※2018年5月9日更新~2018年モデルが出揃った為、記述を見直しました
2018年モデルがユピテル・パナソニックから出揃っています。(パナソニックは6月発売)
パイオニアは2016年以降新モデルの発売はありませんので、大手・中堅メーカーではユピテル・パナソニックの2社のみになります。
もくじ(クリック・タップで移動できます)
ポータブルナビ パナソニック、ユピテルの違い
日本国内で販売されているポータブルナビは、主にパナソニック、ユピテルによって市場が形成されています。
パイオニアは2015年が最後の更新となり、2016年以降は新モデルを発売しておらずポータブルナビ市場から撤退しています。
販売台数で考えると、ユピテルが最も人気があると言えますが、それぞれ全く違った特徴を持っていますので、その特徴を把握出来れば自分が求めるポータブルナビを見つける事は難しくないでしょう。
最初に各メーカーごとの特徴をざっくりと説明します。
パナソニックのゴリラナビの特徴
パナソニックのゴリラナビは、カーナビしての基本である測位の精度と渋滞回避を考慮した案内精度を追求したシリーズです。
ジャイロセンサーの標準搭載はもちろん、最上位モデルでは3年間の地図更新無料や、VICSへの対応、るるぶマップ100冊分の観光データの収録などに加えて、バックカメラのモニターとしても使用する事が出来ます。
2016~2018年の最上位機種では、タクシーのリアルタイム走行データを反映する「VICS WIDE」にも対応しており、カーナビとしての基本性能を考えると最高レベルの部類に入ります。
AV機能については割り切っているものの、それ以外の機能に関しては全てが高次元でまとまっています。
カーナビ機能に関してはインダッシュナビのミドルクラス程度の渋滞回避や案内能力がありそうです。
また、12V・24V車に対応しており、2018年モデルでは道幅を考慮した案内機能も搭載されている事から、トラックでの使用にも向いています。
ユピテルポータブルナビの特徴
ユピテルのポータブルナビの特徴は、とにかく恐ろしいくらいに安く、それでいて人気の観光情報を集録しているモデルがあったり、レーダー探知機機能やドライブレコーダー機能まで搭載しているモデルがあり、コストパフォーマンスが非常に優れている点です。
また、必要最小限の機能のみを搭載した激安モデルもラインナップされており、ユーザーの目的に合わせて多彩な機能をチョイス出来るの点も魅力です。
いくつか気になる点としては、ジャイロセンサーを搭載せずに測位を衛星のみに頼っている点とVICSなどの渋滞回避機能が搭載されていない点、地図が更新出来ない点が挙げられます。
最近では無料のスマホのカーナビでもVICS WIDEなどのプローブ情報(リアルタイムの車の走行情報に基づいたもの)を活用していますのでルート案内能力については必要最小限だと言えます。
ポータブルナビのおすすめモデル
一口におすすめモデルと言っても、ポータブルナビも機能面ではピンからキリまでありますし、ハイエンドモデルになると5万円を超えてきますので、下手をするとインダッシュナビの安いモデルよりも高くなってしまいます。
また、5インチモデルになってくると液晶の大きさがスマホと変わらなくなる為、手持ちのスマホや通信データ量の契約内容によってはスマホの無料カーナビを使用した方が良い場合もあります。
スマホの無料カーナビについて良く分からない方は以下の記事を参照して下さい。
ここでは、「既にスマホの無料カーナビを利用した事があるが、自分には合わない」と考えている人向けに話を進めます。
5インチ 3モデルの比較
このクラスはスマホと液晶の大きさが変わらないので、今まで使用していたカーナビが7インチ以上だった場合には使いにくく感じると思います。そういう人は5インチはやめて7インチにした方が良いです。
私は昔は5インチで何の不便も感じていませんでしたが、一度7インチを使用してしまうと5インチは小さくて見にくいです。
従って5インチモデルは初めてのカーナビの搭載、もしくはスマホのカーナビアプリからの乗り換えと言う方におすすめです。
2018年に発売された5インチモデルは、ユピテルが2モデル、パナソニックが1モデルの合計3モデルとなります。
ユピテル | パナソニック | |
---|---|---|
工賃が安い「カーナビの持込取り付け」が出来るお店の探し方 | ||
YPL524 | YPB554 | CN-G520D |
18.04発売 | 18.04発売 | 18.06発売 |
参考価格 18.05.09 | ||
19,233円 | 21,403円 | 円 |
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5型 | 5型 | |
4GB/SD | 16GB/SSD | |
住所 3,600万件 | 住所 3,850万件 | |
TEL 640万件 | TEL 2,700万件 | |
