【2022年版】カーナビの選び方とおすすめカーナビをあらゆる視点で解説

※2022年3月23日更新~カーナビ市場を取り巻く大きな情勢の変化を受けて、全面的に内容を見直しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

LaBoon!!では2015年から市場の全体の流れをウォッチしながら、カーアクセサリーのレビュー・解説記事を掲載していますが、アフターパーツのカーナビに関しては更に今後大きな業界再編が行われるであろう事が予測されています。

ここ数年の流れでは、クラリオンが市場から撤退、イクリプスは富士通テンからデンソーグループに、パイオニアは香港企業に買収され、アルパインは系列企業との経営統合されるなど、充分に再編は進んでいるように見えますが、今後の市場の縮小スピードを考えるとまだまだ再編が進みそうです。

そこでこの記事では、2022年向けにユーザー目線でおすすめのカーナビについて解説しますが、ユーザー目線で解説する為にはクラスターごとのユーザーの需要の傾向の把握も必要になりますので、製品販売者や企画者の方にも参考にして頂けると幸いです。

カーナビ市場の情勢と今後の予測

アフターパーツのカーナビ市場は、ここ10年位の間に次の2つの要因から一貫して縮小し続けていると見受けられます。

・スマホアプリの普及
・自動車メーカーのナビ標準化

今までは日本市場においては、この2つの流れは別々に存在していたのですが、海外ではスマホアプリの普及→スマホナビアプリが車載オーディオで使えるCarPlay/Android Autoに対応したメインユニットが標準化、という流れとなっていました。

日本市場においては、国内の劣悪な道路事情に合わせて従来型のカーナビが独自の進化を遂げ、案内の親切さを特別に重視するようなガラパゴス的な状態になっていた為に、CarPlay/Android Autoの普及が遅れていましたが、次のような理由から自動車メーカーの純正オーディオへの採用比率も上昇し、今後も拡大傾向となる見込みです。

・AVメディアについて:従来のストレージメディアから、音楽配信アプリ使用の利便性を求めるユーザー比率の不可逆的な上昇
・ナビ機能について:従来の案内重視のナビ機能よりも、Google Mapなどのクラウドデータベースの活用を重視するユーザー比率の不可逆的な上昇

Google Mapの地点登録やストリートビュー、忖度なしの店舗レビューは、一度使い始めると手放せなくなりますし、食べログなどの一世を風靡した有料レビューサイトもGoogleに駆逐されつつあります。

ガジェットメーカーさんも、Google 神と戦うのではなく、共存、まはた利用するビジネスモデルを考える必要がありそうですね。

Google Mapは目的地の検索機能は優秀過ぎるが、案内がダメなのでカーナビメーカーに希望する事
...

それは神のお告げでした。Google神という名の神です。

ウェブ業界をかじった事がある方ならGoogle神の影響力がどれほどのものをかをご存知かと思いますが、かく言う私もLaBoon!!のアクセスは主にGoogleの検索エンジンに頼っている部分が大きく、Google神に嫌われない様なサイト構造やコンテンツ作成を意識しています。

Google神に見放されてしまうと、いくら一生懸命作ったコンテンツでも誰にも見て貰う事が出来ずに存在しなかった事にされてしまいますので、WEB業界ではGoogle神は様々な企業・個人の生殺与奪の権限を持った神なのです。(アメリカやEUではこの神っぷりが国家や州などに危険視されて訴えられてますが…)

最近はWEBでの販促活動をしない企業の方が珍しいので、これはWEB業界に限った話ではないかも知れませんね。

このような情勢から、私を含めた40代以上のユーザー層をターゲットとしたアフターパーツのカーナビのあり方は、大きく変わる必要があると考えています。

まずはディスプレイオーディオの是非を考えてみよう

現在、カーナビの購入を検討しているユーザーの中には、従来型のナビソフトを積んだオーディオユニットを「カーナビ」と捉える方が、特に40代以上には多いと考えられます。

逆にそれよりも下の年齢層になると、CarPlayやAndroid Audioに対応したスマホナビアプリの使用を前提としたディスプレイオーディオを「カーナビ」と呼ぶケースも多いでしょうし、今後はこのような考え方をする方が、不可逆的に増える事かと思います。

これからカーナビを購入しようとしているユーザーは、まずは次のポイントについて自分の考えを整理しておいて下さい。

・ナビソフトはメーカーのものが必要か?それともスマホアプリでも問題ないか?両方使いたいか?
・音楽再生はCDやUSBメディアなどを使いたいか?それともスマホアプリでも問題ないか?両方使いたいか?
・動画の再生は地デジやDVD使いたいか?そそれともスマホアプリでも問題ないか?両方使いたいか?

