トランセンド「DrivePro130」「DrivePro 230」のレビュー、評価

2017年11月6日更新~実機レビューを追記しました。

トランセンドからWiFi対応ドライブレコーダー2017年モデル「DrivePro 130」「DrivePro 230」が発売されています。

型番からすると「DrivePro 230」は「DrivePro 220」の後継モデルっぽいですがCMOSセンサーが異なるようなのでフルモデルチェンジと言えそうです。

 

「DrivePro 130」「DrivePro 230」のスペック

「DrivePro 130」「DrivePro 230」はSONYのExmorイメージセンサーを搭載したトランセンドのドライブレコーダーの中ではスタンダードとハイエンドクラスの位置付けになります。

トランセンドの場合にはごく一部のモデルを除いてはWiFi通信機能が標準装備となっていますので、異なるのはGPSと安全運転支援機能の有無です。

DrivePro 130DrivePro 230
17.08?発売
1920×1080/30fps
西日本LED信号非対応
水平110°
WDR
付属16GB
最大128GB
GPSなしGPS内蔵
WiFi対応WiFi(技適マークあり)
-安全運転支援機能
駐車監視モード
-動体検知orタイムラプス
-手動
専用ケーブルなし
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

日本国内の括りだとGPSなしがエントリー、GPSありがスタンダード、更に+αの付加価値があるものがハイエンドとなっていますが、「DrivePro 230」は全部アリのExmor+WiFi+安全運転支援機能などの付加価値モデルなのでハイエンドと言っても良いと思います。

「DrivePro 130」の方はGPSなしではありますが、画質面ではExmor、機能面ではWiFi通信がありますのでクラス分けが難しい構成ですね。

因みに動体検知やタイムラプスなどの駐車監視用の機能はない模様です。

「DrivePro 230」の安全運転支援機能

「DrivePro 230」の安全運転支援機能は「車線逸脱」「前方衝突」「ヘッドライト点灯」「疲労警報」の4つです。

この辺りは評価が個人の主観に頼る部分が大きいので難しいところです。

オマケ程度に考えておいた方が良いでしょう。

■ ドライブレコーダーの安全運転支援機能の比較

駐車監視機能はあるがケーブルがない

「DrivePro 230」には動体検知とタイムラプスの2つの駐車監視用の機能がありますが、動体検知は内蔵バッテリーでのみ運用が可能です。

※駐車監視に関する詳しい仕様は後述しています。

おそらく画質はかなり良いと思われる

パーツの構成と機能面を考えるとおそらく画質特化型かと思います。

録画視野角は分かりませんがおそらく水平110°程度ですが、同じく台湾メーカーでExmor搭載のパパゴ「GoSafe S30SE」にWiFiを乗っけて常時電源ケーブルを外した構成に近いです。

パパゴも日本国内では画質特化型ですが、それよりも更に画質に振った感じなのでしょうか。

その辺は使用してみないと分かりませんが、「DrivePro 230」の方が国内で出回るようになったらトランセンドさんにサンプルをお借りしたいと思っています。

「DrivePro 230」の実機レビュー

トランセンドさんから「DrivePro 230」のサンプルをお借りする事が出来ました。

トランセンドのモデルはハイスペックなのは分かっていたのですが、今までテストした事はなく初の実機テストになります。

デザインと取り付けについて

デザインや大きさについては見ての通り、ドライブレコーダーの中ではかなり大き目です。(HPのf530g辺りとほぼ同サイズ)

「DrivePro 230」についてはWiFiモデルの為、ルームミラー裏への設置が好ましいと思います。

運転席側に設置すると車種によっては邪魔に感じるかも知れません。

ルームミラー裏に隠すと車種にもよりけりですが、ランエボ10の場合には下から1/3程度がはみ出る感じですね。

WiFi通信を行うのに左下のボタンを押す必要があるので丁度いいかも知れません。

WiFi通信の使い方

「DrivePro 230」とのWiFi通信は以下の専用アプリをインストールして行います。

■ android版「DrivePro」

■ iOS版「DrivePro」

アプリをインストールしたら左下のボタンを押すと「DrivePro 230」がWiFi接続の待機状態になりますので、スマホでWiFi接続先を探して指定のパスワードを入力すると接続が確立されます。

