※2020年7月29日更新~全てのテストが終了しましたので総評を追記しました。

こんにちは!Omiです。

セルスターの「AR-7」とほぼ同じタイミングで5月にコムテックからも2020年モデルの一体型レーダー探知機「ZERO 808LV」が発表され、6月にはその一つ下のクラス「ZERO 708LV」が発表されています。

個人的に待ち望んでいたのはセパレートタイプのフルマップモデルで「ZERO 708LV」「ZERO 808LV」はこれには該当しませんが、本機はレーザー受信性能が150%向上と記載されており、従来機と比べると一定以上の改善はなされているようです。

「受信性能が150%向上」という表現は何を以って「受信性能」と定義するのかにもよりますし、探知距離が2.5倍になったとは書かれてませんのでレーザー探知機距離はそれほど伸びていない可能性もありますね。

「ZERO 708LV」「ZERO 808LV」の特徴

コムテックのレーザー探知モデルの受信部は、2019年モデルの「ZERO 707LV/807LV」ではこのようなレンズ形状でした。

因みにこれらの製品が発売された時点でのユピテル・セルスターのレーザー対応モデルは、このようなフラットなデザインの受信部です。

セルスターは2020年の5月時点でもこのフラットデザインを踏襲、ユピテルについては2019年後半からレンズむき出しのタイプに変更しています。(エスフェリックレンズで探知距離が伸びた)

一方でコムテックは2020年の一発目のモデル「ZERO 608LV」ではユピテルとは逆にフラットデザイン化しました。

ただし、このデザイン変更に際しては特に性能面でのメリットは謳われてはいません。

一方で今回発表されている「ZERO 708LV」「ZERO 808LV」については、「超広角レンズおよび高感度センサーを採用。またレーザー受信部の構造を見直すことにより、離れた場所や広い角度でのレーザー受信も可能。従来モデルよりレーザー受信性能は約150%向上しました。」との記載が見られます。

この画像を見ただけでは受信部の形状は分からないのですが、説明書を見ると初期のユピテルや現在のセルスターと同様にフラットデザインのようです。

【ZERO 808LV】

「ZERO 608LV」の説明書を見ると「ZERO 708LV」「ZERO 808LV」の受信部とはまた異なるデザインのようですので、受信部は完全に別物かも知れません。

【ZERO 608LV】

2019年11月のテストではユピテルのエスフェリックレンズの探知距離がコムテック・セルスターの製品に比べて若干探知が早い傾向が認められるような状況がありましたが、「従来モデルよりレーザー受信性能は約150%向上しました。」が本当であれば、ユピテルの優位性が揺らぐ可能性がありますね。

なお、「ZERO 708LV」「ZERO 808LV」のレーダー探知機としての機能をまとめるとこちらの表の通りとなります。

AR-7LS700ZERO 808LVZERO 708LV
20.05?発売19.10発売20.05発売20.06発売
3.2型モニター3.6型モニター4.0型モニター3.1型モニター
静電式タッチパネル感圧式タッチパネル
自動更新自動更新OP
情報共有情報共有OP
フルマップレーダースキャン-
-Kバンド探知
レーザー探知
無線受信
GPS19万/取締5.2万GPS16.2万/取締5.7万GPS18万/取締6.0万

あとはKバンドの探知距離と誤報の少なさがポイントになると思いますが、コカ・コーラ自販機の動体検知ミリ波の周波数と小型オービスに使われるレーダー波の周波数の切り分けは困難なようなので、ここは改善されていないだろうと予測します。

