後付け可能なアラウンドビュー的な全方位モニターのまとめ

※2021年2月13日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

アラウンドビューモニターと言えば、日産が開発した複数のカメラの映像を合成し、上から見下ろした俯瞰の全方位映像として出力するシステムですが、最近では他の自動車メーカーでも同じような純正システムの選択肢がある車種が増えています。

【日産 インテリジェント アラウンドビューモニター】

ただし、これらのアラウンドビュー的なシステムはまだまだ価格が高く、私の個人的な感覚でも簡単に導入をおすすめ出来るようなものでもありません。

また、中古で購入した車にこのようなシステムを追加したいと考えている方も多いと思いますので、この記事では自動車メーカー各社のアラウンドビュー的なシステムについてざっくりと説明した上で、後付け可能な製品についていくつかご紹介します。

自動車メーカー各社のアラウンドビュー的な全方位モニター

現在では多くの自動車メーカーがこのシステムを採用していますが、通常の場合にはこのシステムだけではなく他のOPと合わせたセットOPとなっている事が多い状況です。

私も2016年にアルファードを購入した時に、カーナビについて調査したのですがこの全方位モニター付きのカーナビの設定はあったものの、このオプションを入れるとタダでさえ高い純正カーナビが80~90万円オーバーの価格になってしまいますので、考えるまでもなく却下しました。(笑)

これらの全方位モニターの仕組みは、フロント・サイド×2・リアの4つのカメラをコントロールユニットで合成してカーナビに出力するものですので、ソフトウェアはともかく仕組自体はそれほど難しい物ではないと感じます。

ただ、純正のカーナビシステムにこのようなオプションを入れると、やはり最上級モデルのお高いカーナビが前提になりますので価格がもの凄く上がって来てしまう訳ですね。

カーナビにその予算をつぎ込むなら車両のグレードを上げたり、車種そのものを変更する事も可能なので、新車購入時になかなかこれらの全方位モニターのオプションを選択するのは難しい事ではないか?と私は感じます。

車に対する価値観の違いで、車種やグレードよりも安全性を最優先する場合にはそうとも限らないので、これはあくまでも私自身の現時点での価値観によるものではありますが。

日産のインテリジェント アラウンドビューモニター

元祖日産のアラウンドビューモニターは、前後左右の4つのカメラで撮影した映像を合成して出力するシステムです。

映像の合成表示だけでなく合わせて動体検知を行う事で進行方向に障害物を発見した場合には、音声と映像で警報を行います。

その他、このシステムと連動して以下の機能が動作します。

・後側方衝突防止支援システム(車線変更時の斜め後方の車両との接触回避をアシスト)
・後退時衝突防止支援システム(後退時に障害物や車両との衝突回避をアシスト)
・カーナビゲーション協調機能付インテリジェントペダル(コーナー進入時に、コーナーの大きさや自車速度に応じてドライバーの減速操作をサポート)
・プロパイロット パーキング(駐車時に必要なすべての操作をシステムが自動で制御し、駐車を支援)

トヨタのパノラミックビューモニター

トヨタのパノラミックビューモニターも基本機能的な部分では日産のアラウンドビューモニターと同様で、4つのカメラの映像を合成した俯瞰映像を表示します。

好みに合わせてこのようにいくつかのビューを切り替える事も可能となっています。

ホンダのマルチビューカメラシステム

ホンダのマルチビューカメラシステムも基本機能的な部分では日産のアラウンドビューモニターと同様で、4つのカメラの映像を合成した俯瞰映像を表示します。

切替可能なビューは8種類と業界最多となっているのが特徴です。

マツダの360°ビューモニター

マツダの360°ビューモニターも基本機能的な部分では日産のアラウンドビューモニターと同様で、4つのカメラの映像を合成した俯瞰映像を表示します。

こちらも同様にビューの切り替えにより、T字路での前方確認やバックでの出庫、狭い道でのすれ違いの際にも活用が可能となっています。

三菱自動車のマルチアラウンドモニター

三菱自動車のマルチアラウンドモニターも基本機能的な部分では日産のアラウンドビューモニターと同様で、4つのカメラの映像を合成した俯瞰映像を表示します。

なお、車種によってはナビ画面ではなくスマートミラーに映像を映し出すものもあるようで、こちらは日産と同様に動体検知にも対応しているとの事。

スズキの全方位モニター

スズキの全方位モニターも基本機能的な部分では日産のアラウンドビューモニターと同様で、4つのカメラの映像を合成した俯瞰映像を表示します。

こちらも同様に状況に合わせていくつかのビューを切り替える事が可能となっています。

ダイハツのパノラマモニター

ダイハツのパノラマモニターも基本機能的な部分では日産のアラウンドビューモニターと同様で、4つのカメラの映像を合成した俯瞰映像を表示します。

こちらも同様に状況に合わせていくつかのビューを切り替える事が可能となっています。

後付け可能なアラウンドビューモニター的なシステム

私もそうだったのですが、純正のアラウンドビューモニター的なシステムは価格が非常に高い為に二の足を踏んでしまう、という方も多いと思います。

また、最近では1カメラでの俯瞰映像合成するシステムなども出てきていいますので、ここからは後付け可能なアラウンドビューモニター的なシステムについてご紹介します。

データシステム スカイビュー対応「SKY812」

データシステムの「SKY812」は、日本の中堅以上のメーカーとしては初の1カメラ映像を合成して俯瞰映像に変換するカメラキットです。

アラウンドビューと比べると前方や横方向のリアルタイムの障害物が映らないというデメリットもありますが、アラウンドビューを検討しているユーザーの中には「後退時の左右の車両との距離感や車の向きを把握できれば良い」と考えている方も多いでしょうし、私もそのような考え方を持っています。

周囲の安全確認はバックカメラの映像と目視にて行い、俯瞰映像で車の向きを調整する、と言った使い方になりますが、他の製品と比べると2万円台のリーズナブルな価格と、1カメラゆえの取り付けの簡易性が魅力の製品です。

1カメラでアラウンドビュー的な俯瞰映像を合成するバックカメラキット、データシステム「SKY812」
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カナック企画 サテライトビューカメラ

カナック企画のサテライトビューカメラは、30系のアルファード・ヴェルファイア専用のアラウンドビューモニター的なシステムで、各社純正のシステムと同様に前後左右の4つのカメラで撮影した映像を合成して出力するシステムです。

■ カナック企画 サテライトビューカメラ

ビューに関しても各社純正品と同様に6つの中から切り替えが可能となっています。

価格に関してはオープン価格となっており、それぞれの取り付け指定店舗での工賃込みの見積もりとなるようです。

360°オムニビューモニター

360°オムニビューモニターシステムはImageNextという韓国メーカーが開発した全方位モニターで、各社純正のシステムと同様に前後左右の4つのカメラで撮影した映像を合成して出力するシステムです。

こちらは車種専用ではなく汎用モデルの為、幅広い車種に対応可能な模様です。

日本の代理店はアース電気 オートプラネットとなっているようで、販売・取り付けはオートプラネット名古屋店、または東京都内にも取り付け工場があります。

価格の方は工賃込みで18万円~との記載がありますので、純正品に比べると随分コストパフォーマンスは良さそうでが、個人的には高くて手を出しにくい価格帯と感じます。

後付け可能な全方位モニターのまとめ

以上、後付可能な全方位モニターについていつくかご紹介しました。

後付の製品は価格的な面を考えると簡単にはおすすめ出来るようなものではありませんので、データシステムの「SKY812」をおすすめしたいところですし、私もこちらを購入しようと考えています。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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