パパゴ「GoSafe 30G」の評価、レビュー

1月下旬にパパゴジャパンからおそらく日本国内では業界初であろう、フレームレート60fpsのドライブレコーダー「GoSafe 30G」が発売されています。

「GoSafe 30G」の基本スペック

「GoSafe 30G」はフルハイビジョンの解像度ながら、60fpsのフレームレートを実装させた高画質なアッパーゾーンのドライブレコーダーの為、画質という部分では同社の「Gosafe 520」が一番の競合モデルになるかと思います。

フルハイビジョンのカテゴリーの中では国内でのスタンダードはケンウッドの「DRV-320/325」となりますので、この2モデルとの比較となります。

GoSafe 30G
17.01発売
1920×1080/60fps/WDR
LED信号対応
水平視野角108°
付属microSD32GB
microSD最大128GB
GPS内蔵
安全運転支援機能
駐車監視
動体検知
手動起動
専用ケーブル
A-JP-RVC-1
バッテリーあがり
防止機能あり
》》》工賃が安い「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店の探し方

「GoSafe 30G」の特筆すべき点は2点で、フレームレートが60fpsである事と、microSDカードが標準で128GBまで対応している事です。

国内で128GB対応のドライブレコーダーはケンウッドのDRV-610が挙げられますので、考え方によってはDRV-610も競合してくると思いますが、今回は画質の面においてはまず当サイトでのベンチマークの基準としている「DRV-320」との比較を中心に行っています。

その他にもパパゴのドライブレコーダーの中でも新たに搭載された機能も盛り込まれていますので、画質面と機能、デザイン面について順番に紹介して行きます。

「GoSafe 30G」の画質

まずは「GoSafe 30G」の画質について、フレームレート、精細感、逆光補正、明るさ、色調などについて説明します。

「60fps」のドライブレコーダーの見え方

まず初めに「GoSafe 30G」の目玉であるフレームレートについてですが、60fpsというのは1秒間に60回の静止画を保存している状態です。

私自身30fpsまでのドライブレコーダーでも「Gosafe 520」などは充分に滑らかに感じていましたので60fpsと聞いた時に果たしてそこまでのものが必要なのか?30fpsとの差を体感出来るものなのかと感じました。

因みに一般的なテレビやパソコンのモニターやスマホの液晶はリフレッシュレート(画面の更新回数)が60Hz(1秒間に60回)の為、普段見慣れている映像は最高で60fpsと同等になっています。

人間の目でその差が体感できるリフレッシュレート(フレームレート)は一体どれくらいまでなのでしょう。

ドライブレコーダーとは関係ない話になるのですが、プロのゲーマー(日本での認知度は低いですが、海外では結構メジャーな存在)の方々は144Hz(1秒間の144回の画像更新)のモニターを使用するのが当たり前になっており、一度144Hzのモニターを使用すると60Hzには戻れないほどの体感差があると聞きます。

この点は個人の動体視力や再生するハードウェアの環境などに依存する部分もあると思いますが、実際に27.5fpsのDRV-320と60fpsのGoSafe 30Gの動画を比較するとこのようになります。

※スマホの場合には通信環境によっては30fpsに落とされて再生されてしまうかも知れませんので、設定で60fpsを指定して下さい。(それでも通信環境によっては60fpsにならない場合もあるかも知れません)

 

【27.5fpsと60fpsの比較 画面分割】

 

【27.5fpsと60fpsの比較 画面切り替え】

 

 

違いがお分かり頂けたでしょうか?

