※2024年1月5日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
車が好きな人にとっては、駐車中の当て逃げやドアパンチ、イタズラの被害に遭う事ほど悲しい事はありません。(悲しいというよりも、ふざけんなゴルァ!…の方が近いかも?)
かく言う私も8年くらい前に定期的な車へのイタズラ被害に悩まされてた時期がありました、
しかしながら、その当時は現在の様にドライブレコーダーの駐車監視機能も成熟しておらず、その他の防犯ガジェット類の情報も少ない状況でした。
このような事情から、イタズラに対して決定的な手を打つ事が出来ませんでしたが、最近では昔と違ってお手軽に監視や防犯対策が可能な製品も増えています。
最近では7年前に「こんなものがあれば良かったな」と思えるものも増えていますので、今回は車への悪意のあるイタズラや、近所のガキンチョどもの悪意のないイタズラ対策に有効と考えられるアイテムをいくつかご紹介します。
俺のエボがぁぁああ!
もう8年くらい前になりますが、私も定期的に車のイタズラ被害に遭っていた時期があります。
当時は会社都合で単身赴任をしていたのですが、通勤時間を出来るだけ短くしたかったので職場の真裏のアパートを会社に借り上げて貰っていました。
もちろん、アパートにも駐車場はあるのですが、仕事で車を使用する事も多く、いちいち動かすのが面倒だったので車を職場の駐車場に置きっぱなしにしていました。(お店なので駐車場は広い)
因みに実際の航空写真ですが、アパートの向いがお店の第二駐車場でして、玄関を開けると余裕で車が見える安心のロケーションだと思ってました。
ランエボがシャア専用ザクになっていた
この辺りはそれほど治安の悪いエリアではなかったので、あまり車の防犯については意識していなかったのですが、ある朝ランエボのボンネットとルーフにカラーコーンが乗せられていました。(笑)
こんな感じに…
※写真を撮っていなかった為、小学生並みの加工画像です
そう言えばその前にもペットボトルを乗せられていた事があったようななかったような…気がします。
なんかカッコ良いような悪いような、人の車を勝手にシャアザクにすんなよ!そもそも赤くないし…と思いつつも、結構面倒臭がりなのでそのまま店の駐車場に停めっぱなしを続けていると…。
ボンネットに茶色い妙な液体が…
ある朝、今度はボンネットに茶色い液体がぶちまけられている事に気が付きました。
恐る恐る、その謎の見慣れない液体の臭いを嗅いでみると、それは見慣れたあの液体…
醤油!!
でした(笑)
おそらく犯人は(犯罪なので敢えて犯人と呼びます)近隣の住民か、通勤や通学経路としてその道路を使用している人物だろうと思ったのですが、当時から前後にドライブレコーダーを装着してはいたものの、夜間は街灯があっても真っ暗で何も映りませんので、駐車監視機能は使用していませんでした。
犯人を特定するにはドライブレコーダーで常時録画を行いつつ、更に動体に反応してLED照明を点灯させるなどの工夫が必要でしたが、当時の私はそんな面倒臭い事をするほど執念深くはありませんでした。
素直に夜間は車を動かして、少し奥まった目立たない場所にあるアパートの駐車場に車を停めるようにしたらピタリとイタズラは止まりました。(10mくらいの移動なので車にはよろしくないですね)
ドライブレコーダーによる防犯対策は有効
最近はドライブレコーダーの性能も当時と比べると格段に上がり、駐車監視の機能性も充実しています。
特に夜間の撮影能力が大幅に向上していますし、ドラレコの駐車監視機能を使う事で、イタズラの犯人の映像を証拠として警察に提出出来る可能性が高くなります。
また、毎晩駐車監視を行う為の電源の確保も気になるところですが、こちらも便利な外部バッテリーが増えていますのでドライブレコーダーによる夜間の常時駐車監視の敷居は随分下がって来たと言えるでしょう。
イタズラ・防犯対策におすすめのドラレコの条件
イタズラ・防犯対策におすすめのドラレコの条件をまとると以下の3点となります。
広範囲の録画が可能である
イタズラは当て逃げとは異なり、どの方向から被害に遭うか分かりません。
そこでイタズラ対策で重視したいのは、車両の前後だけでなく全方位を撮影できる録画視野角の広さです。
最近は360°モデルや、3カメラモデルも増えていますので、これらの広範囲が録画できる製品の中から選ぶ事をおすすめします。
夜間の暗視能力に優れている
