あのANKERとAUKEYも?中華トランスミッターは使うと法令違反になる製品がほとんどなのではないか?という話

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

ANKERやAUKEYはスマホや車載ガジェットを扱う大手メーカーですが、この度総務省の「電波法に基づく免許等が必要な無線設備」としてリストアップされています。

ここ数年でamazonでは大量の中華メーカーの車載FMトランスミッターが販売されていますが、今回の総務省の調査結果を見るとそのほとんどが法令違反になる可能性が高いように思います。

※ANKERをそこいらの中華メーカーと同列に扱うのはどうかとは思いますが、この記事の趣旨は「あのANKERですら」と言った部分なので、その点はご理解下さい。

今回引っかかったのはFMトランスミッター機能の部分

今回、総務省の検査に引っ掛かったANKER・AUKEYの製品はこちらの2つです。

・ANKER「R5113」
・AUKEY「BT-C4」

本来、日本で電波を発する機器を使用する為には免許が必要になり、無免許で使用した場合にはユーザーが罰せられる事になっています。

ただし、例外的にWiFiやBluetooth機器や携帯電話の電波などに使用される特定の周波数に対応した製品に関しては、一定規準での検査を伴う技適認証を受けた上で、技適マークを表示している製品であれば一般のユーザーが使用しても罪に問われる事はありません。

この2つの製品は販売停止になっているので確認出来ませんが、おそらくBluetoothに必要な技適マークは表示されていたものと考えられます。

一方で、この周波数帯からは外れるものの、総務省が定めるところの微弱無線に該当する製品についても同様に一般のユーザーによる使用が認められています。

ところが、今回リストアップされているこれらの機種は、FMトランスミッターで使用する周波数帯で、微弱無線の規準を超えた電波を発しているので、一般のユーザーが使用すると罪に問われる恐れがある、という事です。

これらの機種を使用すると法令違反になる可能性が極めて高いですよ!という事ですね。

https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/illegal/result/qa/index.htm

質問3 公表されている製品を使用した場合、具体的にどのような影響が起きるのか。

回答3 使用することにより他の無線局に混信その他の妨害を与えるおそれがあります。

過去の事例として、ワイヤレスカメラから発射される電波による航空用無線局に対する妨害、FMトランスミッタから発射される電波による消防用無線局に対する妨害等が発生しています。

質問4 公表されている製品を使用してはいけないのか。

回答4 免許を受けずに当該製品から電波が容易に発射できる状態にした場合には、電波法の不法開設罪に該当することとなります。

また、他の無線局に妨害を与えることがありますので、絶対に使用しないで下さい。
この公表は、一般消費者の保護を目的として実施するものです。

 

ANKERとAUKEYがダメなんじゃ、他の中華はほとんどダメなのでは?

今回引っ掛かったANKERなどは、中華系のガジェットメーカーとしては最大規模ですし、コンプライアンス面での対策もしっかりしてそうな印象だったのですが、このANKERですらこのような状況である事を考えると、他の中華メーカーのFMトランスミッターは全滅に近いのではないか?と懸念されます。

そもそもFMトランスミッターには技適マークなどの表示が必要という訳ではないので、それぞれのメーカーの自主判断で特定の機関で検査を行うか、知らんぷりをして(というか知らないメーカーが多そう)何も検査せずに販売される事になります。

JAPAN AVEのFMトランスミッター「JA996」の実機レビューと評価
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それじゃ、日本のメーカーはどうなんだい?

マトモな日本メーカーではこのような規制への対応はしっかり行っているようです。(全てとは言えないかも知れませんが)

実は、総務省が定めるところの「微弱無線」である事をユーザーが認識する為の標識として「ELPマーク」という物があるのですが、これは指定の機関で検査を行い、日本自動車用品工業会(JAAMA)と電波環境協議会(EMCC)に申請する事で表示が可能になります。

「ELPマーク」が表示可能な製品はこちらから確認出来ます。

■ JAAMA微弱無線設備登録リスト
■ EMCC微弱無線設備登録リスト

なお、「ELPマーク」の表示は義務ではありませんし、表示が無くても「微弱無線」の条件を満たしていれば何ら問題はありませんが、日本のメーカーはこのような規制は守りますし、規制を守らない中華メーカーとは違う土俵での戦いを強いられているとも言えます。

