
---|
21.10発売 |
フロント:1920×1080/27.5fps/HDR/WDR リア:1920×1080/27.5fps/HDR |
レンズ視野角 フロント:水平138° リア:水平138° |
LED信号対応 |
microSD付属32GB/最大128GB |
フォーマット不要 |
GPS内蔵 |
駐車監視モード |
衝撃クイック録画/常時録画+衝撃録画/タイムラプス |
自動起動 |
専用ケーブル HDROP-014 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
カメラスペックや各種機能は「ZDR035」と同様ですので、ベースは「ZDR035」と見受けられますが、液晶が2.7型→3.1型タッチパネルにバージョンアップしています。
スマホからのメニュー操作もサポートされていると書かれていますので、WiFi機能にも対応しているものと見受けられます。
4G LTE通信とクラウド対応で出来る事
こちらの解説を見る限り、SIMについての言及はありませんので、SIMは内蔵、またはeSIMを採用しているものと見受けられます。
「ZDR058」の通信機能で出来る事はこちらの通り。
逆に「ZDR058」では以下の機能はサポートしていないように見受けられます。
・ドラレコのmicroSDカードに保存された録画データのWiFi再生、遠隔再生
ドライブレコーダーのライブビュー映像の遠隔視聴が出来ないと予測しているのは、このような注釈があるからです。
リアルタイムで映像または画像や位置情報を確認することはできません。
リアルタイムの位置追跡も出来ないと書かれていますので、位置情報の確認と動画の視聴が出来るのはドラレコ側からのイベント録画が行われた時、アプリ側からクラウド保存を行った時のみとなりそうです。
つまりはBlackVueのドラレコのように、走行中や駐車監視中のリアルタイムライブビューの視聴や、駐車中の動体検知の告知からのライブビューの視聴、と言ったような使い方は出来そうにありません。

よくよく機能を確認してみると、私が思っていたものとは違っていましたので、今の段階ではちょっと微妙かなぁ~と考えています。
コメント