セット内容とデザイン

今回は上位機種の「ZERO 808LV」の方を購入しました。

セット内容についてはこちらの通りです。

①レーダー探知機本体

②リモコン

③マウント

④シガー電源ケーブル

⑤取付用品

⑥取扱説明書

デザイン面では2019年モデルの「ZERO 807LV」とほとんど同じで、4型液晶はレーダー探知機としては最大サイズとなります。

※カメラ撮影を前提としている為に反射防止フィルムを貼っていますが、通常の使用目的であればフィルムは不要です。

【左が808LV、右が807LV】

最大の相違は冒頭でも説明したレーザー受信部の形状で、「808LV」は平面の光沢素材となっています。

ユピテルの初期モデル非光沢素材の平面で…

セルスターの現行モデルは「ZERO 807LV」と同様に平面の光沢素材となっています。s

インターフェイスについて

インターフェイスについては、2017年モデルから大幅な変更が加えられていますが、コムテックのレーダー探知機は感圧式タッチパネル+リモコン操作を前提としたインターフェイスの作りになっています。

「ZERO 808LV」も静電式タッチパネルとはなっているものの、一部を除いては他のモデルと共通したメニュー項目となっている為、リモコンモデルを切り捨てたユピテルの様にタッチパネル操作に最適化はされていませんが、慣れるとそれなりに使い易く感じます。

基本操作は通常画面から画面の短押しで表示項目の選択画面

左右にフリックで表示レイアウトの切り替え

画面長押しでメインメニュー呼び出し

下から上へのスワイプでサブメニュー呼び出しとなります。

タッチパネル操作に慣れてしまえばリモコンは使わなくなりますね。(リモコンは箱に戻しました)

社外品の無線LANカードの使用

社外品の無線LAN SDカードについては、手元にあった第四世代の東芝FlashAirが問題なく使用可能でした。

※64GB以上のものは読み込み不可との情報あり。

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ユピテル・コムテックのWiFi対応レーダー探知機で社外無線LAN SDカードを使う方法

起動画面と音声のカスタマイズ

コムテックのレーダー探知機は起動画面と警報音を任意の画像・音声にカスタマイズが可能です。

設定方法は以下記事にて解説しています。

コムテックレーダー探知機の音声、オープニング画像のカスタマイズ方法

測位の精度と警報のタイミングのアルゴリズム

測位の精度とGPS警報のタイミングなどのアルゴリズムに関しては、2019年モデルの「ZERO 807LV」と全く同様でしたので、基本機能は従来のコムテックのレーダー探知機と同じと見て良いでしょう。

コムテックのレーダー探知機はフルマップレーダースキャン機能がありませんので、警報対象が走行中の道路の前方にあるのかどうなのかが分かりにくいのは相変わらずです。

また、警報対象が前方の右左折した道路上にある場合、比較的距離が近いにも関わらず警報されない事があります。

レーダー探知の感度と誤報について

レーダー探知の感度調整は、従来の取締りの帯域の「Xバンド」、小型オービスの「Kバンド」の個別に行う事が可能で、警報音も別々になりますが、こちらの仕様も旧でモルの「ZERO 807LV」と同じです。

センシス製固定式小型オービスでの警報の出方について

センシス製のKバンド24.1GHz帯を使用した小型オービスは可搬式と固定式の2種類が運用されていますが、狙ってテストが可能な固定式は埼玉県北本市と岐阜県大垣市の二箇所にしかありませんし今後も増える様子はありません。(従来のレーダー式オービス・ネズミ捕りのXバンドとは周波数が違います)

逆に可搬式は増加傾向だそうです。(以下朝日新聞の記事に出ている小型オービスはは価格帯から予測して、東京航空計器のレーザー式ではなくセンシス製のKバンドレーダー式だと、オービス評論家の今井さんが解説してます。)

■ 神出鬼没の可搬式オービス 速度違反どこでも取り締まり

今年度は未配備の山形、茨城、新潟、鳥取、山口、徳島、高知、鹿児島、沖縄の9県警に計10台を置く。すでに配備実績がある北海道や埼玉、千葉、岐阜、三重、大阪、兵庫、福岡、佐賀など18都道府県警にも計33台を追加する。費用は1台800万円ほどだ。

今回は先行して埼玉県北本市にあるセンシス製の小型オービスで「ZERO 807LV」との新旧挙動比較を行いました。

テスト環境はこちらの通りです。

レーダー探知機の取り付け位置・場所にはどこが良い?

