実機レビュー「AR-48LA」の評価 セルスター2023年モデルレーダー探知機

※2023年10月28日更新:SSSの受信状況をテストしました。

こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

東京オートサロンで既に情報が出回っていましたが、セルスター2023年モデルのレーダー探知機「AR-48LA」がプロダクトページで正式に発表されています。

ここ最近の各社のレーダー探知機は、従来品のマイナーチェンジモデルが多かったのですが、「AR-48LA」はレーザー受信部がバージョンアップしたフルモデルチェンジ版のようです。

「AR-48LA」の特徴

セルスターのレーザー探知部は、2019年に第一世代、2021年に第二世代と2年ごとにバージョンアップしてますが、2023年モデルは「フレデリックレンズ Ver.2」の第三世代となるようです。

因みに各社の第二世代までのレーザー受信距離はこんな感じで、セルスターの一人負けのような状態が続いていました。

・ユピテル:16回計測の平均330m
・コムテック(現ブリッツ):16回計測の平均328m
・セルスター:16回計測の平均246m

「フレデリックレンズ Ver.2」では、従来比120%の受信距離となっている為、ようやく他社と並ぶようでしょうか?

ドラレコ連動はセルスターだけ!…になった

従来はコムテックのレーダー探知機にも同社のドラレコと連動する製品がありましたが、ブリッツに販売が移行してからはドラレコとの連動機能は除外されています。

これにより、セルスターは継続してドラレコ連動機能をサポートしている唯一のメーカーとなりました。

Kバンドの誤報切り分け機能は実装されていない模様

2021年にコムテック(現ブリッツ)の製品でKバンド誤報の切り分け機能が実装されて以降、他社での実装が望まれていますが、2023年春時点ではユピテル・セルスターともにこれを実装した製品はありません。

従って2月時点ではブリッツのKバンド誤報の切り分け対応機種がおすすめです。

【2023年版】ブリッツレーダー探知機 各モデルの違いとおすすめモデル
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デザインとセット内容

今回は「AR-48LA」を購入して実機テストを行いました。

※2023年モデルは既にMSSS対応の「AR-333」が発売されているので、今更「AR-48LA」のテストもどうかと思いますが、諸事情からこのような形になってしまいました。

「AR-48LA」のセット内容はこちらの通りです。

・レーダー探知機本体
・シガー電源ケーブル
・ステー&両面テープ類
・リモコン&電池
・取扱説明書

液晶筐体

液晶筐体部分は、べセルの部分が広く厚みもありますのでスタイリッシュとは言えない野暮ったいデザインと感じます。

セルスターはレーダー受信部までセパレートとなっている静電式タッチパネルモデル以外は、基本はこのようなデザインの特徴となっています。

背面には電源端子とドラレコ接続端子があります。

起動画面と音声のカスタマイズ

セルスターのレーダー探知機は起動画面と警報音を任意の画像・音声にカスタマイズが可能です。

設定方法は以下記事にて解説しています。

セルスターレーダー探知機の音声、オープニング画像のカスタマイズ方法
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車内への取り付け

初回は北本市のセンシスSSSでのテストの為の仮設置という事で、アクアに「AR-48LA」とブリッツの「TL313R」を並べて設置しました。

センシス製固定式小型オービスでの警報の出方について

センシス製のKバンド24.1GHz帯を使用した小型オービスは可搬式と固定式の2種類が運用されていますが、狙ってテストが可能な固定式は埼玉県北本市と岐阜県大垣市の二箇所にしかありませんし今後も増える様子はありません。(従来のレーダー式オービス・ネズミ捕りのXバンドとは周波数が違います)

逆に可搬式は増加傾向だそうです。(以下朝日新聞の記事に出ている小型オービスはは価格帯から予測して、東京航空計器のレーザー式ではなくセンシス製のKバンドレーダー式だと、オービス評論家の今井さんが解説してます。)

■ 神出鬼没の可搬式オービス 速度違反どこでも取り締まり

今年度は未配備の山形、茨城、新潟、鳥取、山口、徳島、高知、鹿児島、沖縄の9県警に計10台を置く。すでに配備実績がある北海道や埼玉、千葉、岐阜、三重、大阪、兵庫、福岡、佐賀など18都道府県警にも計33台を追加する。費用は1台800万円ほどだ。

今回は「TL313R」と合わせて、埼玉県北本市にあるセンシス製の固定式小型オービスSSSで探知距離を4回計測しました。

何れも受信感度は最大設定としてあります。

結果はこちらの通り。

受信距離(m)AR-48LATL313R
1回目130220
2回目140230
3回目140220
4回目130220

今回は2機種とも安定的に定位置での警報となりましたが、「AR-48LA」は警報距離が短めです。

対レーダー・レーザーの誤報の状況について

こちらは未検証ですが、体感的には「TL313R」の1.5倍程度の誤報の多さです。

SSSの受信距離も「TL313R」よりも短いですし、この時点で「AR-48LA」はあまり良いところがないかなと感じています。

レーザー式取締機の探知距離について

「フレデリックレンズ Ver.2」に対応する「AR-48LA」ですが、これは従来の「フレデリックレンズ Ver.1」の1.2倍の受信距離なのだそうです。

「フレデリックレンズ Ver.1」対応のモデルでは、ユピテル・ブリッツの最新世代のレーザー受信機構に対して、75%程度の受信距離でしたので、「フレデリックレンズ Ver.2」では他社製品と同等なっている事が予測されます。

「AR-48LA」の総評

最後に「AR-48LA」の総評です。

本機は調整周波数後のMSSSには非対応であり、従来のSSSと共用の周波数においては、受信距離がブリッツの「TL313R」の60%程度にとどまっています。

また誤報も体感的に「TL313R」の1.5倍程度になりますので、仮に「フレデリックレンズ Ver.2」でレーザーの受信距離が「TL313R」並みになっていたとしても、「TL313R」に対するアドバンテージが全くありません。

従って2023年モデルのレーダー探知機はブリッツ一択であると言っても良さそうです。

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