ユピテルから水平150°×垂直240°の録画視野角を備えたSTARVIS対応のドライブレコーダー「SN-HQ90d」が発売されています。
ユピテルのセールス的には半天球というより、車外と車内も撮影可能な超広角モデルと言った表現がなされていますが、ざっくりとスペックや仕様を見る限り、今の私では理解に苦しむ謎仕様となってます。
「それはお前の修行が足りないからだ!」と言われればそれまでなんですが、使い方がかなり難しいモデルである事は確かだと思います。
「SN-HQ90d」のスペック
「SN-HQ90d」のスペックは以下の表の通りです。
SN-HQ90d |
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19.02発売 |
2048×1440/30fps |
録画視野角 水平150°×垂直240° |
HDR |
microSD付属16GB |
microSD最大32GB |
GPS内蔵 |
WiFi |
駐車監視機能 |
常時録画+衝撃検知 |
自動起動 |
専用ケーブル OP-VMU01 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
水平150°×垂直240°ってどうなのよ?
「SN-HQ90d」の最大の謎ポイントは、水平150°×垂直240°の中途半端な録画視野角にあります。
一応…、ユピテル的にはレンズの向きが広範囲で調整可能なので、以下の2つの使い方を推奨しているようです。
まず、一番目の使い方ですが、垂直方向にいくら広くても下半分はクソの役にも立たない死にエリアになってしまいそうです。
趣味で空を撮影したい人は良いかも知れませんが、ドラレコとしての実用性を考えれば垂直方向は7~80°もあれば充分過ぎるかと思います。
水平240°で垂直150°ならまだ分からなくもないですけど…。
次に二番目の使い方ですが、これは厳密には図で示されている角度がおかしいです。
本来なら240°だとこれくらいの範囲になります。
しっかり240°出ていればの話ですけど…、後方も撮影範囲に入りますね。
上の図だと側面もしっかり映りそうな感じですが、水平方向には150°しかないので横方向の撮影範囲は以下のようになります。
かなり微妙ですね…。
ただし、公式サイトに掲載されている画像は以下のように後方があまり映っておらず、その代わりに横方向が広いように感じます。
この見え方であれば前方とサイドはカバー可能なので、ひょっとしたらなかなか良いのかも?と考えられなくもありなませんね。
後方は別のドラレコを付けとけ!って話ですけど。
水平180°×垂直240°であれば話は早かったんですけどねぇ。
専用ビュワーはQ-02cと同じ物
「SN-HQ90d」の専用ビュワーは「Q-02c」と同じものでなので、これはかなりのプラスポイントになりますね。
何故かというと、ソフトウェアで動画の明るさ調整が可能なので、暗い場所は明るく、明る過ぎる場所は暗く補正を掛けて状況を確認出来るからです。
おそらく、イメージセンサーは680万画素の同一の物を使用していると思いますので、視野角はともかく、明るさなどのイメージは「Q-02c」と似たものになるんじゃないなぁ~と予測してます。
WiFi対応なのでスマホアプリでも同様に補正を掛けれれば良いですけどね。
「SN-HQ90d」の駐車監視の仕様
「SN-HQ90d」の駐車監視は走行中の常時録画+衝撃録画を継続するタイプのもので、以下のタイマーケーブル「OP-VMU01」が必要です。
純正の付属ケーブルはシガープラグタイプではなく2芯の直結ケーブルですので、「OP-VMU01」のみを追加購入すれば駐車監視の運用が可能になりますね。
最近のユピテルドラレコはシガープラグが付属しないものが増えてます。
「SN-HQ90d」のまとめ
「SN-HQ90d」が実用的かどうかは横方向の映り方次第かと思います。
有効画素数は300万画素程度しかないので、横方向が映らなければ解像度が低い謎の趣味モデルになってしまいますが、サイドガラスがしっかり映るようであれば、意外と実用性は高いかも知れませんね。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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