PAPAGO! エントリークラスドライブレコーダー「GoSafe D11/D11GS」のレビュー、評価

パパゴさんから4月末に発売されたドライブレコーダー「GoSafe D11」のサンプルを頂きましたのレビュー報告致します。

なお、このモデルは価格コムアワードの2017年ドライブレコーダー部門、銅賞を受賞しているようです。

「GoSafe D11」は同社エントリークラスのドライブレコーダーで、「D11」がGPSなし、「D11GS」が外付けGPSユニットのセットモデルとなります。

GPSの有無で型番が分かれていますので、世間一般的な括りから見ると「D11」はエントリー、「D11GS」の方はスタンダードクラスという位置付けになります。

「GoSafe D11」のスペック

「GoSafe D11」のスペックは以下の表の通りです。

GoSafe D11/D11GPS
17.04発売
1920×1080/30fps/HDR
LED信号対応
録画視野角水平90
microSD付属16GB
microSD最大64GB
GPSなし/あり
駐車監視モード
動体検知
タイムラプスあり
手動起動
専用ケーブル
A-JP-RVC-1
バッテリーあがり
防止機能あり
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

スペック的にはスタンダードプラスα(付属microSDカード16GBと最大容量64GB)とスタンダードマイナスα(録画視野角がやや狭い)の部分がありますが、概ね2017年のエントリークラス~スタンダードクラスの標準モデルの構成となっています。

従って競合モデルと比較した際の「GoSafe D11」のおすすめポイントは、コンパクト&軽量でマットブラックのメカニカルなデザイン面と、安全運転支援警報の2つとなります。

■ 初心者向けのエントリークラス、おすすめドライブレコーダー5選

上の写真左が「GoSafe D11」、右がケンウッドの「DRV-320」となりますが、「GoSafe D11」の方はデザイン的に自己主張が強いです。

よく言えばクール、苦手な人にとっては癖があるデザインだと思いますが、私はメインで使用している自作パソコンもこんなデザインなのでクールだと思う派です。

また、正面パネルの下側に開口部がある為、耐熱性は高そうです。(実際に高いかどうかは未検証)

女性には嫌われそうなデザインではありますね。

「GoSafe D11」の画質

画質については、文字の認識精度・逆光補正・夜間の明るさの3つのポイントで評価します。

文字の認識精度

「GoSafe D11」で撮影した動画の特徴は、クリアで色目が綺麗、文字を拡大した際認識精度が高い(視野角が狭いのも影響している)、と言ったところだと思います。

上の写真の左が「GoSafe D11」、右が「DRV-320」となりますが視野角が10%程度狭いので縦横方向に標識が1割大きく映っています。

その分映っている標識も鮮明です。

逆光補正は弱めだが白飛びには強い

動画を見る限り、HDR補正を強烈に入れている感じはしないのですが、もともとハードウェアのダイナミックレンジが広いのか、白飛びには強いようです。

逆に「DRV-320」と比べると暗くなる部分がある印象です。

夜間は暗めだがにじみは少ない

最近は「DRV-320」よりも夜間が明るく撮影できるドライブレコーダーが増えていますが、「GoSafe D11」は暗めですね。

 

ただ、にじみが少ないのでナンバーの認識精度は高そうです。

露出の設定を変えて明るくするこ事も出来ますが、ライトが眩しく映ったり昼間は白飛びし易くなるかも知れません。

なお、露出の調整機能はほとんどのドライブレコーダーに搭載されていますが、そこまで比較すると1モデルのベンチマークで25通りの動画の撮影が必要となるので、全てのドライブレコーダーでメーカー推奨というべき標準設定でしかテストはしていません。

「GoSafe D11」の安全運転支援警報

安全運転支援機能はこのクラスのドライブレコーダーに搭載されている事は少ないのですが「GoSafe D11」には「発進遅延」「速度標識読みとり警報」などの各種安全運転支援警報が搭載されています。

