※2025年12月31日更新:リアカメラを室内に設置した場合の見え方の違い、ドラレコ画質について追記
こんにちは!ドライブレコーダー専門家で「車とカー用品の研究室 LaBoon!!」編集長の鈴木朝臣です。
MAXWINから60fps出力に対応した純正ミラー交換タイプのデジタルミラー「MDR-PRO2」が発売されています。
MAXWINからは過去に60fpsモデルのデジタルミラーが複数発売されており、今回発売された「MDR-PRO2」は、2022年モデルの「MDR-PRO1」の後継機に当たります。
ここまでの同社の60fpsデジタルミラーの主なラインナップは、
- デジタルミラー画質とドラレコ機能を重視した純正ミラー交換式:MDR-A002
- デジタルミラー画質とドラレコ機能を重視した貼付型:MDR-G1011
- 品質を重視した:MDR-PRO1
となっており、品質が不安定な中華製品の中でも機能や画質のクオリティをスポイルして品質を向上させたのがPROシリーズであると見られます。
「MDR-PRO1」は品質面では期待していたものの、リアカメラのドラレコ映像がミラーに映し出される範囲に限定されるうえ、デジタルミラーとしての画質も「MDR-A002」に大きく見劣りする事から、私自身としては「MDR-A002」との比較レビューは実施していません。

しかしながら、今回発表されている「MDR-PRO2」については、私が問題視していたドラレコ機能がフル画面録画に改善され、「MDR-PRO1」のデビューから3年と言う歳月を経た事から、デジタルミラー画質についても「MDR-PRO2」に肉薄、またはこれを超えていると期待されます。
取り急ぎ後日レビューを前提に「MDR-PRO2」の製品概要について見ておきます。
「MDR-PRO2」のスペックと特徴
「MDR-PRO2」のスペックは以下の表の通りです。
| MDR-PRO2 |
|---|
| 9.2型IPS液晶 1920×384 |
| フロント:1920×1080/27.5fps リア:1920×1080fps |
| LED信号対応 |
| 録画視野角 フロント:水平110°×垂直55° リア:水平70°×垂直38° |
| フロントカメラケーブル?m リアカメラケーブル?m |
| microSD付属64GB/最大128GB |
| GPSはサポートせず? |
| 駐車監視モード |
| 衝撃検知/自動起動 |
| 専用ケーブル 付属 |
| 「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
ドライブレコーダーとしてはフロントカメラは水平110°、リアカメラは水平70°と、リアカメラの視野角が狭いのが特徴です。
また、仕様表にはGPSに関する記述が無いため、GPSには非対応と考えられます。
操作系はタッチパネルではなく、4ボタンによる操作になりますが、説明書を見ると長押し操作を多用するため、いちいち操作方法を覚えられない私が苦手とする系統です。
※セルスターなども同様。
ただし、タッチパネルモデルと通常のIPSディスプレイモデルでは、製品の寿命や動作の安定性が大きく異なる可能性があり、日本メーカーでもこれらを重視する製品ではタッチパネルを採用していません。
この辺りは好みの問題ですので、ボタン操作がNGな方は避けた方が良いでしょう。
多少の不便さを許容しても、動作の安定性と製品寿命を重視される方は検討の価値があると思います。
実際の安定性や製品寿命に関しては分かりませんが、製品登録をする事で保証期間は3年となりますので、少なくとも3年は安心です。
画質面については後日のレビューを予定しています。
付属品とデザインについて
今回はメーカー提供サンプルにて実機レビューを行いました。
セット内容については以下の通りです。
・ミラー台座
・フロントカメラ
・リアカメラ
・リアカメラ接続ケーブル(7.5m)
・3芯電源ケーブル
・車外取り付け用リアカメラケース
・車外取り付け用リアカメラヒートシンク
・車内取付用リアカメラ角度調整ステー
