※2022年9月17日更新:実機レビューを追記しました。
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こんにちは!Omiです。
先日、NCロードスターのディスプレイオーディオをATOTOの「S8」シリーズに換装したい旨の記事を書いたのですが…
ちょうど良くATOTOさんからレビューの依頼を頂きました。(お互い都合の良い時だけ声を掛ける関係)
こちらとしては「S8」シリーズを規模していたのですが、先方はあまり「S8」のプロモーションには力を入れていないそうで、まずは「F7」、「A6」シリーズをレビューして貰いたい的な要望を頂いています。
NCロードスターはナビの脱着が超簡単な車種なので、今回は「F7」「A6」からレビューをスタートして、「S8」に行くかどうかはその後考える事とします。
ATOTOの「F7」シリーズの特徴
ATOTOは同じシリーズを時期に合わせて新しいハードウェアに載せ替えた上で長く販売し続ける、ディスプレイオーディオの専門メーカーですが、この「F7」シリーズはLaBoon!!でも2021年にレビューした「SA102」の後継拡大シリーズです。
展開モデルは2022年8月時点ではこちらの4機種となっています。
F7 | F7SE | F7TYC7XE | F7G211XE | F7G110XE |
---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 7型 | 7型 | 10型 | 10型フローティング |
画素数 | 60万画素IPS | 60万画素QLED | 100万画素QLED | |
筐体サイズ | 2DIN | |||
Bluetooth | Bluetooth4.2 | Bluetooth 5.0 | ||
USBメディア | サポート | |||
SDメディア | サポート | |||
バックカメラ端子 | サポート | |||
AutoLink(MirrorLink) | サポート | |||
CarPlay | 有線 | 有線/無線 | ||
Android Auto | 有線 | 有線/無線 | ||
車速センサー | サポートせず | |||
GPSアンテナ | なし(スマホ依存) |
ベースモデルの7型インダッシュ「F7SE」
ベースモデルの7型「F7SE」は、先代「SA102」の直系後継機に当たるCarPlay・Android Autoの有線のみ対応モデルとなります。
機能的には先代とほとんど同等ですが、扱える外部メディアの最大容量が大きくなっています。
ワイヤレスCarPlay・Androd Autoに対応した7型インダッシュ「F7TYC7XE」
型番が非常に分かりにいのですが、「F7TYC7XE」はベースモデルにワイヤレスCarPlay・Androd Autoを追加した上位モデルです。
日本のメーカーでは、パイオニアがまだワイヤレスCarPlay・Androd Autoに対応した製品を販売していませんので、価格帯を考えるとかなりコスパは高いですね。
スタイリッシュな10型タブレットデザイン「F7G211XE」
「F7G211XE」は「F7TYC7XE」の10型バージョンです。
車両との適合を考えないのであれば、私は間違いなくこのタブレット型でスタイリッシュな「F7TYC7XE」を選びます。
ただし、今回取り付けを予定しているNCロードスターは、このようにナビパネルのきわどい位置にハザードスイッチ、エアコンスイッチが配置されています。
まともに10型ディスプレイオーディオを取り付けようものなら、このように両方が中途半端に隠れてしまいます。
なので、今回は次のディスプレイの高さの調整がし易い「F7G110XE」を選ぶ事にします。
ディスプレイの位置、向きの調整が可能な10型「F7G110XE」
前述の通り、「F7G110XE」はこのようにディスプレイ設置の汎用性が高い機種です。
古い車はナビパネル周りが1DIN、または2DINがベースで操作系のスイッチが配置されていますので、この汎用性の高さが魅力ですね。
セット内容とデザイン
今回はATOTOさんよりご提供頂いた、「F7G110XE」にて実機レビューを行います。
「F7G110XE」のセット内容はこちらの通りです。
・1DINメインユニット
・1DIN小物入れ
・ハーネスキット
・USBケーブル(メインユニットに挿さっている)
・AV拡張ケーブル
・マイク
・ステー
・200W用化粧パネル
・WiFiアンテナ
・液晶保護フィルム
・取扱説明書類
GPSアンテナは付いておらず、車速センサーケーブルもないので、測位は完全にスマホ依存になりそうです。
10型フローティングディスプレイ
10型フローティングディスプレイは、背面にこのような可動式の接続コネクタを備えています。
ディスプレイサイズは10型ですので必要充分な大きさです。
ディスプレイ下には物理ボタンが装備されています。
これは好みが分かれそうな部分ですね。私は物理ボタンなしが好みですが、取付けの都合上、ディスプレイが可動式のこの製品をお願いしました。
1DINメインユニット
1DINメインユニットは正面にディスプレイ受けのコネクタが装備されています。
初期状態では前方が金属フレームでカバーされていますが、通常の場合このフレームは使わないと思います。
前面左側には内蔵マイクとUSB端子、AUX端子、リセットボタン
右側にはmicroSDカードスロットが装備されています。
