複数台の車でのドライブ、ツーリング時の連絡手段としての無線機、トランシーバー、LINE通話などについての所感

※2023年3月10日更新:トランシーバーの使い勝手について追記しました。

こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

最近、LaBoon!!から離れたところの個人的な趣味の活動として、ツーリングクラブの管理人なるものをやっています。

2022年12月の立ち上げ当初のメンバー数が少なかった頃には、オフ会参加台数を2~3台程度と想定していましたが、徐々にメンバーが増えてきた事から、4~5台でのツーリングも視野に入って来ました。

これくらいの台数になると、信号の切り替わりのタイミングではぐれてしまって、間に一般車が何台も入り込んでしまうなどの事態も想定されますので、全体で共有出来る何らかの連絡手段を持ちたいところです。

以前、友人と2台でツーリングした時に、モバイルルーターを2台使いながらハンズフリー状態でLINE通話を繋げっぱなしで走った事があるのですが、エリアによっては接続が切れたり、運転に集中できなくて危険と感じるシチュエーションもありました。

そこでメンバーから提案があったのが、このような特定小電力トランシーバーの活用です。

今回はこちらの特定小電力トランシーバーの車でのツーリングにおける使い勝手についてレビューします。

特定小電力トランシーバーの特徴

車内で無線機器を使用する場合、電波法道路交通法の2つの法令に違犯しないような製品を選び、正しく運用する必要がありますが、原則として無線機器を使用する場合には許認可や届け出が必要となります。

電波法の問題について

まずは、電波法の問題についてですが、出力の小さい「特定小電力トランシーバー」に該当するもので、かつ技適認証を受けている製品に関しては、これらの手続きなしにそのまま使用する事が出来ます。

技適認証の有無については、販売ページに明記されている製品を選んだ方が無難です。

道路交通法の問題について

次に道路交通法の問題についてですが、携帯電話のように発信・受信のいずれの時にも片手を塞いで運用しなければならない無線機器の運用はNGとされています。

特定小電力トランシーバーの場合には、発信時には携帯電話と同様に片手で持って使用する必要がありますが、受信の際には、電源を入れて周波数を合わせた状態にしておけば、何も操作せずに使用が可能です。(ハンズフリー機能を搭載している機種もある)

ただし、具体的にこのような無線機器の使用方法が禁止されている訳ではありませんが、発信時に取締り中の現場の警察官に「安全運転義務違反」と判断されるリスクもあるようです。

※実際に検挙された場合、これを裁判で争ってみる価値はあると考える

法令面ではグレーと言えますので、私は道徳的・倫理的な問題はないと考えています。(異論はあると思いますが、考え方は自由です。)

今回選んだ機種はこちら

今回選んだのはamazonで販売されている中華メーカーの「特定小電力トランシーバー」3台セットです。

機種名はT38と書かれています。

スペックはこちらの通り。

・技適証明番号:R210-134033
・周波数:422MHz(新スプリアス規定)
・送信出力:10mW
・メインチャンネル:20
・サブチャンネル:38
・チャンネル数合計:57
・電源:単4ニッケル水素電池×3本(別売)
・microUSB充電対応
・ハンズフリー:ON/OFF
・送受信の同時使用:不可

デザインとセット内容

セット内容はこちらの通りです。

・トランシーバー本体×3
・microUSB×3
・取扱説明書

電池は付属しませんので、単四のニッケル水素電池が台数×3本必要です。

電池を入れる際には、クリップの爪を右側に押して上に引っ張り、クリップを外します。

トランシーバーの使い方

機能面ではそれほど多くはなく、シンプルな構成になっていますので使い方は簡単です。

まずは電源ボタンを長押しして2台のトランシーバーの電源を入れます。

チャンネルは初期状態では1CH-1Subとなっていますが、以下画像では1CH-20Subにしてあります。

次に発信側のトランシーバーの左サイドのボタンを押しながら、音声を入力します。

これで受信側で音声が受信出来るはずです。

チャンネルの設定

この製品では、メインチャンネルが1CH~38CH、サブチャンネルが1CH~20CHあります。

※サブチャンネルはメインチャンネルの1CH直下にしかありません。

メニューボタンをおして、メインチャンネルとサブチャンネルを設定します。

以下画像ででは、メインが1CH、サブが20CHです。

ハンズフリー機能について

ハンズフリー機能は、音声を拾ってボタンを押さなくても自動で発信状態にするものですが、車載で使用した場合には雑音を拾って起動してしまう可能性が高いので、使用は難しいと考えられます。

VOXがハンズフリーですが、OFF設定以外に感度は3段階で調整出来ます。

実際の使用感について

今回は一般道で6台、首都高で4台でのツーリング時にトランシーバーを使ってみました。

一般道ではそれほど車間距離が開かないので、6台連なっている状態では声は鮮明に聞き取れました。(体感的には300mくらいがマトモに聞き取れる限界か)

高速道路では車間距離が空く上、ロードノイズが大きくなる為に4台になると先頭と最後尾のコミュニケーションが難しい状態でした。

まあ、ある程度この特性を理解して運用すればそれなりに使えますが、万能ではありません。

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