ハイエースの純正カーナビとおすすめ社外カーナビについて解説!

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

トヨタの一部人気車種ではディスプレイオーディオが標準装備となっている為、社外品のカーナビを取り付けられないケースが増えてきました。

ただし、ハイエースについては長くモデルチェンジを行っていませんので、ディスプレイオーディオ対象車種にはなっておらず、オーディオレスの状態から純正ナビ、または社外品のカーナビを選ぶ、という従来のスタンスが通用します。

従ってオーディオレスからの社外カーナビの取り付けという選択肢もあり、なかなか悩ましい状況となっているようです。(でも選択肢が少ないよりは遥かに良いですよね^^)

そこでこの記事では、ハイエースで選べる純正カーナビと社外カーナビのそれぞれの特徴について解説します。

ハイエースの購入を検討中で、カーナビの選択について迷っている方の参考になれば幸いです。

ハイエースの純正カーナビ

ハイエースの純正カーナビは従来型の一般的なトヨタ車と同様に、オーディオレス、または以下の2つの純正ナビをディーラーオプションとして選択が可能です。

・7型T-Connectナビ
・7型エントリーナビ

それぞれの特徴はこちらの通りです。

■ ハイエースカーナビカタログ

7型T-Connectナビ「NSZT-W68T」

7型T-Connectナビ「NSZT-W68T」は、ハイエース用の純正ナビとしては上位グレードに当たります。

機能面では社外品のスタンダードグレードと同等の構成で、対応メディアは以下の通りです。

・7型40万画素液晶
・T-Connect
・購入後3年間で1回は地図更新が無料
・VICS WIDE
・地デジ/フルセグ対応
・DVD再生対応(BDは非対応)
・Bluetooth対応
・CD再生、SDに録音
・SDメディア再生
・USBメディア再生
・HDMI IN(OP)

・リアモニター出力には非対応

ハイエースには設定がない9型のT-Connectナビに装備されているハイレゾ再生機能がカットされているものの、この製品もHDMI INポートをOPでサポートしていますので、スマホのミラーリングによるYouTubeの視聴やFire TV、Chromecastなどとの相性も良さそうです。

【2023年版】YouTubeが見れるカーナビと、カーナビでYouTubeを再生する方法について解説
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T-Connect機能の詳細については以下記事にて解説しています。

■ T-Connectとは?

カーナビとしてのクラスを考えても価格的には非常に高いので、社外品のナビを検討する余地は大いにあります。(車外品ならほとんど最上位クラスの製品が買える価格です)

7型エントリーナビ「NSCN-W68」

ハイエースには「T-Connect」を搭載していないエントリーモデルのナビ「NSCN-W68」も用意されています。

こちらは「ナビ機能さえを普通に使えれば良い」という方に向けた製品で、社外品のエントリークラスの機能とほぼ同等となっており、対応メディアは以下の通りです。

・7型40万画素液晶
・VICS WIDE
・ワンセグ
・Bluetooth対応
・CD再生
・SDメディア再生

こちらも社外品なら半額程度の価格になりますので、社外品も検討してみて下さい。

ハイエースのおすすめ社外カーナビ

ハイエースのカーナビパネルは2DINワイドの一般的な仕様ですので、車外カーナビは幅広い選択肢の中から選ぶ事が可能です。

全て紹介するとキリがありませんので、こちらで想定したいくつかの目的別におすすめモデルをいくつか選定します。

全ての選択肢を見たいという方は、以下記事をご参照下さい。

【2023年版】カーナビの選び方とおすすめカーナビをあらゆる視点で解説
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価格優先で選ぶ7型

価格優先で選ぶ7型モデルの場合には、地図の更新費用が3,600年/年とトータルコストが最も安くなるケンウッドとパイオニアの楽ナビの二択になります。

理由を全部説明すると長くなりますので簡単にまとめると、エントリー~スタンダードクラスにおいては

・パイオニアとケンウッドは更新費用が3,600年/年<<<その他はかなり高い
・年次更新の力の入りっぷりが、パイオニア>>>ケンウッド>>>その他は死に体

であるからです。

なお、最近はカーナビ機能を外してスマホのアプリで代用するという、低価格な社外品のディスプレイオーディオも人気ですので、気になる方はこちらの記事に目を通しておいて損はないでしょう。

