こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
2021年秋のレーダー探知機のリコール対応に対する不信感から、信頼度ガタ落ちのコムテックより2021年モデルの最上位2カメラドライブレコーダー「HDR965GW」が発表されています。
「HDR900系」は型番としては同社の2カメラモデルの最上位に当たり、ディーラーの純正OPのベースモデルとしての役割と与えられています。
直系の先代は2020年モデルの「HDR963GW」でしたが、この記事では先代の「HDR963GW」と一般向け最新モデルの「ZDR035」との違いを中心に、本製品の特徴について解説します。
「HDR965GW」のスペックと特徴
「HDR965GW」のスペックはこちらの表の通りです。
HDR965GW | |
---|---|
21.?発売 | |
フロント:1920×1080/27.5fps/HDR/WDR リア:1920×1080/28fps/HDR |
|
レンズ視野角 フロント:水平136° リア:水平130° |
|
LED信号対応 | |
microSD付属32GB/最大128GB | |
GPS内蔵 | |
フォーマット不要 | |
駐車監視モード | |
衝撃録画/常時録画+衝撃録画/タイムラプス | |
自動起動 | |
専用ケーブル HDROP-014 |
|
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
先代の「HDR963GW」は2020年の一般モデルである「ZDR025」と非常に近いカメラ画質でしたが、2021年モデルでは少々状況が異なるようです。
一般向けモデルは「ZDR025」から「ZDR035」にモデルチェンジする際に、夜間の撮影能力が弱電だったフロントカメラのSTARVIS化がはかられ、保証期間も900系と同様に3年に延長されています。
今回発表されている「HDR965GW」は、フロントカメラのSTARVIS化は見送られ、リアカメラに「ブライトナイトビジョン」という機能が実装されているようですが、この機能の詳細は不明です。
※「HDR963GW」時代からリアカメラは明るめ、フロントカメラの暗さが弱点でしたので、この改善はやや的が外れているようにも感じます。
駐車監視の仕様について
「HDR965GW」の駐車監視モードは以下の赤枠の部分が「ZDR035」とは異なります。
※駐車監視の起動には別売のケーブル「HDROP-14」を使用し、エンジンのON/OFFに連動して駐車監視モードを自動で起動・終了させます。
基本的には従来のコムテックの駐車監視に関する便利機能全部ありのパターンで、位機種の差別化ポイントとしてGPSによる駐車監視の「エリアON」機能がサポートされていますが、衝撃感度を3段階でしか設定できない事から、「ZDR035」と比較した場合、運用面でのメリットはほとんど感じられません。
安全運転支援機能について
安全運転支援機能については、「HDR963GW」からいくつか追加されたものがあり、こちらの7つとなっています。
・先行車発進お知らせ機能(ZDR035にもあり)
・先行車接近お知らせ機能
・先行車接近継続お知らせ機能
・車線逸脱お知らせ機能
・ドライブサポート機能(ZDR035にもあり)
・車速アラーム機能(ZDR035にもあり)
先行車接近系の警報が「ZDR035」よりも充実しています。
GPS警報について
こちらは最上位機種である本機ならではの機能ですが、こちらの4つの種類があります。
・事故ポイント
・ヒヤリハット
・速度監視路線(固定オービス警報)
「ZDR035」との最大の差別化機能がこのGPS警報になりますが、あればあったで便利な機能ではあると思います。(私はこの機能を内包したレーダー探知機があるのでいらないですが、安全運転の意識づけには有効かと)
まとめ
以上、「HDR965GW」の特徴について解説しました。
「ZDR025」と「HDR963GW」との関係性とそれぞれの2021年モデルの改善ポイントを考えると、私が「ZDR035」を差し置いて本製品をおすすめする事はないと思います。
コメント