フリーワード 740万件 | 未確認 | |
周辺 240万件 | 周辺 340万件 | |
観光 8万件 | 観光 3.7万件 | |
地図更新不可 | 有料 | |
ジャイロセンサーなし | ジャイロセンサーあり | |
VICSなし | VICSなし | |
OBD2対応せず | OBD2対応せず | |
バックカメラ対応せず | バックカメラ対応せず | |
オービス&取締データ 6.7万件 | なし | |
地デジなし | ワンセグ | ワンセグ |
SDカード 音楽再生 | SDカード 音楽・動画再生 | |
※スペックは誤りがある可能性もありますので、念の為メーカーサイトでもご確認下さい。 |
主な違いは記憶メディアがユピテルは4GB/SD、パナソニックの「CN-G520D」は16GB/SSDと言う部分で、パナソニックの方は電話番号検索の件数がユピテルの4倍以上となっています。
ユピテルは全モデルジャイロセンサー(進行方向を検知するセンサー)なしでGPSのみの測位、パナソニックは全モデルジャイロセンサー搭載です。
また、「CN-G520D」については有料ではありますが地図更新にも対応しています。(本体の価格帯を考えると更新せずに買い替えが現実的かも)
その代わりにユピテルの全モデルにはレーダー探知機メーカーの強みを生かして、オービスだけでなくネズミ捕りなどの取締りポイントが収録されています。
※以下2018年モデルと機能面では同等の「YPL523」でのテスト状況
なお、ユピテルはジャイロセンサーなしなので、リルートが遅いだろうと思っていたのですが、実際に使用してみたところそんな事はありませんでした。
ただし、お店の駐車場から出る場合にはしばらく走行しないと自車位置が測位されませんので、その点は理解が必要です。
案内の精度については渋滞回避は検証できませんでしたが、都内の走行でもおかしな案内はありませんでした。(これは2017年最上位モデルの「YPF7530」でのテストですが、おそらくアルゴリズムは同じでは?と思います)
■ ユピテル ポータブルナビ 最上位モデル「YPF7530」のレビュー、評価
ユピテル「YPL524」「YPB554」がおすすめな人
「YPL524」はジャイロなし、ワンセグなしと機能は最小限ですが、案内精度が悪いという点はあまり感じませんでした。
価格も1万円台でリーズナブルですので、コストパフォーマンスは最高だと思います。
5インチに関しては感圧式で液晶も小さいので、スマホの操作に慣れた人だとストレスを感じると思いますが、そうでなければ問題ないかと思います。
ですから、必要最小限の機能で問題ないであるとか、カーナビを使用した事がない人、同じく5インチモデルからの乗り換えを検討している人におすすめと言えます。
ユピテル 5インチ ポータブルカーナビ オービス情報/マップル旅行ガイドブック130冊分収録 2018年最新地図データ収録 YPL524
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以下機能面では同等の2017年モデルのレビュー
一方で「YPB554」の方はワンセグが追加されているだけの違いですので、「YPL524」と同じ条件でプラスワンセグを視聴したい人におすすめです。
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パナソニック「CN-G520D」がおすすめな人
パナソニックの「CN-G520D」は測位の精度がポイントのモデルだと思います。
ただし、このクラスだと渋滞回避には対応していませんし、ユピテルのモデルも使い勝手が悪く感じるのは駐車場から出る際だけですので、運用上の差はあまりないかも知れません。
従って「CN-G520D」がおすすめなのは、過去にジャイロなしのカーナビを使った事があり、その点に不満を持っている、電話番号検索機能を頻繁に利用する、と言うような人かと思います。
7インチ 4モデルの比較
7インチ2017年モデルのポータブルナビは、ユピテルから2モデル、パナソニックから2モデルが発売されています。
7インチは通常のインダッシュナビの液晶と同じサイズですので、視認性に関しては全く問題がなくなります。
ここで紹介する7インチモデルに関しては同じメーカーの中でもグレードで差が大きいのでメーカー別に説明した方が分かり易いと思います。
ユピテル 7インチモデル
ユピテルの7インチモデルは以下の2モデルになります。(「YPB734」「YPB744」は販売店の違い)
ユピテル | |
---|---|
工賃が安い「カーナビの持込取り付け」が出来るお店の探し方 | |
YPB734/744 | YPF7540 |
18.04発売 | |
参考価格 18.05.09 | |
25,800円 | 39,000円 |
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7型 | |
8GB/SD | |