・配線レール
・リアカメラ接続用FAKRAコネクタ
・64GBのmicroSD
・ゴムバンド
・その他取り付け用品
・取扱説明書
ミラー型筐体
ミラー型筐体のデザインは先代と同様のスリムな逆台形タイプ
下部には4つのボタン
上部にはmicroSDカードスロット
背面の基板に直接フロントカメラ、リアカメラの同軸ケーブルを接続する仕様です。
本体から伸びているカプラーケーブルは、電源ケーブルとOPの一部車両向けの純正サイドミラー自動防眩機能を殺さない為のカプラーケーブルの2本です。
フロントカメラ、リアカメラ
フロントカメラは配線レールと一体化したスマートタイプ
リアカメラはやや大振りなカバーで室内の反射を防止します。
リアカメラ中継ケーブル
リアカメラ中継ケーブルは、7.5mの同軸ケーブルです。
30アルファ―ドの場合、配線を上から這わせないとフロント筐体まで微妙に届きそうにない感じでした。
電源ケーブル
電源ケーブルは駐車監視に対応した3芯タイプで、別途ACC線・BATT線の低背ヒューズケーブルがが付属します。
ヒューズ容量は、ACCが1A、BATTが2A
取付けについて
今回は30系アルファ―ドに「MDR-PRO2」の取付を行いました。(画質の比較のために「MDR-A002」の下に吊り下げ)
一般的な2カメラドライブレコーダーの取り付け手順はこちらの記事で解説しています。

車外リアカメラケースへの換装
私の個人的な画質の評価は、過去にほぼ全てのデジタルミラーで車外>車内であり、後続車の防眩は高い位置>低い位置でしたので、今回も車外のリアスポ下にリアカメラを取り付けました。
そのためには車内リアカメラケースからカメラを取り出して、車外用のケースに収納する必要があります。
まずは、車内ケースのネジをいくつか外します。
ヒートシンクのネジも外します。
ヒートシンクを車外用に変更します。
車外ケースに固定して入れ替え完了です。
ケーブルがこのように上面から飛び出てしまうため、両面テープはケーブルの太さを考慮して一層目のスポンジタイプと二層目の粘着タイプが付属します。
なお、このカメラケースは角度の調整が出来ません。
30系アルファ―ドのリアスポは上向きの傾斜がきついため、そのままでは映像範囲が合わず、汎用のステーを使用してカメラの向きを調整しました。
ステーと言うよりもただのアルミ板ですが(-_-;)
インターフェイスについて
「MDR-PRO2」の電源ONからの起動時間は1秒程度と、ほぼ即時と言った感じです。
画面に表示されている時刻やアイコンは設定で消す事が可能です。
操作性に関しては、何がどの操作に対応するボタンなのか画面に案内も出ないため、かなりストレスが溜まりました。
バックカメラ機能について
一般的な中華スマートミラーは、バック信号線を取る事でバックギアに連動して映像を下方向に自動で切り替え、ガイド線を出すことが出来ますが、本製品にはこの機能はありません。(大手日本メーカーの製品もバックカメラ機能はない事が多い)
スマートミラー機能について
スマートミラーとしての画質は、「MDR-A002A」と以下の項目についてと比較します。
- 視野角と後続車両との距離感
- 映像の滑らかさ
- 画面の明るさ、反射のしにくさ
- 昼間の逆光補正
- 夜間のヘッドライトの防眩効果
- 暗い場所での明るさ
視野角と後続車両との距離感
「MDR-A002」は拡大設定にて視野角を大幅に調整出来るモデルですが、「MDR-PRO2」では調整幅が極端に狭く、ほぼ固定倍率と評価します。
お互い1倍では以下のような見え方です。
「MDR-A002」では、後続車の大きさがほぼ純正ミラーと同じ程度まで拡大が可能ですが「MDR-PRO2」はほとんど変わりません。
以下、「MDR-PRO2」の拡大倍率調整の様子です。
映像の滑らかさ
「MDR-PRO2」のディスプレイのリフレッシュレート(連続する静止画の画面切り替えのレート)、またはリフレッシュの方式は、一般的なデジタルミラーとは異なるように見受けられ、毎回使用しているSONYのデジタルビデオカメラや、スマホのカメラでは、30fps/60fpsの撮影モードではこのように走査線が入った状態で撮影されます。