私の場合はパソコンで再生すると違いがはっきり分かりますが、iPhone6では気を付けて見ないとイマイチ良く分からないという感じです。

パソコンで再生すると速度が上がるほど27.5fpsはカクカクとした動きになり、60fpsはヌルヌル動くと言ったように感じられます。

60fpsの真価が最も発揮されるのは高速域なのですが、これは一般道でのテストなので後日高速道路でもテストを行う予定です。

ただし、実際のところ27.5fpsが60fpsになったところでドライブレコーダーに求められる最大の役割である証拠能力が2倍になる訳ではないので、この機能はあくまでも撮影した動画の鑑賞など、ドライブレコーダーに趣味的な要素を求める人向けと言えます。

結論としては再生環境が整っていれば27.5fpsと60fpsは体感的にかなりの差が感じられますので、少しでも綺麗な動画を撮影したい、滑らかな動画を撮影したい人にはおすすめです。

また、高速域を多用するモータースポーツの車載カメラとしては最適なのではないかと感じます。

ガラスレンズのため精細感は高め

一般的にじみが少ないと言われるガラスレンズですが、今回はフルハイビジョンのDRV-320と比較しています。

 

DRV-320と比較するとやはりかなり精細感は高いようです。

ただし、この点でおそらく皆さんが知りたいのは2304×1296の解像度である「GoSafe 520」との比較であろうと思いますので、後日「GoSafe 520」との比較動画をアップする予定です。

逆光補正は弱め

これはPAPAGOのドライブレコーダー全般に言える事ですが、どちらかというとレンズやCMOSセンサーなどのハード面で幅広い光の強さのレンジに対応しており、ソフトウェアで無理矢理逆光を補正している訳ではないので、若干ですが白飛びに弱い部分があります。

ソフトウェアでの補正をしないか弱める代わりにノイズが軽減されて滑らかな動画になるのですが、一般的にはこのようにハードウェアの性能に任せた逆光対策をWDR、ソフトウェアによる合成処理をHDRと呼んでいます。

※ドラレコ業界では表記が混同されているようです。

 

夜間はかなり明るい

「GoSafe 30G」はF値1.9の明るめのレンズを採用しています。

「GoSafe 520」が2.0ですので、それよりもやや明るい感じになります。

昼間はあまり明るさを感じないのですが、夜間の動画を比較するとその差は一目瞭然です。

 

動画の2分くらいのところから信号を無視して道路を横断する歩行者が映りますが、「GoSafe 30G」の方が断然視認し易いと思います。

制限速度以下のノロノロ走行ですので危険はありませんが、もう少し距離が近いと怖いですよね。

徐行していても避けられないケースもある訳ですから。

道路で酔っぱらって寝ていた人を轢いてしまったなど、お互いに気の毒なニュースを目にする事がありますが、どちらの当事者にもなりたくないにせよ、最悪の状況では「GoSafe 30G」の方が力を発揮してくれそうです。

色調については差は良く分からない

テストしたのが1月である事もあり、色調については「GoSafe 30G」がやや黄色い、「DRV-320」はやや茶色いと言った印象どまりで、それ以上の差は感じられませんでした。

「GoSafe 30G」の機能

ここでは「GoSafe 30G」の安全運転支援機能、駐車監視機能について説明します。

安全運転支援機能

パパゴのドライブレコーダーと言えば、従来から「発進遅延警報」「速度制限標識読み取り」「速度超過警報」などの安全運転支援機能がありましたが、「GoSafe 30G」ではこれらに加えて「車線逸脱防止警報」と「前方衝突警報」が追加されています。

また、今回新たに追加された「車線逸脱防止警報」と「前方衝突警報」については時速30km以上で作動する一般道モードと60km以上で作動する高速道路用があります。

ただし、この手の機能は単眼カメラでは精度に限界があり、パイオニアのサイバーナビのように車種専用設計でカメラの取り付け位置から角度まで細かく設定しなければ中々精度の高い警報は難しいようです。

「発進遅延警報」については、毎回ではありませんが警報がかなり早く、自車が動き始めている状態でも発報します。(取り付け車種やカメラの位置、角度などで変わると思いますが最適な設定が不明)

 

「車線逸脱防止警報」についても同様で、ちょっとした左右のブレや前方にカーブなどがある場合にも反応します。

 

「前方衝突警報」については高感度に設定しましたが、おそらく30km以上の速度でかなり車間が狭くならないと発報しない仕様のようで、テストとは言えそのような事故を誘発する走行は出来ませんので検証していません。

