※2020年3月4日更新~最新情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!Omiです。

最近では高速道路を走行する車の9割程度がETC車載機を搭載しているそうですが、車を購入した時にカーナビと合わせて一番最初に取り付けを検討したいのがETC車載器です。

また、電波の許認可の基準の変更に伴い、2007年以前に生産されたのETC車載器が最短で2022年11末までしか使えなくなる可能性がありますので、古い車載器をETC2.0対応のものに載せ替えを検討している方も多いと思います。

古いETC車載器が使えなくなる2022年、2030年問題について分かり易く解説

そこでこの記事では、これからETC車載機を新規で購入する方、または載せ替え予定の方向けにETC車載機の現状の説明と、各社製品の特徴について解説します。

ETC車載器は2つに大別できる

ETC車載機をタイプ別にざっくりとカテゴライズすると、ETC2.0に対応・非対応の2つに分けられます。

①ETC2.0対応(カーナビ連動/非連動)

②ETC2.0非対応(カーナビ非連動)

ETC2.0対応の製品の中にはカーナビと連動し、ETCの使用履歴やETC2.0のシステムで収集した渋滞・事故・災害情報などをカーナビ側で確認、またはルート探索に反映させる事が出来るものもあります。

ETC2.0は2016年から運用が開始された比較的新しいシステムなのでご存じない方もいらっしゃるかも知れませんので、ETC2.0の概要について先に解説しておきます。

ETC2.0とは

ETC2.0は2016年4月から運用が開始された、プローブ情報を活用したビッグデータを生かして、高速道路の渋滞緩和の為に国土交通省が普及させようとしているシステムです。

※プローブ情報とはリアルタイムの走行車両の観測情報

https://youtu.be/qNjAbNG7kTA

なお、このシステムの最大のメリットは関連省庁の息の掛かった企業を儲けさせる事で官僚が天下り先を探し易くなる事である…と言われています。

大義名分としてはビッグデータを効果的に活用する事による渋滞の解消によって期待できる経済効果と、個々のドライバーにとっての利便性の向上というものが挙げられますね。

ETC2.0の通信システム

ETC2.0のシステムの仕組みをざっくりと解説すると以下の通りとなります。

①高速道路上に設置されたETC2.0ポイントで各車両に搭載されているETC2.0車載器と双方向の通信を行い、走行情報をビッグサーバーに吸い上げる

②サーバー上で渋滞解消の為に必要な最適解を導き出し、それを各車両に搭載されているETC2.0車載器にフィードバックして走行経路をコントロールする事で渋滞を解消する

交通渋滞は個人にとっても社会にとっても大きなデメリットしか発生しませんし、電車の遅延を発生した場合の損害賠償請求額を考えれば交通渋滞が社会に及ぼす害を経済的な数値で表現するととてつもない額になるであろう事は想像に難くありませんので、ETC2.0の普及によりそれなりの経済効果は期待できるのでしょう。

こんな風に…。

ETC2.0の高速道路通行料金の割引

先に説明したように、ETC2.0のシステムは常に各所の渋滞状況を把握しているサーバーがリアルタイムに渋滞を緩和させるべく通行量のコントロールを行い、高速道路を走行中の車両がETC2.0車載機はサーバー側でシミュレーションされた渋滞回避ルートを受信し、カーナビが回避ルートを提示します。

渋滞回避の為には基本的には迂回ルートを通りますので距離的には遠くなりますが、迂回の内容に応じて2割程度の高速料金の割引が受けられるので時間とお金の節約にはなります。

ただし、ユーザー側ではどれくらいの時間の短縮になったのか、料金がいくら安くなったのかが分かりにくい為、使用してみても満足感は得られないでしょう(笑)

満足感を得られない上にETC2.0車載機はそこそこ価格も高いので、これが行政に対する国民の不信感を募らせる原因の一つになっている気がしますが…。

渋滞回避ルートの受信と通行料金の割引に必要な物

ETC2.0による渋滞回避ルートの提示で、回避ルートを選択する事による高速道路の通行料金の割引を受ける為には、いくつかの条件があります。

①ETC2.0車載機を搭載している事

②ETC2.0車載機が2015年の7月以降にセットアップがなされている事

ETC2.0サービスは紆余曲折を経てDSRCサービス、ITSスポットサービスなどと名前がコロコロと変わってきましたが、最終的に今の形になると決定したのが2014年以降だった為、例えETC2.0で使われる「DSRC」通信方式に対応している車載機であっても、ETC2.0のサービスを受ける為には再セットアップが必要になります。