2024年におすすめのディスプレイオーディオのまとめ
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ケンウッド彩速ナビ「MDV-L308W」

価格で選ぶハイエースにおすすめNo.1カーナビは、ケンウッドの「MDV-L308W」です。

トヨタ純正のエントリーと概ね同等の機能で5万円程度の価格帯となっています。(Bluetoothは非対応だが、USBメディア再生とCD録音が可能)

対応メディアは以下の通りです。

・7型40万画素液晶
・VICS WIDE
・ワンセグ
・USBメディア再生
・CD再生/CD録音
・SDメディア再生
・地図更新1年無料 3,600円/年

因みにこのグレードには機能はそのままに、液晶が8型にバージョンアップした「MDV-L308L」もあります。

適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ ケンウッドカーナビ車種適合

なお、これらの製品はBluetoothは非対応ですので「音楽再生にはスマホのアプリを使う」と言った方にはそれ以上のグレードを選ぶ事になります。

※楽ナビのエントリーグレードの製品は何故かハイエースは適合車種に含まれていないようで、スタンダード~ハイエンドグレードのみでの対応になります。

■ パイオニアカーナビ車種適合

ケンウッド彩速ナビ 2023~2024年モデルの違いとおすすめモデル
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スタンダードな機能の7型

ケンウッドのエントリーモデルはBluetooth対応には非対応ですので、「Bluetooth対応」と言った条件を入れるとおすすめになるのは以下の製品になります。

ケンウッド彩速ナビ「MDV-S708W」

ケンウッドの「MDV-S708W」は「MDV-L308W」の1ランク上の機種です。

対応メディアは以下の通りです。

・7型40万画素液晶
・VICS WIDE
・フルセグ
・USBメディア再生
・CD再生/CD録音
・SDメディア再生
・Bluetooth対応
・ハイレゾ再生
・地図更新1年無料 3,600円/年

※Bluetoothではハイレゾ非対応

下のグレードからは赤マーカーの機能が追加され、トヨタのエントリーナビ以上の機能構成となっています。

「MDV-L308W」と比べるとちょい高めですが、純正ナビよりはかなりコスパは高いです。

また、このグレードには機能はそのままに、液晶が8型にバージョンアップした「MDV-L708L」もあります。(こっちはちょっと高め)

適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ ケンウッドカーナビ車種適合

ケンウッド彩速ナビ 2023~2024年モデルの違いとおすすめモデル
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高精細100万画素ディスプレイの7型

最近の社外品のカーナビは、スタンダードグレードで従来の全部アリの構成となっていますので、それ以上のグレードは液晶の大型化、高精細化、その他の付加価値で差別化されています。

大型液晶モデルについては次に採り上げる事にしますので、ここでは7型の高精細モデルについて先にご紹介します。

パイオニア楽ナビ「AVIC-RW711/RW911」

楽ナビの「AVIC-RW711/RW911」は、同一ハードウェアで付属する「地図の無料更新期間」で差別化された製品です。

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・AVIC-RW711:1年無料、その後は3,600円/年
・AVIC-RW911:3年無料、その後は3,600円/年

対応メディアは以下の通りです。

・7型100万画素液晶
・VICS WIDE
・スマートループ渋滞情報
・フルセグ
・USBメディア再生
・CD再生/CD録音
・SDメディア再生
・Bluetooth対応
・ハイレゾ
・HDMI IN×1
・HDMI OUT×1
・地図更新1年/3年無料 3,600円/年

※Bluetoothではハイレゾ非対応

このクラスの楽ナビのポイントは、HDMI IN、HDMI OUTポートが搭載されている為、スマホのミラーリングによるYouTubeの視聴やFire TV、Chromecastなどとの相性も良く、リアモニターへの独立再生も可能となっている点です。(ここが私の中でのパイオニアナビの最大の評価ポイント)

【2023年版】YouTubeが見れるカーナビと、カーナビでYouTubeを再生する方法について解説
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価格もそれなりに上がってしまいますが、ハイエースの7型T-Connectナビが15万円スタートである事を考えると爆安であるとも言えます(笑)

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適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ パイオニアカーナビ車種適合

