こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
オービス警報と言えばレーダー探知機やスマホのアプリ、カーナビの有料オプションなどが思い浮かびますが、ドライブレコーダーにオービス警報が付帯するような製品もいくつかあります。
今回ご紹介するMAXWINの「DVR-E002A」はドライブレコーダーに全国532ヶ所の固定オービス、562ヶ所のスピード違反取締ポイントが収録されたドライブレコーダーです。
今回は本製品についてMAXWINさんからサンプルをご提供頂きましたので、合わせてレビュー報告も行います。
「DVR-E002A」のスペック
「DVR-E002A」のスペックは以下の表の通りです。
DVR-E002A |
---|
19.10発売 |
1920×1080/29fps |
レンズ視野角 水平140° |
LED信号対応 |
microSD付属なし、または32GB/最大128GB |
GPS内蔵 |
駐車監視モード/自動起動/HD画質の5fpsタイムラプス |
専用ケーブルはOPまたは付属 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
ドライブレコーダーとしてのスペックは、標準的なフルハイビジョン、レンズ視野角が対角170°、録画フレームレートは29fpsとなっています。
付属品とデザインについて
「DVR-E002A」のレビュー概要は以下の動画でも視聴出来ます。
「DVR-E002A」のセット内容はこちらの通りです。
①ドラレコ筐体
②両面テープマウント
③miniUSBシガー電源ケーブル
④ドラレコステッカー
⑤取扱説明書
⑥その他取付用品
こちらの32GBのmiciroSDカード、駐車監視用ケーブルがセットになったバージョンもあります。
本体のデザイン
本体のデザインはスタンダードな箱型タイプです。
液晶サイズはやや大きめの2.3型、下側に4つのボタンが配置されています。(ボタンは完全に固定されているタイプではないので、走行時の振動でビビり音が出る事があります)
右側面にはminiUSB電源ポート
左側面にはmicroSDカードスロット、電源ボタンが配置されています。
マウント
マウントは柄の部分が短いボールジョイントタイプ。
電源ケーブル
電源ケーブルはL字miniUSBのシガープラグタイプです。
取付について
今回は初期型リーフに取り付けを行いました。
液晶にオービス警報などが表示される為、ルームミラー横に設置しています。
インターフェイスについて
インターフェイスについては過去に見た事のないタイプですが、メニューツリーが一本化されていますので、操作系は分かり易い方かと思います。
起動時間はシングルタイプのドラレコとしては標準的な6秒程度です。
※実際の動作イメージは以下の動画で説明しています。
オービス・スピード違反警報について
本機のオービス警報は全国532ヶ所の固定オービスと、562ヶ所の取り締まりポイントが対象となっており、音声と映像でオービスの設置位置、ネズミ捕りエリア、スピード超過を告知すると書かれています。
※オービスデータは年に一回、3年まで無料で更新可能
実際に北本市の小型オービスポイントでの挙動をテストしてみました。
500m手前からオービス警報と、オービス通過後にネズミ捕りエリア警報が出ています。
なお、制限速度は60kmですが、何故か45kmでスピード違反と怒られましたので、精度の面では見直すべき点があるようです。
ドライブレコーダー画質について
画質についてはケンウッドの「DRV-340」と以下のポイントについて比較を行いました。
①録画視野角
②ナンバー認識精度
③逆光補正能力
④夜間のナンバー認識精度
⑤夜間の明るさ
録画視野角
レンズ視野角は対角170°ですが、録画視野角についてはドライブレコーダーとしてはやややや狭めの水平92°でした。
ナンバー認識精度
ナンバー認識精度はケンウッドの「DRV-340」とほぼ同等のレベルです。
逆光補正能力
逆光補正能力についてもHDRモデルであるケンウッドの「DRV-340」とほぼ同水準で、WDRモデルとしては高めです。
夜間のナンバー認識精度
夜のヘッドライトが強く反射した状態のナンバープレートはケンウッドの「DRV-340」と同様に読み取り不可でした。
夜間の明るさ
夜の明るさについては市街地ではケンウッドの「DRV-340」と同水準、ヘッドライトのみでの走行時には若干明るめですが、暗視能力はほとんどありませんでした。
ドラレコとしての見え方はこれと言った特徴があるものではないですが、画質は「DRV-340」とほぼ同等と言った印象です。