自分が現在使用している車載機がETC2.0で使われる「DSRC」通信方式に対応しているかどうかは、次のキーワードでGoogle検索すれば分かると思います。

・「ETC車載機の型番」+「DSRC」

なお、カーナビと連動しないETC2.0車載機もありますが、新ルートを自動でカーナビが認識してくれないので、カーナビと合わせて購入するなら連動タイプの製品を選んだ方が良いでしょう。

ETC2.0車載器連動のカーナビ

ETC2.0の運用は2016年から開始されていますので、2015年以降に発売されている日本メーカーのカーナビはETC2.0車載器との連動に対応しています。

※デンソーテンが販売しているSOLINGのカーナビは非対応

ETC2.0に対応しない車載器

個人的には高速道路をあまり使用しない人はETC2.0に対応しない車載器でも充分ではないかと感じています。

そもそも高速道路を利用しないならETC車載器は必要ないですが、一応念の為取り付けておきたいと考えているなら、価格の安いものがおすすめです。

これらの安価なETC車載機は年々アイテム数が減っており、現状ではアンテナセパレートのカーナビと連動しないスタンドアローン型に集約されています。

主にパナソニック・デンソー・日立・三菱電機などの日本メーカーによって市場に供給されていますが、市場の人気はパナソニック製品に偏っているようです。

なお、ETC車載器には2022年に一部製品が使用出来なくなる「電波認証」の問題の他に、2030年から変更になるセキュリティ方式の適合問題もありますが、ここでは2030年以降も使用が可能とメーカーが表記している製品のみ掲載します。

パナソニックデンソー三菱電機日立
CY-ET926DDIU-9401EP-N319HXRKHF-EV715
18.10発売16.03発売19.04発売19.08発売
セパレートセパレートセパレートセパレート
カーナビ×カーナビ×カーナビ×カーナビ×
新セキュリティ対応

各社とも機能的にはほとんど差はなく、音声メッセージの違い程度になりますが、パナソニックの「CY-ET926D」は声優に日髙のり子さんを起用していますので昭和な方はこちらをどうぞ(笑)

他の製品の価格帯はこちらの通りです。

ETC2.0に対応する車載器

ETC2.0は2016年から運用が始まっていますので、現在の主流はカーナビ連動型のETC2.0対応車載器です。

従ってETC2.0に対応する車載機の性能よりも、まずは手持ちのカーナビや、今後買い替えを視野にいれているカーナビがETC2.0車載機に対応しているのかどうかを確認しなければなりません。

原則としてETC2.0対応の車載機は、ごく一部を除き、ほとんどのものがカーナビメーカーごとの専用品と言っても良い状況です。

従って、手持ちのカーナビに対応するETC2.0対応の車載機は多くても2モデル程度からしか選ぶ事が出来ません。

スタンドアローン型のETC2.0車載機についても記事後半に説明しますが、このタイプのETC2.0車載機は音声で交通情報などの案内を行うもののカーナビとは連動しません。

従ってせっかく得られた交通情報をカーナビのルート案内に生かすためには、手動でカーナビを操作して経由地を変更するなどの手順が必要になります。

光ビーコンへの対応について

次に確認すべきなのが光ビーコンへの対応の有無ですが電波ビーコンは標準搭載で、光ビーコンはオプションという形で搭載されるようです。

電波ビーコンと光ビーコンの違いは、電波ビーコンが1,000km程度の広範囲の渋滞情報を収集するのに対し、光ビーコンは前方約30kmの情報を中心に収集します。

※一般財団法人 道路交通情報システムセンター

 

ただし、一般道の渋滞情報に関してはパイオニアのスマートループやVICS WIDEなど、ほとんどのカーナビメーカーでプローブ情報が活用出来るようになっていますので、光ビーコンはもはやあまり必要ないのではないかと思います。