住所 3,600万件 | |
TEL 640万件 | |
フリーワード 1,500万件 | |
周辺 490万件 | |
観光 8万件 | |
地図更新不可 | |
ジャイロセンサーなし | |
VICSなし | |
OBD2対応せず | OBD2対応 |
バックカメラ対応せず | |
オービス&取締データ 6.7万件 | |
地デジ ワンセグ | |
SDカード 音楽再生 | |
※スペックは誤りがある可能性もありますので、念の為メーカーサイトでもご確認下さい。 |
2モデルに共通した5インチモデルとの違いは記憶メディアが4→8GBにアップしている点、各種検索データが大幅にアップしている点、「まっぷる おでかけBANK」を搭載している点、液晶の解像度が大幅にアップしている点の4つです。
違いの詳細に関してはこちらに詳しく書いています。(2018年モデルと機能面では同等の2017年モデル)
下位グレードの「YPB734/744」については、5インチと同じ感圧式であるものの液晶サイズが大きくなった事で操作性は大幅に向上しています。
一方で最上位モデルの「YPF7540」では、「YPB734/744」に加えて次の機能が追加されています。
- フルセグ地デジが視聴可能
- 静電式タッチパネルでフリックだけでなくピンチ系(拡大縮小)の操作が可能
- レーダー探知機ユニットとの接続で、GPSだけでなくレーダー波の探知が可能
- OBDⅡコネクタとの接続で車両情報の表示が可能
- ユピテルの各種安全運転支援ユニットとの連動が可能
- デザインが最近のカーナビのトレンドであるタブレットタイプ
まとめると、下位モデルよりも「AV機能・操作性・拡張性」が充実したモデルと言えます。
以下機能面では2018年モデルと同等の2017年モデルのレビュー
■ ユピテル ポータブルナビ 最上位モデル「YPF7530」のレビュー、評価
パナソニック 7インチモデル
パナソニックの7インチモデルは以下の2モデルになります。
パナソニック | |
---|---|
工賃が安い「カーナビの持込取り付け」が出来るお店の探し方 | |
CN-G720D | CN-G1200VD |
18.06発売 | |
参考価格 18.05.09 | |
円 | 円 |
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知らない人は要チェック!!Amazonを頻繁に使うなら、是非とも作っておくべきカード | |
7型 | |
16GB/SSD | |
住所 3,850万件 | |
TEL 2,700万件 | |
フリーワード 1,500万件 | |
周辺 340万件 | |
観光 3.7万件 | |
地図更新 有料 | 2021年7月31日まで無料 |
ジャイロセンサーあり | |
VICSなし | VICS WIDE |
OBD2対応せず | OBD2対応せず |
バックカメラ対応せず | バックカメラ対応 |
地デジ ワンセグ | |
SDカード 音楽/動画再生 | |
※スペックは誤りがある可能性もありますので、念の為メーカーサイトでもご確認下さい。 |
パナソニックの場合には7インチの下位モデルである「CN-G720D」は5インチからの変更は液晶のサイズアップに関わる点のみで、他の機能面では5インチモデルと変わりません。(液晶がサイズアップした分、操作性は向上している筈)
最上位モデルの「CN-G1200VD」は以下の点が他のグレードのモデルと異なります。
- VICS WIDEとスイテルート案内あり(渋滞を加味して途中で新ルートに切り替え)
- 地図の無料更新が3年分付属
- 「N-G1200D」のみ、Bluetooth通信に対応(スマホアプリでの目的地検索→送信可能)
- バックカメラに対応
このうち元も重要なポイントは「VICS WIDE」とスイテルート案内、地図の無料更新3年分ではないかと思います。
プローブ情報を活用したスイテルート案内はインダッシュナビでは一般的になりつつありますが、ポータブルナビで対応しているのは「CN-G1200VD」だけだと思います。
また、地図更新の無料化についても本体の価格帯を考えるとありがたい部分だと思います。
7インチのおすすめモデル
各モデルについてどのような人におすすめなのかは以下の通りとなります。
ユピテル 「YPB734/744」がおすすめな人
「YPB734/744」はユピテルの下位モデル、パナソニックのモデルよりも観光系の情報量が充実してるのが特徴です。
渋滞回避には弱いですが、都心から観光地に向かって行く分にはあまり問題にならないかと思います。
従って5インチはみずらいと感じていて、車で都心をまたがない方向にドライブする機会が多い人向け、もしくは車にはあまり乗らないけれど、5インチナビやスマホの小さい画面では満足出来ないにおすすめだと言えます。
ユピテル 7インチ ポータブルカーナビ ワンセグ オービス情報/マップル旅行ガイドブック130冊分収録 2018年最新地図 YPB744
