こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
今回はユピテルから発表されている、2022年以降の標準になるであろう新規格の駐車監視システムを実装した2カメラドライブレコーダー「SN-TW9880d」他について解説します。(「SN-TW72d」「SN-TW86d」「Y-120d」「Y-220d」は販路違いの同一モデル)
「SN-TW9880d」のスペックと特徴
「SN-TW9880d」のスペックはこちらの表の通りです。
SN-TW9880d |
---|
22.08発売 |
フロント:1920×1080/27.5fps/HDR リア:1920×1080/29.1fps/HDR |
録画視野角 フロント:水平140° リア:水平140° |
LED信号対応 |
microSD付属16GB/最大128GB |
リアカメラケーブル9m |
GPS内蔵 |
フォーマット不要 |
駐車監視モード |
タイムラプス+衝撃検知/自動起動 |
専用ケーブル OP-VMU05M |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
録画視野角は前後カメラとも水平140°と、2カメラドライブレコーダーとしては最高クラスとなっています。
ただし、こちらの公式動画を見る限り、夜間は最近のSTARVIS機と比べると絞り重視で暗めの印象を受けます。
ユピテルの2カメラドラレコでは、「Y-300R」の系統が画質面では最もバランスが取れており、高評価をしていますが、「SN-TW9880d」はこの系統とは異なる背景で生産された製品グループとなりそうです。
駐車監視の仕組みが新しい
従来のユピテルのドライブレコーダーの駐車監視は、OPの専用ケーブル「OP-VMU01」と組み合わせて運用するものでしたが、このケーブルは入力側が3芯ではあるものの、ドラレコ側への出力は2芯です。
従ってドラレコには+-の駆動用の電力が供給されているだけで、コムテックやセルスターなどのように、ACC電源の通電状況によってエンジンのON/OFFをドラレコ側が判断する術がありません。
このような事情からユピテルのドラレコはボタンの長押し操作などによって、手動で駐車監視モードに入れる製品が多いのですが、「SN-TW9880d」では対応する駐車監視ケーブルが従来の「OP-VMU01」ではなく、新規に設定された3芯 to 3芯の「OP-VMU5M」となっています。
このケーブルと合わせて使用する事で、エンジンOFFのよるACC信号の遮断に合わせて、ドラレコはタイムラプスによる駐車監視モードに自動で移行し、エンジンON時には走行中の常時録画モードに戻ります。
なお、新ケーブルの「OP-VMU5M」には、ON/OFFのスイッチがありますが、このスイッチの役割はこのようになっているようです。
このスイッチでは電源をOFFにする事が出来ないようなので、自宅の駐車場なので駐車監視をしたくない場合には、ディップスイッチで駐車監視時間を0時間に設定するのでしょうか?
これは面倒なので、iZONEと合わせて使用される事をおすすめします。
駐車監視の出入りがエンジン連動となった部分については評価出来ますが、このシステムを是非「Y-300R」の系統に実装して欲しいところですね。
コメント