感覚的には「発進遅延警報」をもっと遅めに、「車線逸脱防止警報」の感度を下げて、「前方衝突警報」についてはもっと早めにすると「万人が納得できる」機能になるのではないかと感じました。

あまりにも警報が多すぎると、人間には慣れというものがありますので警報が鳴っても気にしなくなります。

従って、これらの3つの機能については多大な期待は禁物です。

それ以外に従来からある警報として、速度超過と速度標識読み取り機能があります。

速度超過警報は予め設定した60~120kmまでの速度をオーバーした際、もしくはカメラで読み取った制限速度をオーバーした際に警報を発する機能です。(法令違反の動画をアップする訳には行きませんが、これは結構使えます)

速度標識読み取り機能については、「GoSafe 30G」では音声にて警報を行います。

 

時々誤読したり、読み取らない事はありますが(ほぼ夜は不可)読み取り精度は悪くないと思います。

制限速度をが頻繁に告知されますので、その道路の制限速度が頭に擦り込まれてうっかりスピード違反を防止するのに役に立ちます。

この機能については誤読するから使い物にならない、逆に危険というレビューも目にした事がありますが、うるさく感じる事はあるものの、危険という事はないと思います。

本来ドライバーは速度制限標識を意識しながら走行しなければなりませんが、警報があるから見なくて良いという事ではなく警報によって標識をしっかり意識して安全運転に努めるという解釈をすれば充分に実用的な機能と言えるでしょう。

駐車監視機能

「GoSafe 30G」にはモーションセンサーによる動体検知、1秒に1コマのタイプラプスモードの2種類の駐車監視機能があります。

パパゴの駐車監視用の常時電源ケーブルは、プラスとマイナスの2芯となっており、電圧検知によるバッテリー保護は可能であるものの、現状国内の主流になっている3芯ケーブル(アクセサリーと常時電源とアース)による自動の駐車監視の開始という仕様ではありません。

ケーブル自体が他社よりも数千円安くなるのは良いのですが、毎回駐車時に動体検知モードを作動させる必要があります。

この点については自動で動体検知のオンオフが可能なモデルの方が使い易いと思います。(ただし、自宅駐車場では動体検知をオフにするケースでは、手間は大して変わらなくなる)

一番ユーザーにとって都合が良いのがGPSで検知できる範囲での登録ポイントでは自動的に駐車監視をオフにする仕様ですが、いまのところそのようなドライブレコーダーは存在しないと思います。

※どうやら、この機能についてはユピテルが特許出願中のようです。

最近、「GoSafe 520」についての質問メールで動体検知の作動のさせ方に関するご質問を頂いたのですが、動体検知については「メニューボタン」→「メニュー送り」→「動体検知」→「オン」→「決定」→「戻り」という操作を要求されます。

常時録画への復帰の際にも同様ですので、ファームウェア等の対応で何かしらのボタン一つで動体検知のオン・オフが可能にするのがベターな対応ではないかと感じますし、パパゴファンの皆様にとっても嬉しい改善ではないかと思います。

緊急録画ボタンというのがありますが、実は私は数年ドライブレコーダーを使用してきてこの走行中にこのボタンを使った事がありません。

このボタンを動体検知のオン・オフに割り当てればかなりユーザーにとって使い易いドライブレコーダーになりますし、この辺りは今後に期待です!

デザインは個人的には好きだが好みが分かれそう

「GoSafe 30G」のデザインは、GPSユニットをレンズ上部に出してノイズを抑えてサイドのパネルをハニカム状にする事で放熱性を高めて気温が上がる夏場の安定した高画質での録画に対応しています。

※写真にあるサイドの端子はTVやモニター出力用のminiHDMI端子です。

パソコンを自作するような私にとっては、このハニカム上のサイドディティールはツボにはまってカッコイイと感じましたが、女性などから見たらどうなんでしょうか?