売り上げランキング: 3,614
以下機能面では2018年モデルと同等の2017年モデルのレビュー
ユピテル 「YPF7540」がおすすめな人
「YPF7540」は「YPB734/744」に加えて静電式タッチパネルによる操作性が大幅に向上しているモデルです。
また、レーダー探知アンテナ・安全運転支援ユニットなどの外部拡張機能も充実していますので、スマホを使い慣れている人でカーナビにもサクサクの操作感を求める人、レーダー探知機としての回避能力も期待する人におすすめです。
ユピテル 7インチ ポータブルカーナビ フルセグ オービス情報/マップル旅行ガイドブック130冊分収録 2018年最新地図データ YPF7540
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パナソニック 「CN-G720D」がおすすめな人
「CN-G720D」は5インチと機能面が全く同じで違いは液晶のサイズだけですので、5インチでは小さすぎると感じていてる、過去にジャイロなしのカーナビを使った事があり、その点に不満を持っている人におすすめのモデルと言えます。(ジャイロセンサー搭載)
パナソニック 「CN-G1200VD」がおすすめな人
「CN-G1200VD」は唯一プローブ情報を活用した渋滞回避システムを搭載しているのが最大の特徴です。
また、価格は高いですが3年間の地図の無料更新にも対応しています。
バックカメラとの接続も可能ですので、AV機能を除いてはスタンダードなインダッシュナビと機能面ではあまり変わらないと言えます。価格もあまり変わらないと言えますが(笑)
ただし、「CN-G1200VD」渋滞エリアを走る事が多い人におすすめなのはもちろんですが、インダッシュナビと違って取り付けが簡単で自分で出来る点と、この価格帯のインダッシュナビは地図更新が有料のものしかありませんので、見た目の一体感さえ気にしなければインダッシュナビの買い替えを検討している人にもおすすめになります。
※AV機能は地図更新を止めたインダッシュナビを使用するという方法
また、24V入力と道幅を考慮した案内設定も出来ますのでトラックなどでの使用にも適していると思います。
なお、最上位の「CN-G1200VD」については2017年モデルの地図更新無料期間が2020年9月末までとなっている為、コスパ的には型落ちで価格が下がっている2017年モデルの「CN-1100VD」を選ぶ方が賢い選択と言えそうです。(2018年モデルとの差は、高速道路での逆走防止警報がない程度)
パナソニック ポータブルカーナビ ゴリラ CN-G1100VD 7インチ VICS WIDE ワンセグ SSD16GB バッテリー内蔵 PND 2017年モデル
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■ パナソニック ゴリラ「CN-G1100VD」のレビュー、評価
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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はじめまして、ほんとうに参考になる情報を事細かくいつもありがとうございます。
該当URLの文面の説明でCN-G1200VDに対して『OBDⅡ対応』とありましたが、この機種から非対応のようです。オプションOBDⅡBluetoothアダプターも廃版になっているようです。
1100では対応だったので使用してトンネル内など少しでも精度を上げたい目的として使用て便利と感じていましたが、このモデルの機能一覧では対応表からはずされています。
これが本当なら非常に残念としか言えません。
私が思うパナソニックポータブルのメリットは他にはないバックカメラ連動接続や、Bluetoothオプションにより車速が拾えたり、ジャイロ装備など安価ポータブルにはない使いやすさが魅力だったのが少しづつ他車と似てくると価格が安いほうに移りがちになってしまいます。
メーカー確認していないので確かな事は言えませんが表記やオプションを探すと販売終了になっている店舗が多い事から参考にしている方々が戸惑うかもしれないと思いました。
間違っていたらご容赦ください。
たかはし様
ご指摘ありがとうございます。
確かに以前はあったOBD2に関する表記がなくなっていますね。
説明書の方にも1200VDからOBDの表記が消えていましたので、記述を修正しました。
今後とも何かありましたらお知らせ頂けると幸いです。
カーナビ・ポータブルナビ業界はかなりの縮小市場になりつつありますし、パナソニックも法人相手のOEMにはかなり注力しているようなので、あまり儲からない事はやらないようになるのかも知れませんね…。
おそらく、今後はandroid OSを搭載した中華ナビやポータブルナビがこれに代わる様な感じになるのかと(笑)