スマホの場合には周囲の明るさに合わせて、フレームレートを自動で調整するため、走査線が出ない場合もありますが、狙ってフレームレートを調整する事が出来ないため、以下の器材・設定でモニターを撮影しました。
- 撮影機材:OSMO Action 5
- フレームレート:100fps
この構成で撮影した動画に編集ソフトでチラツキを抑える処理をしたのが以下の動画ですが、完全には抑え込む事が出来ませんでした。
また、この動画は4Kモードで撮影したものを1.5倍に拡大しているのですが、「A002A」「PRO2」ともにモニターに細かいブロックノイズが乗っています。(特に夜間が顕著)
従って映像を見ても映像の綺麗さ、滑らかさが伝わらないかと思いますが、「A002A」「PRO2」の2機種とも60fpsならではの自然で滑らかな映像でした。
画面の明るさ、反射のしにくさ
「PRO2」は「A002A」よりもモニターの輝度が高い…ように見えます。
室内の反射は「A002A」よりも抑えられている印象です。
非常にキメが細かく、パキッとした映像で好印象ですが、一つだけになった点を挙げるとしたら、昼間の映像では白い車や白い建物、路面に反射する日光が明るすぎると感じる点です。
※これは気になる人とそうでない人がいるかも知れませんし、比べなければ何とも思わない可能性もあります。
昼間の逆光補正
トンネル内や屋根付き駐車場での逆光補正は、「MDR-A002A」とほとんど同等のレベルで優劣はつけられませんが、どちらも非常に高いクオリティです。
夜間のヘッドライトの防眩効果
夜間の後続車のヘッドライトの見え方も、「MDR-A002A」とほとんど同じで非常に効果的に防眩が効いていました。
※動画ではAction 5のダイナミックレンジの限界を超えているため、やや白飛びの範囲が大きく、強く出ています。
夜間の市街地での明るさ
夜間の市街地ではいずれも充分に明るく、かといってモニターが眩しいと感じる事もなく、良いバランスとなっています。
暗い場所での明るさ
夜間の暗い場所では、一般的にデジタルミラーと同等の明るさではありますが、「MDR-A002A」と比べるとやや暗いといった印象です。
ただし、高感度ノイズも多くはありませんでしたので、それなりに高画質、60fpsモデルとしてはかなり頑張っている方だと感じます。
夜間は「MDR-A002A」の方が、明るい部分の露出を下げ、暗い部分の露出を上げて、全体を均一の明るさにするような調整が入っているため、チューニングバランスでは「MDR-A002A」の方が優秀であると感じます。
映像のリアリティでは「MDR-PRO2」と言った感じです。
リアカメラを車内に設置した場合の見え方の違い
「MDR-PRO2」は、「MDR-A002A」よりも夜間の暗視能力がやや低い上、車内・車外とも同じカメラを使用するため、車内に設置するとさらに明るさが落ちます。
以下、10m程度の距離に明るめの街灯があるシチュエーションでの車外設置での見え方です。
この状況でカメラを車内に設置すると以下のように暗くなります。
この街灯を消した状態での比較は以下の通りです。
車外設置の場合
車内設置の場合
このようにリアガラスの影響でそれなりに暗くなりますので、可能であればカメラは車外に設置した方が好ましいでしょう。
ドライブレコーダーとしての画質について
ドライブレコーダー画質は、以下のポイントについて「MDR-A002A」と前後カメラを比較しましす。
・逆光補正能力
・ナンバー読み取り精度
・夜間の明るさ
※MDR-A002のフロントカメラは、正常品が手元になかった為、レンズの焦点がズレている故障品を使っていますので、A002はぼやけています。その点を考慮して参考にして下さい。
※リアカメラの映像は左右反転して録画されます。
録画視野角について
録画視野角はフロントは標準的ですが、リアはドラレコとしてはかなり狭い部類に入ります。
逆光補正能力について