そもそも電波法自体が時代に即していないとの意見も散見され、これに関しては私も同意する部分が多いのですが、これはまた別の次元の話になりますのでLaBoon!!としては日本の規制を遵守している日本メーカーの製品をおすすめします。

まとめ

以上、中華FMトランスミッターはヤバい物が多いんじゃないか?という話でした。

LaBoon!!で紹介しているガジェット類も100%技適マークの有無などを確認している訳ではないので、黒のものもあるかも知れないですね。(ドラレコはほぼ100%確認してますが、特にオーディオ関連などは怪しい)

なお、以前パイオニアもドラレコで技適マークの貼付漏れをやらかして商品を回収していた事がありました。

ただ、やはり日本メーカーは何かやらかしても、過ちを認めて回収などの対応を取る事が多いのでこう言った部分は評価に値しますし、今後ANKERやAUKEYがどう言う対応をするのかが気になりますね。

この対応次第で評価が上がる可能性も下がる可能性もあります。

ANKERは対応を協議中なんだそうで。

AUKEYの方は今のところこの件に関しては沈黙しているようです。

ANKERはの製品回収について

ANKERは今回の製品と合わせて4機種のFMトランスミッターを回収するようです。

■ FMトランスミッター4製品に関するお詫びと回収のお知らせ

回収対象の製品は2018年7月以降に販売されていたこちらの4機種です。

・Anker Roav FM Transmitter F2
・Anker Roav FM Transmitter F0
・Anker Roav FM Transmitter F3
・nker Roav FM Transmitter T2

ANKERについては過去にマズイ対応があった事も指摘されていますが、今回は過ちを認めてしっかり対応していますし、LaBoon!!としては大いに評価します。

少なくとも過去に同じ過ちを犯したにも関わらず、回収などの対応も行わないどころか、それらの指摘に対してこのように返すようなJAPAN AVEというクソ中華メーカーの製品がamazonの人気上位になっている現実もありますから(笑)

JAPAN AVEのFMトランスミッター「JA996」の実機レビューと評価
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🚫 競合他社の妨害レビュー 🚫 現在、同業者の営業妨害で ☆1 ☆2レビューの連日投稿被害を受けており、現在調査機関に依頼し、犯人の特定を行なっております。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

コメント

  1. ゴトゴト より:

    USB PD充電器の対応を見ていると、両社差はあれどあまり対応が良くないのかなという印象です。
    AUKEYはUSBの規格違反で危険なものでも平気で売り出していましたし、ANKERも仕様と違うと問い合わせた人には仕様外と認めて返金した上でしれっと販売継続→サイレント修正という対応をとった経歴があるようです。
    https://androplus.org/Entry/4785/

    今回は流石に国に怒られているのでそれなりの対応をしてくれると信じたいですが、不安がありますね。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      ゴトゴト様
      今回の件はANKERは同一規格の複数の製品を回収するようですね。色んな所で報道されてますし…。
      AUKEYは対応しなそうですけど。

  2. 冷奴 より:

    アマゾン上でAutoboxやPormidoと言った中華メーカーのドラレコやバックカメラを見かける様になったのは確か3〜4年前だったと記憶しておりますが、当時DoDのwifi搭載ドラレコ、RC500Sが欲しかったのですが技適の関係で日本にはまだ某L社さんからも入らなかったので台湾から個人輸入しようかと思って色々探したらAutovoxのD7にたどり着いた記憶があります。

    ただ、やはり技適が気になって断念しましたが今でもアマゾンとかキッチリ調べたら電波法的に黒なブツが山ほどありそうな気がします。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      冷奴様
      amazonの規約には技適認証が必要な製品で未認証の場合には販売停止にするような記載がありますが、ユーザーから通報しても調査しないですね。
      レビューに電波法違反の指摘をしても差し戻されますし(笑)
      AUTOVOX製品も当時は未認証だったと思います。D6 Proのレビューの際にこちらから認証を勧告していますので、その後認証を受けたみたいですが。

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