「D-HAT」ディーゼルエンジンの燃費を10~25%改善する事を目指す取り組み

こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

最近、某社から個人ユーザー向けに酸素と水素の混合気をインテークパイプに送り込んで、トルクアップ・燃費改善を謳う製品がリリースされていますが、個人的な見解としてはオカルトグッズの域を出ないものと考えています。

因みに理論上は水素を燃焼室に送り込み、完全燃焼を促す事で燃費の改善を狙う事は可能であるそうで、国内においても海外メーカーの「D-HAT」を用いて西松建設の重機などで「水素アシスト技術」の実証試験が始まっているようです。

■建設機械のCO2削減に向けた 「水素アシスト技術」 導入の取組み開始

■Diesel Hydrogen Assist Technology

※三菱商事エネルギーなども実証試験を行っている模様

この「水素アシスト技術」が確立されれば、ディーゼル車の大幅な燃費改善に繋がり、二酸化炭素の排出量も削減されますので、トラックの運送コストの削減など、経済的にも環境面でもメリットがありそうですが、現時点ではまだ実証試験の段階ですので今後の行方を見守りたいところです。

「水素アシスト技術」、実はこっそりテストしてました

この「水素アシスト技術」は、海外では複数の機関で開発中だそうで、2023年の夏にそのうちの一つをLaBoon!!でテストしていました。

こちらも販売に至る前の開発段階のもので、ガソリン車においても10~15%程度の燃費改善効果が見込めると言うものでした。

仕組みとしては「D-HAT」と同様に精製水を車両バッテリーからの給電により電気分解して水素を取り出しインテークパイプに送り込み、完全燃焼を促すと言うものです。

しかしながら、燃費の変化についての有意な変化は全く見られず、実験としては非常に興味深いものではあったものの、実用化にはまだまだ時間が掛かるのかな?と感じました。

燃費改善を謳う個人向けの商品はオカルトグッズである可能性が高い

水素アシスト技術による燃費改善は、まだまだ実証段階であり実用化はされていません。

従って、冒頭で述べた待機中の水素を分離してインテークパイプに送り込む某社のガジェットはオカルトグッズである可能性が極めて高いと考えられますが、個人的にはこのようなオカルトグッズのテストは大好きなので、そのうちレビューするかも知れません(笑)

コメント

タイトルとURLをコピーしました