ユピテルから「SN-SV70c」の下位グレードに当たる、WiFi対応ドラレコ「SN-SV60c」が発表されています。
この手の円筒モデルは、1年くらい前から積極的にリアウィンドウへの設置をおすすめしてきた経緯があるのですが、スモーク車の場合には通常のイメージセンサーだと夜間がかなり暗く映ってしまい、低照度センサーを搭載したモデルが最適であると感じています。
今年は春にSTARVIS対応の低照度センサーを搭載した超広角モデル「SN-SV70c」が発売されていますが、確かに明るく録画視野角も抜群に広い為、実用面では死角は少ないものの、価格帯的にかなり上のグレードなのでもう少し廉価のモデルが出ないかな?と感じていました。
今回発表されている「SN-SV60c」は、まさにその「SN-SV70c」の下位グレードに当たるスペックとなっており、今後の価格の変動次第では、リア専用モデルとして最もおすすめし易いモデルとなりそうです。
「SN-SV60c」のスペック
「SN-SV60c」のスペックは以下の表の通りです。
SN-SV60c |
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18.07?発売 |
1920×1080/30fps/HDR |
LED信号対応 |
録画視野角 水平115° |
microSD付属8GB |
microSD最大32GB |
GPS内蔵 |
駐車監視モード |
常時録画+衝撃検知 |
自動起動 |
専用ケーブル OP-E487 OP-VMU01 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
200万画素のSTARVIS対応のCMOSセンサーは、そんなに種類は多くないと思いますので、おそらく「SN-SV70c」と同じ物が使われているのではないか?と予測しますが、ひょっとしたら違う可能性もあります。
見た目のスペックの違いは録画視野角だけなのですが、駐車監視の際に使用する直結ケーブルが「SN-SV70c」とは違っていますね。(深い意味はなさそうな気もしますが)
「SN-SV70c」と機能面ではほとんど同じですが、録画視野角が狭くなったことでナンバー認識精度は上昇しているかと思います。
また、白飛び耐性に関して「SN-SV70c」はHDRモデルの中ではかなり弱い部類に入っているのですが、おそらくこれは「SN-SV60c」で何も対策をしていなくても幾分かは改善されているでしょう。(視野角が広くなるほど画面内の明暗差が大きくなります)
最近はSTARVISドラレコもそこそこ増えつつある状況ですが、他社のこれらのモデルと比べると、「SN-SV70c」はややにじみが多い感じはしますが、暗所での視界の確保は今のところトップかと思います。
また、同じSTRAVISモデルでも砂嵐のような高感度ノイズを出して明るさを確保しているものも多いのですが、「SN-SV70c」はこのノイズが出始めるのが遅いので、「SN-SV60c」も限界値は最も高そうです。
「SN-SV70c」については価格帯的に超ハイエンドでしたので、他社のハイエンドモデルとしか比較はしていませんが、普通のドラレコと比べると以下のように夜間の明るさに大きな差が出ます。(暗い場所)
駐車監視ついては、走行中の録画モードを継続するタイプとなり、動体検知モードはなく走行時の録画モードを継続する仕様となっています。
まぁ、とりあえず「SN-SV70c」と比較した時の魅力は価格面だけになってしまうのですが、「SN-SV70c」の現時点での価格は2.4~2.5万円程度で推移していますので、価格差が5,000円以上ないとちょっとキツイかな…と感じますね。
個人的な感覚ではあるのですが、5,000円未満の差しかないなら「SN-SV70c」を選んだ方が良い気がするので…。
他社のスタンダードクラスだと1.3~5万円程度なのですが、「SN-SV60c」はこれに円筒型のデザイン、WiFi機能、広めの視野角、などの付加価値が付いている為、本来であれば2万円超えててもおかしくないのですが、「SN-SV70c」がいるからなぁ…という話ですね。(笑)
フロント用に考えているなら2万円未満、リア用なら1.8万円未満ですかね…適当ですけど。
なお、「SN-SV60c」のGPS・WiFiなしの下位グレードである「SN-SV40c」については10月にテストを行いましたが、画質面はこのモデルと同等であると推察されます。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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