アクションカムとドラレコが全く別方向に差別化されて来たからこそ、欲しいドラレコ

こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

一昔前までは、よく似たガジェットとして互換用途での使用も盛んに提案されていたアクションカムとドラレコですが、最近はアクションカムは高画質化が進み、ドライブレコーダーは多機能化、実用性の強化と全く違う方向に進化しています。

移動しながらの撮影能力が大幅に向上したアクションカム

特にGoProシリーズなどは、ここ数年で従来は弱点であったWDR機能が強化され、車載の条件下で明暗差が高速で切り替わるシーンでも白飛び・黒潰れが抑えられるようになっており、スタンダードなフルハイビジョン/60fpsの録画解像度でも、高いビットレートによるファイル保存の恩恵を受けて高精細で滑らか、色彩も安定的に豊かな映像が記録可能となりました。

以下の画像進化の軌跡を見れば、その差がお分かり頂けるかと思います。

【GoPro HERO 7とドラレコVIOFO A129 Pro】

【GoPro HERO 11とドラレコVIOFO A139】

HERO 7世代にはダイナミックレンジの面でVIOFO「A129 Pro」と大きな差がありましたが、HERO 11世代になるとそれが逆転しています。(GoPro以外のアクションカムは大した事ないです)

このようにアクションカムの車載動画の美麗さがドラレコを超えたと確認出来てからは、私は景色撮影の際にはほぼ100%アクションカムを使うようになりました。

アクションカムはオーバースペックで価格が高い

アクションカムは景色を綺麗に撮影可能であり、外部マイクなどの拡張性にも優れていますので、予算や取り付けの手間を考慮しなければGoPro一択ともいえる状況ではありますが、走行動画を編集してYouTubeにアップロードすると言う目的においては、これらのハイエンドアクションカムの2.5K以上の高解像度、60fpsを超える高フレームレート、高精度の手振れ補正はオーバースペックであり、1080p/60fpsモードしか使わない私にとっては無用の長物です。

2.5K/60fps以上の高画質モードで撮影した場合、それを劣化しないように編集する為には編集ソフトも選ばなければなりませんし、PCの処理の力の問題で編集に非常に時間が掛かります。

また、YouTubeでの再生に関しても、通信環境によっては2.5K/60fps以上の動画を崩れなく再生する為にはそれなりの高品質な通信環境が要求されますし、最近ではスマホでYouTubeを再生するスタイルが主流かと思われますので、そう言った面を考慮しても1080p/60fpsモードでの撮影が最適と判断しています。

景色撮影だけに特化したドラレコなら安く作れるのでは?

「景色撮影だけに特化したドラレコ」と言うのは、ニッチ中のニッチなカテゴリになりますので、必要な数量が売れる見込みは薄いような気もしますが、おそらくIMX307辺りを使用して1080p/60fpsで撮影、超高ビットレートで出力を行えば、相当に美麗な映像が記録出来る筈です。

合わせて外部マイクや、偏光フィルター、WiFiなどにも対応させる事で、MOTOBLOGなどの需要を拾う事も出来るでしょう。

店頭価格2万円程度を想定すれば、かなり良い製品が作れそうな気がします。

車載の景色撮影目的に7万円のGoProは高過ぎますね。

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