トンネルや屋根付駐車場での逆光補正は、前後とも非常に精度が高いことが確認出来ました。
ナンバー読み取り精度について
ナンバーの読み取り精度に関しては、フロントカメラはフルハイビジョンモデルとしては標準的、リアは視野角が狭い分高めとなっています。
ヘッドライトが反射したナンバーの読み取りも問題なし。
夜間の明るさについて
夜間の映像は前後カメラとも最近のSTARVIS系のドラレコとしては暗めの部類に入ります。
※VLCで再生すると明るくする事は可能
動画ファイルの再生方法について
動画の再生については、ミラー液晶、PCの汎用ビュワーでのテストを行いました。
※専用のPCビュワーはない模様。
ミラー液晶での再生について
ミラー液晶での再生については、一般的なドラレコに比べると大画面ですので、非常に見易くなっています。
PC汎用ビュワーでの再生について
PC汎用ビュワーでの再生については、Windows 10のメディアプレイヤー、OSにデフォルトで搭載されている「フォト」「映画&テレビ」、汎用ソフトのVLCでの再生も可能でした。
フレームレートとLED信号の映り方について
「PRO2」のフロントカメラのフレームレートは28fpsですので、西日本・東日本の何れにおいても高速点滅して映るでしょう。

駐車監の仕様について
本製品の駐車監視は衝撃検知後の録画のみとなっており、衝撃を加えてから6~7秒後から録画が開始されていました。
従って駐車監視向けの仕様では無いと評価します。
地デジへのノイズの影響について
地デジへのノイズの影響は、アルファード+サイバーナビの組み合わせでは確認出来ませんでした。
ラジオへの干渉も確認できませんでしたが、ノイズ干渉に関しては車種やカーナビ、アンテナの位置により影響が出る場合もありますので結果は参考程度に捉えて下さい。
「MDR-PRO2」の総評
最後に「MDR-PRO2」の総評です。
デジタルミラー画質は「MDR-A002A」と比べると以下の特徴があります。
- ディスプレイが明るく見え、室内の反射に強い
- 映像がパキッとクリアで自然の見え方に感じられる
- ディスプレイが純正風のデザインのため、違和感がなくスッキリ
- ヘッドライトの防眩精度は「A002A」と同等で非常に高い
- 昼間でも路面の明るい部分がやや眩しく感じられるケースがある
- 映像範囲の拡大がほぼ出来ないため、平面鏡と同等距離感には出来ない
- 視野角が概ねサイドミラーと同等のため、広い範囲を確認出来ない
- 夜間の暗い場所では「MDR-A002A」よりもやや暗め
- タッチパネルではないため、操作性が悪い
- ディスプレイが小さい
旧作の「MDR-PRO1」からは大幅に画質やドラレコ機能の面では進化していると言えるでしょう。
また、カメラ外付けの前提であれば、夜間映像も一般的な中華デジタルミラーのレベルはクリア出来ていますし、特に3年保証のコムテック・セルスター・パイオニアなどの日本メーカーのデジタルミラーよりは断然高画質です。
今後発売予定の「MDR-A003」の出来が気になるところではありますが、純正風のデザインを条件に考えている場合には、「MDR-PRO2」は良い選択だと思います。





































コメント
実際の所、MDR-A003が発売されていますが、どちらの方がおすすめでしょうか?
保障の件は抜きに、画質や輝度や画角系などではどちらが良いでしょうか?
実質A003はイメージセンサーが一緒なのでほぼ進化は無しで
PRO2の方が良さそうでしょうか?
予算的には10万以下で探していて
屋外カメラ使用前提でアルパインなどとも迷っているのですが、
最新のアルパインは社外感が半端ないので
アルパインの旧モデルも候補なのですが、
MAXWINの方が純正品質で色々良さそうでしょうか・・・?
PRO2のGPS非対応はぶっちゃけどっちでも大丈夫なので^^;
まだレビュー進行中ですが、MDR-A003は、MDR-A002とほぼ同等の画質です。
ネックは品質が未知数である点、保証期間が1年である点ですね。
PROは3年です。