※2025年10月31日更新:実機レビューを開始しました。
こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
最近、台湾のドラレコメーカーMioのスマートミラーの広告を頻繁に目にするようになりました。
このMioと言うブランドは初期のケンウッド製品をOEM生産(開発も委託されていたように思える)していたと見受けられます。
最近のケンウッド製品に対する関りがあるのかどうかは分かりませんが、現在ではドラレコ、バイク用ドラレコ、スマートミラーなどを自社ブランドで日本向けに展開しています。
今回は同社の製品のうち、最も日本向けの販売に力を入れていると思われる「ER58」についてご紹介します。
「ER58」のスペックと特徴
「ER58」のスペックは以下の表の通りです。
| ER58 |
|---|
| 11.26型液晶 |
| フロント:2560×1440/29fps iインナー:2560×1440/29fps リア:2560×1440/29fps |
| 全国LED信号対応不明 |
| 録画視野角 未確認 |
| WiFiアプリ対応 |
| microSD付属64GB/最大512GB |
| GPS対応 |
| 駐車監視モード/自動起動 |
| 駐車監視録画方式 動体検知 衝撃検知 |
| 専用ケーブル 同梱 |
| 「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
「ER58」はフロントのセパレートカメラ+インナーカメラとリアカメラが一体化した、3カメラ構成のスマートミラーです。
保証期間は3年と、日本メーカーの基準に合わせて来ています。
amazonの販売ページとプロダクトページを見る限り、本製品には1,500ニト(カンデラ)の高輝度液晶が使われているようです。
過去にLaBoonでテストしたスマートミラーのうち、オープンカーでの使用に支障がなかったのは、NEOTOKYOのミラーカム3のみですが、ミラーカム3のモニター輝度は1,200カンデラですので、「ER58」の方が明るいモニターと言う事になります。
一方で「ER58」はフロント・インナー・リアカメラの3カメラ構成ですが、全てのカメラが「2560×1440」の高解像度となっています。
スマートミラーとしての用途を考えた場合、高解像度のイメージセンサーは明るさを取り込む能力がフルハイビジョンセンサーに比べると大幅に落ちる事から、個人的には良い選択とは思えません。
ただし、「ER58」の前後カメラに使われている500万画素センサーは、SONYのSTARVIS 2に対応した「IMX675」である事から、チューニング次第ではヘボチューニングのフルハイビジョンのスマートミラー画質を超える可能性は充分あると見ています。
また、リアカメラとインナーカメラが一体化した構造である為、爆光が活かせるオープンカーへの取り付けは難儀するかも知れません。
いずれにしても、コムテック・セルスター・ケンウッド・パイオニアなどの日本の大手メーカーの製品よりも高画質である可能性もありますし、駐車監視の使い勝手も良さそうですので、そのうちレビューするかも知れません。
付属品とデザインについて
今回は「ER58」を購入し、実機レビューを行いました。
セット内容については以下の通りです。
・筐体固定用ステー
・フロントカメラ
・リアカメラ+インナーカメラ筐体
・ターミナルケーブル
・リアカメラ接続ケーブル(m)
・GPSアンテナ
・3PIN シガー電源ケーブル
・3PIN 駐車監視用3芯ケーブル
・64GBのmicroSD
・ゴムバンド
・取扱説明書
ミラー型筐体
ミラー型筐体のデザインは一般的な11型の中華メーカーのものとさほど変わりません。
フィルムに気泡が入っていますが、この辺りは日本向けのローカライズがまだまだ不十分なようです。
この製品はデジタルミラーとしては珍しく、付属のステーを背面に固定してゴムバンドを引っ掛けるタイプです。
ネジ穴がないので付属のネジは使わず、スライドさせて固定します。
筐体上部には電源コネクタとターミナルケーブル用のコネクタが装備されています。(筐体から出て来るケーブルは2本だけなので、取り付けた際の見た目はスッキリ)
本体下部には1ボタンと、microSDスロット、このボタンでディスプレイのON/OFF操作を行います。(長押しで電源オフ)
フロントカメラ
フロントカメラはこのような横長タイプで、接続端子はmicroUSBです。
ケーブルはこちらのターミナルケーブルと一体化しています。
こちらに前後カメラとGPSアンテナを接続します。
リアカメラ+インナーカメラ
リアカメラはインナーカメラと一体化しており、端子はmicroUSBとなっています。
両カメラとも可動範囲は90°程度です。
中継ケーブルは6mのmini to micro USB。
電源ケーブル
電源ケーブルはこちらの3PINシガータイプと駐車監視用の3PIN直結タイプが付属します。
取付けについて
今回は10系アクアに「ER58」の取付を行いました。(画質の比較の為にセルスター「CS-2000SM」の下に吊り下げ)
リアカメラ中継ケーブル8m+ターミナルケーブル1mと充分な長さですので、ミニバンなどでも配線を下から這わせる事が出来るでしょう。
一般的な2カメラドライブレコーダーの取り付け手順はこちらの記事で解説しています。