基本的にはパパゴのドライブレコーダーには標準装備されている機能で、(「GoSafe 30G」のみ、前方衝突・車線逸脱もアリ)視野角や解像度により多少の読み取り精度や警報のタイミングは異なるものの、特に「速度標識読みとり警報」がうっかりスピード違反を防止してくれる効果が大きいと感じます。

【同社 GoSafe 388の例】

 

「発進遅延」などの発報のタイミングの良し悪しが個人の感覚に依存する機能の精度は評価が難しいので、以下の動画を参考にして下さい。

「GoSafe D11」の駐車監視

「GoSafe D11」の駐車監視はOPの専用の常時電源ケーブルを使用し、手動でメニュー画面から「動体検知」をオンにする事で運用が可能です。(動体検知中は衝撃検知録画は行いません)

このケーブルはエンジンのオン・オフに関わらず規定の電圧を下回らない限り、常に電流を供給し続けるものです。

タイマー設定機能などはないので、モバイルバッテリーなどでの運用にも適しています。(コネクタ形状はminiUSB)

■ モバイルバッテリーから給電・充電出来るドライブレコーダー

動体検知中の電流は0.35A程度(待機、録画中の差は少ない)ですので、13,000mAh程度の蓄電量があるモバイルバッテリーであれば37時間程度の駆動が可能になります。

動体検知に入る際にオン、出発の際にオフの処理が必要ですので利便性という観点からは良いとは言えません。(動体検知を起動させず、常時録画+衝撃録画で運用する手もある)

「GoSafe D11」の運用上の注意点

ドライブレコーダーを設置する際には出来るだけフロントガラスの上方を選びたくなりますが、「GoSafe D11」は次の理由からあまり極端にルーフ寄りには付けない事をおすすめします。

マウントの高さがない(これは良いことなのですが)上に、microSDカードのスロットが上部に設置されており、付属のL字ケーブルがスロットに被さる形になる為、カードの出し入れには本体を傾けるか外す必要があります。(あまりカードを出し入れしない人には関係ない)

これは通電中に誤ってmicroSDカードを出し入れしないようにする為の保護対策らしいですが、こんな位置に設置すると、カードの出し入れが面倒になりますので、頻繁に出し入れする場合には少し間隔を開けましょう。

microSDカードは128GBまでは録画を確認

「GoSafe D11」は標準で64GBまでのmicroSDカードが扱えますが、バッファローのフォーマッターでのみトランセンドの128GBのmicroSDカードが使用可能でした。(1時間の録画・再生を確認)

パパゴGoSafe D11 標準64GBまで
128GBTeam 128GBTOSHIBA 128GBTranscend 128GB

SanDisk 128GB
使用フォーマッター全て×全て×バッファロー○全て×
200GB---SanDisk 200GB
使用フォーマッター---全て×
〇の物は1時間以上の正常な動作・再生を確認

microSDカードの出し入れを行うと、本体でフォーマットを促すメッセージが表示されますので、一度動画の確認を行ったmiroSDカードは再度PCでフォーマットする必要があります。

「GoSafe D11」の総評

最初にお話しした通りエントリ~スタンダードクラスのドライブレコーダーの中で、「GoSafe D11」の持つ特筆すべき点はデザインと安全運転支援機能の2つのポイントです。

このうち安全運転支援機能についてはパパゴの他のモデルにも搭載されていますし、その中には画質や視野角の面で「GoSafe D11」よりも優れたモデルはいくらでもあります。

■ パパゴのドライブレコーダー

 

価格については「GoSafe 130」の方が安いですから、「GoSafe D11」のおすすめポイントはただ一つ「クールなデザイン」という事になりますね。

 

最近はこのクラスのドライブレコーダーは品種がかなり豊富ですので、デザインを切り口にしたモデルもなかなか面白いのでは?と個人的には感じています。

このステルス戦闘機のようなデザインが気に入った人は買いですね(笑)

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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