パイオニア 楽ナビ2022年モデルの違いとおすすめモデル
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ケンウッド彩速ナビ「MDV-M807HDW」

ケンウッドの100万画素モデル「MDV-M807HDW」は、楽ナビよりも1シーズン先に100万画素化されたシリーズですが、機能的には楽ナビと良く似たものとなっています。

対応メディアは以下の通りです。

・7型100万画素液晶
・VICS WIDE
・スマートループ渋滞情報(有料?)
・フルセグ
・USBメディア再生
・CD再生/CD録音
・SDメディア再生
・Bluetooth対応
・ハイレゾ(BluetoothもLDACでカバー)
・HDMI IN×1
・地図更新1年無料 3,600円/年

競合する楽ナビとの相違点はこちらの通りです。

・Bluetooth経由でのハイレゾ再生をサポート
・HDMI OUTポートがない

実勢価格はケンウッドの方が若干安い傾向が見られますので、ここはブランドの好みと価格で決めて良いと思います。

ケンウッド彩速ナビ 2023~2024年モデルの違いとおすすめモデル
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適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ ケンウッドカーナビ車種適合

パイオニアサイバーナビ「AVIC-CW911/CW911-DC」7型

パイオニアサイバーナビは、楽ナビの上位カテゴリーのブランドで、楽ナビの機能にいくつかの独特な付加価値を付けた構成となっています。

主な付加機能はこちらの通りです。

・ドコモのLTEでを使用した快速車載WiFiを実現
・高速回線でも爆安の通信費
・YouTubeを再生するブラウザを搭載
・地図更新を完全WiFi化
・自宅のレコーダー内の動画をネットワーク再生

※DCがアクセスポイント同梱、無印は別売

対応メディアは以下の通りです。

・7型100万画素液晶
・VICS WIDE
・スマートループ渋滞情報
・フルセグ
・USBメディア再生
・CD再生/CD録音
・SDメディア再生
・Bluetooth対応
・ハイレゾ
・HDMI IN×1
・HDMI OUT×1
・地図更新4年無料 3,600円/年

基本的は楽ナビ上位版といった特性ですが、オーディオ基盤が別物なのでAV品質がより高品質なのがサイバーナビ、と言った位置付けです。(最近は楽ナビと似てきたが)

因みに車載ルーター機能は、パイオニアとドコモのコラボ企画である「DCT-WR100D」でも再現出来るので「HDMI IN/OUT」ポートがあるカーナビなら大体似たような事はで出来ちゃいます。(家庭レコーダーの再生以外は)

実機レビュー最強最安の車載モバイルルーター「DCT-WR100D」の評価
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なので、よほどオーディオに拘るのでなければ、サイバーナビまでは行かなくても良いのかと。

サイバーナビ2022~2023年モデルの特徴をまとめて説明
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適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ パイオニアカーナビ車種適合

アルパインの7型も選ぶメリットはあるけれど…

アルパインも7型モデルではハイエース用の取り付けキットが販売されていますが、価格が他社よりも高い上に地図更新費用も高いのでおすすめはしません。

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アルパイン(Alpine)
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他社製品にはない機能としては

・CarPlay/Android Auto対応
・ナビの音声操作機能

などが挙げられ、独自性がない訳でもないのでこの辺りの機能が気になる方はアルパインの7型を検討しても良いでしょう。

なお、アルパインでは11型フローティングモデルでもハイエースがサポートされていますので、アルパインを選ぶならむしろそちらをおすすめします。

アルパイン ALPINE のカーナビ 2021年モデルの違いとおすすめモデル
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ハイエース対応の9型以上の大画面ナビ

ハイエースの純正T-Connectナビは7型までしかサポートされていませんが、一度大画面を使ってしまうと二度と7型には戻れないのほど大型液晶は見やすくてGoodです!