余談ですが、女性向けにそろそろピンクやパステルカラーのドライブレコーダーを発売しても良い時期かも知れませんね。

デジカメなどではカシオのカラーバリーションが豊富なモデルが人気のようですし、これだけ市場が成熟して来ていますので、可愛いドラレコもそろそろ良いんじゃないかっと!

microSDカードは200GBが使用出来た

「GoSafe 30G」は本体でのフォーマットで128GBまでのmicroSDカードが使用出来ますが、サンディスクの200GBのmicroSDカードも使用が可能でした。

まだまだ200GBのmicroSDは価格が高いですが、趣味的に「GoSafe 30G」には良いんじゃないかと思います。

フルハイビジョンの60fpsで22~3時間の録画時間になるかと思います。

「GoSafe 30G」と「GoSafe 520」はどっちがおすすめ?

ざっくりと「GoSafe 30G」の画質・機能面について紹介しましたが、やはり「GoSafe 30G」の対抗馬となるのは「GoSafe 520」なんじゃないかなと思います。

この2つのモデルの比較動画はまだ用意出来ていませんが、スペック上の違いは次の通りです。

解像度~「GoSafe 30G」は1920×1080、「GoSafe 520」は2304×1296

フレームレート~「GoSafe 30G」は60fps、「GoSafe 520」は30fps

microSDカード~「GoSafe 30G」は128GBまで、「GoSafe 520」は32GBまで(両機種とも本体のフォーマットで200GBの上記microSDが使用出来てしまいました)

GPS~「GoSafe 30G」は内蔵、「GoSafe 520」は非対応

速度超過警報~「GoSafe 30G」あり、「GoSafe 520」なし

車線逸脱、前方衝突警報~「GoSafe 30G」あり、「GoSafe 520」なし

そもそも「GoSafe 520」と「GoSafe 30G」で迷うケースというのは画質優先で考える人だと思いますので、肝心の画質の比較が必要ですが、感覚としては精細感は「GoSafe 520」、夜間の明るさは「GoSafe 30G」と言った印象です。

滑らかさは「GoSafe 30G」の方が断然上の筈ですが、こればかりは実際に動画を並べてみないと分かりませんので、後日比較動画をこのページにアップします。

「GoSafe 30G」「GoSafe 520」「 DRV-610」の画質の比較

「GoSafe 30G」の競合モデルになるであろう、「GoSafe 520」「DRV-610」と以下の4つのポイントについて画質を比較してみました。

  • 精細感
  • 滑らかさ
  • 逆光補正
  • 夜間の明るさ

【精細感の比較】

 

やはり精細感については「GoSafe 520」が最も優れており、次いで「DRV-610」、「GoSafe 30G」はやや劣っている印象です。

そもそも解像度が違うので当たり前と言えばそれまでですが、「DRV-320」との比較で分かるようにフルハイビジョンという括りの中ではかなり精細感は優れているとは思います。

【滑らかさの比較】

 

次に滑らかさについてですが、今回は分かり易いように高速道路に持ち込んでテストしてみました。

これはハッキリ感じられると思うのですが60fpsの「GoSafe 30G」が滑らかさでは断トツですね。

次いで「GoSafe 520」→「DRV-610」と言った感じかと思います。

【逆光補正の比較】

 

逆光補正については「GoSafe 30G」はレンズやCMOSなどのハードウェア的な部分のみに頼っているものと思われます。

ソフトウェアでの補正の強さは「DRV-610」→「GoSafe 520」→「GoSafe 30G」(してないかも知れない)の順になり、「GoSafe 30G」はやや白飛びし易いですが、全体的な見易さという話になると「GoSafe 30G」が一番ではないかなという印象です。

明るいレンズなので暗い部分が良く見えるという印象です。

【夜間の明るさの比較】

 

夜間の明るさについては「GoSafe 30G」がダントツで1位です。

因みに最近試したドライブレコーダーで「F750」もかなり明るいレンズを使用しているようでしたのでついでに比較してみたのですが、両方ともかなり明るく見易いと感じます。

ほんの少しだけ「GoSafe 30G」の方が明るいような気もしますが、同レベルと見て良いでしょう。

今まで試してみたドライブレコーダーで最も明るく感じたのはアサヒリサーチの「Driveman 1080sα」なのですが、それと同じレベルかひょっとすると少し上かも知れません。(実機が手元にないので比較不可)

それで「GoSafe 30G」と「GoSafe 520」はどっちがおすすめなのか?

