こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
2019年は春先からレーザー式取り締まりに使われるレーザー光線を受信して警報を発する事が出来るレーダー探知機が話題になっていますが、ユピテルからは春モデルに対してレーザー探知距離が3倍という秋モデルが発表されています。
秋モデル1発目は「LS700」「Z200L」の受信機部分がセパレートになった2ピースモデル、2発目が本命の一体型「A360α」「LS310」「GS203 」「Z110L」です。
「LS700」については以下記事で先行してテストを行っています。
セパレートと一体型では市場の人気は圧倒的に取り付けが簡単な一体型ですので、先に一体型が発売されていればセパレートは購入しなかったと思うのですが、今年はユピテルも含めて3社の各モデルの発売の順番がかなり憎らしい事になっています。(笑)
「LS700」については、設定次第で春モデルの「A350α」などと比べるとKバンドの誤報がかなり減っており、気になっている方が多いと思いますが、その後に発表されている「A360α」「LS310」「GS203 」「Z110L」と、感度や誤報に差がある可能性もゼロではありませんので、「A360α」についても並行してテストしてみる事にしました。
「A360α」「LS310」「GS203 」「Z110L」のスペック
型番が多すぎてややこしいですが、おそらく販路は以下の括りになっていると思います。
①「A360α」~WEB専売モデル
②「LS310」~特定カー用品店向けモデル
③「GS203」~ 一般向店向けモデル
④「Z110L」指定店舗向けモデル
A360α LS310 GS203 Z110L |
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19.10発売 |
3.6型モニター |
静電式タッチパネル |
自動更新OP |
情報共有OP |
フルマップレーダースキャン |
可搬式・半可搬式識別探知 |
レーザー光線照射探知 |
無線受信 |
GPS16.2万/取締5.7万 |
見た目のスペックは春モデルの「A350α」や「LS700」などとほぼ同じです。
デザインは裏のレーザー探知部分のみが異なります。
【A350α】
【A360α】
嘘か誠か、このレーザー受信機の探知距離は、「A350α」の3倍だそうな…。
無線LANカードは社外品が問題なく使用できた
もはや恒例となっていますが、OPの無線LANカードは高いので今回も手持ちのFlash Airを使用しました。
レーダー探知機に挿入されていたmicroSDカードのデータを丸ごとコピーで特に問題なく動作しています。
起動画面と音声のカスタマイズ
ユピテルのレーダー探知機は起動画面と警報音を任意の画像・音声にカスタマイズが可能です。
設定方法は以下記事にて解説しています。
取り敢えず軽くKバンドの受信テスト
実は来週から大阪でレーザー受信のテストを行う予定ですが、取り敢えずの前哨戦として「LS700」「ZERO 807LV」「AR-W86LA」の3機種と北本市深井の小型オービスでKバンドの受信テストをして来ました。(GPSによるオービス警報はOFFで)
いずれもオービス警報はOFFにした状態で、レーダー警報基準はレベル2以上としています。
事前の予測は全く同じ挙動を示すだろうというものでしたが…
「LS700」は150~200m程度手前から警報が鳴り始めているのに対し、「A360α」は直前まで反応しませんでした。
次に「A360α」の警報設定をスーパーエクストラに変更してテストしてみました。
今度は「LS700」よりも若干遅いものの、ある程度手前から警報が出ています。
「LS700」がレベル2から徐々に5に上昇するところで、「A360α」は長い間レベル1の表示になっており、直前で一気にレベル5まで上昇しています。
同じ強さの電波を受信しても、「A360α」は低いレベルの強度と判断しているようですので、ハードウェア面での基本感度に違いがあるのか、またはソフトウェアで「LS700」とは違った調整が行われているように見受けられます。
何れにしても北本市の小型オービスに対する反応を見る限り、警報設定はレベル2以上ではなく、エクストラにしておいた方が良さそうです。
因みにお互いレベル2以上を警報する設定で「LS700」と誤報の多さを比較したところ、50km程度の走行では「A360α」の方が3割程度少ないという結果でしたが、この設定ではKバンドの探知能力が怪しくなります。
従いまして、明日から行う大阪方面でのテストでは「LS700」はレベル2以上、「A360α」はエクストラの設定をメインで行う予定です。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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