パイオアカーナビ対応のETC2.0車載機

パイオニアのカーナビ向けにリリースされているETC2.0車載機の現行モデルは、2020年3月発売予定の「ND-ETS2」のみとなります。

同社のカーナビはスマートループ渋滞情報、VICS WIDEが標準装備の為か、本機は光ビーコンには対応していない模様です。

「ND-ETS2」の対応カーナビはこちらで確認が可能です。

パナソニックカーナビ対応のETC2.0車載機

パナソニックのカーナビ向けにリリースされているETC2.0車載機は、パナソニック製の「CY-2010D」「CY-ET2505D」(発売予定)です。

パナソニックのカーナビであればどちらのモデルも使用が可能ですが、「CY-ET2010D」は光ビーコン非対応ですので一般道の渋滞情報は受信出来ません。

最近のカーナビは都内ならVICS WIDEがある為、光ビーコンは必要ないと言う意見もありますが、パナソニックのカーナビは光ビーコンから受信した情報を活用して運転支援機能を行うモデルが主流なので、光ビーコン「CY-ET2505D」を選ぶと言う手もあります。

それぞれのモデルの対応カーナビはこちらで確認が可能です。

■ 「CY-2010D」「CY-ET2505D」対応カーナビ

ケンウッドカーナビ対応のETC2.0車載機

ケンウッドのカーナビ向けにリリースされているETC2.0車載機は、パナソニックと同様に光ビーコンの有無で「ETC-N3000」「ETC-N7000」の2モデルでの展開となっています。

ケンウッドのカーナビもパナソニックと同様に光ビーコンから受信した情報を活用して運転支援機能を行いますので、光ビーコンタイプの「ETC-N7000」を選んでも良いかと思います。

■ 「ETC-N3000」「ETC-N7000」対応カーナビ

イクリプスカーナビ対応のETC2.0車載機

イクリプスのカーナビ向けにリリースされているETC2.0車載機には、光ビーコン対応の「DSRC113」がありますがこちらはセキュリティの新規格には非対応となっていますので2030年までに使用できなくなる可能性があります。

現時点ではイクリプスのカーナビに連動するETC2.0対応の車載器で、新セキュリティ規格に対応した製品はないので、カーナビそのものの購入を見送った方が良いかも知れません。

■ ETCのセキュリティ規格の変更に関するお知らせ

アルパインカーナビ対応のETC2.0車載機

アルパインのカーナビ向けにリリースされているETC2.0車載機は、光ビーコンなしの「HCE-B120」とありの「HCE-B120V」の2モデルです。

カーナビと連動しない独立タイプのETC2.0車載器

ここまでにご紹介したETC2.0車載機は、受信した情報を映像と音声でカーナビから出力し、場合によっては自動でカーナビの案内ルートを変更するなどの機能を備えていますが、カーナビ連動型ではないETC2.0対応の車載器も存在しています。

これらの車載器はETC2.0で得られた渋滞情報を音声のみでアナウンスし、カーナビの案内ルートを自動で変更してくれる訳ではありません。

個人的にはこのスタンドアローンタイプは全く便利ではないと思うのですが、不思議と各メーカーからこのタイプのモデルが発売されています。

ETC2.0車載器購入の際の助成金などのキャンペーンを国土交通省の息の掛かった団体が不定期で実施していたりする事もあり、その絡みでメーカーもETC2.0対応のスタンドアローンタイプの製品の品揃え拡充しているのかも知れません。

私の感覚では…、普段遠出をするようなメインで使う車ならETC2.0対応の車載器を積んでも良いと思いますし、実際に積んでますが、そんなに乗らない車にはETC車載器自体がいらないと思ってます。

前のオーナーがETC2.0非対応の製品を付けていたので、そのまま再セットアップだけ行っていますが、なくてもそれほど困らないですし、ETC2.0対応の車載器に載せ替えようなどとは100%考えてません。

…と言うわけでスタンドアローンタイプのETC2.0車載器は微妙なカテゴリーだと感じていますが、助成金目当てで購入される方もいると思いますので、各社の製品をまとめて紹介します。

機能差はほとんどないのでブランドイメージと価格を決め手にして良いと思います。

なそ、パナソニックの製品は声優に声優に日髙のり子さんを起用していますので昭和な方はこちらをどうぞ!

まとめ

以上、ETC車載器の選び方とおすすめの製品についてご紹介しました。

スマホの無料ナビを愛用しているなら、ETC2.0非対応で格安のこちらがおすすめです。(笑)

助成金ありきならこっちですね。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ カーナビ おすすめモデルのまとめ

電装品の持ち込み店舗はこう探せ!

SNSでフォロー

毎日更新! クルマの最新ニュースから雑学までLaBoon!!はどこよりも詳しく紹介!
フォローお願いします!