一言でこの2モデルの運用上の違いを説明すると、「GoSafe 30G」はレンズの性能が高く昼でも夜でも明るい為、あらゆるケースにおける全体的な状況の把握が得意、一方で「GoSafe 520」は精細感に優れている為、走行中や駐車中の当て逃げ被害に遭った際のナンバーの把握が得意、と言ったところだと思います。

趣味的な使い方を考慮するならどちらも捨て難いですが、30fpsの動画を見てカクツキを感じるような目の良い人には「GoSafe 30G」がおすすめ、30fpsの動画を見ても滑らかに見える人には「GoSafe 520」がおすすめと言ったところでしょうか。

この辺りは感覚的な部分になるので、最後は感性で決めましょう!

※2017年4月4日に以下のファームウェアが公開されています。

ドライブレコーダー専用 ファームウェアアップデートページ ドライブレコーダー – GoSafe 30G

1.動体検知機能修正
2.速度超過警告機能修正
3.Gセンサー機能の調整
4.LED信号機対応の調整

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ 高画質なドライブレコーダー5選

コメント

  1. forester より:

    はじめまして。
    初ドラレコの購入を検討していて、
    GoSafe 30Gの記事を読ませていただきました。
    とても良い機種に思えますが、
    ただ一点、LED信号への対応についての疑問があります。
    この機種と並んで購入候補としているCA-XDR51Dは55fps,
    GP-1は45fpsで50Hz/60Hzどちらにも対応していますが、
    G30は60(30)fpsなので何らかの対策をしないと、
    60Hz信号機は消灯してしまう可能性がありますね。
    取扱説明書の33頁に、アンチフリッカー機能が記載されていますが、
    走行中に信号機の電源周波数が変わるたびに、
    60Hz/50Hzの切り替え操作をするのでしょうか?
    それでは実用的ではないと思います。
    自動で切り替わるのでしょうか。

    また、LED信号機対応として、
    >PAPAGO!独自方式により滑らかな映像を実現しています。
    とアピールしていますが、
    具体的にはどういうことなのでしょうか?

    ご教示いただければ幸いです。

     

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      forester様

      30Gについては西日本LED信号への対策済みの製品となります。

      2015年以降は30fpsと記載されているものでも西日本LED信号に対応しているものが増えています。
      確か私の記憶するところでは、あるメーカーがフレームレートを「ある値」にずらすことで西日本LED信号との同期を防止する方法について特許を取得していたかと思います。

      そのような事情からか、もしくは他のメーカーに真似をされたくないからか分かりませんが、30fpsで西日本LED信号に対応させているメーカーはその方法を公表していません。
      フレームレートを30.1fpsなどに微調整しているのかも知れません。(メーカー側はあまり突っ込まれたくない部分かも?)

      実際のところGoSafe 30Gがどの様な方法で60fpsでもLED信号との同期を防止しているのかは企業秘密の部分に当たります。

      なお、アンチフリッカーについては本来は蛍光灯のちらつき防止の機能の筈です。
      本来ならLEDとリンクしそうですが、他社の西日本LED非対応のドライブレコーダーで、60Hz用にアンチフリッカー機能で切り替えを行っても信号は消えましたので、LED信号対策とは別の仕組みのようです。

      どちらにしても、30fpsで西日本LEDに対応させているドライブレコーダがフレームレートをいじっているのか、他の対策を行っているのかが分かりませんのでアンチフリッカーとの関連性も不明です。

      >PAPAGO!独自方式により滑らかな映像を実現しています。

      ここは企業秘密ですが、実際の録画された映像は30fpsの機種であれば他社のどのモデルよりも滑らか(カクツキが少ない)、60fpsであればさらに滑らかに見えるというのが私の感覚での評価です。