ただし、価格も高いですし一度使うと二度と7型には戻れなくなる恐れがあるので、一概におすすめとも言えないと感じています。

現在ハイエースに対応している9型以上の大画面ナビはこちらの通りです。

・ケンウッド彩速ナビ 9型フローティング
・パナソニックフローティング液晶9型/有機EL 9型/10型
・アルパインフローティング11型
・パイオニア楽ナビ 9型:ハイエースには非対応
・パイオニアサイバーナビ 9型:ハイエースには非対応

ケンウッド彩速ナビ 9型フローティング

ケンウッドにはインダッシュとフローティングの2種類の9型ディスプレイモデルがありますが、このうちハイエースに対応しているのはフローティングのみになり、機能面では液晶以外の面では7型モデルにHDMI OUTポートを追加したものとなります。

対応メディアは以下の通りです。

・9型100万画素液晶
・VICS WIDE
・スマートループ渋滞情報(有料?)
・フルセグ
・USBメディア再生
・CD再生/CD録音
・SDメディア再生
・Bluetooth対応
・ハイレゾ(BluetoothもLDACでカバー)
・HDMI IN×1
・HDMI OUT×1
・地図更新1年無料 3,600円/年

適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ ケンウッドカーナビ車種適合

パナソニック フローティングディスプレイ9型/10型

パナソニックは9型以上の製品としては、40万画素フローティング液晶の9型を1機種、100万画素のフローティング有機ELの10型を2機種展開しており、いずれもハイエースに適合可能です。(グレードによっては不可

適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ パナソニック大画面ナビ車種別対応表

これら3機種の違いはこちらの通りです。

CN-F1X10BLDCN-F1X10LDCN-F1D9VD
20.10発売
10有機EL 100万画素9型液晶 38万画素
VICS WIDE
ETC2.0対応車載機
フルセグ/DVD/SD/USB/Bluetooth/CD録音
ブルーレイ-
HDMI IN×1
HDMI OUT×1
HDMI IN×1HDMI×1
ハイレゾ再生(FLAC/WAV)-
Navicon
連携ドラレコ
CA-DR03HTD
連携ドラレコ
CA-DR03TD
バックカメラ
CY-RC500HD
バックカメラ
CY-RC100KD
ステアリングリモコン
地図更新
全地図3年間で1回無料
取付・取扱説明書
車種別対応表
工賃が安いカーナビの持込取り付けが出来るお店の探し方

ポイントをまとめると以下のようになります。

・9型の「CN-F1D9VD」は40万画素の液晶、10型の2機種は100万画素の有機EL
・ハイレゾは10型の2機種のみでサポート
・HDMI INは3機種でサポートだが、OUTは最上位のCN-F1X10BLDのみ
・ブルーレイの再生は最上位のCN-F1X10BLDのみ
・地図更新はいずれも3年間で1回無料

地図更新などのコストを考えると、9型液晶モデルでもケンウッドの2機種と同等の水準になりそうですので、有機ELならではの映像の美しさに惹かれる方以外には、ケンウッドの9型をおすすめします。

アルパイン フローティング11型

パイオニアの9型以上のモデルがサポートされていないのに対して、アルパインの業界単独で最大級のフローティング11型モデルはハイエースもしっかりサポートしています。(メーカーオプションバックカメラ装着車用)

アルパインのカーナビは液晶サイズに関わらず機能面では共通しており、以下の通りとなっています。

・11型100万画素液晶
・VICS WIDE
・フルセグ
・USBメディア再生
・CD再生/CD録音
・SDメディア再生
・Bluetooth対応
・CarPlay/Android Auto/Alexa
・ハイレゾ
・HDMI IN×1
・HDMI OUT×1
・地図更新3年無料

CarPlay、Android Auto・Alexaのほか、51ワードの操作系のボイスコントロールに対応し、オープニング画面表示、音響チューニング、専用ガイド線、車両重量などを考慮したナビ案内、駐車場のサイズを考慮した検索機能などが利用できます。

ただし、11型の業界最大の迫力あるディスプレイが最大の魅力でしょう。

デカさは正義だ!と考えているならアルパインの11型を選ぶのも良いでしょう。

アルパイン ALPINE のカーナビ 2021年モデルの違いとおすすめモデル
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適合はこちらでも確認しましたが、念の為以下リンクからご確認を!

■ アルパイン大画面ナビ車種別対応表

まとめ

以上、ハイエースの純正ナビと社外ナビについておすすめモデルを紹介・解説しました。

社外カーナビも機能、価格帯がそこそこバラけている印象なので、目的にあった製品を選びやすいのではないでしょうか?

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

ハイエースの純正ドライブレコーダーについて解説!
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