4月15日のパイオニアの製品発表会でハイエンドの単体モデルとして展示されていたのが「VREC-DZ600」「VREC-DZ600C」の2モデルとなります。
これらの2モデルは2カメラの「VREC-DZ700DLC」のフロント筐体がベースとなり、カメラ部分の円筒の長さが短くなったSTARVIS対応の超広角WiFi対応のフルハイビジョンモデルのようです。
スペックを見る限り、コムテックの「HDR751G」、ユピテルの「SN-SV70c」、ケンウッドの「DRV-830」とガチで競合するモデルになりそうです。
とにかく今回はドラレコ部門に対するパイオニアの本気度を見せつけられました…。
「VREC-DZ600」「VREC-DZ600C」のスペック
「VREC-DZ600」「VREC-DZ600C」スペックは以下の表の通りです。
まだ発売まで3ヶ月ありますので仕様は若干変わるかも知れません。
VREC-DZ600 | VREC-DZ600C |
---|---|
19.07発売 | |
1920×1080/27.5fps/WDR | |
録画視野角 水平128° | |
LED信号対応 | |
microSD付属16GB/最大128GB | |
GPS内蔵 | |
WiFi対応 | |
駐車監視モード | |
衝撃検知/自動起動 | |
内蔵バッテリー90分 | 内蔵バッテリー90分 専用ケーブル 同梱? |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
「VREC-DZ600」「VREC-DZ600C」の違いは駐車監視の仕様ですので、次の項目でご説明します。
主な特徴としてはベースが2カメラモデルの「VREC-DZ700DLC」となっている事からこちらと同様になりますが、単体モデルという事ですので、競合モデルの絡みで立ち位置が若干変わってくる感じですかね。
単体のハイエンドモデルではおそらく市場の一番人気がコムテック「HDR-751G」「HDR-352GH」、次いでネットではユピテル「SN-SV70c」、実店舗では「DRV-830」が良い線を行っているのではないかと思いますが、これらのモデルは全て実測での水平録画視野角132°の超広角モデルです。
「VREC-DZ600」「VREC-DZ600C」については、録画視野角の実測値は不明ですがこれらの3モデルに近い視野角になると予測されます。
デザイン的には「HDR-751G」に近いですがレンズ部分を車内に向ける事が出来ますので幾らかのアドバンテージはあります。
また、WiFi対応で小型液晶を搭載する「SN-SV70c」と最も良く似た仕様でありますが、こちらもレンズ部分の向きの変更がアドバンテージになり得ますね。
ブランド力で競合し易いのが同じくカーナビメーカーのケンウッド「DRV-830」になりますが、WiFi・STARVIS対応、カメラの向きの変更の面で「VREC-DZ600」「VREC-DZ600C」の方が良いとも考えられるかも知れません。
なお、これらの2モデルは何故か偏光フィルターに対応していないようなのですが、これは競合モデルとの兼ね合いを考えると大きなマイナスポイントであると私は感じますね…これはもったいない。(おすすめする理由が一つ減っちゃう訳です)
基本性能が低いモデルの偏光フィルター対応はぶっちゃけどうでも良いですが、高いモデルとなると話は別ですし、STARVISモデルは偏光フィルターとの相性は非常に良い筈です。(低照度センサーはダッシュボードの映り込みが強く出易く、フィルターを付けた時の明るさ低下は問題になりにくい)
「VREC-DZ600」「VREC-DZ600C」の駐車監視の仕様
「VREC-DZ600」「VREC-DZ600C」は駐車監視の仕様のみが異なります。
①「VREC-DZ600」~内蔵バッテリー(充電4時間)による50分の動体検知
②「VREC-DZ600C」~内蔵バッテリー(充電4時間)による50分の衝撃検知→車のバッテリーによる衝撃検知
おそらく…ですが、ハードウェア・ソフトウェアの仕様を変えるような無駄にコストの掛かる事はしないと思いますので、付属する電源ケーブルがシガープラグ形状なのか3芯の常時電源ケーブルなのかで型番を分けているように思いますね。
※説明書が上がったら確認します。
いずれにしてもガッツリ駐車監視をしたい方向けではない事は確かです。
まとめ
以上、「VREC-DZ600」「VREC-DZ600C」の特徴についてざっくりと説明ました。
今回発表されたモデルはかなりアグレッシブに攻めて来ている感じですので、今年のパイオニアにはちょっと期待しちゃっても良いかな?と考えています。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)


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