背面からはUSBケーブルが伸びており、端子配列はこのようになっています。
端子構成はこちらの通り。
・WiFiアンテナ
・AV拡張ケーブル(フロントカメラIN、VIDEO OUT×2)
・サブウーファー出力
・スピーカー出力×4
・バックカメラIN
・VIDEO IN
・オーディオIN(左右)
・マイク
・ステアリングリモコン
・メインハーネス
小物入れ
この製品には1DIN小物入れがセットになっています。日本のメーカーだと別売が多いのでコスパ高いです。
ハーネスキット
過去の同社のいくつかの製品では、ハーネスキットは日本のメーカーの製品とは異なり、ギボシ処理はされていませんでした。
従って今回もそのパターンで、自分でギボシ処理をするつもりでしたが、最近のATOTO製品では日本のメーカーと同様にギボシ処理済みのようです。
それぞれのケーブルには接続先が印字されたラベルが貼ってあり、配線図も付属していますので取り付け手順に関しては日本のメーカーの製品と変わりません。
カーナビなどを自分で取り付けた経験がある方は取り付けの際に迷う要素はないと思います。
・黄:常時電源(+)
・赤:アクセサリー(+)
・橙:イルミネーション(+)
・黒:アース線(-)
・茶:パーキング信号(-)
・桃:バック信号(+)
・青:アンテナブースター
・白/青:アンプON(+)
・灰/黒:スピーカーFR(-)
・灰:スピーカーFR(+)
・白/黒:スピーカーFL(-)
・白:スピーカーFL(+)
・紫/黒:スピーカーRR(-)
・紫:スピーカーRR(+)
・緑/黒:スピーカーRL(-)
・緑:スピーカーRL(+)
・オレンジ/黒:ステアリングリモコン
・茶/黒:ステアリングリモコン
・黒3.5mmジャック:ステアリングリモコン
日本のメーカーのカーナビ、オーディオと同様に車種にあった車両側のハーネスを購入して取り付けます。
AV拡張ケーブル
こちらのケーブルでは2系統のビデオ出力と1系統のカメラ入力が可能です。
マイク
マイクにはステーが2種類ついています。
WiFiアンテナ
アンテナ無しでも使えますが、受信強化の為のものです。
ステー
このステーはA6やSA102に付いていたものと同じですが、車には適合しない事が多いと思います。
こちらは用途不明の謎ステー
カーナビレスの車でも、もともと車にカーナビ固定用のステーが付いている筈ですのでそちらを使いましょう。
ナビパネルの開口部が200mmのワイドタイプの車用に化粧パネルも付属しています。
液晶保護フィルム
フィルムは最初からディスプレイに貼っておいて貰えると嬉しいですね。私はフィルムを貼るのが苦手です。
車内への取り付け方法について
今回はパイオニアの化石ディスプレイオーディオ、「SPH-DA09」と入れ替える形でNCロードスターに「F7XE」を取り付けました。
取り付け手順は一般的なカーナビの地デジアンテナがないパターンと同様ですので、カーナビの取付経験がある方であれば問題なく作業が可能でしょう。
「SPH-DA09」を外すとこのように別売のハーネスキットと、「SPH-DA09」付属のハーネスキットのギボシ接続部が姿を現します。
ステーはもともと車両についていたものをそのまま使う事が出来ました。今回はこのように小物入れを下段に設置しています。
ネジ穴が合わなかったので鉄板にドリルで穴を開けようと思いましたが、横着して両面テープで固定しました。(今後別のATOTO製品のレビューも予定しているので)
通常はドリルで穴開けをおすすめします。
ケーブル類の繋ぎ方は一般的な国産ナビと同じですので、説明は割愛します。
なお、今回の取り付けに当たって事前にハザードスイッチが隠れてしまう事が分かっていましたので、このようなで手順でハザードスイッチを増設しました。(隠れたままだと車検に通らない可能性が高い)
取付完了です。
オーディオユニットとしての機能
本機はAndroid OSではなくLinuxで動作しますので、起動時間は秒程度とAndroidオーディオよりも早めです。
ホーム画面はこちらの通り、この画面からはラジオ・BTオーディオ・USB・microSDメディアの再生と各種設定が可能です。
有線でCarPlayを使用している際にはBTオーディオは使えません。CarPlayの再生アプリを使いましょう。
バックカメラの映像出力
バックカメラ機能についてはスタンダードなものとなっており、ガイド線の表示のON・OFF、ガイド線の位置調整が可能です。
今回はこちらのATOTOのバックカメラもサンプル提供頂きました。
このバックカメラのレビューは別記事にて公開しています。
https://car-accessory-news.com/atoto-ac-hd02lr/
AutoLinkによるミラーリング
AutoLinkはUSBとBluetoothを使ったスマホのミラーリング機能です。
一般的なスマホのミラーリングは、本来であればiPhoneはWiFiかHDMI、AndroidはWiFiのみで対応しますが、この機能を使うとUSBとBluetoothでのミラーリングが可能になります。
音声はBluetoothで飛んでると思いますが、通常は動画と音声のズレは気になるほどではありません。(時々豪快にズレる事もある)
また、Androidスマホの場合、機種やOSのバージョンによってはミラーリング出来ない事もあります。
※iPhone SEでは問題ありませんでしたが、手持ちのRakuten Handではこの機能は使えませんでした。