今回のテーマはイタズラ・防犯対策ですが、これとは別の目的である当て逃げ対策を主眼に置いた駐車監視の場合には、相手の車のナンバーが映れば問題ありません。
夜間の周囲が暗い状況であっても、通常は相手の車のナンバー灯が点灯している筈ですので、普通のドラレコでもナンバーの認識は可能なケースが多いです。
ただし、イタズラ・防犯対策として考えているのであれば、相手の体型や人相などもある程度判別出来なければならないので、前後ともに夜間特化型のSTARVISセンサーを搭載した製品のうちでも明るめの調整が入っている製品がおすすめです。
タイムラプス・動体検知に対応している
今回のテーマはイタズラ・防犯対策ですが、これとは別の目的である当て逃げ対策を主眼に置いた駐車監視の場合には、コムテックなどの製品によく見られるような「常時録画+衝撃検知」により、衝撃の前後の時間帯の映像が残る製品がおすすめですが、イタズラ・防犯対策の場合には少々事情が異なります。
車にイタズラをされた際には、それほど大きな衝撃が加わらない可能性がありますので、上記のような衝撃録画が行われない事もあります。
従ってコムテック方式の「常時録画+衝撃検知」の録画では、有事の際には常時録画の映像を確認するしかありません。
ところがこのような駐車監視中にも常時録画を行う製品の場合には、それなりに大きな録画ファイルの容量となりますので、証拠の動画が上書きされてしまうリスクも大きくなります。
そこで注目したいのが、タイムラプス・動体検知による録画方式です。
ただし、タイムラプスでも1秒1コマの1fpsでは問題のシーンを撮り逃す可能性があるので、3~5fpsなどのフレームレートで録画が可能な製品が理想です。
また、いかに夜間が明るいSTARVISセンサーを採用した製品と言えども、夜間の暗い場所では動体を検知出来ない可能性もゼロではありませんので、このような可能性を考慮すると3~5fps程度の録画フレームレートに対応したタイムラプスモデルが最有力という事になります。
イタズラ・防犯対策におすすめのドラレコ
次に上述の条件を全て、または一部満たすおすすめのドライブレコーダーの個別機種をご紹介します。
VANTRUE「N5」
中国の大手ドラレコ専門メーカーVANTRUEの「N5」は、4カメラ録画による従来モデルの死角をカバーした、全方位録画の2023年向け最新モデルで、現行のドラレコとしては最も高性能な製品です。
本製品はフロント筐体の前後とリア用の筐体に、500万画素・200万画素・200万画素・200万画素のカメラを搭載し、2.5K/フルHD/フルHD/フルHDの高解像度録画を行います。
フロントカメラは2.5Kの高解像度録画を行いますので、ナンバー認識精度が非常に高い上、動画の明るさを自在に調整できるPCのVANTRUEビュワーを使って再生する事で、従来のドラレコの明るさの限界値を余裕で振り切る明るさを実現しています。
駐車監視の録画方式は次の4つから選択する事が可能です。
なお、ドアパンチ対策が目的であれば、動体検知では小さい動きに反応しなかったり、反応が遅れてしまう事がありますので、5fpsのタイムラプスモードでの運用をおすすめします。
また、駐車監視の際の消費電力がドラレコとしてはかなり大きい7.5W程度になりますので、他の製品を使うよりもバッテリーへの負荷が大きくなります。
従って長時間の駐車監視は、外部バッテリーと合わせて運用しなければ、バッテリーの寿命を極端に縮める恐れがあります。
カーメイトダクション360D「DC4000R」
カーメイトのダクション360D「DC4000R」は、2021年に発売された、360°カメラ+フロントカメラ+リアカメラの2ピースセパレートの3カメラモデルです。
本機は、フロント筐体の2つのカメラで、前方と360°全方位、リアカメラで後方を撮影しますが、全方位の録画能力だけではなく、専用のソフトウェアでの明るさ調整能力が優れている点がポイントです。(VANTRUE VIEWERには劣る)
駐車監視モードでは動体検知をサポートしており、イタズラの前後の状況を記録する事が可能であり、理想的な構成のように思えます。
ただし、3カメラによる動体検知の録画モードのタイマー設定には、このように12時間の縛りがあります。
とは言え、当て逃げ対策を考慮しないイタズラ対策に絞った目的であれば、②の後録画でも問題ないように思えますので、条件に合わせて候補にいれても良いでしょう。
VANTRUE「N4 Pro」