トップメニューから「ライブビュー」で現在の撮影中の動画の状態の確認、ブラウザで動画の閲覧、左上のメニューアイコンでドライブレコーダーの各種設定が可能です。

ライブビューに関しては、周辺の電波の状況などで映像に遅延が発生したり止まる事もありますので、あくまでもカメラの位置確認用として捉えた方が良さそうです。

録画視野角と画質について

録画視野角については概ね水平110°で割と広めですが、最近の日本メーカーのモデルのハイエンドクラスに比べるとやや狭い感じです。

解像度はフルハイビジョンではありますが、Exmorの性能を充分引き出せており文字認識精度は高めです。この解像度ではユピテルの「DRY-ST6000d」、パナソニック「CA-XDR72GD」辺りと同じくMAXレベルではないかと思います。

逆光に関してはHDR補正を入れていないようですが、トンネル内での白飛びは標準レベルですし、駐車場内では周囲が明るく映りますのでなかなか良い感じです。

 

それ以上に良いと感じたのは夜間の明るさですね。

ただし、周囲の明るさが急激に変動すると画像がぼやける事があるのは気になります。

明るさによってシャッタースピードを極端に変えているのでは?という印象を受けました。

かなり明るいので状況の把握に関しては得意ではあると思います。

 

LED信号に関しては本体の設定変更で対応

西日本LED信号同期に関しては説明書に以下の記載がありますが、これはちらつき防止の機能であり同期の問題には対応していないそうです。(トランセンドさんに確認しました)

※DrivePro 220では60Hz設定で消灯している動画もありました。

安全運転支援機能について

安全運転支援機能については車線逸脱、前方衝突とも他社と比べて特別良いという事はなく、あくまでもオマケの機能と考えた方が良いと思います。

警報音はなるものの、慣れないと車線逸脱なのか前方衝突なのかが判定出来ない感じです。

駐車監視の仕様について

駐車監視の仕様については説明書には内蔵バッテリーを使用するとの記載があります。

■ DrivePro 230 取扱説明書

一方で公式サイトには以下のように外部電源を必要とするとの記載があります。

実際に試してみたところ、パーキングモードの設定をオンにした状態で給電を遮断すると液晶が消灯状態となり、動体を検知すると30秒程度の録画を行ってから再び消灯状態となりました。

待機中は消灯・動体検知録画を行っている最中だけ点灯するようです。

 

また、タイムラプスの設定をオンにした状態では走行中の常時録画も、内蔵バッテリーを使用しての動体検知もタイムラプス状態で録画されました。

説明書と公式サイトの表記が分かりにくいのですが、パーキングモード=内蔵バッテリーを使用した動体検知、タイムラプス=常時録画・パーキングモード中に関わらずフレームレートを落とす機能、と言った表現が分かり易いのかと思います。

従って、外部バッテリーや常時電源ケーブルを使用した場合にはパーキングモード(動体検知)は起動出来ず、タイムラプスでの常時録画を行う事になります。

因みにタイムラプスは1fps/0.5fps/0.25fpsとなっています。

※動体検知・タイムラプス中に衝撃検知録画は行わない模様

トランセン「DrivePro 230」のまとめ

トランセンドの「DrivePro 230」はカメラとしての性能は非常に高く、駐車を問わず明るく精細感の高い動画を撮影可能です…この部分は文句なし!

ただし、日本向けのローカライズがイマイチで西日本LED信号の同期問題には非対応、駐車監視(動体検知)は内蔵バッテリーでの短時間の運用となります。

一方で外部電源を使用する場合には動体検知は使えない為、常時録画かタイムラプスでの監視になってしまいます。

外部電源で動体検知が運用できれば良かったのですが残念ですね。

WiFi対応モデルを検討している方で、東日本での運用を前提とし、走行中に出来るだけ高画質な動画を録画したい、という条件であれば「DrivePro 230」が第一候補になるかな…と言ったところですね。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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コメント

  1. 山下 寛 より:

    SD
    SDカードを頻繁にフォーマットしなければならないみたいですがそのやり方はどのようにおこなうのでしょうか? 本体でできるのか.SDカードを抜き取ってパソコンでフォーマットするのか?
    教えて下さい。

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