個別機種の対応状況については、聞かれても一切お答えできません。また、OSのバージョンアップなどで使えなくなる可能性もあるので、そう言うものだとご理解下さい。
こちらの手元にあった以下の機種ではミラーリング可能でした。
・iPhone SE(第三世代)
なお、iPhone SE第二~第三世代を使用したこちらの環境では、各動画配信アプリの再生の可否はこちらの通りとなりました。
・AbemaTV:再生可能
・amazon video:おそらく著作権の関係で再生不可
・その他有料動画アプリ:おそらく著作権の関係で再生不可
各種設定項目について
「F7XE」の各種設定項目はこのような形となっています。
オーディオ
オーディオ関連のメニューでは、このような設定が可能です。
過去にテストした同社の「SA102」では、最小音量がやたらと大きいのが気になりましたが、本機では改善され、気になる部分はありませんでした。
ボリューム
過去にテストした同社の「SA102」では、スマホのナビアプリ単体での音量調整は出来ませんでしたが、本機では個別に調整が可能となっており、より使い易くなりました。
起動ロゴの選択
こちらで任意の自動車メーカーのロゴを選択する事が出来ます。
CarPlayの使い勝手について
本機のCarPlay機能は、有線と無線の2種類がありますが、無線CarPlayをアクティブにしておくと、電源ONとともに自動的に登録したiPhoneでCarPlayが起動します。
この無線CarPlayは、Bluetoothによって音声の通信、WiFiによってアプリ動作の通信を行いますので、WiFiがCarPlayで占有されてしまうと、モバイルルーターなどアクセスポイントには繋げられなくなります。
インターネットはiPhoneのSIMしか使えないと言う事になりますので、モバイルルーターを使いたい方は有線接続がおすすめです。
無線CarPlayを使いながら、ワイヤレス充電を行い、アクセスポイントはモバイルルーターを使う、と言う運用が私にとっての理想なのですが、これはまだ無理なようです。
CarPlay対応機の使用は私自身パイオニアの「DMH-SF700」「SA102」についで3機種目になりますが、使用したアプリも含めて基本動作は全く同じでした。
CarPlay対応機としては特に可もなく不可もありませんが、10型の大型ディスプレイは見易くて良いですね。
なお、CarPlayそのものの使い方や、ナビアプリの使用感については「SA102」の仕様にはほとんど依存しない共通事項ですので別途以下記事にて解説しています。
■ CarPlayでのGoogle Mapの使い方とレビュー
Android Autoの使い勝手について
本機は有線と無線でのAndroid Autoに対応していますが、手持ちのRankuten Handは無線のAndroid Autoに対応していません。
ワイヤレス投影は、次の Android バージョンに対応しています。
Android 11.0 搭載のスマートフォン
Android 10.0 搭載の Google 製または Samsung 製スマートフォン
Android 9.0 搭載の Samsung Galaxy S8、Galaxy S8+、Note 8
有線でのAndroid Autoは、CarPlayと同様に本機で3機種目になりますが、基本仕様はスマホのOSとAndroid Autoのバージョン、それぞれのアプリに依存します。
ただし、Android AutoのGoogle Mapは本来はピンチ系の操作で地図の拡大縮小が可能であるとの認識でしたが、本機ではピンチ系の操作を受け付けず、CarPlay版と同様にアイコンのタップのみで拡縮が可能となっています。
おそらく…ですが、本体OSでピンチ系の操作を受け付けないようにしてあるものと考えらえます。
なお、Android Autoそのものの使い方や、ナビアプリの使用感については「F7XE」の仕様にはほとんど依存しない共通事項ですので別途以下記事にて解説しています。
■ Android Autoの対応アプリ、使い方と使用感について
■ Android AutoでのGoogle Mapの使い方とレビュー
「F7XE」の総評
最後に「F7XE」の総評ですが、本機はパイオニア・ケンウッド・アルパインなどの同カテゴリー・同クラスの製品の半額程度の価格設定である点が最大の特徴です。
HDMIポートがないのでFire TVやChromecastなどはそのまま使えませんが、その代わりにAUTO LINKでのミラーリングが可能となっています。
ただし、著作権絡みの問題で有料アプリは再生できず、YouTubeやAbema TVなどの無料コンテンツ専用と考えた方が良いでしょう。
先代の「SA102」では取り付けの手間が大きかったり、ボリューム調整が難しかったりと少し気になる部分もあったのですが、「F7XE」では全体的に完成度が上がり、非常に高いコスパとなっています。
故障率は分かりませんが、これで故障が少なければ最高ですね。
コメント
ATOTOは全製品技適無しですが、それはそうと「自動車内での5.2GHz帯の無線LAN」が「条件付き」で解禁になりました。
ドラレコやディスプレイオーディオ等での利用が期待されます。
Mr.X様
>全製品技適無し
そこ突っ込むと全部NGになるので私は調査しません(笑)
>「自動車内での5.2GHz帯の無線LAN」が「条件付き」で解禁になりました。
良い傾向ですね^^