      例えば30fpsのS30PROなども他社のモデルと比べるとカクツキは少なく感じます。

      https://www.youtube.com/watch?v=7I4ad090mIg

  2. forester より:

    Omi様、ご丁寧にご回答くださいましてありがとうございます。

    小生、供給電力が60Hz地域と50Hz地域が混在する長野県在住です。
    当初は倅の薦めでGoSafe130・ GoSafe388を候補として検討していて、
    LED信号対策のために50/60地域にあわせて走行位置が変わるたびにいちいち設定の切り替え操作が必要なのか、をPAPAGO JAPANのサポートセンターに問い合わせところ、
    「世界の主な国で50/60Hzと2つあるのは唯一日本だけとなり自動対応は難しい現状であり、手動切り替えでのご対応となる。」
    との回答だったので、候補を45fpsまたは55fpsの機種に変えた経緯があります。
    30Gが、
    >フレームレートを30.1fpsなどに微調整しているのかも知れません。
    というpapagoの従来機とはちがう仕組みで、無操作で50/60Hz両地域OKとなったのですね。
    30Gを第一候補といたします。

    ありがとうございました。

    ありがとうございました。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      forester様
      PAPAGOのサポートからの回答という事ですので、もう一度PAPAGOに確認します。
      少しお待ち頂けますでしょうか?

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      forester様

      パパゴジャパンの回答ですが、やはりサポートの対応通りアンチフリッカーの設定を東日本と西日本で切り替える必要があるとの事でした。

      ただ、昨年GS520を岐阜県に持ち込んだ際にはアンチフリッカーの設定は50Hz用のままでしたが信号の消灯は確認出来ませんでした。

      よろしければこちらから30Gのサンプルをお送りしますので、しばらく使用して結果のご報告を頂けませんか?

  3. シーゲ伊東 より:

    GoSafe30Gのレビューお疲れ様です。毎度ながら大変参考になります。

    30Gで気になる点があるのですが、
    電源を付属品のものではなく、市販のUSBカーチャージャーの1Aから取っても問題は無いでしょうか?
    GS520ではUSBカーチャージャー(1.5A以上のポート)を使用すると「ポコポコポコ…」という異音が動画に収録されてしまうので…。
    それとGS520は西日本LED信号ファーム以降、27.5fpsにフレーム水増しで
    無理矢理29.97fpsにしようとする影響で映像が物凄いカクつくようになりましたが、
    30G(60fps)はレビュー動画のようにカクつきは一切無いと判断してよろしいですか?
    もしポコポコ音とカクカクが無ければ30Gに乗り換えようかと思っていますので、もし可能でしたら検証していただけると助かります。

    それと、以前より比較動画内のGoSafe520に 2304×1296(HDR) と記述されていますが、
    GS520って1920×1080の解像度以外はHDR効いていないですよね?
    HDRは夜間走行すると信号やヘッドライトに不自然な輪郭が浮き出るので分かりやすいと思います。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      シーゲ伊東様

      お問い合わせの件ですが

      >GS520ではUSBカーチャージャー(1.5A以上のポート)を使用すると「ポコポコポコ…」という異音が動画に収録されてしまうので…。

      こちらで2.4AのUSBポートからの給電を確認したところ、ご指摘のような異音は確認できませんでした。

      USBポート、ケーブルの相性や車のシガーソケットの電圧供給の安定性、GS520の個体の不良などの問題が原因と考えられます。

      >それとGS520は西日本LED信号ファーム以降、27.5fpsにフレーム水増しで

      この点については詳しい仕様が公開されていないのですが、情報のソースを教えて頂けますか?
      こちらで普段使用している動画で顕著なカクツキは見られません。(初期ファームウェアから西日本LED対応ファームにアップした個体です)
      以下は最近撮影した動画です。
      https://www.youtube.com/watch?v=3_Amb8gKA1Q

