ユピテルから水平録画視野角138°の円筒型コンパクトドライブレコーダー「DRY-SV1150c」が発表されています。
グレード的にはGPS非対応のエントリークラスとなりますが、2019年に入ってユピテルではこのクラスの広角モデルの発売が続いています。
「DRY-SV1150c」のスペックと特徴
「DRY-SV1150c」のスペックは以下の表の通りです。
合わせて同時に発表されている「DRY-ST2100c」は、レンズやイメージセンサーを共用するデザイン違いの兄弟モデルの模様。
DRY-SV1150c | DRY-ST2100c |
---|---|
19.05?発売 | 19.05?発売 |
1920×1080/27.5fps/HDR | |
LED信号対応 | |
録画視野角:水平138° | |
付属8GB | |
最大32GB | |
GPS非対応 | GPS内蔵 |
駐車監視モード | |
タイムラプス |
|
手動起動 | |
専用ケーブル OP-E1060 OP-VMU01 | 専用ケーブル OP-E863 OP-VMU01 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
ユピテルのエントリー~スタンダードクラスは非常に型番が多く、似たようなモデルが多いのですがなるべく分かり易く説明すると…概ね以下の表のような括り方になります。
27.5fpsモデル | 30fpsモデル | |
---|---|---|
箱型のスタンダード | - | |
箱型の突起あり | - | |
円筒型ガリ エントリ~ハイエンド | - | |
円筒型デブ エントリ~スタンダード | - |
今回発表されている「DRY-SV1150c」については、27.5fpsの西日本LED信号対応のタイプとなる筈です。
なお、ユピテルは西日本LED信号の同期問題に対応しているモデルは、2016年2月に発売された30fpsの「DRY-AS375WGc」が最初になり、その後続々と30fpsモデルが追加されています。
ただし、これらの30fpsモデルでは実は数秒間の信号の消灯現象が発生しており、最近では表記が削除されています。
その後、「DRY-FH200」のリチウムバッテリー発火によるリコールの代替品として2017年の後半に出てきたのが、27.5fps系統で突起ありのタイプとなり、こちらの系統に関しては西日本エリアでもLED信号が高速点滅する筈ですが、何故か30fpsモデルにおけるLED信号の記述が消えたタイミングで、27.5fpsモデルに関してもこの表記が消されているのが謎です。
まさか30fpsで録画して27.5fpsで出力している為に「非対応」なんて事はないと思いますが、過去にユピテルではこう言った事があったのでその点はお含みおきください。
「DRY-SV1150c」の画質について
「DRY-SV1150c」は録画視野角が水平138°と非常に広い事から、事故の際の状況証拠の認識能力は非常に高いものであると考えられます。
ただし、解像度はフルハイビジョンである事と、基本は廉価なパーツ構成であると思われますのでナンバー認識は低いでしょう。
HDR対応モデルではありますが、白飛び耐性や夜間の明るさも標準かそれ未満であると予測されます。
とは言え、駐車監視目的での使用を考えているのでなければ、価格も安く実用性も高いモデルであると言えそうです。
ケンウッドの「DRV-340」辺りと比べると「DRY-SV1150c」の方が断然良さそうです…視野角が超広いので。
「DRY-SV1150c」の駐車監視の仕様について
「DRY-SV1150c」はナンバー認識精度が低そうなので駐車監視での運用には向いていませんが、基本仕様は以下の通りとなっています。
①録画方式~動体検知
②起動・終了方法~ボタン操作
③OPのケーブルとタイマーユニットが必要
まとめ
以上、「DRY-SV1150c」の概要についてご紹介しました。
ナンバー認識精度や夜間の明るさなどには期待出来ませんが、録画視野角は非常に広いモデルですし価格もおそらく1万円台前半になろうかと思います。
ユピテル独自の円筒型のデザインが好みの方には割とおすすめのモデルですね。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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