ナビソフトはメーカー製、音楽再生はCDやUSB、スマホをストレージとして使いたい、動画は地デジやDVDで視聴したい方は、従来型のスタンダードナビを選ぶと良いでしょう。→この記事で解説

逆に、ナビや音楽はアプリ、動画再生もFire TV/Chromecastを使いたい方はディスプレイオーディオを選びましょう。→以下記事で解説

2022年におすすめのディスプレイオーディオのまとめ
...

いずれの機能も両方使いたい方は、ハイエンドナビを選びましょう。(と言っても現在ではCarPlayやAndroid Audioに対応しているのは、アルパインだけです)→この記事で解説

※以下はメーカーさんに私からお伝えしたい事です。

ユーザーがカーナビという箱に求めているのは、①ナビ機能、②音楽再生機能、③動画再生機能の3つであって、この3つが従来型のカーナビとは別の形になりつつあるのが現状であり、何度も繰り返しますが、技術革新によって起きた変化は不可逆的なものになります。

従来型のエントリーナビ

では、ここからようやく個別のおすすめモデルの紹介に入ります。

最近のモデルチェンジで、従来型のエントリーナビは各社のラインナップから削除されるか、またはモデル更新をせずに申し訳程度に細々と展開している状況です。

2022年の春の時点では、現行機としてはパイオニア・パナソニックの2社の製品がありますが、ケンウッドの2021年モデルも今後モデルチェンジせずに継続販売されそうな雰囲気ではあります。

このカテゴリーの製品では、パイオニア・パナソニックの2社は基本設計がかなり古いモデルを継続展開していますので、ケンウッドの2021年モデル、MDV-L308/L308W/L308Lがおすすめとなります。

※L308Lは8型

このグレードはBluetooth非対応でフルセグ地デジも視聴出来ませんが、実用面では必要充分ですし、下位モデルにも関わらず、地図更新が1年無料である点、年間3,600円で地図更新が出来る点が魅力です。

メディア対応はこちらの通り

・ワンセグ
・CD録音/DVD
・SD/USBストレージ

新基準のエントリーナビ

楽ナビの「AVIC-RZ112/RW112」は、地デジとCDドライブを外した筋肉質の新基準エントリーナビです。

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音楽再生はスマホ、地デジは見ない、という方向けに無駄を省いた構成となっており、コンセプトとしては私が提案したものに近いのですが、価格的な魅力がイマイチで無駄を省いていない前述のケンウッドの2021年モデルよりも高くなってしまっています。

※ケンウッドは型落ちだから安い可能性もあり。

メディア対応はこちらの通り

・SD/USBストレージ
・Bluetooth

ただ、ケンウッドのモデルにないBluetoothがサポートされていますので、こちらの方がスマホ連動特化で多機能であるとの見方も出来ますね。

なお、楽ナビもケンウッドと同様に地図更新費用は年間3,600円とお得になってます。(ただし、この製品は無料期間ナシ)

新基準のエントリーナビ+α

このクラスの一つ上はフルセグ地デジと・HDMI IN/HDMI OUTポート、ハイレゾ再生が追加された「AVIC-RZ512/RW512/RL512」です。(RLは8型)

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HDMI IN/HDMI OUTポートを搭載する事で、スマホのミラーリングや、Fire TV・ChromeCast・Apple TVなどのネット動画再生ガジェットとの親和性も高くなっており、このような構成を考えると非常にコスパが高い製品と言えそうです。

メディア対応はこちらの通り

・フルセグ
・SD/USBストレージ
・Bluetooth
・ハイレゾ
・HDMI IN
・HDMI OUT

スタンダード7型インダッシュナビ

インダッシュ7~8型のスタンダードナビは、かつてはどのメーカーでも最も層が厚いゾーンでしたが、市場全体の規模の縮小と大画面ナビの人気上昇により、現在では楽ナビと彩速ナビの二択のような形になっています。