①レーダー探知機の相互電磁波干渉をできるだけ避ける為、間に1台分のスペースを開けた上でアルミ板で仕切り

②ドライブレコーダーはノイズが少ない2カメラのコムテックの「HDR963GW」と更にフロントにガーミンの「mini」を設置

③GPS警報はオフの状態でKバンドの感度はHIGH

④速度によってレーダー探知の感度を調整する「ASC」と「LSC」の設定は常時感度最高になるようにしています。

探知距離の測定時にはこちらの順に計7回、北本市の小型オービスを通過しました。

①ダッシュボード右に「ZERO 808LV」左に「ZERO 807LV」を設置

②ダッシュボード右に「ZERO 808LV」左に「ZERO 807LV」を設置

③ダッシュボード右に「ZERO 808LV」左に「ZERO 807LV」を設置

④ダッシュボード右に「ZERO 807LV」左に「ZERO 808LV」を設置

⑤ダッシュボード右に「ZERO 807LV」左に「ZERO 808LV」を設置

⑥ダッシュボード右に「ZERO 807LV」、「ZERO 808LV」は電源OFF

⑦ダッシュボード右に「ZERO 808LV」、「ZERO 807LV」は電源OFF

Kバンドレーダー波探知距離の集計結果はこちらの通りとなりました。

 ZERO807LVZERO808LV
1回目70m
110m
2回目120m
100m
3回目30m130m
4回目130m210m
5回目120m210m
6回目80m-
7回目-100m
平均92m143m

今回のテストでは筐体の設置位置の差による探知距離の優劣は認められず、それぞれ6回の計測距離の平均値は「ZERO 807LV」が92m、「ZERO 808LV」が143mと、新しい製品が1.5倍の探知距離という動画コンテンツとしては理想的な結果となりました。

レーザーと比べるとレーダー波は周囲の電磁波の影響を受け易く毎回の結果の誤差が大きいのですが、今回は5勝1敗で「ZERO 808LV」の勝ちとなりました。

また、探知距離だけでなくレーダー波の強度も「ZERO 808LV」が+1レベルの表示になっている状況が多く、この結果だけで判断すると「ZERO 808LV」のKバンド探知能力は向上したと言えます。

ただし、レーダー波の探知は毎回の誤差も多いので、この結果をどう捉えるかは見た方にお任せします。

現行おすすめNo.1のユピテル「LS700」とのKバンド受信比較テスト

大阪遠征の前に先行してKバンドに対する挙動を今まで一番おすすめしてきたユピテルの「LS700」と比較してみました。

通常の場合「LS700」は誤報カットの為に受信レベル2以上の警報設定での運用をおすすめしていますが、今回は以下の設定で比較しました。

①「LS700」はレベル1以上警報とレベル2以上警報の2パターン

②「ZERO 808LV」は感度HIGHとLOWの2パターン

ノイズ対策は「ZERO 808LV」の左にアルミ板を立てているだけです。

初めは「ZERO 808LV」のKバンド感度はHIGH、「LS700」はレベル1以上警報の設定です。

 808LV HIGHLS700 レベル1以上警報
1回目110m130m
2回目120m150m
3回目70m170m
4回目180m220m
5回目150m220m
6回目70m180m
7回目140m-
8回目140m-
9回目60m-
10回目30m-
11回目70m-
平均104m178m

次に「ZERO 808LV」のKバンド感度をLOW、「LS700」はレベル2以上警報の設定でのテストを行いましたが、「ZERO 808LV」は全く検知しなくなりましたので、LOWでの検知結果はありません。

 LS700 レベル2以上警報
1回目130m
2回目100m
3回目130m
4回目100m
5回目120m
6回目110m
7回目120m
8回目100m
9回目100m
10回目120m
平均113m