      >GS520って1920×1080の解像度以外はHDR効いていないですよね?
      >HDRは夜間走行すると信号やヘッドライトに不自然な輪郭が浮き出るので分かりやすいと思います。

      HDRについては製品によって強度がかなり異なります。
      ご指摘のような「夜間走行すると信号やヘッドライトに不自然な輪郭が浮き出る」レベルの強い補正を入れている機種はオウルテックのOWL-DR02辺りがありますが、他の物はそこまで強い補正を入れずに自然な色合いを残しています。

      OWL-DR02のHDR
      https://www.youtube.com/watch?v=JsHNnT0YQ-o&t=68s

      HDR補正を強めすぎると、夜間などシーンによってはかなり暗くなることもあります。

      GS520の2304×1296のHDRはやや弱めですが、効いていないという事も無いような昼間・夜間の映り具合だと感じますよ。(実際のところHDR・WDRについてはメーカーや単品ごとに仕様が異なるので、実際の動画で補正具合を見て頂くのが一番かと思います)

      https://www.youtube.com/watch?v=KCwOpIsZAmE

      https://www.youtube.com/watch?v=SaIv1VdI9sk

      個人的にはGS520から30Gへの乗り換えはあまりおすすめしないと申しますか、私はGS520の動画の方が好きですね。

      あまりにもカクツキが気になるようであれば、一度サポートに問い合わせてみては如何でしょうか?

  4. forester より:

    Omi様
    ご提案ありがとうございます。
    ご厚意に甘えたく存じますので、
    よろしくお願いいたします。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      forester様
      ではこちらのサイトのサイドバーにあるお問い合わせフォームから、お名前・ご連絡先・送付先の郵便番号・住所をご連絡下さい。

  5. シーゲ伊東 より:

    お返事が遅れてしまい、大変申し訳ありません。
    そして懇切丁寧なご返答を頂きありがとうございます。

    ————————————————————————

    GS520をUSBカーチャージャーで使用した際の異音についてですが、

     >http://mhal.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/papago-gosafe-5.html

     >PAPAGO! GoSafe 520 テスト動画
     >http://www.youtube.com/watch?v=7JXuyAorXFE

    上記ブログおよび動画の冒頭とまったく同じ現象が発生します。
    一応、2種類のカーチャージャー(2.4Aと2.1A)で試しましたが、異音は止みませんでした。
    となると、おっしゃるようにシガーソケットの電圧供給の安定性が一番怪しいかも知れません。

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    次に27.5fpsのフレーム水増しによってカクつきが発生する件ですが、

     >http://module.blog.so-net.ne.jp/2015-07-09

     >ドラレコ動画カクつきの検証/パイオニアND-DVR1
     >http://www.youtube.com/watch?v=0YLHDFBAZ1I

    上記ブログおよび動画が参考になると思われます。
    GS520は西日本LED信号ファームを適用するとこの仕様になってしまいます。

    ————————————————————————

    GS520のHDRが、1920×1080以外は無効となる件につきましては、

     >http://mhal.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/papago-gosafe-5.html

    上記ブログの方のご報告に上がっている内容となります。
    こちらの方はメーカーにメールで問い合わせた結果、
    1920×1080のHDRは強制ONで、他の解像度についてはHDRは効いていない、
    とのお返事を受けたようです。
    実際に全ての解像度で夜間撮影してみると、確かに1920×1080だけ
    光の輪郭や全体のコントラストが強調されている感じなんですよね。
    なので、2304×1296を含めたFHD以外の解像度では、HDRは無効なのではないでしょうか。

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    長くなってしまい申し訳ありません…。
    ともあれ、30G(60fps)の動画を拝見した限りでは27.5fps絡みのカクつきが発生していないように見えるので、
    個人的に画質よりもスムーズさの優先順位が上になってしまったという事もあり、GS520→30Gへの乗換えを検討する運びとなりました。
    …と思いましたが、ユピテル「DRY ST7000c」のレビューを拝見したところ、
    画質とスムーズさの両方を兼ね備えているのを見て感動したので多分これ買います(笑)

