こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
JVCケンウッドの家電AV部隊であるJVCから、リア専用のWiFi対応ドラレコのEverio「GC-BR21」が2019年11月に発売されています。
JVCケンウッドのドラレコとしてはオートモーティブの「KENWOOD」ブランドの製品がメジャーですが、昨年から家電量販店向けの販路を持つ「Everio」ブランドでの展開が本格化しています。
「GC-BR21」は「Everio」ブランドのドライブレコーダーとしては3機種目になりますが、ざっくりとその特徴を解説します。
「GC-BR21」のスペックと特徴
「GC-BR21」のスペックは以下の表の通りです。
GC-BR21 |
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19.11発売 |
1920×1080/27fps/WDR |
録画視野角 水平114° |
LED信号対応 |
microSD付属8GB/最大32GB |
GPSは非対応 |
駐車監視モードなし |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
ベースは2019年6月に発売されたWiFi対応モデルの「GC-DR20」となっており、水平114°とそこそこ広めの録画視野角でGPSには非対応のフルハイビジョンモデルです。
公式ページを見たところでは、特にリア用のチューニングが施されている様子はなく、ベースモデルの「GC-DR20」に8mロングシガーケーブルと電熱線よけの切り欠きの入ったマウントがセットになったもののようです。
「リア専用」というからにはデザイン的にもう少し工夫が欲しいところですし、取って付けたような「リア専用」の印象が強いですね。
画質は多分良くない
「GC-DR20」「GC-DR20」ともに未テストではありますが、YouTubeに上がっている動画を見る限り白飛びが出易く夜間も暗いという特徴が見られ、ハードウェア的にはかなり古いものの使いまわしのように感じられます。
「GC-DR20」の記事を上げた時に読者の方からお知らせ頂いたのですが、実は筐体のベースがユピテルの2014年モデルである「DRY-WiFi20c」とソックリです。
【GC-DR20/GC-DR20】
【DRY-WiFi20c】
ユピテルの「DRY-WiFi20c」は5~6年前の製品なので、流石にチップセットやイメージセンサーは最新のものに変更しているだろと予測していましたが、YouTubeに上がっている「GC-DR20」の動画を見ると古いハードウェアをそのまま使っているパターンもあり得ると感じました。
ユピテルは一時期(今は分からない)、台湾の商社を通じて中国生産を行っていた物があり、意匠登録や実用新案などで企画を保護していない製品もあるようですので、ひょっとすると間に入っていた商社などが絡んで似たような規格の製品が出回っているのかも知れません。
と言いうわけで「GC-DR20」と「GC-DR20」は、ブランドイメージと広告でデコレーションされたスカスカのケーキの可能性がありますね。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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