国内大手PCパーツメーカーのオウルテックから、昨年発売された「OWL-DR02」を凌ぐスペックの「OWL-DR04」が発売されました。
「OWL-DR02」は個性がかなり際立ったモデルですが、「OWL-DR04」は「OWL-DR02」の個性をやや抑えつつ、残念だった部分をことごとく改善しているモデルです。
堅実にユーザーの声を拾って正当路線で進化したというような印象を受けます。
「OWL-DR04」はこの価格帯では機能が最多で性能も安定
「OWL-DR02」と同様に「OWL-DR04」は1万円を切る価格で発売されていますが、HDRによる逆光補正、156°という視野角の広さ(水平視野角は分かりませんが120~130°の間だと思います)、西日本LEDへの対応、モーションセンサーによる駐車監視モードと内蔵バッテリー(10分程度)の搭載など、機能的な部分では盛りだくさんです。
OWL-DR04 |
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16.06発売 |
1920×1080/30fps/HDR |
LED信号対応 |
レンズ視野角 対角156° |
microSD付属8GB |
microSD最大32GB |
GPS非対応 |
駐車監視モード |
動体検知 衝撃検知 |
手動起動 |
内蔵電池10分 専用ケーブルなし |
ドライブレコーダーの持込取り付けが出来るお店 |
「OWL-DR02」はHDR+WDRによる逆光補正が強烈で、水平視野角135°とドライブレコーダーの中では最高レベルでしたが、残念な点もはっきりしていました。
電源コネクタが本体下部に付いている為、車内インテリアがスッキリしなくなる、液晶が暗くてみにくい、インターフェイスが分かりにくいなど、この3点が弱点だったのですが、「OWL-DR04」では全て見事に改善し、+αの付加価値を付けて登場しました。
価格帯的には2クラス上のケンウッド「KNA-DR350」、パイオニア「ND-DVR10」辺りと画質や逆光補正能力などを比較しても、全く引けを取りませんし、「OWL-DR04」の方が見易い場面が多いです。
水平視野角に関しても、110°前後はありそうですので、西日本LED信号への対応、モーションセンサーによる駐車監視などの点を考えると、同価格帯のドライブレコーダーの中では抜群に優秀な性能と機能の豊富さを持ち合わせています。
「OWL-DR04」は「OWL-DR02」の残念なポイントが全て改善されている
まずはデザイン面ですが、「OWL-DR02」厚みがあって正方形に近かったのですが、幅広でスリムなデザインに変更され、スタイリッシュになっています。
「OWL-DR02」では下部に付いていた電源コネクタも上部に移動し、暗くて見にくかった液晶が大型化されて明るくなっています。
【OWL-DR02】
【OWL-DR04】
インターフェイスに関しても、「OWL-DR02」では録画アイコンと日時のみの表示だったものが、HDRの設定や録画単位、Gセンサーの設定状況、解像度、モーションセンサーの設定、充電状況など、様々な情報が表示されるようになっていますので、操作性も改善しています。
また、「OWL-DR04」特有の機能として、通常録画では音声録音をオフにし、衝撃を検知すると音声録画を開始する機能が新たに追加されていますので、事故の際の証拠として提出する際にプライベートな内容の会話を第三者に聞かれずに済むというメリットが発生します。
一方で先鋭的だった「OWL-DR02」のHDR+WDRの逆光補正は、HDRのみに抑えられており、より自然な感じでマイルドな仕上がりになっています。
シーンごとに見ていくと逆光補正に特化している「OWL-DR02」の方がはっきり見えるケースもありますが、2ランク上のケンウッド「KNA-DR350」、パイオニア「ND-DVR10」と同等以上の処理能力だと思います。
駐車監視に関しては10分程度の稼働が可能なバッテリーを搭載していますが、他社の常時電源ケーブルとモバイルバッテリーでの駆動は、こちらで確認出来ていますので、これらの方法で長時間の駐車監視も不可能ではありません。
長時間の駐車監視については、以下の方法を参考にして下さい。
■ おすすめのドライブレコーダー用 常時電源ケーブルは「CA-DR150」「FineSafer S」
■ モバイルバッテリーから給電・充電出来るドライブレコーダー
※走行中は「動体検知モード」をオフにします。
「OWL-DR04」の総評
「OWL-DR04」は「OWL-DR02」の先鋭化しすぎた部分を丸めて、デザイン、操作性、見易さなど、ユーザビリティに関わる部分を大幅に改善しているモデルです。
1万円以下の価格帯で、フルハイビジョン画質、HDRによる逆光補正、西日本LED信号への対応、モーションセンサーによる駐車監視モードを搭載していますし、画質も非常に良好です。
一言で表現すれば、一長一短のあった「OWL-DR02」を万人受けする優等生化したのが「OWL-DR04」だと言えるでしょう。
同価格帯のユピテル「DRY-AS350GS」、コムテック「HDR-101」とは、機能差がかなり大きく、内容的には勝負にならないくらいコストパフォーマンスに優れています。
Amazonのレビューで事故前の動画が記録されないとの指摘がありますが、緊急録画ファイルの保存についての仕様はケンウッドの「KNA-DR350」と同様です。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント
オウルテックOWL-DR-04を検討していますが、駐車録画を考えなければ車載配線
は、「CA-DR150」ではなく、コムテック用の「ZR-02」でも問題ありませんか?