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      シーゲ伊東様
      なるほど、勉強になりました。
      GS520はFHDで使用したことが無かったので、気が付きませんでした。

      「DRY ST7000c」は画質の面では現状最高レベルではないかと思います。

  6. かとちん より:

    先ほどgosafe520のとこで電圧低下か不安定による録画された画像の異音についてご質問させていただいたのですがこちらで詳しく説明があったので参考にさせて頂きました。管理人様の言う「こちらで2.4AのUSBポートからの給電を確認したところ、ご指摘のような異音は確認できませんでした。

    USBポート、ケーブルの相性や車のシガーソケットの電圧供給の安定性、GS520の個体の不良などの問題が原因と考えられます。」
    とありましたが、USBポートはどのような変換機器でしょうか?それとも車に元々付いてるものでしょうか?また、ケーブルはどちらのをお使いでしょうか?出来るだけ管理人様の近い形にして試してみたいと思います。ご教授お願い致します。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      かとちん様

      こちらで使用したのは以下のものになります。

      ケーブルに関しては家にあったものを使用したのでメーカー等は不明です。

  7. かとちん より:

    先日はありがとうございました!試したところやはりダメで何が原因かわからず仕舞いでした。発想の転換で付属のシガーソケットを単純に付け替えればいいことにやっと気付きました。アドバイスをいただいたジャンプバッテリーからシガーソケットに変えるアダプタを利用して付け替える事にしました。U10もアダプタを使用したら、充電中でも給電出来ることができ、スイッチを押しての給電方法ではないのでワンアクション手間が省けました。ジャンプ使用時のLEDも点灯しない為、常時アダプタを挿しっぱなしにしてます。色々アドバイスありがとうございました!これで駐車中も安心してパパゴを使うことができます!

  8. forester より:

    30GのLED信号機への対応状況を確認しましたのでご報告します。

    この機種は、LED信号を消灯状態で録画しないためには、「走行地域の電源周波数に合わせて、メニューのアンチフリッカーの設定を、50Hzまたは60HZに切り替える必要がある」とメーカーは説明しています。

    しかし、走行しているポイントの電源周波数を知ることは容易ではなく、たとえ判ったとしても、その都度停車してメニュー設定を変更するのは、とても煩わしくて、実用的とはいえません。

    そこで、アンチフリッカーを60Hzに固定して、長野(60Hz)と東京(50Hz)を走行してみました。
    結果は、どちらの電源周波数地域でも信号は高速点滅で記録され、万一の事故の時の証拠としては全く問題のないレベルでした。

    少し気になるとすれば、アンチフリッカーを60Hzに設定することで、PAPAGOの特長である映像の滑らかな動きが若干ですが失われることです。
    その原因は、LED信号対策としてこの機種もkenwoodやpioneerなどと同様に、フレームレートを30fps、60fpsより少なめに撮影し、30fps、60fpsで記録することで、
    信号との同期を回避しているためである、と推察しています。
    とはいえ、kenwoodやpioneerよりはずっと滑らかに感じます。
    特に60fps記録ではカクつきがほとんど気になりません。
    この機種は60fpsで記録ができるのが他機種にない特長なので、主に60Hz地域を走るドライバーには60fps記録をおすすめします。
    60fpsにすると30fps の2倍SDカードの容量を食うとのご懸念もあろうかと思いますが、
    被写体やその動きによって数値は変化するものの、
    ビットレートは60fpsにしても30fps時の実測で40%前後しかアップしていません。
    その上、120GBのカードにデフォルトで対応しているのですから、120GB&60fps記録のアドバンテージを活かさない手はありません。

    以上、電子式より8mmフィルム式ムービーカメラの使用経験が長いアナログ老人の推察を交えたレポートです。

    百聞は一見にしかず、YouTubeにアップしましたのでご参照下さい。
    https://youtu.be/6h5TcEP_5zI

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      forester様、レビュー報告ありがとうございます。

      現在30Gを検討しているユーザの方には非常に参考になると思います。

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