ライズの純正カーナビとおすすめ社外カーナビについて解説

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

トヨタの一部人気車種ではディスプレイオーディオが標準装備となっている為、社外品のカーナビを取り付けられないケースが増えてきました。

ライズについてはこのディスプレイオーディオに対応してはいるものの、「標準装備」扱いではなくメーカーOPという形になっています。

従ってオーディオレスからの社外カーナビの取り付けという選択肢もあり、なかなか悩ましい状況となっているようです。(でも選択肢が少ないよりは遥かに良いですよね^^)

そこでこの記事では、ライズで選べる純正オーディオ・カーナビと社外カーナビのそれぞれの特徴について解説します。

ライズの購入を検討中で、カーナビの選択について迷っている方の参考になれば幸いです。

ライズの純正カーナビ

ライズの純正カーナビは従来型の一般的なトヨタ車と同様に、オーディオレス、または以下の4つの純正ナビ・ディスプレイオーディオをディーラー/メーカーオプションとして選択が可能です。

・9型ディスプレイオーディオ
・9型T-Connectナビ
・7型T-Connectナビ
・7型エントリーナビ

まず初めに、ディスプレイオーディオというカテゴリー自体がカーナビソフトを搭載せずに、スマホのGoogle Mapなどのアプリをディスプレイに出力して代替えする製品群である事を認識しておいて下さい。

ディスプレイオーディオの概念についてはこちらの記事で詳しくは解説しています。

2023年におすすめのディスプレイオーディオのまとめ
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トヨタ車ではディスプレイオーディオが標準装備となっている車種が増えている事から、トヨタはディーラーOPのカーナビよりもディスプレイオーディオ推しのように感じますが、ライズのディスプレイオーディオは他の車種とは事なり、カーナビソフトやT-Connectの機能を追加する事が出来ません。

従ってナビ機能を「スマホのGoogle Mapで代替えするのはNGだよ」という方には全くおすすめしません。

ディスプレイオーディオでのGoogle Mapの使用感については以下記事にて解説しています。

CarPlayでのGoogle Mapの使い方とレビュー
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Android AutoでのGoogle Mapの使い方とレビュー
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逆にナビ機能をGoogle Mapで代替え可能であり、かつパノラミックビューモニターなどの純正OP機能を使いたい方は、このディスプレイオーディオを検討されても良いでしょう。

ただし、価格は9.8~14.7万円と社外品に比べるとかなり割高な設定になっています。

ライズのディスプレイオーディオではT-Connectは使えないですし、パノラミックビューモニターが不要な方にはおすすめする理由が見当たりません。

なお、ディスプレイオーディオではないディーラーオプションのナビの方はパノラミックビューモニターを選択出来ませんので、ディスプレイオーディオは本当にパノラミックビューモニターが不要な方だけに向けた選択肢と言えそうです。

後付け可能なアラウンドビュー的な全方位モニターのまとめ
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ディスプレイオーディオの液晶サイズとオーディオ機能について

ライズのメーカーOPのディスプレイオーディオのサイズは9型のみとなっています。

■ ライズカーナビカタログ

この製品でオーディオメインユニットとしてサポートされている機能はこちらの通りとなります。

・ラジオ
・Bluetooth
・USBメディア再生
・CarPlay/Android Auto(USB接続)
・バックカメラ(OP)
・パノラミックビュー(OP)
・ETC2.0(OP)
・フルセグ地デジ

逆に従来型のカーナビでサポートされている事が多い以下の機能はOPでも対応不可となります。

・SDメディア再生
・CD/DVDメディア再生/CDメディア録音
・後席ディスプレイ独立再生

パノラミックビューモニタ―付きで11.4万円も掛かる割にはカーナビソフトもなし、メディア対応も微妙ですのでかなりコスパが悪い感じですね。

このコスパに納得いかなければパノラミックビューモニタ―を捨てて、純正ナビか社外ナビを選ぶしかありません。

9型T-Connectナビ「NSZT-Y68T」

9型T-Connectナビ「NSZT-Y68T」はライズで選択できる最上位ナビです。

機能面では社外品のスタンダードグレード以上の構成で、対応メディアは以下の通りです。

・9型100万画素の高精細大画面
・T-Connect
・購入後3年間で1回は地図更新が無料
・VICS WIDE
・地デジ/フルセグ
・ハイレゾ再生
・DVD再生(BDは非対応)
・Bluetooth
・CD再生、SDに録音
・SDメディア再生
・USBメディア再生
・HDMI IN(OP)
・後席独立再生(OP)

