HDDカーナビってまだ存在する?

HDDカーナビを探しているのですがどれが良いですか?と言ったご質問を時々頂くことがあるのですが、私の認識の中ではHDDカーナビはほぼ絶滅してしまった…という答えになります。

カーナビ各社の記録媒体の種類

念の為、再度調査してみましたが、各社のカーナビ2017年モデルの仕様表には表記なし、おそらくSDかと思われる。の種類について調べてみました。

パイオニア

・サイバーナビ~仕様表には表記なし、おそらくSDかと思われる。

因みに2015年モデルまでは100GBのHDDが使用されていました。

・楽ナビ~サイバーナビ同様に表記なし、おそらくSDかと思われる。

パナソニック

・ハイエンドモデル「CN-F1」系~SD

・スタンダードグレード「CN-R」系~SD

・エントリーモデル「CN-E」系~SSD

ケンウッド

・エントリーからハイエンドまで~仕様表には表記なし、おそらくSDかと思われる。

イクリプス

・エントリーからハイエンドまで~仕様表には表記なし、おそらくSDかと思われる。

クラリオン

・エントリーからハイエンドまで~仕様表には表記なし、おそらくSDかと思われる。

アルパイン

・エントリーからハイエンドまで~仕様表には表記なし、おそらくSDかと思われる。

なぜHDDカーナビは絶滅したのか?

昔からカーナビを利用している人にとっては、HDDカーナビは高級品、メモリナビは安物という印象があるかと思います。

大手サイトのGooPartsにもそのような記述が見られますね。

確かにサイバーナビの2015年モデルまでは100GBのHDDを搭載していました。

ただし、私のパソコンの自作知識から言えば、HDDはもはや安物PCをいかにローコストで販売するか?という目的を達成する為に存在しているようなものです。

HDDのメリットとデメリット

2017年時点でのHDDのメリットは安い~というだけしか思い浮かびません。

需要が少なくなり、生産数も減っているので以前よりも価格は上昇基調にあるかと思いますが、それでも500GBで3,500円程度から購入できます。

デメリットについては以下の写真のように磁気ディスクを回転させながらヘッドでデータを読み書きしますので、壊れやすく、読み書きのスピードが遅いです。

また、大きくて重いというサイズ的なデメリットもあります。

読み書きの速度は1秒間に50~100MB程度と、他のメディに比べるとかなり遅いです。

SSDのメリットとデメリット

現在ではパナソニックのエントリーモデルや、ポータブルナビのゴリラなどで使用されている記憶媒体がSSDです。

メリットは読み書きの速さと省スペース性で、最近のパソコンはSSDで省スペース化・高速化が図られています。

また、HDDとは違ってディスクが内蔵されておらず、USBメモリなどと同様に半導体に直接データを書き込みますので、HDDよりも故障しにくいというメリットもあります。

価格の方は以前よりも下がっていますが、それでも500GB程度のものであれば16,000円~程度となっています。

読み書きの速度についてはHDDの5~10倍程度で、1秒間に500MB辺りのものが多いです。

SDのメリットとデメリット

2017年モデルのインダッシュナビは、そのほとんどがSDメディアを記憶媒体として使用しています。

SDのメリットはサイズが小さい点と、32~64GB程度のサイズであれば価格がSSDよりも安いという点が挙げられます。(128~512GBの大容量は高い)

カーナビの大きさからして、SDでもSSDでもそこまでサイズダウンのメリットは変わらないと思うのですが、ひょっとすると冷却面でSDの方が総合的に有利であったり、故障の際のメンテナンス性が良い為にカーナビの主力メディアになっているのかも知れません。

ただし、読み書きの速度はHDDと大して変わりません。

サイバーナビは起動から各種操作がクソ重いので、SSDにすれば良かったのでは?と感じる部分もありますが、重い原因はソフトウェアに問題があるという気もしますね。

なお、2015年モデルのサイバーナビはHDDからSSDへのDIYでの換装が可能だったようです。

最近のカーナビは拡張SDスロットにCDを録音するものも多い

以前のHDDナビはカーナビの起動ディスクのHDDに音楽CDの録音を行うものが主流でしたので、HDDカーナビ=

高機能・高性能というイメージで見られていたかと思うのですが、最近はどちらかというと拡張SDスロットに録音を行うものが増えています。

おそらく、その方がカーナビのOSも安定しそうですし、容量についても128~512GBのSDカードの使用に対応していますので、以前の100GB程度のHDDと比べるとメリットがあります。

128GBのSDカードであれば4千円台ですし、64GBなら2千円台で買えてしまいます。

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自分が使用する容量を選べるのも良いところだと思います。

HDDカーナビのまとめ

以上で説明したようにHDDカーナビはかつてのように容量の大きさによるメリットがなくなり、壊れやすく大きくメンテナンス性が悪いというデメリットが目立つようになってきました。

従って最近のカーナビはほとんど全てのモデルがSDメディアに移行している訳ですね。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ カーナビおすすめモデルの比較

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