※パナソニックは地図更新費用が高く、基本設計が古いので除外。サイバーナビの7型は、価格・機能的に特殊な為、別の括りとして考える。

・楽ナビ:AVIC-RZ712/RW712(無料地図更新1年)

・楽ナビ:AVIC-RZ912/RW912(無料地図更新3年)
・彩速ナビ:MDV-S709/S709W(無料地図更新1年)
・彩速ナビ:MDV-M808HD/M808HDW(無料地図更新1年)

※彩速ナビMDV-M808HD/M808HDWは2021年モデルで、2022年モデルは未発表

楽ナビ、彩速ナビとも以下のメディアをサポートしています。

・フルセグ
・CD録音/DVD
・SD/USBストレージ
・Bluetooth
・ハイレゾ
・HDMI IN
・HDMI OUT

このうち、OPの車種専用 エキスパートチューニングデータに対応しているのが楽ナビになります。

また、彩速ナビ:MDV-M808HD/M808HDWでは、DSDとLDACに対応している点が、ベースモデルとの差別化ポイントになります。

2022年に発売されているベースモデルの価格はこちらの通り。

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無料期間を超えた地図更新費用はいずれも年間3,600円で、価格帯もよく似たものとなっていますので、ブランドの好みで選んでください。

現在の私なら楽ナビを選びます。

スタンダード8型ナビ

こちらはメーカーによって製品の括り方がバラバラなので、同じ土俵での比較が難しいのですが、8型に関しては楽ナビ・彩速ナビのいずれも、前述の2022年7型ベースモデルと同じ機能ラインでの展開です。

・楽ナビ:AVIC-RL712/RL912
・彩速ナビ:MDV-S809L/S809F

※彩速ナビのS809Fはフローティング液晶になります。

このうち、楽ナビの700系と900系は地図更新の無料期間の違いのみとなっており、それぞれの無料期間は以下の通りです。

・彩速ナビ:MDV-S809L/S809F:1年無料
・楽ナビ:AVIC-RL712:1年無料
・楽ナビ:AVIC-RL912:3年無料

機能構成はいずれもこちらの通り。

・フルセグ
・CD録音/DVD
・SD/USBストレージ
・Bluetooth
・ハイレゾ
・HDMI IN
・HDMI OUT

このうち、OPの車種専用 エキスパートチューニングデータに対応しているのが楽ナビになります。

ベースとなる1年地図更新無料の8型インダッシュモデルの価格はこちらの通り。

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このグレードになると、楽ナビはやたらと高くなりますね。

ケンウッドのフローティング8型は、このような価格帯になっています。

スタンダード9型ナビ

スタンダードグレードとして括られる9型ナビは、現在のところ楽ナビとパナソニックのフローティングナビの一番下のグレード、彩速ナビの2021年モデルの3メーカーの製品となっています。

・楽ナビ:AVIC-CQ912(9型インダッシュ)
・彩速ナビ:MDV-M908HDL(9型インダッシュ)
・彩速ナビ:MDV-M908HDF(9型フローティング)
・パナソニック:CN-F1D9HD(9型フローティング)

機能構成はいずれもこちらの通り。

・フルセグ
・CD録音/DVD
・SD/USBストレージ
・Bluetooth
・ハイレゾ
・HDMI IN
・HDMI OUT
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同じグレードであれば、各社の機能を後追いでパクリ展開しているケンウッドの彩速ナビが一番コスパが高いですね。

このうちLDACに対応しているのは彩速ナビのみになります。

ハイエンド7~8型インダッシュナビ

次にハイエンドグレードのインダッシュナビですが、こちらはパイオニアのサイバーナビ、アルパインの選択肢があります。

ベース機能としては、どの製品もスタンダードグレードで搭載されている以下の機能をサポートしています。

・フルセグ
・CD録音/DVD
・SD/USBストレージ
・Bluetooth
・ハイレゾ
・HDMI IN
・HDMI OUT

一方でそれぞれのブランドごとの差別化はこちらの通りです。

・サイバーナビ:車載ルーターに対応し、家庭内のハードディスクの動画メディアを再生可能、DSDに対応、LDACには非対応
・アルパイン:CarPlay、Android Autoに対応

このうち、サイバーナビとアルパインはブランド自体がハイエンドで、サイバーナビと楽ナビは音楽再生のチップ自体が別物になります。

このグレードになってくると、ブランドや機能の指名買いになると思いますが、価格はこのようになっています。

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アルパイン(Alpine)
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相変わらずサイバーナビはぶっ飛んだ価格帯です。(笑)

