2019年4月7日の「GPS週数ロールオーバー」に関する不具合情報のまとめ

※4月11日更新~コムテック・セルスターのレーダー探知機に関する不具合について追記

4月7日に「GPSが週数ロールオーバー」を迎えるという事で、GPSを搭載したガジェット類に不具合が発生する可能性がある旨のニュースが流れていますね。

GPSにおいて週を表現する為に割り当てられているのは10bit(2の10乗)ですので、1024通りまでしか表現できません。

1980年の1月6日を起点とすると、1999年8月21~22日に一度目の1024週目を迎えて1週目に戻り、2019年4月7日にも再び1週目に週のカウントがリセットされます。

予めこれを前提としてしてプログラムが組まれていれば不具合は発生しませんが、対策がされていないガジェットがあぼ~んする可能性はゼロではないそうです。(20年前に喰らってるメーカーも多いのでほぼ大丈夫な筈との事ではありますが)

詳しくは内閣府の説明をご覧下さい。

■ 内閣府みちびき順天頂衛星システム

大丈夫じゃないガジェットもボチボチあるっぽい

このGPS側の時刻リセットは、1999年にも一度発動しているそうなのでほとんどのガジェットは対策済みと報道されていますが、一部のメーカーからは「アウトでした…」というアナウンスが発せられています。

「あのメーカーがアウトでしたか(笑)」、と思えるような大きいところでも今後の対応が必要な模様なので、今後もGPSを利用するガジェットの不具合報告が増えるかも知れませんね。

という訳で、この記事では「GPSの週数ロールオーバー」で不具合が発生する可能性がある製品に関して、生産側のメーカーが既に何かしらのアナウンスを発しているものをまとめておきます。

ユピテル

ユピテルはポータブルナビの一部の機種で不具合が発生する可能性があるそうです。

■ 「GPS週数ロールオーバー」に関する重要なお知らせ

想定される不具合は以下の通り

・メインメニューに表示される筈の時刻が消える

・ルート登録を行った際に表示される登録日が狂う

まぁ、幸いながら大した不具合じゃないようですね。

後日ファームウェアで修正するそうです。

ガーミン

古いガジェットで不具合が発生するが対応はしない。

■ GEKO 201 – 時刻と日付の誤りに関して

個別にはファームウェアの更新を行っている筈ですので、不具合が出た場合にはこっそり修正しているかも知れません。

ファームウェアでサポート中の機種は以下で確認可能です。

■ ガーミンファームウェア(日本版)

英語版のモデルの場合にはこちらからファームウェアダウンロードが可能です。

■ ガーミンファームウェア(USA)

コムテック

不具合の内容は不明ですが、現時点で以下のレーダー探知機で不具合が出る可能性があるとの事。

・ZERO94VS

・ZERO903VS

・ZERO600V

・ZERO602V

■ 「GPSロールオーバー」に関する重要なお知らせ

セルスター

レーダー探知機一部機種において測位後の位置がズレたり、時刻が狂う不具合が出ているようです。

具体的な機種名は掲載されていませんが2014年以前に発売された機種の一部という事です。

なお、ファームウェアのアップデートによる修正は不可なようで、商品をセルスターに送付してGPSモジュールの載せ替えでの対応との事。

■ GPS ロールオーバーによるGPS レーダ探知機の影響について

パイオニア

対策済みとの事。

■ 20年に1度GPS時間リセット 前回は混乱、今回は?

パナソニック

今のところ事前アナウンスは見つけられない。

ケンウッド

今のところ事前アナウンスは見つけられない。

デンソーテン

今のところ事前アナウンスは見つけられない。

アルパイン

今のところ事前アナウンスは見つけられない。

クラリオン

今のところ事前アナウンスは見つけられない。

まとめ

基本的には20年前の教訓を生かして各社ともに対策は練られていますが、プログラムは人間が組むものですし人為的なミスが発生する事も想定されます。

今まで正常に動いていたドラレコやカーナビなどのガジェット類が急に正常に動作しなくなったら、「GPSが週数ロールオーバー」による不具合を疑ってみても良いかも知れませんね。(メーカーサポートに問い合わせましょう)

なお、GPSのリセット時刻は日本時間で4月7日の午前8時59分41秒~42秒の間だそうです。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

コメント

  1. DC5 より:

    GPSのロールオーバーは、「GPSの管理している時間はUTC(協定世界時)とは微妙にズレているという事に端を発しています」というのは説明が間違ってますね…

    衛星内部の週カウンターが10bitしかなく、19.6年毎にカウンターが0にもどる、即ち「1980年だよ」というデータが衛星から飛んでくるという事に起因しています。

  2. ガーミン日本サポートセンターに電話したら
    アップデートが公開されてない機種は
    サポートできませんというニュアンスの返事が返ってきました
    機種選択画面でも最近の機種しかサポート対象に出てきません

    英語版モデルを使用の場合は
    USのサポートセンターにアクセスしてみましょう
    対応パッチが公開されています
    表示もなぜかちゃんと日本語で表示されますので
    アップデートの方法などもかかれていて迷うことがありません
    今月に入ってからコロラドシリーズのパッチも出ました
    etrex vist HCXも無事修正出来日付問題解消できました
    お試しください。
    なお、アップデートはオンラインで行われますので
    USBケーブルとパソコン必須です。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      ロールオーバー様
      ありがとうございます!
      記事内に追記させて頂きました。

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