西日本LED信号の見え方について
西日本エリアでのテストは未実施ですが、フレームレートが29fpsですので以下のコムテックの29fpsモデルに近い見え方になるでしょう。
駐車監視の仕様と運用について
「DVR-E002A」の駐車監視の録画方式は5fpsのタイムラプスで、録画解像度は「1280×720」の100万画素に変更されます。
こちらの専用直結ケーブルを使用する事で、3分間の振動を検知しない状態が継続すると自動で駐車監視モードに入ります。(このケーブルが付属するセットバージョンもアリ)
なお、駐車中もフルハイビジョンの常時録画を継続したければ、駐車監視モードをOFFにしておくと良いでしょう。
外部電源を使用した駐車監視の運用について
ドラレコ専用の外部バッテリーiCELLを使用した駐車監視の駆動予想時間はこちらの通りです。(常時録画の継続)
iCELL | B6A | B12A | B40A |
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容量 | 76Wh | 153Wh | 422Wh |
駆動時間 | 31.6時間 | 63時間 | 158時間 |
満充電 | 50分 | 100分 | 150分 |
動画の再生方法について
動画の再生については以下の4つの方法をテストしました。
①ドラレコ本体での再生
②スマホでの再生
③PC専用ビュワーでの再生
④PC汎用ビュワーでの再生
ドラレコ本体での再生について
ドラレコでの再生については、左側の電源ボタンを2度押しで再生モードに入ります。
液晶サイズもスタンダード+αの2.3型ですので、本体液晶での動画の確認は容易な部類に入ります。
スマホでの再生について
スマホでの再生はメーカーのサポート範囲外ですので自己責任でお願いします。
iPhone 7での再生については「Tube Reader」というガジェットを使用する事で問題なく可能でした。
android端末については、XPlayerでカードリーダー経由での再生が可能でした。
※iPhone 7、Android端末で再生したものをそのままドラレコに戻してもフォーマット等は要求されず、通常通りに録画が開始されました。
PC専用ビュワーでの再生について
専用ビュワーアプリがmicroSDカードに自動生成されますので、パソコンで起動します。
ビュワーとしては使い易いですが、機能は必要最低限となっています。
機能をまとめると以下の通りとなります。
①地図への走行軌跡の表示~〇
②速度の表示~〇
③Gセンサーグラフの表示~〇
④映像の拡大縮小~×
⑤方位計の表示~〇
⑥再生速度調整~×
⑦明るさの調整~×
実際の動作イメージはこちらの動画で解説しています。
PC汎用ビュワーでの再生について
PC汎用ビュワーでの再生については、Windows 10のメディアプレイヤー、OSにデフォルトで搭載されている「フォト」「映画&テレビ」での再生も可能でした。
※なお、いずれの再生でもやたらと音声が小さいのでマイクの集音能力は低いと思われます。
大容量microSDでの録画・再生状況
「DVR-E002A」は128GBまでのmicroSDカードの使用をサポートしていますが、以下のカードで特に問題なく使用が可能でした。
ファイルのサイズは1分で100MBですので、1時間では6GB程度になります。
地デジへのノイズの影響について
地デジへのノイズの影響のテストは、初期型リーフの純正EVナビで行いました。
ギリギリでフルセグが映る場所での電源のON/OFFの操作で、アンテナの数に変化はありませんでした。
※地デジへの影響は車種やカーナビの種類、アンテナの位置で異なる場合があります。
「DVR-E002A」の総評
「DVR-E002A」の総評ですが、ドライブレコーダーとしてはスタンダードなケンウッド「DRV-340」とほぼ同クラスの性能ですのでスタンダードで逆に特徴がないとも言えますが、価格的には「DRV-340」よりも随分安くなっているようなのでコストパフォーマンスには優れていると言えます。
また、全国の固定オービスや一部のスピード違反の取締りポイントなども警報する機能がありますので、カーナビの有料機能を使っていた場合や、スマホのアプリをいちいち起動するのが面倒だと感じる場合にはドラレコにオービス警報が付いたモデルを選ぶのもアリかと思います。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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