結果をまとめると

①ZERO 808LV HIGH設定~11回計測で平均104m

②ZERO 808LV LOW設定~まったく探知せず

③LS700 レベル1以上警報設定~6回計測で平均178m

④LS700 レベル2以上警報設定~10回計測で平均113m

となります。

前回の「ZERO 807LV」との比較結果も合わせて集計するとこちらの表の通りになります。

ZERO 807LVZERO 808LVLS700 レベル1以上LS700 レベル2以上
6回平均17回平均6回平均10回平均
92m118m178m113m

※この後に実施した大垣でのテスト結果も合わせるとこの通りです。

ユピテルの「LS700」は毎回の誤差が少なく、平均値が中央値に近いのですが「ZERO 808LV」は周囲の電磁波の影響を受け易いのか毎回の誤差が非常に大きくなっています。

ユピテルの「LS700」の電磁波の影響を受けているのかも知れませんが、車内や周囲の電磁波の環境はケースバイケースですのでこのバラツキを見ると少々不安になります。

これから増えるであろうセンシス製のMSSSはレーザー式よりもはるかに高性能だそうで、150m手前から車両を検知します。

違反判定ポイントと撮影ポイントに関しては情報が拾えていないのですが、ラジオライフにはこちらのセンシスのPR動画から撮影ポイントは50mであると読み取れると書かれています。

ただ、どこで50mと書かれているのか私には分かりませんでした。

その動画では距離25mとなっていますが…

50m地点で判断して25m地点で撮影なのでしょうか?

何れにしても120~30m先からの探知では、スピード違反をしているとほぼ減速が間に合わないと思います。

「LS700」をレベル1以上検知にすると平均で180m地点から警報が出ていますが、誤報もかなり増えるので難しいところです。

レーザー式取締機に対しての警報の出方について

こちらに関しては「LS700」「ZERO 807LV」「AR-W86LA」「AR-7」「LS10」「AL-01」との挙動を大阪府内の固定式取締機4台にて比較しました。

結果はこちらの通りです。

【2020年】最新版 レーザー探知機のオービス・小型オービス受信比較テスト

「レーザー受信能力150%向上!」の触れ込みは一体何だったのでしょうか…と言わざるを得ない結果です。

もちろん、このテスト結果が全てではないですし環境やテスト方法によっても結果は変わると思いますが。

対レーダー・レーザーの誤報の状況について

誤報テストに関しては電磁波干渉による影響を出来るだけ少なくする為、24.1GHz帯を受信しないセルスターの製品は除外し、「LS700」「ZERO 807LV」の3機種での比較を行っています。

結果はこちらの通りです。

都内テスト往路復路
LS700(最高)-42回-
LS700 L2以上--13回
ZERO 807LV55回29回24回
ZERO 808LV58回31回27回

【2020年夏版】「ZERO 909LS」「LS700」「ZERO 807LV」「ZERO 808LV」の都内での誤報テスト結果

先代の「ZERO 807LV」よりもやや誤報が多めですが、この差は誤差の範囲でしょう。

「ZERO 808LV」の総評

今回の「ZERO 808LV」のテスト結果をまとめるとこちらの通りとなります。

 10キロあたりの誤報回数24.1GHz探知レーザー探知
LS700(最高)6.1回178m276m
LS700 L2以上2.3回122m
ZERO 807LV4.2回86m295m
ZERO 808LV4.5回118m223m

①レーザー探知距離は「ZERO 807LV」「LS700」と比べると20~25%程度短い

②Kバンド探知距離は「LS700」のレベル2以上を警報の設定とほとんど同等で、「ZERO 807LV」の1.4倍程度

③10km当たりの誤報は4.5回と「LS700」のレベル2以上を警報の設定の2.3回と比べると2倍程度、「ZERO 807LV」とほぼ同等

結論としては導入コスト、ランニングコストを考慮しないのであればユピテルの「LS700」一択、ネットでは「LS70a」がおすすめです。

次点ではコムテックの「ZERO 807LV」の方がレーザー探知距離が長く、価格も安いのでコムテックの製品であれば「ZERO 707LV」「ZERO 807LV」のいずれかがおすすめとなります。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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