HDMI INポートもOPで対応していますので、スマホのミラーリングによるYouTubeの視聴やFire TV、Chromecastなどとの相性も良さそうです。

カーナビでYoutubeを再生する方法のまとめ!

なお、T-Connect機能ではヘルプネット(緊急安全機能)、マイカーSecurity(防犯機能)、ハイブリッドナビ、Tルート検索(クラウドやプローブ情報を活用した高精度なルート検索)などに対応しており、ルート探索・案内能力は社外品と比べても遜色のないレベルかと考えられます。

T-Connect機能の詳細については以下記事にて解説しています。

■ T-Connectとは?

価格的には非常に高いので、社外品のナビを検討する余地は大いにあります。

7型T-Connectナビ「NSZT-W68T」

7型T-Connectナビ「NSZT-W68T」は、ライズ用の純正ナビとしてはスタンダードグレードに当たります。

機能面では社外品のスタンダードグレードと同等の構成で、対応メディアは以下の通りです。

・7型40万画素液晶
・T-Connect
・購入後3年間で1回は地図更新が無料
・VICS WIDE
・地デジ/フルセグ対応
・DVD再生対応(BDは非対応)
・Bluetooth対応
・CD再生、SDに録音
・SDメディア再生
・USBメディア再生
・HDMI IN(OP)

・リアモニター出力には非対応

ハイレゾ再生機能はカットされているものの、こちらもHDMI INポートをOPでサポートしていますので、スマホのミラーリングによるYouTubeの視聴やFire TV、Chromecastなどとの相性も良さそうです。

カーナビでYoutubeを再生する方法のまとめ!

T-Connect機能の詳細については以下記事にて解説しています。

■ T-Connectとは?

カーナビとしてのクラスを考えても価格的には非常に高いので、社外品のナビを検討する余地は大いにあります。(車外品ならほとんど最上位クラスの製品が買える価格です)

7型エントリーナビ「NSCN-W68」

ライズには「T-Connect」を搭載していないエントリーモデルのナビ「NSCN-W68」も用意されています。

こちらは「ナビ機能さえを普通に使えれば良い」という方に向けた製品で、社外品のエントリークラスの機能とほぼ同等となっており、対応メディアは以下の通りです。

・7型40万画素液晶
・VICS WIDE
・ワンセグ
・Bluetooth対応
・CD再生
・SDメディア再生

こちらも社外品なら半額程度の価格になりますので、社外品も検討してみて下さい。

ライズのおすすめ社外カーナビ

ライズのカーナビパネルは2DINワイドの一般的な仕様ですので、車外カーナビは幅広い選択肢の中から選ぶ事が可能です。

全て紹介するとキリがありませんので、こちらで想定したいくつかの目的別におすすめモデルをいくつか選定します。

全ての選択肢を見たいという方は、以下記事をご参照下さい。

【2023年版】カーナビの選び方とおすすめカーナビをあらゆる視点で解説
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価格優先で選ぶ7型

価格優先で選ぶ7型モデルの場合には、地図の更新費用が3,600年/年とトータルコストが最も安くなるケンウッドとパイオニアの楽ナビの二択になります。

理由を全部説明すると長くなりますので簡単にまとめると、エントリー~スタンダードクラスにおいては

・パイオニアとケンウッドは更新費用が3,600年/年<<<その他はかなり高い
・年次更新の力の入りっぷりが、パイオニア>>>ケンウッド>>>その他は死に体

であるからです。

ただし、なぜかは分からないのですが2021年2月時点ではパイオニアの楽ナビ・サイバーナビともにライズが適合から全て抜けています。

■ パイオニアカーナビ車種適合

なお、最近はカーナビ機能を外してスマホのアプリで代用するという、低価格な社外品のディスプレイオーディオも人気ですので、気になる方はこちらの記事に目を通しておいて損はないでしょう。