宜しく御願い致します。
斎藤様、オウルテック「OWL-DR-04」については本体側の電源コネクタのの形状はmicroUSBタイプとなっています。
①「CA-DR150」はminiUSBタイプですので「OWL-DR-04」には挿さりません。
②コムテック「ZR-02」についても、コネクタの形状が一般的なmicroUSB、miniUSBと合致しない為、挿さらないはずです。
現状、オウルテック「OWL-DR-04」のコネクタ形状であるmicroUSBタイプの直結ケーブルは見たことがありませんので、付属のシガープラグを生かしてエーモンの電源ソケット等を利用するのが無難かと思います。
ありがとう御座います。
添付のmicroUSBからminiUSBコネクタは使えませんか?
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/31%2BvHRnJpPL.jpg
宜しく御願いします。
斎藤様、良く調べてみると家にある一眼レフのUSBと同一の形状でした。
一般的にはminiUSB-Aタイプと呼ぶのでしょうか?
http://car-accessory-news.com/drive-recorder/wp-content/uploads/sites/4/2016/07/2016-07-21-20.05.48.jpg
miniUSBのBタイプからAタイプへの変換コネクタがあれば動作するかも知れません。
いろいろありがとう御座いました。
こちらの評価を参考にさせていただき、オートバックスにて取り付けました。画質を確認しましたが、画角も広く良好でした。ほんの少しですが、ナビの地デジの感度が落ちました。対策をするほどではないですが参考まで。ありがとうございました。
よっぴーの父さん様、情報のご提供ありがとうございます。
今後の参考、およびメーカーへの改善要望として報告させて頂きます。
こちらの評価を参考に「OWL-DR04」2台購入。所有車2台に取り付けた感想です。コストパフォーマンスに優れた製品ですが、唯一残念なポイントは取付ステーの強度不足です。取付が緩くグラグラします。
本体を指で少し触るだけで撮影方向が変化します。
HP・トランセンドは汎用貼り付けタイプ(ビートソニックなど)が使えてしっかり固定できます。
改善を望みます。
とも様
ご指摘ありがとうございます。
内容につきましては、メーカーに改善要望を提出しておきました。
とも様
メーカーの方でもこちらの件は認識があり、現在出荷されているものに関しては対策を実施済みとの事です。
初期不良の対応期間であれば交換対応が可能との事ですので、サポート窓口に交換の希望を申し出てはいかがでしょうか?
とも様
メーカーの方でもこちらの件は認識があり、現在出荷されているものに関しては対策を実施済みとの事です。
初期不良の対応期間であれば交換対応が可能との事ですので、サポート窓口に交換の希望を申し出てはいかがでしょうか?
下記、サポート窓口
http://www.owltech.co.jp/contact-support
この度は、ありがとうございます。
明日にでもメーカーへ問い合わせてみます。
こんばんは。
OWL-DR04を駐車監視を長時間やりたいので、モバイルバッテリーから充電しながらの運用を考えております。
シガーソケットUSB→モバイルバッテリー22000㌂(パススルー機能あり)→OWL-DR04でいけますかね?
また走行中から駐車監視への移行(その逆も)は手動で操作しなければならないのでしょうか?モーションセンサーが駐車してる時は自動的に機能してくれるとありがたいのですが。
もふ様
>シガーソケットUSB→モバイルバッテリー22000㌂(パススルー機能あり)→OWL-DR04でいけますかね?
バッテリーへの充電とOWL-DR04への給電は同時に可能です。
ただし、バッテリーの管理はパススルー機能があるもであれば楽になりますが、エンジンのオンオフとドライブレコーダーへの給電が連動しません。
また、エンジンをかけた際にバッテリーの保護機能が働くのか、一旦給電がオフになります。(ソニー製の場合)
従って、エンジン始動時には毎回手動でバッテリーの給電ボタンを押す必要があります。
駐車録画の件に関しては、OWL-DR04については振動検知で駐車録画には移行せず、毎回操作が必要になります。
振動検知での駐車録画への移行は、ケンウッドのKNA-DR350、DRV-320/325、DRV-610、パイオニアのND-DVR10辺りが対応していますが、それ以外の物はほぼ未対応かと思います。
ファームウェアでの改善を要望してみます。