実機レビューと評価 「W901 Pro」ポータブルオーディオの真打 Carpuride

こんにちは! 元エンジン要素研究員で、自称エンジニア上がりモータージャーナリストの大林寿行です。

ポータブルオーディオと言えば、「Carpuride」と思われている読者の方が多いかも知れません。

今年、8機種目のポータブルオーディオをレビューさせて頂きましたが、Carpurideは個人的にも、また動画のコメントを頂く方々にも、他メーカーをリードする魅力的な製品である認識です。

そこで今回は、W901 Proのレビューの機会を頂きましたので、なぜ魅力的な製品なのか?を皆様にご紹介致します。

オーディオに一貫した機能

ポータブルオーディオを導入する利点は、なんと言っても「純正ユニットを外さずに、最新式のオーディオにアップデート出来る事」です。

このCarpurideのポータブルオーディオは、純正のオーディオソースに纏わる機能を徹底的に磨き上げて、純正ユニットを使う場合と遜色の無い機能を持っています。

その機能は以下になります。

  1. ワイヤレス CarPlay Android Autoが素早く使える。
  2. Airplayによるミラーリング機能により、ネット閲覧をするための最適な画面表示が出来る。
  3. Bluetooh送信による音声出力機能により、純正音声出力と変わらない音声を車両スピーカーに出力が出来る。
  4. USBポート接続によりAIBOXと連携する事によって、車内でインターネットを使う事が出来、YouTube等の動画視聴が出来る。
  5. イコライザー機能が搭載されており、標準仕様の純正オーディオでは無かった自分好みの音質で音と楽しむ事か出来る。

ポータブルオーディオをインストールするだけで、オーディオに関わるほとんどの機能が即座に一新して使える訳ですから、旧型車にこれをインストールしない手は無いという事です。

CarPlay Android Autoが素早く使えない

見出しを読まれた方は、誤字なんじゃないの?と思われた方もいらっしゃると思います。

オーディオの一貫した機能の中に、ワイヤレスCarPlay及びAndroid Autoがあります。

通常、これは当たり前のように使えると思いがちですが、実は、純正のディスプレイオーディオですら、接続方法に戸惑うユーザーがいらっしゃる訳ですが、社外品は、純正の比にならないほど、接続する際の電波感度が良い物から悪い物まで千差万別です。

結果的に自分の接続の仕方が悪いのか? または、ハードその物が悪いのか? 見分けが付かないユーザーさんが多くいらっしゃり、YouTubeのコメントでも、接続方法についての内容がほとんどだったりするほどです。

その中で、このCarpurideのポータブルオーディオは、非常に接続時の電波感度が高く、寧ろ、純正以上に接続が簡略化されていて、説明書を読まなくても直ぐに繋がってくれる程、実用性の高いCarPlay 及びAndroid Autoとなっている所が、まず最初の注目ポイントになります。

Bluetooh音声送信

見出しの機能は、Carpurideのポータブルオーディオを購入したユーザーでしか使えない機能となっています。

今まで激安品からハイエンドのポータブルオーディオを見てきた中では、Carpurideの W901Pro及び W701 Proだけで、私がレビューした同社のW103は、FMトランスミッターまたはAUXのみにしか対応していなかったはずです。

これは、ポータブルオーディオとしては、非常に画期的な事で、純正オーディオに音源をBluetooth送信させて車両スピーカーで音声出力をする訳ですから、音質その物の劣化が全くありません。

従来のポータブルオーディオでは、音声だけは諦めていた方も多かったと思いますが、純正デッキから社外デッキに変えて、音楽を視聴する時と全く変わらない音質を実現している点が、Carpurideを導入する2点目の注目ポイントになります。

AIBOXが使える拡張性の高さ

各社でUSB-Aポートが付いているポータブルオーディオは、激安品でも見かける事が多いと思います。

また、実際には、メーカーに問い合わせをしないと、そのUSBポートが充電用なのか? メモリ用なのか? 拡張用なのか? 分からない事がほとんどです。

私のレビューの経験から申し上げると、1万円台のポータブルオーディオは、対応していない確率が非常に高いです。

また、ドラレコやADAS搭載などの多機能新方式モデルも、ほぼ対応していないのが現状です。

対応している機種は、2万円台前半機種からで、これは、2DINディスプレイオーディオでも同じ状況です。

はじめから、CarPlayしか使わず、マップや音楽中心の移動空間しか求めない方でしたら、拡張性を求める必要はないと思います。

実際に、LaBoon!!編集長もCarPlayしか使わないと断言されており、その理由から、オーディオ系のレビューを任せて貰っている背景があります(笑)

従って、Carpurideのポータブルオーディオは、実際の所、「ポータブルディスプレイオーディオ」となっており、1万円台の激安品とは、全く異なる製品となっております。

まとめ

クルマ市場の中心は、中古車ですので、今後オーディオ系においても、新しい製品が続々と登場して来ることは間違いありません。引き続き、Carpurideには密着して、皆様に間違いない製品をレビューして行きたいと思います。

コメント

  1. 水野康彦 より:

    この手の商品って、7インチの次は9インチなんですよね。
    実際にオンダッシュで設置した場合は7インチだと画面が小さくて見づらく、9インチだと大きすぎて前方視界が少し犠牲になります。
    8インチがベストだと思うのですけど…

  2. 内田 より:

    興味深く読ませて頂きました

    この手の商品は給電について、アイドリングストップからの再始動時の電圧降下(できれば10V以下まで)に対応しているのか気になります

    以前に購入したHUDはエンジンが再始動する度に再起動してナビとして使い物にならなかったことがあります
    国内メーカーは当然に対応していると思いますが、中国系企業の場合にはサポートも弱いので、そのあたりも記事に言及して頂けると有難いです

    • 内田様
      どうもありがとうございます。

      実際に使われたご経験を記述下さり大変参考になります。
      定電圧電源で確認してみたところ、7.5Vで電源が落ちて、10Vで電源が入るようになっていました。
      従って、10V以下電圧降下しても作動する事が確認出来ました。

      また、電源ONから僅か7から8秒程度で、ホーム画面に切り替わり、
      使用出来るようになるので、IG ON/OFFに対しても作り込まれていそうです。

  3. 内田 より:

    検証して頂きありがとうございます
    私のNBOXではアイドリングストップ後に10V強まで電圧が降下するのですが、7.5Vまで耐えるのなら問題ないですね

    以前は信号待ちからの再始動で落ちると、次やその次の右左折が分からずに直進して回り道ということで何度も焦りました(^_^;

    これからも有意義な記事を楽しみにしています

    • 内田様
      なるほど! ガソリン車でアイドルストップした時の電圧降下だったんですね。
      普段私も編集長もハイブリッドに乗っている事が多いので、その辺が気づけて大変参考になりました。

      既にご存知かもしれませんが、アイドルストップを多用すると、バッテリーは何度もセルモーターに電力供給するようになるので、
      過放電によりバッテリーの交換サイクルが増えてしまいます。アイドルストップによる燃費低減によって、逆にランニングコストが高くなる試算があります。

      今のトヨタの車は、そういった流れで、アイドルストップが廃止されていますので、
      交換周期が2から3年程度でしたら、アイドルストップをOFFにする方法もあるかと思います。

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