2023年におすすめのディスプレイオーディオのまとめ
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ケンウッド彩速ナビ「MDV-L308W」

価格で選ぶライズにおすすめNo.1カーナビは、ケンウッドの「MDV-L308W」です。

トヨタ純正のエントリーと概ね同等の機能で5万円程度の価格帯となっています。(Bluetoothは非対応だが、USBメディア再生とCD録音が可能)

対応メディアは以下の通りです。

・7型40万画素液晶
・VICS WIDE
・ワンセグ
・USBメディア再生
・CD再生/CD録音
・SDメディア再生
・地図更新1年無料 3,600円/年

因みにこのグレードには機能はそのままに、液晶が8型にバージョンアップした「MDV-L308L」もあります。

適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ ケンウッドカーナビ車種適合

なお、これらの製品はBluetoothは非対応ですので「音楽再生にはスマホのアプリを使う」と言った方にはそれ以上のグレードを選ぶ事になります。

ケンウッド彩速ナビ 2023~2024年モデルの違いとおすすめモデル
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スタンダードな機能の7型

ケンウッドのエントリーモデルはBluetooth対応には非対応ですので、「Bluetooth対応」と言った条件を入れるとおすすめになるのは以下の製品になります。

ケンウッド彩速ナビ「MDV-S708W」

ケンウッドの「MDV-S708W」は「MDV-L308W」の1ランク上の機種です。

対応メディアは以下の通りです。

・7型40万画素液晶
・VICS WIDE
・フルセグ
・USBメディア再生
・CD再生/CD録音
・SDメディア再生
・Bluetooth対応
・ハイレゾ再生
・地図更新1年無料 3,600円/年

※Bluetoothではハイレゾ非対応

下のグレードからは赤マーカーの機能が追加され、トヨタのエントリーナビ以上の機能構成となっています。

「MDV-L308W」と比べるとちょい高めですが、純正ナビよりはかなりコスパは高いです。

また、このグレードには機能はそのままに、液晶が8型にバージョンアップした「MDV-L708L」もあります。(こっちはちょっと高め)

適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ ケンウッドカーナビ車種適合

ケンウッド彩速ナビ 2023~2024年モデルの違いとおすすめモデル
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高精細100万画素ディスプレイの7型

最近の社外品のカーナビは、スタンダードグレードで従来の全部アリの構成となっていますので、それ以上のグレードは液晶の大型化、高精細化、その他の付加価値で差別化されています。

大型液晶モデルについては次に採り上げる事にしますので、ここでは7型の高精細モデルについて先にご紹介します。

ケンウッド彩速ナビ「MDV-M807HDW」

ケンウッドの100万画素モデル「MDV-M807HDW」は、楽ナビよりも1シーズン先に100万画素化されたシリーズです。

対応メディアは以下の通りです。

・7型100万画素液晶
・VICS WIDE
・スマートループ渋滞情報(有料?)
・フルセグ
・USBメディア再生
・CD再生/CD録音
・SDメディア再生
・Bluetooth対応
・ハイレゾ(BluetoothもLDACでカバー)
・HDMI IN×1
・地図更新1年無料 3,600円/年
・Bluetooth経由でのハイレゾ再生をサポート
・HDMI OUTポートがない
ケンウッド彩速ナビ 2023~2024年モデルの違いとおすすめモデル
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適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ ケンウッドカーナビ車種適合

ライズ対応の9型以上の大画面ナビ

ライズの純正T-Connectナビは9型の大画面までサポートされていますので、9型以上の社外ナビを希望する方も多いと思います。

実際に私も10型のカーナビと9型のディスプレイオーディオを使っていますが、一度大画面を使ってしまうと二度と7型には戻れないのである意味おすすめ出来ませんが、大型液晶は見やすくてGoodです!

