こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
最近、ネットメディアの広告で良く目するネオトーキョーミラーカム「MRC-2020」についてですが、クラウドファンディングでかなりの額の資金調達をして話題になっているようです。
今回はこの製品について何件かご質問を頂いていますのでわかる範囲で解説します。
「MRC-2020」のスペック
「MRC-2020」のスペックは以下の表の通りです。
MRC-2020 |
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11.88型IPS液晶 |
フロント:1920×1080/27.5fps/HDR リア:1920×1080/25fps/HDR |
LED信号対応 |
視野角 フロント:水平115° リア:水平112° |
リアカメラケーブル6m |
microSD付属32GB/最大128GB |
GPSアンテナ付属 |
駐車監視モード |
衝撃検知/自動起動 |
内蔵バッテリー |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
スペック的には最近の12型モデルと同じく前後に「IMX307」を搭載しており、2020年1月の時点では珍しい特徴はありません。
因みに「IMX307」はSONYのSTARVIS対応のイメージセンサーですが、ドラレコ用としてはまず「IMX290/291」辺りが採用され始め、これらの廉価センサーに当たる「IMX307」は2018年末くらいから急激にドラレコへの搭載率が高まっています。
※最新の上位は「IMX327」
なお、ネオトーキョーのプロダクトページには以下のような記載が見られます。
さらに某サイトに海外業者が出品しているものの中には、使ってもいないのに「ソニーセンサー採用」とうたう製品すらあります(その製造工場から聞いた本当の話です)。
実際のところソニー製センサーは原価が他社よりかなり高いため、安価なドラレコで容易に採用できるものではありません。ご注意ください。
確かに過去にレビューを依頼されたメーカーの中にはSONYセンサーを使っていないのに「SONY」と書かれている製品がありました。
因みにメーカー側は「誤記なので直します」と言っていたのですが未だに直してません。
ただ、廉価のドラレコはイメージセンサーが悪いというよりも、画像を処理するチップセットやレンズ、ソフトウェアの影響で画質が悪くなっているものの方が多いという印象が強いので、ネオトーキョーの言うところのウソ表記はそれほどないでしょう。
フロント筐体とリアカメラのデザイン
まずはミラー筐体製品の外観についてですが、AKEEYOの「AKY-X2」、MAXWINの「MDR-C006A2」と全く同じように見えます。
リアカメラについてもステーやケースの仕様は一般的に使用されているものと同デザインです。
インターフェイスとPCのGPSビュワーも「AKY-X2」「MDR-C006A」と全く同じように見受けられます。
それでも「AKY-X2」「MDR-C006A」とは違う可能性あり
「MRC-2020」が「AKY-X2」「MDR-C006A」と全く同じものなのか?
それはAKEEYOさんとMAXWINさんに聞けば分かるかも知れませんが、分かったとしてもそれを公表する訳には行きません。
因みに見た目が全く同じでケーブルの長さが違う「AKY-X2」「MDR-C006A」は、良く似た画質ではあるものの全く同じではありませんでした。
従って「MRC-2020」がこれらの2モデルと同じ可能性も否定出来ませんが、そうでない事も充分考えられます。(ネットで画質を見る限りでは良く似ていますので、並べて比べないと分からないレベルかも)
まとめ
以上、「MRC-2020」について分かる範囲で解説しました。
何件かレビュー要望を頂いていますが、仮にネオトーキョーさんにサンプル依頼を行ってガチ比較をした場合、価格がかなり安い「AKY-X2」「MDR-C006A」と全く同じ画質でした・・・となると、色々面倒なので、先方からの依頼を待つかサンプルを購入するしかないのですが、現状は他社様からの類似品の依頼が多いのでそちらを優先してやらせて頂きます。
個人的な印象は「MRC-2020」はかなりネットで広告費を使っているように見えるので、その分が価格に反映されてるな…と言ったところです。
それでもこれだけ類似品がある中でこの価格帯でこれだけの数量を売ったとあれば、別の意味で個人的にリスペクトしてます!
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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