※2025年8月2日:実機レビューを追記しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
先日、VANTRUEから2025年向けのドライブレコーダーが4機種が発表されていますが、今回はそのうち「N4S」について、後日レビューを前提に製品概要をお伝えします。
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「N4S」のスペックと特徴
「N4S」のスペックは以下の表の通りです。
N4S |
---|
25.07発売 |
フロント:2688×1944/30fps インナー:2560×1440/30fps リア:2560×1440/30fps |
LED信号対応 |
録画視野角 未確認 レンズ視野角 対角158°+対角165°+対角160° |
microSD付属なし/最大1TBGB |
GPSマウント内蔵 |
駐車監視モード |
タイムラプス/動体検知/衝撃検知 |
専用ケーブルはOP |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
最近のVANTRUEのNシリーズは、円筒型のコンパクトな筐体に3カメラ以上の録画に対応した製品がメインになった同社のハイエンドグレードですが、2025年7月時点では以下の序列となっています。
※旧品は今後廃盤になると思われます。
今回発表されている「N4S」は、3カメラドラレコの先駆けである「N4」の直系の後継モデルですが、「N4」が発売された当時は存在しなかった「Pro」や、更に上位機種である「N5」シリーズと比べると、見劣りするスペックです。
もともとVANTRUEは、日本メーカーが手を付けないようなハイエンドモデルに特化した品揃えを行っており、同社の製品を求めるユーザーはハイエンド志向と考えられます。
従っておそらく2025年モデルの人気も、「N5S」→「N4 Pro S」→「N4S」の序列になろうと思われます。
私個人的にも自己使用するなら「N5S」と考えていますので、「N4S」はVANTRUEの中では価格で選ぶモデルと言う評価になりそうです。
セット内容とデザイン
今回はVANRUEからの提供品にて、実機レビューを実施しました。
セット内容は以下の通りとなります。
・フロントカメラ筐体
・リアカメラ筐体(車外用)
・GPSマウント
・リアカメラケーブル(6m)
・Type Cシガー電源ケーブル
・PC通信用Type Cケーブル
・取扱説明書
・ドラレコステッカー×2
・両面テープ
・取付部材
フロントカメラ筐体
フロントカメラ筐体のデザインは、「N4/N5」シリーズをベースとした円筒型です。
液晶はドラレコとしてはやや小さ目の2.0型、筐体正面に電源・イベントボタン、筐体の下側面には4つの操作ボタン
左側面にはリアカメラ端子とmicroSDカードスロット
GPSアンテナが内蔵された付属のマウントには、電源端子が装備されています。
リアカメラ筐体
車内外取り付け兼用のリアカメラは、大型の「S1 Pro MAX」のものよりもコンパクトなタイプとなっています。
リアカメラケーブル
リアカメラケーブルは6mと短めですので、ミニバンなどでは配線の取り回しが難しいかも知れません。
電源ケーブル
電源ケーブルはType Cシガープラグタイプとなりますが、
駐車監視の運用には別途専用の常時電源ケーブルが必要です。

インターフェイスについて
電源ONから録画開始までの起動時間は17秒程度と、ドライブレコーダーとしては遅めです。
メニューツリーは従来のVANTRUEドラレコと同系統ですので、使い勝手は悪くありません。
ただし、本機はWiFi対応機種ですので、操作系はWiFiアプリを使った方が良いでしょう。
WiFiアプリについて
WiFiアプリについてはこちらからダウンロードが可能です。
本機では、本体側からの操作の他に、「WiFiを開く」「WiFiを閉じる」の音声コマンドでWiFiポートの制御が可能となっています。
WiFiメニューでは本体のメニュー項目が全て網羅されており、使い勝手は非常に良いと感じました。
今回は5GHz帯での接続を行いました。
WiFiアプリでの動画のストリーミング再生は、カクツキなどは見られず、ストレスなく視聴する事が出来ました。
また、本来であればアプリにダウンロードした動画を再生した際にはGoogle Mapに走行軌跡が表示されますが、地図の読み込みに問題があるのか、走行軌跡のみが表示される状態でした。
Google Mapへの走行履歴を反映させる為には、以下手順で再生する必要があるようです。
スマホへの動画のダウンロードは、他社製品と比べると速い方でした。(2.5K/28fps/1分の動画で15秒)
音声操作について
また、本機ではこちらの9つの音声操作にも対応しています。
WiFiポートの開放が音声コマンドに追加された事で、この手の製品としては扱いやすくなっています。
車内への取付けについて
今回は30系アルファードに「N4S」の取り付けを行いました。車内レンズがセパレートではない為、ミラー裏に隠せない点に不便さを感じます。
リアカメラは車内のこの位置です。
一般的ドライブレコーダーの取り付け手順はこちらの記事で解説しています。

