こんにちは!Omiです。
今回はパイオニアのディスプレイオーディオ「DMH-SF700」でAndroid Autoを使ってみましたので、「DMH-SF700」というよりもAndroid Autoの使用感をレビューします。
Android AutoでのGoogle Mapの使い勝手についてはこちらの記事でレビューしています。
■ Android AutoでのGoogle Mapの使い方とレビュー
カーナビ・オーディオの機種ごとに起動方法や接続方法は違いますが、Android Auto起動後はどの製品も同じインターフェイスになります。
もくじ(クリック・タップで移動できます)
日本では普及が遅れたAndroid Auto
CarPlayとAndroid Autoはほとんど同時期の6年くらい前に開発され、日本国内のアフターパーツカーナビにも採用されていましたが、ほとんど普及はしていませんでした。
主な理由としては以下の3点が考えられます。
②今ほど音楽配信アプリなどが広い年代に浸透していなかった
③従来型のカーナビソフトとGoogle mapなどの無料カーナビアプリでは使い勝手が大きく異なる
私自身は以前から興味はあったものの、世の中の関心の低さや、取付け車両がないなどの個人的な事情があったので対応モデルの購入を見送っていましたが、今回はパイオニアが社命を懸けてこのカテゴリーを攻めてきていますので、その流れに乗っかる事にしました。
今回のパイオニアの仕掛けは何年か後にアフターパーツのカーナビ市場のターニングポイントのきっかけとなった、と言われるかも知れません。(自動車メーカー純正カーナビも対応モデルが増えてますし)
最近ではアルパインもこのゾーンの拡充を図り、ケンウッドも一旦廃止になったCarPlayとAndroid Auto対応のディスプレイオーディオを復活させています。
■ アルパインの新型ディスプレイオーディオ「DAF11V」「DAF9V」「DAF9」「DA7」
■ Android Auto対応のディスプレイオーディオ「DDX5020S」が復活!
Android Autoの対応アプリ
前振りが長くなってしまいましたが、先にAndroid Autoの機能を簡単に説明しておきます。
Android AutoはAndroid OSを搭載したスマホにインストールされたアプリをカーナビ・オーディオのディスプレイで操作・使用するシステムです。
ただし、スマホにインストールされているアプリであれば何でもかんでも使用出来る訳ではなく、主に安全面などへの配慮からGoogleが認めた上で、アプリ自体がAndroid Auto用のプログラムを含んだものだけになります。
従って操作可能なアプリは、電話やSMSなどのメッセージアプリ、カーナビアプリ、音楽・音声の配信アプリなどに限られます。
AppleのCarPlayに比べると日本向けのアプリが若干少ない印象でLINE、Yahooカーナビなどには非対応のようです。
この一覧には何故かApple Musicが出ていませんが、問題なく使えます。
Android Autoの使い方
Android Autoの起動方法は出力側の端末によって異なり、USBによる有線接続とBluetoothによる無線接続があります。
今回テストした「DMH-SF700」では、筐体との接続がUSB Type Cケーブルとなっている為、Type-CのスマホであればCケーブル、microUSBのスマホであればCをAに変換する付属アダプタを併用します。
今回はmicroUSBのAndroidスマホ(nova lite 3)を使いましたので、このアダプタから先はmicroUSBケーブルを使い、スマホと接続します。
この状態で電源を入れるとAndroid Autoが自動的に起動します。
Android Autoのインターフェイス
Android Autoのインターフェイスはこちらのアイコンが表示されているデスクトップと、アプリ画面の2通りの構成です。
Carplayのようなダッシュボード機能がない、より単純で簡素なものとなっています。
デスクトップ
デスクトップはスマホのデスクトップのような、アプリの起動アイコンが並んだ画面です。アプリ画面を開いている時に右下の◎アイコンで呼び出す事が出来ます。
スマホと同じ様にドラッグ、フリックで画面を送る事で下に隠れているアイコンが表示されます。
マイクのアイコンは音声認識のGoogleアシスタンス呼び出し、ベルのアイコンはメッセンジャーなど通知の表示です。
音楽配信アプリなどを使用中には、真ん中下にあるバーで停止や曲送りなどの操作が可能です。
アプリのアイコンの並べ替えは、設定のアイコンから「スマートフォン画面でのアクセス」をタップし、スマホの画面から行います。
音楽・音声配信アプリの使い勝手
音楽・音声配信アプリはどれも似たような操作メニューとなっており、予めスマホで作成したプレイリストやアプリのレコメンド機能などが使用可能です。
【Amazon Music】
どれも車載での使用に最適化された見易いインターフェイスになっており、慣れればストレスなく使い倒す事が出来そうです。
なお、これらのアプリに共通しているのは楽曲や番組を探して聞く事はできるものの、安全面に配慮してプレイリストの編集は出来ないと言う点です。
バックグラウンドでのAndroid Autoアプリの動作について
Android Autoの使い方としてメインになるだろうと考えられるのが、以下の2つではないかと思います。
・カーナビアプリ+ラジオやBTオーディオ、HDMI入力などのAndroid Auto以外のメディア再生
カーナビアプリ+音楽・音声配信アプリの2つのアプリの同時起動については、Android Auto内のプログラムで完結する動作ですので、先に説明した通りダッシュボード上に表示され、相互にバックグラウンドでの再生が行われます。
一方でラジオやBluetoothオーディオ、HDMI入力などのAndroid Auto外のオーディオユニットのAV機能についてもAndroid Auto画面を前出ししている状態でバックグラウンド再生され、これらのAV画面を前面に出した状態ではAndroid Autoのナビアプリの音声案内がバックグラウンドで機能します。
当たり前の話ですが、オーディオのAV機能とAndroid Autoの音声・音楽再生アプリは同時起動は出来ず、後から操作した方が優先して再生されます。
例えばこの状態でもナビの音声案内はバックグラウンドで行われると言う事です。
【Chromecastの裏でGoogle Mapの音声案内が出る】
なお、「DMH-SF700」の場合には通常の取り付け方法だと停車時、低速時にしかHDMIメディアの動画は表示されませんので、走行中にも動画を再生する場合にはパーキング用ケーブルの細工が必要です。
CarPlay、Android Autoの共通事項として、画面を分割してナビアプリ、動画メディアを同時に表示する事が出来ない点が挙げられます。
これは開発思想の根幹に関わる部分なので将来的にも変更はされないと思います。
Googleアシスタンスを使って出来ること
Android Auto使用中はオーディオ側の音声認識ボタン、または「OK Google」のボイスコマンドでアシスタンスを呼び出す事が出来ますが、アシスタンスを使って何でも出来る…と言う訳ではありません。
・Apple Music、Amazon Musicはアシスタンスから起動できませんでした。
・Google Mapでの目的地の検索はアシスタンスから可能でした。
なお、カーナビアプリの使い勝手については奥が深いので、それぞれのアプリを個別記事にてレビュー予定です。
■ Android AutoでのGoogle Mapの使い方とレビュー
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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