※2017年11月5日~実機レビューを追記しました
「DN-914729」は4月に上海問屋から発売された、フルハイビジョンエントリークラスのドライブレコーダーで、4,999円という低価格さが際立つモデルです。
気になっているというメールでのリクエストを頂いたので、「DN-914729」が価格以上の機能・性能を持ったモデルなのかを見ていきます。
「DN-914729」のスペック
「DN-914729」のスペックは以下の表のとおりです。
上海問屋 |
---|
17.04発売 |
1920×1080/30fps |
西日本LED信号非対応の可能性あり |
水平106° |
WDR |
付属なし |
最大64GB |
GPS非対応 |
駐車監視モード |
衝撃検知 |
自動起動 |
内蔵バッテリー |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
このクラスの有名なモデルはコムテックの「ZDR-012」、オウルテックの「OWL-DR04」などが挙げられますが、画質面は検証できないとして仕様上の相違点は以下のポイントが挙げられます。
・フレームレート30fpsで西日本LED信号に対応している旨の記載がない
一方でドライブレコーダーを選ぶ上での最重要ポイントである水平録画視野角については、106°と上記の2モデルと大きな差はありません。
「DN-914729」の駐車監視は内蔵バッテリーによる衝撃検知
「DN-914729」の駐車監視は200mAhの内蔵バッテリーにより待機を行っている間に衝撃を検知するとその時点から起動の動作を行い、録画を開始します。
待機可能な時間の記載が見当たらないのですが、おそらく30分程度であろうと推察されます。
また、それとは別に動体検知モードも搭載しているようですが、「DN-914729」には駐車中にこのモードを使用する為の専用ケーブルがありません。
※電源ケーブルはminiUSBとの記載がある為、モバイルバッテリーでの運用は可能と思われる。
駐車監視を本気でやりたいなら、それに特化したモデルもありますし、やはり前後の状況を押さえておきたいので駐車監視特化モデルをおすすめします。
「DN-914729」のデザイン面は大型液晶が好みの人向け
最近のドライブレコーダーはコンパクト化が進んでいますので「DN-914729」は「コンパクトサイズで視界スッキリ!」という謳い文句がありますが、標準的なドライブレコーダーと比べるとコンパクトではありません。
どちらかというと大きい液晶が好みの人向けのモデルですね。
むしろ、「液晶が大きいので動画確認が簡単」という表現の方がしっくりきますね。
私も「コンパクト=正義」と考えているわけではなく、それは使用するユーザーの好みの問題だと考えていますが、この大きさで「コンパクト!」と言い切るのはどうなの?…と感じました。
「DN-914729」は駐車監視を使用しないならコスパは高いと思われる
現状はエントリークラスのモデルの中では、駐車監視の運用はイマイチでも視野角はそこそこ広いコムテックの「ZDR-012」が絶対的な人気を誇って来たのですが、駐車監視を使用しないのであれば「DN-914729」も「ZDR-012」とそこまでは変わらないかも知れない…という印象を受けています。まあ、自分で使用していないので画質は未知数なんですが(笑)
メーカーが公開している動画は圧縮率が高過ぎてちょっと良くわからん感じです。
「ZDR-012」と比較して、視野角・精細感・明るさなどが同レベルであればかなりコスパは高いと思うんですけどね。(東日本で使用するなら問題ないかと)
スペックだけ見る限りはかなり良さそうに感じるので、5年保証・相性保証のmicroSDカードと合わせて注文してみました。
「DN-914729」のレビュー追記
「DN-914729」が届いたので早速テスト中です。
サイズはやはり大き目ですが「ZDR-012」も決してコンパクトではないのでそこまでの差はありません。
ただ、マウントの柄が長いので存在感はありますね。(笑)
画質や視野角について
画質についてはとりあえず最初はいつもベンチマークとして使用しているケンウッドの「DRV-320」と比較してみました。(ZDR-012との比較は後日実施予定)
「DN-914729」は私がドライブレコーダーを選ぶ上で最も重視している、水平録画視野角が使用表では106°となっています。
これは標準が100°程度ですのでやや広めの視野角ではあるのですが、100°の「DRV-320」と比べてみるとかなり広めです。
メジャーで計測してみたのですが112~113°程度ありました。(笑)
かなり控えめな表現をしていますね。もしくは表記ミスでしょうか?
精細感に関しても視野角が広い割になかなかのもので、「DRV-320」よりも見やすいように感じます。
逆光下では白飛びはそこまで気にならないものの、状況によっては周囲が暗く感じる場面が多いですね。
ただし、屋根付きの駐車場内では「DRV-320」と比べても暗さは感じられませんでしたので、トータルではまずまず良い感じだと思います。
夜間が暗いのが残念過ぎた
昼間の映像を見てこれはかなり良いモデルだと感じていたのですが、残念なことに夜間動画がダメ過ぎました…。
昼間の動画で夜間の明るさも何となく見当がつくので、本当は褒めて終わるつもりだったんですがこれは予想外。(笑)
駐車監視について
駐車監視については、内蔵バッテリーによる衝撃検知(多分20~30分)と、外部給電による動体検知モードを搭載しています。
内蔵バッテリーによる衝撃検知は衝撃から録画開始まで5~6秒掛かるのであまり実用性は高くありません。
64GBのmicroSDカードでの録画時間
今回は上海問屋のmicroSDカードを試してみたかったので、超久しぶりにmicroSDカードを追加しました。
5分間の録画ファイルでの使用容量は480MBとなっていますので、1時間では6GBとなります。
64GBのmicroSDカードを使用した場合には概ね10時間程度の録画が可能でしょう。
「DN-914729」の総評
「DN-914729」は西日本LED信号に非対応ではあるものの、4,999円という価格を考えるとかなりコストパフォーマンスが高いモデルであると感じています。
5,000円以下の激安ドライブレコーダーは、やはりスタンダードグレートの製品と比較すると画質が乱れがちですが、「DN-914729」については部分的にはスタンダード以上の画質、録画視野角は112~3°程度である事も分かりました。
見た目はともかく、また操作性も良くはないですが、ドライブレコーダーに求めるべき基本性能に関しては1万円以上のスタンダードモデルと変わらない印象ですね…と書いて終わる筈でしたが夜間の動画が暗すぎるのでちょっと微妙かな…と。
5,000円以下だとこんなもんでしょうかね。
超安いのでコスパは悪くないと思います。気になる方は試してみては如何でしょうか?
う~ん、夜間が残念過ぎる!
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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