ドライブレコーダーとしての画質について
画質については、同社の1世代前のシリーズである3CHモデルの「Element 3」と比較しました。
比較ポイントはこちらの通りです。
・逆光補正能力
・ナンバー認識精度
・夜間の明るさ
なお、何れも夜間映像はVANTRUEビュワーで明るさを調整したものも合わせて比較しています。
「N4S」は夜間のナンバー認識精度を高める「PlatePiX」機能の設定を昼間はOFF、夜間はONにしています。
録画視野角について
「N4S」の録画視野角は、以下の通りでした。
録画視野角は「Element 3」だけでなく、歴代の3CH以上のモデルである「N4」「N5」シリーズと比較しても狭く設定されており、特にインナーカメラは前席のサイドがほとんど映らなくなっています。
逆光補正能力について
逆光補正については、「Element 3」と比べるとフロントカメラがやや改善、インナーカメラが大幅に改善、リアカメラは若干の改悪となっています。
【後】
【中】
全体としては従来機よりもバランス良くまとまっていると感じました。
ナンバー読み取り精度について
今回、「N4S」「Element 3」のいずれも初期設定の2.5Kで比較していますが、ドラレコのナンバー認識精度としては必要充分なレベルです。
【前】
リアカメラは「Element 3」がフルハイビジョンに対して、「N4S」は2.5Kですので、解像度なりの差が出ています。
夜間は「N4S」のみがPlatePIX機能の恩恵で、ずば抜けたナンバー認識精度を発揮していました。
【後】
夜間の明るさについて
夜間の映像についてはいずれも「N4S」はVANTRUEビュワーで明るさを調整したものも合わせて比較しています。
「N4S」はフロントカメラのみが夜間のナンバー認識精度を高める為に明るさを落とした「Plate Pix mode」ですが、VANTRUEビュワーで補正を掛けた状態では充分に明るく感じます。
【後】
この特性は暗い場所でも同様ですが、全体的に「N4S」の方が砂嵐のような高感度ノイズが少ない印象です。
【前】
【後】
【中】
フレームレートとLED信号の映り方について
「N4S」のフレームレートは28fpsとなっていますので、日本全国でLED信号が高速点滅して映るでしょう。

駐車監視について
駐車監視については、別途以下記事にて解説しています。
■VANTRUE「N4S」の駐車監視のおすすめ設定について解説
PCでの動画の再生について
PCでの動画の再生については以下の2つの方法をテストしました。
専用ビュワーでの再生について
PCの専用ビュワーは以下のページからダウンロード可能です。
こちらのビュワーは明るさ調整機能が実装されています。
その他の機能的には以下のようにドラレコのビュワーとしてはスタンダードなものでした。
・映像の拡大縮小~×
・地図への走行軌跡の表示~〇
・速度の表示~〇
・方位計の表示~×
・Gセンサーグラフの表示~〇
・再生速度調整~〇
・明るさの調整~〇
汎用ビュワーでの再生について
PC汎用ビュワーでの再生については、Windows 10のメディアプレイヤー、OSにデフォルトで搭載されている「フォト」「映画&テレビ」、汎用ビュワーで明るさが調整出来る「VLC」での再生も可能でした。
microSDでの録画時間について
microSDカードは最大で1TBまでがサポートされています。
なお、VANTRUEではサムスンやトランセンドなどのmicroSDカードは推奨しておらず、一部機種(E360)では書き込み速度エラー確認されました。
従ってmiroSDカードはVANTRUE純正品を使用した方が無難でしょう。
地デジへのノイズの影響について
「N4S」の単体使用では、アルファード+サイバーナビの組み合わせで影響は確認出来ませんでした。
ラジオへのノイズの影響も確認出来ませんでしたが、車種やカーナビの種類、アンテナの位置で状況は変わる事がありますので結果は参考程度に捉えて下さい。

「N4S」の総評
最後に「N4S」の総評です。
本機はVANTRUEの最新モデルらしく、ハイエンドなイメージセンサーを採用し、チュー二ングも高いレベルにある事が確認出来ました。
ただし、フロントカメラ・インナーカメラの視野角が狭く、2カメラ+車内撮影用のカメラが付属したような特徴となっている事から、当初の予測通りドラレコをしての実用性を求めるのであれば「N5S」の方をおすすめします。
「N4S」はインナーカメラによる車内撮影と、車外リアカメラにこだわる方向けの製品と感じました。
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