アルパインのCarPlay、Android Autoのサポートは、過去に他社がハイエンドナビで実装して悉く失敗していますが、ハイエンドの付加機能ではなく、エントリーからの選択式にして貰いたいところです。

ハイエンド9型以上

9型以上のハイエンドナビになると、上記の2社に加えてパナソニックのフローティングナビが選択肢に入ります。

・サイバーナビ:車載ルーターに対応し、家庭内のハードディスクの動画メディアを再生可能、DSDに対応、LDACには非対応
・アルパイン:CarPlay、Android Autoに対応
・パナソニックフローティングナビ:有機ELディスプレイに対応、ブルーレイ再生(上位1機種)

サイバーナビは9型インダッシュ1サイズの展開。

アルパインは車種限定の9~11型インダッシュと、汎用性が高いフローティング11型の展開

パナソニックはブルーレイ非対応/対応の10型有機ELフローティングディスプレイ2モデルの展開となっています。

正直なところ、最近では安価なディスプレイオーディオが普及しつつあり、20万円近い何でもありのカーナビは高い!という印象を強く受けます。

ディスプレイオーディオ+ナビソフト、と言った安価な構成を私も含めたユーザーは望んでいるような気がしますね。

コメント

  1. Mori ichirou より:

    独りよがりな使い勝手の悪いカーナビゲーション
    色使いのお粗末さ、反応の悪さ
    それに必要も無いハードデイスクの搭載、ただ機器単価を上げるだけ見かけ上のスペックをよく見せるだけ
    スマートホンアプリのいかに進んでいるか見直したら如何
    これをどう生かすかを考えるべきでは

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      Mori ichirou様

      ユーザーにとって理想なのはカーナビメーカー主導による、スマホやタブレットアプリの開発ですね。
      通信量の問題もありますが、この部分がクリア出来たらオーディオユニットだけで済みます。

      タブレットとパネルの形状の問題もありますが、一般的なタブレットが違和感なく収まるタブレットホルダー付きのオーディオユニットと日々アップデートするアプリの方がどう考えても優秀になると思いますね…と言うかそういうのがあれば欲しいです。

  2. 夜でもひるま より:

    現在ナビ選定中で、大いに記事を参考にさせてもらっています。
    メーカーに問い合わせたところ、楽ナビRW511系はETC連動しないとのことで、記事に修正が必要かと思います。
    一番気に入ってた構成で第一選択にしていましたが、今時ETC履歴が見られないのはイマイチですね…

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      夜でもひるま様
      ご指摘ありがとうございます。
      500系は非対応なんですね。
      ETC2.0への対応状況はこちらの記事へのリンクを入れる形で、そこか個別のETC2.0車載機種の項目でメーカーの適合情報に飛ばしています。
      https://car-accessory-news.com/etc-unit/#ETC20-7
      念のため、パイオニアのETC2.0車載機の各製品の適合を確認した後、リンクを削除します。

  3. おおおじさん より:

    高速道路を長距離走るのでVICS情報が
    大事です
    PAとSAの情報がしっかりしてるかも大事
    休憩中は地デジが見たい
    目的地が地方の山奥

    以上の理由から
    ケンウッドのナビを使ってます
    まだ地方に行けば
    高速道路上でさえ電波の無い所あり
    アプリでは対応できません

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      おおおじさん様
      おそらく、LaBoon!!の大半のユーザー層は40代以上の男性なので既存ナビ推しですよね。
      この記事はターゲットとなる読者層を少しずらして書いてます。(20~30代の女性の方からまっさらな状態からご質問を頂いた関係で、

      ・PAとSAの情報がしっかりしてるかも大事
      ・休憩中は地デジが見たい

      その辺りも含めて、ディスプレイオーディオベースで進化していくと良いですね。

  4. sasaisesen より:

    現在使っているカーナビが右左折後、どちらに右左折するかを教えてくれないので知らない道を走る時少し怖いんですが、こちらを教えてくれるカーナビはありますか?

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      sasaisesen様
      最近のナビは大抵教えてくると思いますが、個別情報については各社から説明書がアップロードされていますので、そちらをご確認いただけますと幸いです。
      ○○+説明書で検索すれば大抵ヒットします。

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