VANTRUEの「N4 Pro」は、時代を先読みしてヒット商品となった「N4」の進化上位版モデルです。
本機はフロントカメラに4KのSONYのSTARVIS 2センサーを搭載しており、フロントカメラのナンバー認識精度、ダイナミックレンジの広さ、明るさと言う面では、他の製品に対して大きなアドバンテージを持っています。
従って3カメラ現行の3カメラモデルの中では最もおすすめ出来る製品の一つと言えますが、4カメラの「N5」の方がサイド方向の視野角の広さで勝っていますので、特に条件を設けなければ「N5」、次点で「N4 Pro」のおすすめ順位となります。
駐車監視の録画方式は次の4つから選択する事が可能です。
なお、ドアパンチ対策が目的であれば、動体検知では小さい動きに反応しなかったり、反応が遅れてしまう事がありますので、5fpsのタイムラプスモードでの運用をおすすめします。
VANTRUE「Element 3」
VANTRUEの「Element 3」は「N4」の後継モデル的な特性を持ったWiFi対応モデルです。
本機はセンサーや録画仕様、駐車監視の仕様は「N4」とほぼ同等で、デザイン面やWiFi・リモコン・音声コマンドなどの操作性などの面で「N4」を改善したような特性のモデルです。
駐車監視の録画方式は次の4つから選択する事が可能です。
デザインのコンパクトさやWiFiアプリの利便性などの面では、確実に「Element 3」にアドバンテージがありますので、この部分にメリットを感じるなら「Element 3」を選びましょう。
VIOFO「A139 3CH」
VIOFOはVANTRUEとライバル関係にある中国の大手ドラレコ専門メーカーですが、こちらも「N4」に対抗する形で「A139 3CH」という、WiFi対応の3ピースセパレートタイプの3カメラモデルを発売しています。
カメラ部分のイメージセンサーなどのスペックは、「N4」と似た感じになっており、3カメラとも夜間特化型のSONYのSTARVISセンサーを採用し、録画解像度はフロント2.5K、インナー・リアはフルハイビジョンと必要充分なレベルとなっています。
なお、VIOFOのPCビュワーは専用ではなく汎用タイプとなり、その中でもVLCプレイヤーの使用が推奨されていますが、このプレイヤーでも明るさの調整が可能で、「N4」には若干及ばないものの、夜間の撮影能力はかなり強力なものとなっています。
本製品の駐車監視モードは、動体検知+衝撃検知、タイムラプス+衝撃検知の選択式ですが、タイムラプスモードでは、1/3/5/10fpsの多彩なフレームレートをサポートしている上、こちらは駐車監視モードの中に組み込まれていますので、専用ケーブルと合わせて使用する事でエンジンのON/OFFに連動してタイムラプスモードを運用可能です。
ただし、本機は「N4」の2倍近い8.5W程度の電力を消費しますので、外部バッテリーと合わせて運用する場合にはより大きい容量のバッテリーが必要になる点が弱点です。
VIOFO「A139 Pro 3CH」
「A139 Pro 3CH」は「A139 3CH」上位後継機、2023年時点でのVIOFOの最新・最上位モデルです。
本機は、2022年に登場したSONYの4Kの最新センサー、STARVIS 2対応の「IMX678」を搭載した、業界唯一の超ハイエンドモデルで、ナンバー認識精度、夜間の明るさの面で「A139」を上回っています。
駐車監視の仕組みは、「A139」と同様に
次の3つから選択する事が可能です。
ただし、動体検知モードは確実性に欠ける面もあるので、ドアパンチ対策であれば5~10fpsのタイムラプスモードでの運用をおすすめします。
ちょっとしたオマケも試してみたよ
※この製品は既に販売が終了している模様
以下代替品です。
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まとめ
以上、イタズラ・防犯対策におすすめのドライブレコーダーについてご紹介しました。
2024年1月時点では「N5」、「DC4000R」辺りがおすすめです。
コメント
自分も3/19にSSTの最終版が納車されました、もしかしたら近所かもしれません。お友達になりたいですね。
東京にお住いですか、圏央道の話題が出ていたので埼玉県人かと 勘違いしました。
自分は、埼玉在住なのですが 町内(徒歩3分程度の範囲)に3台のエボ10が生存してます。
lancer-evo-xさんと同じ銀色のエボと 赤が2台 販売台数からするとすごい確率だと思います。