※2018年3月27日更新~2018年の情勢に合わせて記述を見直しました。

HDRとWDRはカメラの白潰れや黒潰れの補正機能として知られていますね。

最近のドライブレコーダーでは90%以上のモデルで「HDR」「WDR」のいずれかのスペック表記が見られますが、この2つの機能の違いはどこにあるのでしょう?

カメラやモニターのコントラスト比

カメラの明るさを表現する機能は、人間の目よりも性能が低く、風景であれば肉眼で感知できる明るい部分と暗い部分の光の量の差(コントラスト比)に100,000:1くらいの差があるにも関わらず、32,000:1くらいの差までしが表現出来ません。

モニターに関してはコントラスト比が1000:1程度しかない為、撮影対象にこの値を超えるような明るい部分と暗い部分が存在する場合、明るい部分が真っ白になったり、暗い部分が真っ黒になってしまいます。(いわゆる白つぶれと黒つぶれ)

写真のイメージだとこんな感じです。

2016y03m05d_173523835

画像の上の部分は白つぶれ、下の部分は黒つぶれしています。

このようなコントラスト比が大きい状況下で撮影された画像を補正するのがHDRやWDRといった機能です。

2016y03m05d_173603256

HDRとWDRの違いは?

HDRとWDRについて色々調べた結果、今一つ明確な答えが得られなかったのですが、HDRに関しては比較的業界的にも共通の認識で語られている事が多いようです。

HDRは、光の取り込みレベルを変えた写真を複数枚同時に撮影して、これらの写真のうち見易い部分を合成して出力する技術として浸透しています。

一方でWDRはどうかと言うと、同じく幅広いコントラスト比に対応する技術には変わりはありませんが、一般的には高性能レンズやCMOSセンサーにより、ハードウェアの力であらゆるシチュエーションで見易い映像を出力する技術と言えます。(ハードウェアの力なので、ソフトを動かさない分CPUへの負荷が少なく、画像が荒れにくい)

とは言え、メーカーによってはHDRをWDRと表現している場合や、全く別の方法をWDRと謳っている事もあります。

逆光補正機能という括りの中にWDRが存在し、その中に複数枚の写真を合成する手法であるHDRが存在するという使われ方をしているようですので、HDRかWDRであるかを気にするよりも、実際の動画を見て判断した方が良いでしょう。

ドライブレコーダーのHDRとWDR

ドライブレコーダー業界においても、その言葉の使われ方や認識は同様で、WDRがより広義の逆光補正、HDRは特定の手法を使用した逆光補正という意味合いで使っているメーカーが多いようです。

Youtubeのドライブレコーダーの比較動画などで、「HDR vs WDR」と言うような比較がなされていますが、逆光の補正能力や見え方はレンズやCMOSセンサーの特徴にも左右されますので、実際に同じ条件下で使用した動画を並べて見なければ比較は困難です。(並べて見てもあんまり変わらない気がしなくもない事が多い)

高性能レンズやCMOSを使用しているドライブレコーダーの場合、それをWDRと謳うメーカーもあれば、そうでないメーカーもあります。

もともとスペックの高いハードウェアにHDR補正を掛けている場合には「WDR+HDR」と表現しているものもありますし、明らかに補正が入っているような動画の場合でも「WDR」と表現されているようなケースもあります。

また、同じHDRと謳われているものの中でも、本来の用語の定義であろう「明暗の異なる2枚の動画を重ね合わせる方法」ではなく、「1枚の映像のコントラストを落とす方法」で白つぶれを行っているものもあるようです。

特に「1枚の映像のコントラストを落とす方法」を採用しているモデルには、ナンバーの文字と白枠の部分のコントラストも低下してしまうので、解像度の割にナンバー認識精度があまり高く無くなるという弊害が発生します。

HDRとWDRのどちらを選べば良いの?

結局は動画を見比べるしかないのですが、残念ながらメーカー側は自社と他社の製品を並べて比較するような事はしません。

目当てのドライブレコーダーで、逆光下で撮影されているYoutube動画などを探して、何となく納得するしかなさそうです。

過去に70種類以上のドライブレコーダーの動画を比較してきましたが、2018年3月現在ではコムテックの「HDR-751G」や「HDR-352GHP」などのHDR補正が白つぶれには最も強く、次いでケンウッドの「DRV-830」のHDR補正となっています。

ただし、これらのモデルの補正はハードウェアにかなり負荷を掛けているように見受けられ、ノイズやぼやけが発生するケースもあります。

一方でWDRと謳われている製品でも、THINKWAREの「F750」や「F770」などのように非常にダイナミックレンジが広く、白つぶれや黒潰れに強いものもあります。

最近ではどのドライブレコーダーでもほとんど「HDR」「WDR」の表記が見られ、この表記自体は比較項目としては全く当てになりませんので、やはり実際の動画を見比べて判断する方が良いでしょう。

(編集長 Omi)

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