インターフェイスについて
「ER」の電源ONからの起動時間は16秒程度と、一般的なスマートミラーとしては遅めです。
画面に表示されている以下情報は、ある程度設定で消す事が可能です。
操作アイコンはディスプレイをタッチしてホーム画面を呼び出すと表示されます。
バックカメラ機能について
一般的な中華スマートミラーは、バック信号線を取る事でバックギアに連動して映像を下方向に自動で切り替え、ガイド線を出すことが出来ますが、本製品にはこの機能はありません。(大手日本メーカーの製品もバックカメラ機能はない事が多い)
スマートミラーとしての画質の比較
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ドライブレコーダーとしての画質について
ドライブレコーダー画質は、以下のポイントについてセルスター「ER58」と前後カメラを比較しました。(インナーカメラは単体で評価)
・逆光補正能力
・ナンバー読み取り精度
・夜間の明るさ
録画視野角について
「ER58」の録画視野角は前後カメラとも水平106°程度でした。
インナーカメラの視野角は測定していませんが、サイドのガラスは全てカバーされています。
逆光補正能力について
逆光補正能力については、3カメラともHDR補正の効果でまずまず高めとなっており、白飛び・黒潰れを高い精度で抑えられています。
※「CS-2000SM」と比べると、ダイナミックレンジはやや狭い。
ナンバー読み取り精度について
「ER58」の前後カメラは2.5Kの高解像度ですが、解像度なりの高いナンバー認識精度が確認できました。
夜間のヘッドライトが反射したナンバー認識精度については、フロントカメラは白飛びが出易く読み取り不可でした。
夜間の明るさについて
ネオンや街灯が多い市街地ではフロントカメラ・リアカメラ・インナーカメラとも、現行のドラレコとしては比較的明るい部類に入ります。
街灯が少ない暗い場所でも同様で、全体的に高性能レンズとSTARVIS 2センサーをバランス良く調整されていると感じました。
動画ファイルの再生方法について
「ER58」の動画の再生については、ミラー液晶、スマホアプリ、PCの汎用ビュワーでのテストを行いました。
※専用のPCビュワーは説明書に何も記載がありませんので存在しないと思われます。
ミラー液晶での再生について
ミラー液晶での再生については、前後カメラ分の同時再生は出来ませんが、一般的なドラレコに比べると大画面ですので、非常に見易くなっています。
WiFiアプリでの再生について
本機種はミラー型ディスプレイを採用していますが、WiFiアプリでの動画の再生にも対応しています。
このアプリには設定などの項目もありますが、露出調整とカードのフォーマットしか選べない為、実質的には動画の再生・ダウンロード・ファームアップデートのみの用途に限定されます。
なお、接続の際にはQRや手動など、いくつかの方法が選べますが、どれも繋がったり繋がらなかったりと、安定性はありません。
※一度繋がってしまえば切れる事はありませんでした。
動画の再生は、ストリーミングとダウンロードから選ぶ事が出来ます。
ダウンロード下動画は、以下のようにGoogle Mapに走行軌跡の表示が可能です。
5分の単一ファイルのダウンロードには2分弱の時間が掛かりました。
PC汎用ビュワーでの再生について
PC汎用ビュワーでの再生については、OSにデフォルトで搭載されているプレイヤー、VLCでの再生も可能でした。
フレームレートとLED信号の映り方について
「ER58」のフロント・リアカメラのフレームレートは29fpsですので、西日本・東日本の何れにおいても高速点滅して映るでしょう。

駐車監の仕様について
「ER58」の駐車監視については別途専用ベージを作り、こちらで解説しています。
地デジへのノイズの影響について
地デジへのノイズの影響は、アルファード+サイバーナビの組み合わせでは確認出来ませんでした。
ラジオへの干渉も確認できませんでしたが、ノイズ干渉に関しては車種やカーナビ、アンテナの位置により影響が出る場合もありますので結果は参考程度に捉えて下さい。

「ER58」の総評
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