現在ライズに対応している9型以上の大画面ナビはこちらの通りです。

・ケンウッド彩速ナビ 9型/フローティング9型
・パナソニックフローティング液晶9型/有機EL 9型/10型
・アルパイン 9型

ケンウッド彩速ナビ 9型インダッシュ/9型フローティング

ケンウッドにはインダッシュとフローティングの2種類の9型ディスプレイモデルがありますが、液晶以外の面では7型モデルにHDMI OUTポートを追加したものとなります。

対応メディアは以下の通りです。

・9型100万画素液晶
・VICS WIDE
・スマートループ渋滞情報(有料?)
・フルセグ
・USBメディア再生
・CD再生/CD録音
・SDメディア再生
・Bluetooth対応
・ハイレゾ(BluetoothもLDACでカバー)
・HDMI IN×1
・HDMI OUT×1
・地図更新1年無料 3,600円/年

こちらの2機種ともライズに取り付け可能となっています。

適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ ケンウッドカーナビ車種適合

パナソニック フローティングディスプレイ9型/10型

パナソニックは9型以上の製品としては、40万画素フローティング液晶の9型を1機種、100万画素のフローティング有機ELの10型を2機種展開しており、いずれもライズに適合可能です。

適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ パナソニック大画面ナビ車種別対応表

これら3機種の違いはこちらの通りです。

CN-F1X10BLDCN-F1X10LDCN-F1D9VD
20.10発売
10有機EL 100万画素9型液晶 38万画素
VICS WIDE
ETC2.0対応車載機
フルセグ/DVD/SD/USB/Bluetooth/CD録音
ブルーレイ-
HDMI IN×1
HDMI OUT×1
HDMI IN×1HDMI×1
ハイレゾ再生(FLAC/WAV)-
Navicon
連携ドラレコ
CA-DR03HTD
連携ドラレコ
CA-DR03TD
バックカメラ
CY-RC500HD
バックカメラ
CY-RC100KD
ステアリングリモコン
地図更新
全地図3年間で1回無料
取付・取扱説明書
車種別対応表
工賃が安いカーナビの持込取り付けが出来るお店の探し方

ポイントをまとめると以下のようになります。

・9型の「CN-F1D9VD」は40万画素の液晶、10型の2機種は100万画素の有機EL
・ハイレゾは10型の2機種のみでサポート
・HDMI INは3機種でサポートだが、OUTは最上位のCN-F1X10BLDのみ
・ブルーレイの再生は最上位のCN-F1X10BLDのみ
・地図更新はいずれも3年間で1回無料

地図更新などのコストを考えると、9型液晶モデルでもケンウッドの2機種と同等の水準になりそうですので、有機ELならではの映像の美しさに惹かれる方以外には、楽ナビかケンウッドの9型をおすすめします。

アルパイン9型

アルパインでは9型インダッシュモデルがライズをサポートしています。

アルパインのカーナビは液晶サイズに関わらず機能面では共通しており、以下の通りとなっています。

・11型100万画素液晶
・VICS WIDE
・フルセグ
・USBメディア再生
・CD再生/CD録音
・SDメディア再生
・Bluetooth対応
・CarPlay/Android Auto/Alexa
・ハイレゾ
・HDMI IN×1
・HDMI OUT×1
・地図更新3年無料

CarPlay、Android Auto・Alexaのほか、51ワードの操作系のボイスコントロールに対応し、オープニング画面表示、音響チューニング、専用ガイド線、車両重量などを考慮したナビ案内、駐車場のサイズを考慮した検索機能などが利用できます。

アルパイン ALPINE のカーナビ 2021年モデルの違いとおすすめモデル
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適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ アルパイン大画面ナビ車種別対応表

まとめ

以上、ライズの純正ナビと社外ナビについておすすめモデルを紹介・解説しました。

社外カーナビも機能、価格帯がそこそこバラけている印象なので、目的にあった製品を選びやすいのではないでしょうか?

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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