こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
ケンウッドの「DRV-MR480」は、動体検知・衝撃検知の前後の状況を録画する駐車監視モードを実装した、駐車監視向けのスタンダードな2カメラドライブレコーダーです。
従来の同社の製品と比べると駐車監視の利便性が向上している事から、この製品での駐車監視を検討されている方も多いと思います。
そこで今回は「DRV-MR480」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。
「DRV-MR480」の駐車監視モードの仕組み
「DRV-MR480」の駐車監視モードは、エンジンがOFFになっても自動で駐車監視モードには移行しません。
振動を一定時間検知しなくなると、自動で予め設定しておいたこちらの録画モードに切り替わります。
動体検知+衝撃検知録画モードは、内蔵のメモリに常時録画データを一時保存しながら、動体・衝撃を検知した時だけ、前5秒+後ろ5秒後の映像を切り取って保護する録画方式で、当て逃げの際の証拠が最も残り易いモードです。
「DRV-MR480」の駐車監視モードを使う為に必要な手順
「DRV-MR480」で駐車監視モードを使用する為には、こちらのOPの黄・赤・黒の駐車監視用3芯ケーブルが必要です。
このケーブルを使用する事で、エンジンをOFFにすると駐車監視モードのタイマーと電圧カットオフの監視が始まります。
ただし、エンジンをOFFにした瞬間には駐車監視モードには入りません。
振動を一定時間検知しなくなると、駐車監視モードに切り替わります。
それぞれのケーブルの役割はこちらの通りです。
ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に黄線から電力を貰えるような状態になっており、エンジンに連動する赤線の通電状況によって、駐車監視モードのタイマーと電圧カットオフの監視を行うかどうかを判断しています。
3芯ケーブルの取り付け方法
このケーブルの根元は黄・赤・黒の3色のケーブルに分岐していますが、これをこちらのようなヒューズ電源取り出しケーブルなどを使ってヒューズボックス内のヒューズに接続します。
駐車監視の設定項目
「DRV-MR480」には、駐車監視に関するいくつかの設定項目があります。
駐車監視の設定をONにしてある場合には、エンジンを停止後に一定時間振動を検知しなければ自動で駐車監視モードに入ります。
駐車監視をオフにした場合、駐車監視モードに入らずにケーブルで設定したタイマー、カットオフ電圧に下がるまで、走行中の常時録画モードを継続します。
また、ドラレコの電源を落としたい場合には、こちらの電源ボタンを長押しする事でドラレコを強制シャットダウンさせる事が出来ます。
このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。
その都度の電源オフの操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。
「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。
こちらは車のバッテリーの充電量が減った事で電圧が下がった時に、バッテリー保護の為に強制的に電源をOFFにする機能です。
専用の駐車監視ケーブルのディップスイッチで設定を変更します。
ケンウッドの駐車監視システムは、過去には11.6Vが最低のカットオフ値でしたが、バッテリー上がりのトラブルが多かったらしく、現在では高めの設定となっています。
バッテリーの寿命が気になる方は、12.6Vに設定した方が良いでしょう。
高い電圧でカットオフすると駐車監視時間が短くなるというデメリットもありますので、バッテリーを傷めずに長時間の駐車監視をしたい方は、ドラレコ駐車監視専用の外部バッテリーを検討すると良いでしょう。
こちらは駐車監視のタイマー設定です。必要な場所では24時間が理想ですが、ドラレコの駐車監視は確実にバッテリーを傷めますので、バッテリー保護を優先する場合にはタイマー設定を活用して下さい。
「DRV-MR480」では駐車監視の際の衝撃感度を3段階で調整する事が出来ます。
※2カメラなのでドアパンチの映像は映りません。ドアパンチを記録したい方には、こちらの全方位録画タイプのドラレコがおすすめです。
「DRV-MR480」では駐車監視の際の動体検知感度を3段階で調整する事が出来ます。
最初は高に設定し、あまりにも録画が多い場合には感度を下げましょう
駐車監視の消費電力と外部電源を使用した駐車監視
次に「DRV-MR480」の駐車監視モードの消費電力は3.8W程度でした。
ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となっています。
型番 | B6A | B12A |
---|---|---|
容量 | 76Wh | 153Wh |
駆動時間 | 18時間 | 36時間 |
満充電 | 50分 | 100分 |
※タイマ―設定の上限は24時間ですので、駐車監視モードは最大24時間までしか連続駆動出来ません。
iCELLと「DRV-MR480」との取り付け方法はこちらの3芯ケーブルパターンです。
まとめ
以上、「DRV-MR480」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。
「DRV-MR480」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。
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